じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2006年2月分

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今月読んだマンガリスト:8冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2006年10号 週刊少年チャンピオン2006年11号 うちの大家族1巻
うちの大家族2巻 週刊少年チャンピオン2006年12号 第7回転校生
Good Morningティーチャー5巻 築地魚河岸三代目12巻 週刊少年チャンピオン2006年13号 総評



2006年2月度
総評
一般漫画の部
週チャンでは、無敵看板娘が終わってしまったものの
すぐさまリニューアルして再登場するので
本当の意味で最終回とは言わないでしょう。

それよりもギャグの質が低下したわけでもないのに
なぜリニューアルする必要があったのか。
それは16号で明らかになるのだろうか。
早く読んでみたい無敵看板娘のリニューアル。

さらに読みきりが連載に昇格するマンガも目立つようになり、
今年のチャンピオンは去年と一味違う雑誌になりそうな。
編集者に振り回されないよう一読者として見守り続けます。

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2006年2月28日 火曜日


週刊少年チャンピオン 2006年13号
2006年2月23日発売
秋田書店 250円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
某プロレスラーに模したおばさん達が井戸端会議場で順位合戦か。
まあ、内容はどうでもいいとして
バナナを見て猪木を思い出す力美おばさんには笑った。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
人の弱みにつけ込んで悪魔の所業の限りを尽くすブラッドリー兄弟。
銃をシンディに突きつけておいて「冗談」はねーだろーよ。
危険なヤツらだ。

剛は、ポーキーから死んだ妻とシンディの過去話を聞いて、
ますますブラッドリー兄弟から手を引いて立ち去れない状況になってまいりました。
再びブラッドリー兄弟の魔の手がシンディにかかってしまったら
武器も持たずに真っ向から立ち向かっていくのだろう。

このままおめおめと日本に帰還してしまったら
それこそ難破家永久追放に等しい足かせをつけたまま
一生を過ごすことになるだろうよ。
でも剛はブラッドリー兄に一度のされてるし
誰か腕っぷしの強いヤツがパートナーになってくれないと
このままでは不利ですね。

・・・ということで伍代の出番はまだですか?

▼範馬刃牙:板垣恵介
バキとカマキリ、人間VS昆虫による生物界の域を超えた激しいバトル!
・・・・・・でも一部の人間のみが見ることが許されるリアルシャドーなんだよな~。
でもおもろい。

Dämons:原作/手塚治虫・漫画/米原秀幸
どうしても満たしたい欲望が、
無くなった手足に見えないエネルギーを与える―――

こりは超能力や念力の類とは違うのかな?
どうなの?

▼24のひとみ:倉島圭
ひとみ先生が保健室の藤本先生に渡そうとした大金はニセ札でした。

良かったですね藤本先生、自制して。
さすがにニセ札風呂で満悦したり、ニセ札で男共を奴隷にしたりしたら
恥ずかしいモノがあるからなあ。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣

血(みず)もしたたるいい男ね・・・・・・・・・・・・

あのー、血はしたたってません。
したたってるのは内臓ですよ内臓。
それにしても見事なはじけっぷりですねーその内臓は。
まるで風船かゴムみたいですよ。

しかし身ぐるみどころか身を剥がしにかかる女性ファンは
さすがにごめんだなあ。
女性ファンが怪物と化している。

▼ドリル園児:おおひなたごう
あのタヌキ、何気に前貼りしてないか・・・?

