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新宿書店で、「新世紀エヴァンゲリオン 7」の初回限定版を購入。投げ売りで、定価1200円×2のセットが980円(投げ売りパッケージ)。
予想が当たって、ホクホク(2001/12/29)。
2001/12に買った本。
コミケのあった月なので、約半分が同人誌。
「野望の王国」の1巻を人づてに古本屋で入手。ゴラクとかマンサンとか、ブルカラーマンガの泥臭い味わいを楽しめるようになったのは、進歩なのか退歩なのか、それとも年をとっただけなのか。
秋山瑞人の「イリヤの空UFOの夏」は、2巻の発売前後に1巻が品薄で、探すのに手間取ったがなんとか入手。
秋山瑞人といえば前作の「猫の地球儀」も、知能を持った猫とロボットが独自の生活様式で暮らす人の絶え果てたスペースコロニー、という硬派な舞台のSFだった。キャラ萌えへの依存が少ないのはヤングアダルトとしては珍しい(猫でも人格がある以上は萌え得るが、お約束は使いにくい)。
うってかわってイリヤでまず目に付くのは、いかにもヤングアダルトな要素が多いこと。主要キャラの配置も、主人公・主人公に好意を寄せているクラスメイト(素直じゃない系)・謎めいた女の子(高い能力、一般常識に無知)・妹(兄のデートを尾行する!)・マッドな先輩、と萌え萌えな気配が濃厚に。えてしてくどくなりがちなお約束アイテムをぶち込みながらも、あざとさをみじんも感じさせずに、爽やかなボーイミツーガールSFに仕上がっているところは、まるで岡星の鍋焼きうどんのようである。
ところで、私もSFファンの端くれとして、いろいろな作品(小説・マンガ・アニメ・ゲーム等々)に接したときに、いの一番に「SFかSFでないか」を判断してラベリングする悪癖がある。楽しめたかどうかといった娯楽として本質的な問題は別にして、SFだと何か嬉しい。SFに限らずマイナーなジャンルに肩入れする者に共通の性向かもしれないが。
この「SFかSFでないか」の判断はほとんど無意識的に行われているので、なぜこれがSFか(あるいはSFでないか)を上手く説明することが出来ず、もどかしい思いをすることが少なくなかった。ずいぶん前に発見したものであるが、SF翻訳家の大森望によるSFのマーカ(nozomi Ohmori SF pageの狂乱西葛西日記)。
- (疑似)科学的論理を下敷きにしている。また、たとえ異星や異世界や超未来が舞台であっても、どこかで「現実」とつながっている(ホラー、ファンタジーとの区別)
- 現実の日常では起きないようなことが起きる(ミステリとの区別)
- 読者の常識を壊すような独自の発想がある(センス・オブ・ワンダーもしくは認識的異化作用)
- 既存の(疑似)科学的なガジェットまたはアイデア(宇宙人、宇宙船、ロボット、超能力、タイムトラベルなど)が作中に登場する(ジャンル的なお約束)
とても納得がいったので、今後SFチェックの際には、意識的に思い出してみるテスト。
Amazon.co.jpに注文していたテクノ歌謡ポリドール編ハートブレイク太陽族が到着。メーカー取り寄せになったので廃盤かと心配したが、どうやら在庫はあったよう。お目当ては、子門真人の「スター・ウォーズのテーマ」。以前探したときは見つからなかったのだが、収録されているアルバム名を人に聞いて、あっさり発見。
岡田斗司夫の本で紹介されていたのを覚えていたのだが、スターウォーズのテーマ曲に子門真人が勝手に日本語歌詞をつけて歌ったもの、とかなんとか。岡田斗司夫の本には、ルーカスからクレームがきてお蔵入りになった、とも書いてあったように思うが、こうして堂々と売られているところを見ると水に流したのか、大統領のヘルメットだったのか。
旋律を聴けばたいていの人がアレかと分かるスターウォーズのテーマ曲(冒頭の遠近法のついた文字が流れていく場面でかかるヤツ)にあわせて、「行け はるか遠く 銀河系を越えて/飛べ 王女レーア 救うのさ必ず」と歌っているという珍品。作曲:ジョン・ウィリアムス、訳詞:有川正沙子、とあるけど、オリジナルな歌詞が(たぶん)ないのに訳詞とは、これ如何に。
念願のブロードバンド開通。なんだかんだで、最初に申し込みをしてから半年近くもかかってしまった。
当たり前の事ながら、アナログモデム(日中はAirH)からADSL(8MB)への移行は快適そのもの。テストしてみると、速度はUPが700kbps、DLが3.3Mbps程度。
ランニングコストは、NTTに3650円・プロバイダに850円の、4500円。この他にAirHが4930円、他プロバイダ等が1500円かかるので、1日あたりのネット関連コストは360円にもなる。結構使っているという気もするが、毎日10分程度の労働でこの便利なネット環境を維持できると思えば、納得できるかも。
