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我眠る この世に降りし 神器ゆえ
我を力と 欲する者よ
見事試練を糧とせよ
神話において、使徒ディアボルスは少々特殊な位置付けに存在する。
それぞれのアルカナ達が手にもつ、武器や防具、あるいは道具にその姿を変え、
アルカナ達を補佐したのである。それは神の剣であり、神の盾であり、神の鎧であった。
人やデクストラの作るどの道具よりも強く、軽く、強力な物であった。
それゆえ、使徒ディアボルスは別名“物質の門の支配者”と呼ばれるのである。
職業としてディアボルスと呼ばれるものは少ないだろう。
魔器と呼ばれる、その持ち主にしか扱えない強力な武器防具を持つものをディアボルスと呼ぶが、
彼らディアボルスの殆どが、自身の魔器を活用してその道の第一人者になっている事だろう。
故に、ディアボルスと言う職業は存在しない。
そもそも、魔器というものは一見すると、何かしら禍々しさや神々しさを感じる物で、
それを持ち主が構えた時ただならぬ気配を発する… そういった代物である。
そのただならぬ気配も、持ち主が出している訳ではなく、魔器の使われたいという願いかがなったこと、
そのことにより現れる気配である。往々にして、
ディアボルスはその魔器を失うと強さは格段に落ちる物である。
なお、極まれに自らの意思で行動する魔器… 言い換えれば主を持たない野良魔器が存在する。
聖剣ペナンス。邪険カーネイジが有名な所だろう。
意志の弱い者はこれに簡単に支配される事もあるので、魔器であると思われる物品には迂闊に触らないこと。
意志をもった魔器であるか、魔器の主であるかによって若干異なる。
が、基本は魔器の力に陶酔してしまう。そして、その強さに更に磨きをかけようと殺戮を行う。
だいたい、魔器を使うということは、力の誘惑に常に晒されているという事だ。
その誘惑に負ける事の一体何が悪い。見ろ! この禍々しいまでの美しさ!
ほら… オマエもこの刃に吸い込まれるがいいさ…
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