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
ああ、涼山中の茨城遠征がアー坊達小学生だったらなあ~~~・・・(溜息)

▼無敵看板娘:佐渡川準
怒濤の最終回。
美輝ちゃんの母親が倒れたままヒキに入ったり、
話の真ん中に扉絵を持っていって趣向はこらしたりしてるけど、
結局、今週もいつものようなノリで美輝ちゃんが大暴れしてるじゃんか。

・・・ということでおよそ最終回らしくない最終回だった。
さらに先週「緊急予告」と書いてあったのは
新生・無敵看板娘が16号より連載されるとのこと。
つまりこのマンガもセカンドステージへ突入、
そして伝説へと話が進んでいく予定なのです。

しかし「無敵看板娘」が新生としてまだまだ続くのは嬉しいけど、
辻くんや茅原先生を切ってまで一旦終わらせて
新生を始める理由は謎に包まれたままだな。

コンシュウデサヨウナラ。デモ16ゴウデフタタビコンニチハ。
ってことでどこがどう変わるのか。
3週間後に見せてもらうことにしよう。期待。

▼番長連合:阿部秀司

さっ・・・遊ぼうせ東ぁ―――

うわー自ら目隠ししてホントに楽しそうだなー神山。

・・・ってかスタンガンを懐にしまうくらいだから
実はその目隠しもインチキだったりするんじゃないのか・・・?

▼究極世界征服者おーつき:武内香菜
地球掌握コメディ連載3回目にして最終回。

回を追う毎におーつきの物々しいすごみがなくなり
アホな子供らしさが強調されていくなあ。
(世界征服なのに怪獣が欲しいってなんだよ・・・)
いや、オレはこういうのは大好きなんだけど
若干年齢層が高めのチャンピオン読者の性格から考えたら
受け入れられない人もいるんじゃないだろうか。
内容が幼稚(マンガとしては良い意味で言ってるけど)な部分もあるからね。

私は世界征服を企むおーつきに正義の味方なるライバル(アホ)が現れて
学校でバトルするお話を読んでみたいと思うけど、
週チャン読者の心まで征服できるかどうかは微妙。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
桐山の酒高柔道部でいろいろあった過去3年間の想いも
キンコさんの笑えるパフォーマンスで一瞬にしてかき消されてしまった。

試合では桐山に片足で宙を舞わされたキンコさん。
多分、このあと
「キンコはしょうたいをあらわした!」
なんて展開になるのだろう。

このままあっけなく桐山に倒されるのはキャラクター的に惜しい。

▼サイカチ~真夏の昆虫格闘記~:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作

昆虫相撲と剣術
形は違えど目指す所は同じ


↑こーゆー人って児童誌のホビーマンガ界にはいっぱいいますよ。
某ベイブレードマンガ然り、某テレビゲームマンガ然り。

流輝は、コロコロマンガによくある
ホビーから剣術や武士道を見いだす子供と同じ類です。
オレとしては剣術だけ精進してればいいと思うんですけどねー。
何故甲虫相撲から剣術を見いだそうと思ったの???

▼フットブルース:能田達規
O島は大賀が登場した途端、ネコもイヌもカラスも
一気に目立たなくなってしまったな。
アイツらだけでも十分インパクトはあったんですが
大賀のプレーはそれを大きく上回った。

さて、Q島は大賀投入のO島に再び逆転されたところで
ついに風間兄弟のオヤジさん登場。果たして息子にいうセリフは・・・?
・・・まさか問答無用で連れて帰らないよな!?

▼現代怪奇絵巻:根本尚
んー、今週はちと弱いな・・・というか、
オレの中のよくある光景には当てはまらないものが多いな。

屁を携帯電話にかましたら臭くなるじゃないか。バカだなあ。
でも屁が出そうになった瞬間に、
ライターを近づけて火力を上げる実験をした友人を
私は見たことがあります。

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2006年2月23日 木曜日


築地魚河岸三代目 12巻
作:鍋島雅治 画:はしもとみつお
小学館 ビッグコミックス 530円
毎度のことですがとてもおもしろかったです。

岡山のサワラの刺身はその土地の文化を、
骨のない魚問題は日本の家庭の食生活を、
そして季節はずれの夏場の養殖ブリの話では
天然資源を保護していくためのこれからの養殖魚の在り方を
それぞれ考えさせられるお話になっており、
この巻だけで、魚を通して日本の社会問題を提起した
中身の濃い参考書になってます。