2002/01に買った本。
姫盗人の2月号は、おがわ甘藍「いつでも何度でも」が目当てで購入。スタジオジブリの宮崎駿にそっくりな登場人物が少女とナニするという、なにかとデンジャラスな作品。スタジオズブリの宮脇監督だし、「魔女の宅配便」のポスターは貼ってあるし、このタイトル自体「千と千尋の神隠し」の主題歌と同じだし、誤解の余地はなさそう。昔からある噂ではありますが。
池沢さとし「痛快マイホーム」は、コミックバンチで一番楽しみにしていた漫画。連載は少し前に終了しているのが残念。絵は下手だしセンスは古いし、しょうもないマンガではあるんですが、脱力感が不思議と楽しい。
梅川和美の「ガウガウわー太」は、バンチで二番目に楽しみな漫画。正直、途中まではプライオリティは低かったんですが、途中登場の委員長にメロメロで。
平野耕太(男屋)の「UFO 2000」は、コミケで買い逃したのをひょこっと入手。どこかで浮いたものが、共同購入の関係で上手いこと回ってきたもよう。
手持ちの曲をあらかた入力して、萌え歌のリストがひとまずまとまる。
これから発売されるorまだ入手していない萌え歌で、オフィシャルページからダウンロード可能なもの。
SF Onlineが2/25で休刊。レビューもコラムも充実していただけに残念。SF情報専門のオンラインマガジン、て確かにお金にするのは難しそう。
おたくウィークリーの休刊を思い出したけど、あれからもう3年かー。
紙の雑誌と違ってオンラインマガジンは、配布元がその気である限り、休刊した後もバックナンバーの閲覧が出来るのは便利。
The Internet Archiveを利用すると、現在は存在しないページについて、過去に蓄積されたデータを閲覧することも出来ます。例えばこれで、2002/02/20 22:30:17時点のメモ(2002年)を閲覧することが出来ます。
Googleのキャッシュ(例えばこう)でも過去の情報の閲覧が出来ることがありますが、Googleのそれがキャッシュの副次的な作用であるのに対して、Internet Archiveは情報の蓄積と共有を一時的な目的とする点でやや違います。
インターネットアーカイブについて触れたもので、まとまった文章2つ。鵜川義弘助教授によるインターネットアーカイブの必要性と田中忠一氏の鵜川助教授プレゼンからのメモ。
SF関連でもう一つ。野尻ボード(0086)を読んでいて、夢見たい★ANGEL隊の歌詞解析を発見。見下げ果てた日々の企ての全カットダジャレ解説ですが、見事です。
シミュ研で開かれた、臨時いらないもの市に参加。
いらないもの市とは、サークルで定期的に開かれる行事で、
と、いった内容。
いらないもの市に参加すると、いらないものが処分できる・欲しいものが買える・ロハで飯が食える、と一石三鳥な効果がある。
本来なら6月と11月に行われるのだが、引っ越しや就職で荷物を減らしたい人が多かったので、臨時に開催。
今回私が出品した物は、PCパーツ(ゲームポート接続のジョイスティック・ジョイパッド、ISAのNIC×2、YMF724のサウンドカード、288モデム)→100円(行き先)、UFOキャッチャーの景品のマグカップ(絵柄は同級生2)→160円、CDスリーブ×200→780円、CDウォークマン→490円、PC−FXボード(98用)→100円、素麺2箱→350円、レコードプレーヤ一式→10円。
私が落札した物は、LD3枚と古本→10円、同人誌→420円、同人誌27冊→3070円、古本→120円、庖丁人味平ワイド版全巻セット→10円。
同人誌27冊の中には、出品者の岩藤さんがバイトしていた古本屋が倒産したときに退職金代わりにもらったものが混じっているとかで、古くて珍しいものがちらほら。このあたりなど、結構いいものなんではないだろうか。園田健一の設定同人誌「メカ・オペ・ブック」と眠田直他のミンキーモモ同人誌「激走グルメポッポ総集編」のゼネプロ関連3冊、あさりよしとおの初期同人誌3冊、と学会誌3号あたりが、属性に合致して特にうれしい。
古本の中にも、掘り出し物発見。
良い買い物ができたが、減るはずの荷物が増えてしまう罠にはまる。
公式サイトからダウンロードできる萌え歌をいくつか追加。
シミュ研メンツとキャピタル東急の中華料理の食い放題に行く。料金の高さから人が集まらなかったものの、男3人でむさぼるように食べまくる。ビュッフェスタイルではなく、普段のメニューから普通に注文する形式なので、落ち着いて食べられるのは良い。投機的に注文を発行したので、2時間の制限時間中、常に料理がテーブルにある状態を維持。
