アルドール

 焔にて 鎖を断ち切る 剛の技
 己が体の 求むるままに
 走らす剣に 命を燃やさん


<神話に見られるアルドール>

 使徒アルドールと言えば、“武神”と、これほど解りやすい使徒は存在しない。 “守護者”アダマスと共に、アーの両隣に侍り、無敵の剣と盾として伝えられている。

 あらゆる面において使徒アダマスと正反対であり、アダマスが「水の勢力の子」として、 多くの命を守ってきたのに対し、使徒アルドールは炎を以って敵を焼き滅ぼした。 これが、例えどのような隙間にも入り込んだと言われる∵絶対命中∵であり、 「燃え上がる剣の娘」の名前の由来である。

<職業としてのアルドール>

 傭兵、戦士などがアルドールと呼ばれる。 特に、大型で重量のある武器を好み、技よりも力で戦う者達をこう呼ぶ。

 彼らは、戦う事が三度の飯よりも大好きで、戦いの中でしか自分を表現できない者も多い。 だが、戦いの中で彼らほど頼りになる者は存在せず、特に多対一や窮地に陥ったときには、 彼らは必ず血路を開いてくれるだろう。アダマスと共に、戦場の花形の一つに数えられる。

 近年で有名になった、アルドールと呼ぶにふさわしい人物を以下に挙げておく。

 オルトヴィーンは史上の人物であるが、彼ほどのアルドールは中々現れる事はないだろうと判断し、 リストの頭に加えてみた。

<逆位置>

 常に戦いの中に身を置かないと気がすまない。或いは、巨大な戦争を目論み、それに向かって活動を始める。

 強きものと戦う事だけを望み、今まで多くの戦場を渡り歩き、多くの戦士を切り捨ててきた。 その場での満足こそ得る事がで来たが、3日も持つようなものではなかった。 この心に開いた虚しさを埋めてくれるのは、戦いだけだ。

 英雄の称号も、高い給金も必要ない。強き者のみを我が前に。