魚のことについて新しい発見、知らないことがあれば
旬太郎はどんなに遠くても瞬時にその場に出向いて魚の知識をどんどん得ていく。
旬太郎は魚について知らないことは山ほどあるがそれは読者だって同じこと。
読者はいつの間にか旬太郎とともに日本の社会情勢を踏まえて魚の知識を得ていたのだ!
旬太郎と読者がシンクロして一緒に成長していくなんてまるでRPG。
だから旬太郎が義父に魚辰三代目として認められれば私も嬉しいし、
妻もおめでたになったそうでそりゃもう万々歳だ。

これからもいろんな美味しい魚のお話や
いずれ父になる旬太郎のより一層のシャカリキぶりを
私は楽しみにしています。NICE!

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2006年2月23日 木曜日


Good Morning ティーチャー 5巻
重野なおき
竹書房 バンブーコミックス 619円
グッドモーニングティーチャー、愛称・グッティー。
愉快な先生と生徒が繰り広げるコミカルな学園4コマの5巻目が登場ですよ。

英語教師のヨーコ先生が、男子が喜びそうな行動をとるようになってきてますね。
最たるは、ゆいゆいくんのサボリグセ対策。
ヨーコ先生が自分の恥ずかしい過去を惜しげもなく話すことで
思春期まっただ中のゆいゆいくんの興味を惹いて授業に出させる作戦だ。
初恋話はおろか、初めてブラをした時の話までするとは・・・
いやはや、サボリ防止のためとはいえ、ものすごいことを考えついたものだ。
ある意味熱血教師。

ヨーコ先生もこうしてみると少し天然が入ったおもしろい先生だなー。
マイペースな性格に加え、今回のゆいゆいくん対策と左胸に小さなホクロ発言で
一気に男子生徒注目の的だ。いたら笑える女教師ナンバー1。

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2004年2月18日 土曜日


第7回 転校生(売却・処分)
32冊
●あひるの王子さま 全6巻 角川書店 森永あい
●なんだかコワレ丸 1~4巻 集英社 矢也晶久
●バキ 1~20巻 秋田書店 板垣恵介

適当にこんな感じで。
バキはセックス編の「SAGA」を手放さないところが
いやらしいというかなんというか。
ダブり買い2冊も加わってます。

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2006年2月18日 土曜日


週刊少年チャンピオン 2006年12号
2006年2月16日発売
秋田書店 240円
▼無敵看板娘 特別出張版:佐渡川準
無敵看板娘のキャラが繰り広げるゲーム販促マンガ。
密林の中にあるジャンボ村に店を構えた「鬼丸飯店」。
美輝ちゃんはジャングルでドラゴンを襲い、食材とし、
店のメニューとして加えているのだ!

ハンター同様、生業のために命をかけて戦う看板娘。
食材を得るためにドラゴンと戦うなんて美輝ちゃんらしい。
っつーか、全然違和感なし。仕留めるのも捌くのも包丁1本。
大した看板娘だ。

▼範馬刃牙:板垣恵介
カマキリは脳しんとうが起きないそうで、
今週もこのマンガで新たなムシチクが読めます。
お勉強になるネ。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
中田さんは小鉄の縦笛で大巨人を操り、花子を粉砕。
今回の花子の行動には嫌悪感をもよおしていたので
ちょっとスッキリした。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
今週から本格新連載。ホラーマンガ。
自宅には、左半身が若い女性、右半身が老人男性の改造人間の執事がいる
厄い女・霊媒師みどろさんが学校を舞台にありとあらゆる人間を恐怖に陥れる。
対象となる人間の善悪は問わない。

今回は生き物を無惨に殺しまくるエリート学生が生贄。
もうこの時点でなんとなく結末が想像できてしまうが
思ったよりエグくなくて、怖いというよりは読後感の悪さがウリの
ホラーマンガといった感じ。
話の流れは分かりやすく、悪くないストーリー。
次回以降もチェック。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
腕っぷしの強い剛もブラッドリー兄弟の兄の強さにはかなわなかった。
ってなことで剛はただいま銃殺されそうになるピンチに。