冷菜盛り合わせ・ツバメの巣のスープ・フカヒレの姿煮・アワビのしょうゆ煮込み・ホタテの炒め物・車エビの炒め物・カニ爪のフライ・蛙の黒豆ソース炒め・蒸し餃子・車エビのネギ風味炒め・芝エビの衣揚げ・特製茹で豚肉・アワビのクリーム煮・北京ダック・カニの味噌炒め・鶏肉のレタス包み・エビイカホタテのサラダ・伊勢エビの黒豆ソース炒め・鶏肉のカシューナッツ炒め・アワビのオイスター煮・ツバメの巣とエビダンゴの煮込み・車エビのXO醤炒め・杏仁豆腐、の23品を完食。メニューには普段の値段も書いてあるので、ついついどれだけ食べたかを計算したくなるが、あまりに露骨なので具体的な金額はコメントアウト。
9500円(税サ別)の料金もこれだけ食べれば納得納得。というか、酒も頼まずにひたすら食べていた我々は、あまり良い客ではなかったんだろなー。
フカヒレの姿煮は絶品(これのみ、お代わり不可)。蒸し餃子・伊勢エビ・北京ダック・カニの味噌炒めはイマイチかも。
今年の4月から、1年半の見習い修行。とはいえまだ座学の段階なので、学生気分が抜けきらない。見習い期間終了後に向けた就職活動も一段落して、やっと人心地がついた。
夏コミ(3日目)。9時50分ころに国際展示場駅について、入場が10時40分ころ。
虎の穴で買えるであろうサークルの新刊はパスして、評論系など書店売りしないサークル・店頭から在庫の消えたバックナンバー・カタログチェック中に絵柄に惹かれたサークルなどを中心に東館をざっと廻って、12時30分ころには企業ブースへ。
企業ブースでは、「メッセでも買えるんだけどなー。」と思いながらとらハのサウンドステージなど買って終わり。
結局、買った同人誌は47冊/34000円。
とらのあなで夏コミの新刊などを買っていたら、ポイントカードがきりの良い数字なった。
冬コミ(3日目)。9時30分ころに国際展示場駅について、入場が10時30分ころ。
東館で47冊/約29000円分の同人誌を購入して、午後すぎころから企業ブースへ。
VANISHING POINT(高野真之)の新刊「Hold Hands」。オリジナルで、吸血鬼と同居人のお話。途中から買い始めたのでイマイチ話が見えないが、本編がまだない話の外伝的体裁なので、最初から買っていても同じかも。このシリーズは、B5/32P/オフセット(表紙カラー)で500円と同人誌としては平均的な価格だが、中古同人誌専門店では1000〜2000円の値が付いていることが多いので即売会での購入はペイする。
INKPOT(大槍葦人/LITTLE WITCH・「北へ。」参照)の新刊「Retro」、B5/32P/オフセットで500円、内容はラフスケッチ集。INKPOTはここ数回書店売りしていたので飛ばす予定だったが、今回の新刊は書店売りしない、という情報を聞いて慌てて買いに行った。INKPOTは今回で活動終了とのこと(NOCCHI's WORK ROOMの方は生きているよう)。
ロケット野郎(岡田斗司夫/OTAKING SPACE PORT)の「もっとマンガを語りたい!(表紙画像)」、B5/64P/オフセットで1000円。岡田斗司夫・夏目房之介・大月隆寛・堤満莉子の4人によるマンガ夜話についてのトークを収録したもので、表紙を見ればだいたいの内容が想像つくようになっている。今年の夏コミを見るに、在庫が残っていれば著者のページから通販をやるのではないかと推測できる。
NHK狂育の新刊「霞ヶ関グルグル vol.11 キャリア様が見てる-いとしき特殊法人-」、A4/24P/コピーで100円。サブタイトルは、もちろん「マリア様がみてる」(まんが王倶楽部による紹介)から。官僚から見た官僚論で、これを読めば官僚が身近にいない人でもキャリア官僚にいくらか親しみを持てるようになるかもしれません。
90分¥15000の「ブロック長 島耕作のキングダムハーッの同人誌(とらのあな通販)」、B5/44P/オフセットで700円。夏コミの新刊で、書店でも買えるようだが、今回買った本の中で最も面白かったので紹介。デスティニー社の顧問弁護士が、準備会に著作権に関するクレームをつけてくる。ブロック長島耕作は毅然とした態度を取ってその場は収まるが、ヤクザの娘でトラブルメーカーの高市は意趣返しとして「キングダムなハート達」の同人誌「ナニワキングダムハーッ」を作成する……、という内容。この作品自体が島耕作シリーズのパロディになっている上に、マンガ内マンガは「ナニワ金融道」のパロディと、モーニングの愛読者にはたまらない構成。
以前、ディズニーのキャラクターが登場する「キングダムハーツ」というゲームがスクウェアから発売された際に、同人誌印刷業組合が「ディズニーは著作権にうるさいからキングダムハーツの同人誌は印刷しないように」というような内容のFAXを印刷所に送った、という一件があってそれをふまえたものである(同人誌生活文化総合研究所の2002/04/10や2002/04/21参照)。