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現世に うつる全ては 虚構なり
刃に勝る 言葉ゆえ 我が世我のみ 常ならん
言霊こそが この世なり
数ある使徒の中でも、ただ1人神を非難する事ができる使徒。
それが、ファンタスマである。「非難をする」と言う所から解るように、
言葉をつかさどる使徒でもある。また、彼女は全ての存在に名前を付けた存在である。
この辺りから、全ての口をきくものに言葉を教えた存在は彼女であるとも考えられる。
さて、彼女の非難すると言う方法は当然言葉による物であり、非難をする対象はアーである。
また、アーを非難すると言う事は、
同時にアーの作り上げた世界を非難すると言う事でもある。
そのために、全ての存在に名前を付けたのである。ゆえに、
彼女の発する言葉は常識的に起こる現象をくつがえす力を持っている。これを言霊と言う。
ファンタスマと言う職業は存在しない。一応、言霊使いと言えばファンタスマと言うが、
往々にして彼等に自覚は無い。また、自称ファンタスマと言う者は大抵が詐欺師か手品師である。
言霊により引き起こされる現象が、そのように現れる事があるので、それを真似た者が多い。
だが、言霊の本来の力は、対人に働く力であって、そのような見た目の派手な物ではないと言う事は覚えておくべきだろう。
本人の自覚の有無に関わらず、言霊の使い手と言う物は、その力の為にカリスマ的存在になっている事が多い。
その村の村長であったり、特に大きな力を持つ者は国王になっている物もいる。
不安をあおり、人々が己の言に慌てふためく様を楽しむようになる。
私の言葉は、この世の真理を私の望む言葉に置き換える力を持っている。
喋ることしか能の無い者は無力だ。さぁ、私の言葉により起こる現象に、一喜一憂するがいい。
所詮、貴様等にはその程度しかできんのだからな。
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