エルフとアルカイ

 さて、森人の部屋ではエルフをアルカイとして、とらえています。
 その根拠をここで挙げておこうと思います。

<アルカイ>

 まずはアルカイについて、軽くおさらいをするとしましょう。 アルカイとは、地上をまとめ、闇の奥にある無に手を伸ばし、 そこから新たに創造を行おうとした者達です。

 闇に堕ちた彼女らは、その姿を歪め、アルカイとしての力を失い、 地上へと縛り付けられます。その後、アルカナたちにより救いを与えられる彼女らは、 全ての「口をきく種族」の祖先となります。さて、以上の点を踏まえ話を進めましょう。

<特技≪森の人≫>

 まず、引っかかるのがこの特技が一般であるということです。 誰でも取れるということ、すなわち、誰もがこの血を引いており、 その血が覚醒するかしないか、という事になります。 ここから、古代のエルフがアルカイに近い存在であることが伺えます。

<特技≪魔の血統≫>

 この特技は、古代のエルフが現在の魔法よりも、もっと高度な魔法を使える事を表しています。 ≪森の人≫とは違い、過去でかつ森人である必要があります。森人でアルカナの位置を指定しているのは、 この特技のみです。すなわち、過去エルフは、エルフの中でも特殊である証拠です。

 さて、ここで注目したいのはエルフは種族的な衰退が始まっていることです。

<種族的衰退>

 古代のエルフと異なり、現在では魔法の力も、森の中に異界を形成するすべも失っています。 アルカナが、アルカイ達を闇より救済しようとした頃、彼女等は共に暮らしていたと書かれています。 (オービスにある秘儀魔法の説明)

 人と使徒が共に暮らしていた頃、現在「秘儀魔法」と呼ばれる魔法が、 当たり前のように使われていた、と言う事がわかります。 そして、この頃は、アルカイは救済されたばかりであり、当時生活していたのは 「全ての口をきく者の祖先」すなわち、古代のエルフである、と推測されます。 ここから、古代のエルフ=アルカイと言う図式が成り立ちます。

 種族的衰退は、今に始まった事ではなく、はるか昔よりアルカイとしては衰退しており、 現存するエルフが昔の力を無くしていることも、アルカイの力を失っていると考えれば、合点がいく話です。 また、エルフの使用する言語が「天宮語」であるのも、謎解きのキーとなっています。

<特技≪翅翼≫>

 全てのエルフが取得可能な特技であるにもかかわらず、女性であることが限定されている特技です。 (妊娠と出産は男性には不可能) これは、アルカイである頃の姿の名残であると推測されます。 アルカイがすべて女性であること。これが根拠の一つです。

 しかしながら、アルカイが女性であることはどこにも書かれていません。 これはオカルトの知識より導き出される回答です。女性なしでは世界も存在せず、 同時に英雄の誕生もありえない。閃きに優れ、複雑な問題に対し、一言で問題を片付ける能力は 男性にはなかなか持てない物です。古来より、神話において大地や社会を整えるのは、女神の仕事であることから、 アルカイが女性である、と言えるのです。アルカナも同様。

<おまけ>

 Blade of Arcanaの世界は、キリスト教をベースにして作り上げられた世界ではありません。 むしろ、タロットと呼ばれる、22のアルカナをよく知る者の手により、アルカナに対し味付けをした物です。 その際たる物が、女性上位の社会である事です。中世のキリスト教は完全なる男性主義で、 ジョアン教皇は、女性である事がばれただけで、撲殺されました。

 キリスト教がベースでは女性上位の社会はありえないのです。 しかし、タロットを、アルカナをベースとしたのであれば、女性上位の社会である事は十二分にありうる話です。 ジプシーの伝える「異教」と呼ばれる存在は、タロットを使い、女神の教えを広めました。 そして、この「異教」はキリスト教が(勝手に)激しく敵対視し、迫害しました。

 キリスト教がベースである事は120%ありえない事なのです。