第26回 川 中 島 合 戦 戦 国 絵 巻




 本年の我が陣容は、三浦介星友殿を大将とする相州三浦衆(鈴白殿 花乃殿 他三人)、泉州の初姉妹、武州の石野真琴殿、小田原北条氏援軍大庭景平殿信州伊那郡を本国とする小笠原長義殿(相州住)と拙者宮下帯刀(洛北住)、合わせて十二人であった。例年の如く信玄公の護衛を仕るべく、卯月十七、八日と甲州石和郷に参陣した。


                                      石野殿撮影 左手前 松永弾正殿


 前年の石和川中島合戦において無念にも捕縛され、永らく上杉軍の牢獄にいたが、松永弾正少弼殿が武田軍に寝返るに及び、晴れて武田陣営に返り
咲くことができた。




 石和川中島の八幡原に向かう我が一行。先頭は、いかり前立の兜に色々威胴丸具足を着用した三浦介殿。その後に三鱗紋入提灯指物を指した大庭殿、落武者姿の拙者、南信濃の赤武者小笠原土佐守殿が続く・・・。




 本年も乱戦であった。信玄公御前で敵の前に立ちはだかったが、飯綱武蔵守法達殿を始めとする上杉軍の猛者が、我が隊や松永弾正隊に襲いかかった。まもなく総崩れとなって両隊とも散り散りになり、拙者は重傷を負ってしまった。上杉軍団恐るべし!! 後事は三浦介星友殿に託し、養生したいと考えている。


※負傷したという記述は事実ではないので、ご心配なく(笑)。
このページで用いた画像は、すべて掲載許可を頂きました。
こたつ城主様、松永弾正様のご厚意に、感謝申し上げます。


第23回(初陣) 川 中 島 合 戦 戦 国 絵 巻 参 陣 レ ポ ー ト
第25回(前年) 川 中 島 合 戦 戦 国 絵 巻 参 陣 レ ポ ー ト


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