さあ、このピンチをどう切り抜ける?
まだブラッドリー兄弟に反抗する者がいるのか、
伍代か猛兄貴がやってくるのか、
はたまた松が日本から海を渡ってやってくるか!?(んなバカな)

▼24のひとみ:倉島圭
ひとみ先生を食事に誘うなんて無謀なことをする男性教師もいたものだ。
最後にはストーカー扱いまでされて
もう二度とひとみ先生には関わらないだろうな。

▼無敵看板娘:佐渡川準

ああ・・・ついについにこの時が・・・!!

なるべくこのことには触れないようにしてきたけど
最後に「次号・・・」なんて書かれたら
もう否定のしようがない・・・

次号、どんな結末になるのか・・・
あまりに突然でまだ心の準備もできてないですよマジで。

はぁああぁぁ~・・・

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
他校に実力を見せないためとはいえ、
都大会決勝戦でわざわざ負けるような試合をするかね・・・
それこそチームにとってマイナスにしかならないような気がするんですが。

なんにせよこの決勝戦で涼山中は他の偵察チームに難解な謎を残していったのは確かだ。
鬼頭監督といい番太郎といい何考えてるか分からないよね。

▼番長連合:阿部秀司
死ななければ鉄骨から落っこちてもOKなのか。
しかし心眼とはすごく真っ当そうで狂気としか思えない作戦だなー東っち。

▼究極世界征服者おーつき:武内香菜
自称・地球掌握コメディ2回目。
なぜか世界征服活動を続ける10歳の女の子・おーつきは
今日は右腕の深川とともに小学校の家庭科の授業で
皆においしいカレーをお見舞いするために奮闘する。

今回の小学校編で、おーつきはちょっとだけ頭がおかしいだけの、
ただお子様であることが判明。
地球征服と言ってる割には、おいしいカレーをお見舞いすると言ってるし
おまえ悪党どころかいいヤツだったんじゃないか。
そういえば先週も母親のおつかい引き受けてたし
(買うのはすっぽかしたけど)
根は心優しい女の子なのかもしれない。

次号のおーつきの野望はどうなる?

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
男共はいいから早くキンコさんの煌びやかな柔道が見たい。

▼モーターサイクルエイジ:平川哲弘
読みきり。
時間をもてあましている男子高校生がバイクを組み立てて
走らせるまでを描いたマンガ。

一見、バイクマンガに見えても実際は
ある高校生の日常の一場面を描いたマンガだな。
どうせなら2人の高校生がバイク以外に全く興味がないくらい
入れ込んだ性格にしてもよかったんじゃないだろうか。

▼サイカチ~真夏の昆虫格闘記~:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
うーん、真夏と左近の対決は、これまでのムシチクを駆使した技の応酬で
バトルを熱くさせるなあ。
至極真っ当なムシバトルだ。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
今回もよくある光景や人の習性(特に男の)がたくさん描かれてます。
・・・とはいえ、顔面をコピー機でとるヤツなんているのか!?

▼フットブルース:能田達規
あー、あの女の子、H島のぼくちゃんだったのねー。
完全に女性に戻っちゃってるので気がつかなかった。

O島との試合も双子投入で俄然盛り上がっちゃってるし
意外なことばっか起きてます。


次回で無敵看板娘が最終回。
予告に書かれていた「緊急報告」ってなんだろ?

