霊 魂 と 交 信 す る 技 術 

1.霊との交流2.霊魂通信3.霊媒を使うには4.霊魂交信の難しさ|5.審神者(サニワ)|


5.審神者(サニワ)


 心霊を研究する人達は、霊魂が入って語るという霊的な能力者を霊媒と言います。また、その霊媒に入った霊魂と語り、霊魂の真偽を見分ける人を審神者(サニワ)と言います。

 この審神者という役目は大変難しい役目で、霊媒と同様で、誰でもできるというような簡単な役目ではありません。
 ところが、近年、この審神者という役目を簡単に考える人達が現れたようで、霊魂学を学ぶ者としては大変困った事だと考えています。
 では、実際、審神者という役目は何がどう難しく、どういった立場なのでしょうか。私はこのHPの監修者が霊媒現象を起こす様子をずっと見てきましたので、その立場から少し説明してみたいと思います。

 まず、一番大切な事は、より高級な霊魂に入っていただくために、どうするべきかを考える事です。この事前の環境作りが実は最も重要なポイントなのです。

 聞くところによると、審神者を自称する人の中には、初めての人をいきなり霊媒にして、霊媒現象を起こそうとする方がいらっしゃるそうです。ですが、こうした事は絶対に行なってはならないことです。なぜなら、仮にそれで本当に霊媒現象が起こった場合は、十中八九、意識の高い霊魂が入ることなどなく、間違えば、その後、その霊媒になった人は意識の低い悪い霊魂の餌食にされてしまう心配があるからです。

 一度、低い霊魂が身体内に入るルートを付けてしまうと、次からも同様に低い霊魂が入りやすくなるらしいのです。また、そうした低い霊魂から発せられた気が霊媒の身体に染み付くために、その後、高級と言える霊魂が入り得る可能性はほとんどなくなるそうです。
 ですから、大切なのは、霊媒に入って来た霊魂の正体を見極める事ではなく、それ以前に、意識の低い霊魂が入らないようにする事なのです。いったん入った霊魂の正体を見破る事は大変難しい事で、肉体の目でしか見ることのできない人間には、なかなかできる事ではありません。霊魂は実に巧みに人間を騙すのです。
 そのため、まず、高い霊魂しか入れない状況を作る事がなにより大事なのです。実際に経験すると分かるのですが、霊媒現象はちょっとした音ひとつでも上手く行かなくなる事があります。それほどに繊細なもので、審神者という立場の人は、終了するまで決して油断する事なく、霊媒に好都合な環境を提供しなければならないのです。

 周囲の騒音ばかりではなく、側にいる人達が疑いの目で見ていたり、攻撃的な念を発している場合は、その念が高級な霊魂との接点を切ってしまう事があります。それを防ぐためには、審神者はそうした念に対する対処も担当しなければならないのです。

 意識の低い霊魂が起こす霊媒現象なら、これほど気を使う必要はありません。しかし、人類の霊的進歩に寄与するような高級な霊言を受け取るためには、細心の注意が必要なのです。
 間違っても、知識だけで審神者ができるなどと自惚れてはいけません。
 どんな仕事も机上の理屈だけではだめなのです。会社でも同じだと思います。実際の現場を見ないでは分からないことも多いと思います。ましてや、審神者は一つ間違うと霊媒を駄目にしてしまったり、偽りの霊魂通信を世に出してしまう危険があるのです。くれぐれも甘く考えない事です。

 大切なのは、経験もありますが、そればかりではなく、霊媒と霊魂方のために必死に働こうとする気持ちなのです。


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