COP6 LIVE：11月13日

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COP6 LIVE
オランダ・ハーグより

11月13日 (月)

COP6　スタート!

　11月13日、オランダ・ハーグの国際会議場(Congress Center)にて、COP6がついに始まりました。会議は24日までの予定で、前半(～19日)は吸収源、京都メカニズム、遵守制度など各論点毎のコンタクトグループに分かれての議論、後半(20日～)はそれを元に各国大臣による最終合意に向けた政治交渉が行われます。
　初日の13日は、午前中にオランダ女王も出席してのオープニングセレモニーがありました。午後からは全体会合で議長選出(オランダ環境相ヤン・プロンク氏)と議題採択が行われ、その後早速、各コンタクトグループの会合がスタート。夕方～夜にかけては各国政府や環境NGOによるブリーフィング(プレス向けの、交渉の要点報告)もいくつか行われました。
　Congress Center内には国際機関やNGOなど様々な団体のブースが立ち並び、ハードな交渉を見越してかマッサージサービスのコーナーまで用意されていました。その中を往来する世界中から集まった政府代表やプレス、NGOメンバーには、まだ始まったばかりということもあり、いくぶん和やかで余裕のある表情が目立ちました。また、センター周辺の警備体制は厳しく、交通規制や検問により簡単には近付くことも出来ない状態です。
　ハーグ市内では"No Nuke Day"というアクションがあり、原発反対の団体が温暖化対策としての原発導入の動きに対する抗議のアピールを行ったようです。

エントランス：厳重な荷物チェックを終えると、明るく広いエントランスホールにたどり着きます。ここには、会議のインフォメーションコーナーやFOODコーナーなどがあり、にぎわっています。

マッサージ：エントランスホールには、マッサージコーナーがあり、会議の長期化を予感させます。

プレスセンター：会場内には世界各国から集まるマスコミのためのプレスセンターが設置され、ここから世界へ情報が飛んでいます。

今日のプログラム (UNFCCC Daily Program)

10:00 - 12:00　開会式
12:00 - 13:30　COP6全体会合
　　　　　・議長の選出
　　　　　・議題の採択など
15:00 - 18:00　科学的、技術的な助言のための補助機関会合(SBSTA)と
　　　　　　　実施に関する補助機関会合（SBI)の合同会合
　　　　　・条約4．8項、4．9項、議定書3．14項
　　　　　　　(開発途上国への支援と補償問題)
　　　　　・遵守制度
　　　　　・京都メカニズム
　　　　　・キャパシティー・ビルディング
　　　　　　　(非附属書Ⅰ締約国)、(経済移行国)
18:00 - 21:00　科学的、技術的な助言のための補助機関会合(SBSTA)
　　　　　・土地利用、土地利用変化と森林(いわゆる吸収源)
　　　　　・技術移転
　　　　　・政策と措置
　　　　　・国際機関との協力について
18:00 - 21:00　実施に関する補助機関会合 (SBI)の合同会合
　　　　　・附属書I締約国の国別報告書
　　　　　　1990年から1998年の温室効果ガスの国別排出データについて
　　　　　・附属書�締約国の国別報告書
　　　　　・資金メカニズムなど
21:00 - 23:00 　京都メカニズム

・本日のワースト3は？"FOSSIL OF THE DAY" (CANのブリーフィングより)

　FOSSIL OF THE DAYとは、CAN(Climate Action Network：世界中の環境NGOによる連合)が、会議中毎日、メンバー団体の投票によって、その日最も温暖化防止交渉を妨害し,抜け穴を広げるような発言をした国のワースト3を選ぶもの。

　13日の1位は日本。

CANによると、日本は森林吸収源の拡大解釈やCDMに原発を含めること、排出権取引の上限設定への反対などを主張しており、これらを含む5項目が選出の理由として挙げられています。
2位には、日本とほぼ同じ立場をとるカナダが選ばれ、3位は該当ナシ。

責任者：太田航平

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