単純に考えられる線は無敵看板娘の続編とか
佐渡川準先生の新作マンガとかかな?
でもそこはチャンピオンだ。
あまり期待を膨らませると思わぬ肩すかしを食らうことがあるから
余計なことを考えず次週を待つことにしよう。

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2006年2月17日 金曜日


うちの大家族 2巻
重野なおき
双葉社 アクションコミックス 649円
千葉県に住む、超個性的な兄弟が集まった内野一家の
賑やかで笑いが絶えない日常を描いた4コママンガ第2弾。

2巻もバッチリ楽しませていただきました!
個性溢れる兄弟姉妹が集う内野一家は、
誰もが皆、持ち前のバイタリティを持っていて
読者に人間らしい笑いと活力を提供してくれる。
内野一家と言うよりは家族喜劇を見せてくれる“内野一座”といった感じだ。
実際、こんな家族(集団)がいたら楽しいだろうな、と思う。

内野一家、それぞれ1日の暮らしの流れは違うけど
全員一つ屋根の下で程よく暮らしている。
これは、長男・内野音也曰く、
「それぞれ見てる方向はバラバラだけど背中はピッタリくっついてるそんな家族です」
というセリフにピッタリ当てはまる。
彼らの強い絆と温かさを感じずにはいられないニクイ決めゼリフだった。

ちなみに小4の三男・とおるくんの「雨は神様のションベンなんだよ」
お子様らしいすげー決めゼリフだ(爆)。
普通、神様の涙とか言いそうなものですが
そこは内野家の異端児・とおるくん。いきなり何言うか分かりません。
前にも幼稚園児の五女・リンちゃんが「あかちゃんてどこからうまれるの」の問いに、
とおるくんは「口からだよ」と言ってのけてたしな。
内野家の中でも特に不思議な言動をとるとおるくんの興味も尽きませんな。

・・・ってなことで、前回同様おもしろかったのでNICE!
3巻もさらに期待だ!


追伸

1巻は長女・愛子が目立つ表紙で、2巻は長男・音也が目立つ表紙となってます。
家族全員が目立つように行き渡るためには9巻刊行が最低条件。
このマンガならやれる!やってしまえ。

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2006年2月14日 火曜日


うちの大家族 1巻
重野なおき
双葉社 アクションコミックス 649円
4コママンガ誌で大活躍中の重野なおき氏による、
父と三男五女+犬一匹が繰り広げる、
笑いあり感動あり熱血ありドタバタありの
賑やかな内野一家の日常を描いた4コマ。
内野一家は大家族なので「うちの大家族」となるわけです。
ちなみに母は他界してます。

重野なおき氏による大家族モノということで読んでみましたけど
やはり期待通りのおもしろさでしたね。
ファミリーをテーマにおいた4コママンガは賑やかであると
相場が決まってるんですけど、
とかくこの内野一家は性格が十人十色で強烈な個性を持っていて
まるで、世の中のありとあらゆる性格の人がこの一家に凝縮されているよう。
そんなヤツらが一つ屋根の下でうまいことまとまって暮らしているのです。
家族のあたたかさよりも人間関係の付き合いの大切さですかね、
この内野一家を見てるとそんな風に感じますよ、ええ。

それと重野なおき氏の人間味のあるキャラが
このマンガでも活かされていて笑える笑える。
長男・音也(おとや)のガキっぽい熱血ぶりとか、
次男・大吾の「魔女っ娘めもりん」にハマっていく姿とか、
四女・みゆ美のブラコンな性格とか、
それぞれのキャラに笑いのバクダンとなるような性格が仕込まれていて
それがネタになるとスカッと笑わせてくれるんですね。

一方で、ハチャメチャな兄弟のまとめ役で、一家の家事担当係の長女・愛子が
家族のことをバカにされるとムキになったり、
母親が亡くなる前に残したビデオでみんなを励ますセリフを聞いたりすると
思わずホロッときて、一家の家族愛をとおして、人間らしい心も感じ取ることができる。
青年4コマ誌にあるべきヒューマン作品になってると思います。

基本は内野一家の賑やかな日常風景を笑い、時には感動し、
そこから人間性を感じ取ることができる大家族コメディ。
それを見事に成し遂げているこのマンガは現代に於いて貴重。
いつまでも末永く続いて欲しいと思います。NICE!

