ザラマンダー 〜 フェルファント

 ザラマンダー、ウェズグイン、パンツァーヴォルフ、フェルファントの4種族を纏めてみた。

 パンツァーヴォルフとフェルファントは遭遇が極めて難しく、目にするだけでも幸運と言えるだろう。 逆に、ザラマンダーとウェズグインは、偶発的に遭遇する可能性が高く、また生存も難しい為、生き残れば幸運と言えるだろう。

 いずれにせよ強力な戦闘能力を備えているため、出会わないに越した事は無い。フェルファントは別だが。

ザラマンダー

元の使命:山椒魚
現在:不明
 巨大なサンショウウオで、ハイデルランドに生息する両生類では最大の物。 これも動物のはずだが、いつの間にか魔獣化した。水面に移るその大きな影から、 よく竜と間違われる。

 共生している水面下から襲い掛かってくる為、注意が必要である。 何でも食べるので、水辺で遊ぶ時は先ず海草を調べる所から始めておこう。 踏んで逆鱗に触れたなど笑い話にもならない。

ウェズグイン

元の使命:不明
現在:不明
 沖合いに住む巨大生物。普段は鯨など大型の海生動物を捕食しているが、 間違えて船を襲う事もある。

 実際の所は単にタフなだけの魔獣であるため、アダマスであればさほど苦労しないだろう。 問題は、海上で遭遇する事が多い為、どうやって船底の下を攻撃するかである。 アクシスの助力が得られなかった場合は、何とか陸まで導き、せめて浅瀬で勝負する方が賢明だろう。

パンツァーヴォルフ

元の使命:神の戦士
現在:不明
 全身を鎧で覆った狼。使徒ディアボルス、フルキフェル、 デクストラの被造物である。余談だが、ドワーフたちも自分たちは使徒ディアボルス、フルキフェル、 デクストラの被造物と考えているので、何かしらの関係が有るかもしれない。

 元々は闇の鎖への対抗策として創られたが、この対抗策自体に誤りがあり魔獣に堕ちた。 絶滅の危機に瀕しており、残り70頭未満である。

 群で生活している為、遭遇したなら無理をせず逃げる事を推奨する。 対抗策に問題があったとはいえ彼らは神の戦士である。その強さは並ではないし、 群と言うよりも軍に近い集団を築いているのだ。

 もっとも、逃げた所で逃げ切れるかどうかはまた別の問題なのだが…

フェルファント

元の使命:フルキフェルの被造物
現在:惰眠
 フルキフェルの被造物。アーの創造した“象”と同じ物を使徒フルキフェルが創ろうとして失敗した物といわれる。

 大きさは象よりも遥かに大きく、30mを超える物もざらである。身体は岩などで構成され、背中に植物が生えるため、 遠目には丘にしか見えない。

 一生の大半を寝て過ごし、起きる事は滅多に無いため、間違って町でも立てようものなら寝返りで壊滅する事になる。 人畜無害といえば人畜無害である。絶滅寸前であり、また、繁殖力も持たないため滅び行く種族である。とはいえ、 個体で見れば竜や魔神よりもタフな生命力を持つため、絶滅するのは狩られない限りまだまだ先の話と言えるだろう。