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2006年2月12日 日曜日


週刊少年チャンピオン 2006年11号
2006年2月9日発売
秋田書店 240円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
バレンタインネタ・・・じゃなくて
不二矢ペロちゃんと、ペロちゃん御用達のジムじいさん特製激甘チョコの威力を
世に知らしめた回だった。

ペロちゃんにかかればどんなお菓子も凶器と化す。
特にペロちゃんのためだけに作られたジムじいさん特製激甘チョコは
見ただけで骨が破壊されてしまいそうな恐ろしい威力があることが
誌面からビシビシ伝わってくる。

怖ェ。こえーよ。濃縮カルピスを常飲しているフグオでさえ
こんなの食ってしまったら骨がどうかなってしまうんじゃないか?
怪物ペロだけが許される代物のような気がしてならない。
いや、心底恐ろしい。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
ハワイという天国の裏側でついにその姿を現したブラッドリー兄弟。
どっちもならず者だが弟より兄のほうがより冷酷なようだ。

果てさて剛はこの兄弟を改心させることができるのか?
見物ですね。

でも相棒・伍代は今どうしてるんだろ・・・

▼範馬刃牙:板垣恵介
冒頭の絵巻風中国昔話ですが、カマキリがスズメをズタズタにする話は
現実世界でもトカゲを補食するカマキリが存在するので
あり得ない話ではないかもね。

最強の武道家を目指すお子様に聞かせるムシチク話ですかねこれは。

Dämons:原作/手塚治虫・漫画/米原秀幸
死体をそのままの状態で半永久的に保存可能にするシステムの目的は
臓器移植じゃなくて、裸の女性をぶちこんで
欲望に溺れた男の目の保養のために開発されたシステムじゃないのか?

あの溶液に浸かっている母子を見てそう思ってしまった。

▼無敵看板娘:佐渡川準
今回は勘九郎が度々美輝ちゃんに挑戦状を叩きつける経緯が明らかに。

きっかけは実に些細なこと。
それが2人の妙な闘争心だけが長年増幅して
「友達の仇討ち」という名目から離脱し、
バトルすることそのものに意義があるみたいになっちゃったわけだ。

勘九郎の友達が来たら「まだ仇討ちなんかしてるの?」なんて言われるぞきっと。
っつーか、2人のバトルは完結するのか!?

▼究極世界征服者おーつき:武内香菜

地球掌握♪コメディー!!

・・・ってことで今週から3回にわたって連載するそーです。

我が名は大槻(おおつき)!
満10歳3ヶ月(女児)
世界征服絶賛推進中!!

と、冒頭から女の子供が、気が狂ったようなことほざいてるので、
悪魔にでも呪われてるのか?と思ったんですが、
なんてことはない、おーつきはごく普通の人間の女の子。
ただ、地球征服を企む悪人か異星人になりきってるご様子で、
母親からおつかいを頼まれるのにも
「征服者たるもの民衆の経済事情にも明るくなくてはな!」
いちいち征服者気取りな発言でおつかいに出かける。
一体何に影響されてそんな風に育ってしまったんだか・・・

おもしろかったです。
おーつきがどんなに地球征服者マニアな発言をほざいても、
所詮お子さまみたいな行動しか取れない様がバカバカしくて
そこがおもしろさに直結している。
周りの雰囲気なんぞどこ吹く風で我が道を1人行くおーつきの性格もまたすばらしい。

おーつきが醸し出すこのマンガ独特のノリは
児童誌の別冊コロコロにも通ずるものがあります。

細かい設定が一切無いので、その分趣旨がストレートに伝わって
この1話だけでも、話が十分理解でき大いに堪能できる。
分かりやすいストーリー展開が魅力だ。

今回は地球征服者おーつきのお使い編だったが、
次回は小学校編かスポーツ編か。
おーつきの世界征服マニアな性格はどこまで通用するのかとても興味深い。
期待。

▼ブラックジャック ~黒い医師~:原作/手塚治虫・漫画/山本賢治
なんと、今回で最終回でした。
BJの医師法違反を巡って、2人のお偉いさんの息子と孫が
天に召されてしまうというむごい結末に。

医師連合に目をつけられて牢屋にぶち込まれたBJと、
あくどい権力を振りかざす医師連合会長と、
最後に裏社会ならではの復讐劇を果たした大富豪、
この3人による「目には目を歯には歯を」の犠牲となった子供2人の
哀れでやりきれない気持ちが最後に残る、ブラック度満点のお話でありました。

最終回に当たって。
ブラックジャックを知ってる人にとっては「何を今さら」と一蹴するのでしょうが、
ブラックジャックを今まで読んだことのないオレにとっては
手塚治虫氏の描くマンガにもこんなブラックな一面があるんだなと
山本賢治版ブラックジャックから窺え、
そのブラック性がまた清々しくもあって
それだけでもこのマンガを連載した価値はあると思う。
オレにとっては毎回おもしろく読ませて頂きましたよ。ええ。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
連載2回目。
内容は前回と一緒。いわゆる小市民。
雑誌を買う時上から3冊目くらいを取ったり、
石けんが小さくなったら新しい石けんとくっつけて
合体させたりするのと同じ類。

突出したおもしろさはないけど、
日常のよくある光景を描いているだけに万人向けで読んでて飽きはこないでしょう。
むしろどこまでネタが持続できるかやれるものならやってみろって感じ。

▼24のひとみ:倉島圭
ひとみ先生のせいで人間不信に陥った少女・・・
じゃあ自分も嘘つきになればいいんじゃん・・・って
そんなんでいいのか!?

まあ、確かにひとみ先生に関わっていたら
そうならざるを得ないのかもしれないが、
なんかひとみ先生にうまく丸め込まれたような気がして
スッキリしないな。

▼番長連合:阿部秀司
東っち、あっけなく神山に鉄骨から蹴り落とされる。
鉄骨から落ちたら負けのルールなので
東っちが助かったとしてももう西口の敗北は確定なのでは・・・?
それを覆すためには神山も道連れくらいしか思い浮かばないが・・・
うーん、気になるヒキだ。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
なんかスゲー女が登場してますなー。
高校柔道界の女王とやらの華井金子(はないきんこ)!
(『きんこ』って名前も女性としてはスゲー名前)

柔道を芸術と捉えるのは良いことですが
このお方の場合はどうやら芸術を勘違いしていなさるようで。

・・・というかむしろギャグキャラとして逸材なので、
一発キャラにしておくのはなんとも惜しい。
ぜひ酒高柔道部に入部していただきたいですねっ!

▼サイカチ~真夏の昆虫格闘記~:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
サイカチ本戦で優秀な成績を収めた者は
昆虫相撲の本場・タイへ行けるそうな。

真夏はさらなる目標を目指してサイカチ本戦初戦に臨む。
相手は指揮者気取りの色蟲(いろむし)使い。
ほぼ盲目な白眼力にどう影響が出るのか注目だ。

▼フットブルース:能田達規
猫の次は犬!
この2匹の動物コンビがQ島のペースをひっかき回して、
さらにカラスまで現れたんじゃ、そりゃO島の独壇場になっていくだろうよ。
Q島は惨敗が目に見えてきたなー。

ところで住職と話していたあの女性は何者?

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2006年2月9日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2006年10号
2006年2月2日発売
秋田書店 240円
Dämons:原作/手塚治虫・漫画/米原秀幸
新連載。手塚治虫作品を元にしたマンガらしいけど、
画をひっくるめてこの作風はどーみても米原マンガ。
山本賢治氏のブラックジャックよりも
作品を自分のものにしてるような気がする。
まあチャンピオンらしいマンガではありますな。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
ジャックと名乗るアメリカ教師は多分元ネタがあるのでしょう。
その辺疎いオレにとっては、“24”にこだわるただのアメリカ人のオッサンとみなす。
でもキャラとしてはおもしろいと思う。
“1”にこだわる難波湾とはいい勝負になるでしょう。

▼範馬刃牙:板垣恵介
まさかこのマンガでムシチクが聞けるとは思わなんだ。

親子喧嘩の前に、バキの主要キャラVS昆虫軍団を
次号でいきなりかましてくれてもいいかもしれない。
なんだかおもしろそうですし。

▼無敵看板娘:佐渡川準
ハハハ。
めぐみちゃんは昭彦をテレビから遠ざけようとする考えが
そもそも間違ってるよな。
異常なまでに戦隊モノに執着する昭彦に
しかも最終回を見逃せだなんていうのが土台無理な話なのさ。

でも今回は徒労に終わったのではなく、めぐみちゃんや勘九郎も
ミイラ取りがミイラになるという大団円で締めくくれてヨカッタ。

・・・で、次回の戦隊モノは果たしてあるんでしょーか?

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
桐山晶が柔道の世界に魅入られたのは
宙を舞わせた人間のキラキラしたガッツポーズを見た瞬間からだった。

柔道の技の芸術的な面に惹かれて柔道の世界に入ったという
動機がすばらしい。
「男をぶっ飛ばしたいから」なんぞとぬかす
志の低い女子柔道選手とは一味も二味もちがうわなあ。

▼24のひとみ:倉島圭
・・・ということで今週から正式に新連載となりました。
2本立てでしかも1本目はカラーでお届け。

ひとみ先生の発言は、99%のウソと、
1%の人を小馬鹿にしたセリフによって形成されている。

だって、そうそうそうそうそうそ・・・
ってこれ、ウソじゃなくて子供が使いそうな言葉の遊びじゃないか。
大変たいへんたいへんたいへんたい変態!と同じ類のくだらなさ。
ウソと邪心に満ちた小悪魔的なひとみ先生の発言に
読者は登場キャラもろとも振り回されそうだ。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
ケンが、母親が働く工場に火をつけるとブラッドリー兄弟に脅されている話を聞いて、
家族の絆を大切にする剛の怒りの炎が一層熱く。
これで剛はブラッドリー兄弟との衝突は避けられない・・・というか
避けてはいけない状況になってまいりました。

ここで特服姿になってブラッドリー兄弟に怒りの鉄槌を下さないと
剛の男が下がりまっせ~!

▼番長連合:阿部秀司
漢(おとこ)・東、なんと地上15メートルの鉄骨の上で、
しかも視力が完全に戻っていない状態で神山の拳を受けるという
信じられない光景がっ!

しかし受け身だけでは勝利はありえない。
東っちも鉄骨間を移動して神山に攻撃を仕掛けなければ・・・
って、できるのかそんなこと!?

▼ドリル園児:おおひなたごう
鬼の接吻ならぬ節分がおもしろかった。
鬼嫁のタレチチも恐ろしさを増していてナイスだ。

▼サイカチ~真夏の昆虫格闘記~:企画・原作/藤見泰高・漫画/カミムラ晋作
タカアキは重量級のカブトを相手に、完全に逆転勝ちしたかと思ったら
あんなやりきれない負け方を・・・
ああいう勝敗のつけかたが見てる方もやってる方も、一番すっきりしないんだよな。
でもそれが現実。厳しいね。

▼あねこみみ:マツリセイシロウ
読み切り。
頭にネコ耳が生えてしまった姉と、
その姉にいじめられる弟クンを描いた姉弟ギャグ。

最後に姉の弟への逆襲は、やり口が卑怯で、
姉のイヤな性格が露骨に描かれていたので、
読後感の悪さだけが残った。
ブラックギャグだとしてもああいうのはオレは好きになれない。
個人的には×。

▼フットブルース:能田達規
なんだかんだでアイランドリーグ決勝まで進んだQ島ブルース。
対戦相手のO島マリナーズには、猫川くんという猫顔で語尾に「ニャ」までつけて
猫ずくめの不思議な少年がいますな。
得意技はキャット空中三回転
猫だけに身軽さをウリにしたプレーとなるか?見もの。


今週でナルトヤが最終回。
作者はあんまり乗り気じゃなかったのかなラーメンマンガは。

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2006年2月2日 木曜日