ブログへ引っ越しました!
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古い未来の最新なのだ。2010.12.19
気づけば当サイトも結構長く続いていますが、その間にブログが登場し一般に定着してしまいました。結果、ウチがやってる事は「垢抜けないブログみたいな物」にしか見えません(笑)
で、HPの形式には愛着があって続けるつもりですが、流石に10年以上前のサービスは容量が少ないし、専用ソフトで編集するのも面倒です(PCが不調だとなおさら)。一方、文字数や画像サイズを気にせずじゃんじゃん使える現在のブログ容量や手軽に更新できる点は魅力的です。
そんなこんなで、別に残さなくても良いお気楽なネタはブログにしようかとテスト版を作ってみました。HDDから適当に画像を捜してネタに使用。
ドリーム・トラクター!!
さて、この超カッコいいトラクターはインターナショナルHT-340といいます。なんとガスタービン搭載のプロトタイプなんです! レトロフューチャー感がタップリ滲み出ていて、ピチピチ全身タイツの農夫や、ジオデシックドームに覆われた農場なんかが似合いそう・・・小松崎先生に描いて欲しかったトラクターのナンバー1です(笑)
で、ブログを書いた時点では何も調べずにいたんですが、後にHT-340を検索してみて驚きました!なんと!現存しない筈の、この青いHT-340の画像がヒットしたのです!
という事で、ユーチューブを見たら、今年になってレプリカが完成し、お披露目された模様。アメリカのマニア?は凄いなぁ!という事で、クラッシック・トラクター目当ての見物人が若干冷ややかな気がするものの(笑)キィーーーンという異様なトラクターに大興奮!必見!
●でろりブログ
●インターナショナルHT-340動画(ユーチューブ)
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G25その4 2010.12.16
この画像は、コマツがG25のレストアを開始した当時にネットの業界ニュースで使用された物です。(10年ほど前。現在は削除されているので引用します)。これを観ると元々程度の良い個体であった事が分かりますね。この時に生産当時の図面が大量に残っている事が分かりレストアに役立ったそうです。(GP誌にG25だけ実写の側面図が載っていたのも、そのおかげかな?全部観てみたい!)
さて、夏に北海道で見つけたもう一つのG25はまだレストア途中に見えます。こちらはボンネットまわりが丸々失われた車両がベースなので大変だったでしょうが、サイドルーバーやグリルガードの造形を見ると非常に出来がよくて素人作業には見えません。いや、コマツが所有する物と比べても遜色がない、というか同じに見えます。これはコマツ所有の63号機も作り直したと思われる部分なので、経験と技術のあるコマツに作ってもらったのかなと思ったりします。
それに比べてラジエターまわりは手作り風です。鋳物っぽくなく「木製」にも見えなくもないですね。給水口キャップのあたりも凄く似せているけれど何か違う様な気もします。上のコマツ63号機の写真をみるとここはレストアいらずだった所な訳で今回は苦心して新造したのではないでしょうか。十分な出来だとは思います。
実はコマツにある63号機はオリジナル度は抜群ですが、操縦席が横に長く(助手席になっている)フットレストやレバーが追加された特殊なタイプであって、という事はレストアが完了すればこの2台目の方がプレーンなタイプのG25の姿になると言えるでしょう。ぜひ公開して欲しいです。 |
G25その3、GP誌GJ 2010.12.14
2010年、タミヤが1/48コマツG40ブルドーザーを発売した事に呼応して、グランドパワー誌が「日本のトラクタ、ブルドーザ開発物語」という記事を掲載しました(10/6・10/8号)。たった2冊で過去50年分の情報量を凌駕したと言える程の内容で、このテの資料が好きな人には類書の無い「絶対買い」な本と言えるでしょう。
さて、コマツG25に関しては10/6号(1)の方に数枚のクリアな写真と解説が載っています。これまでよく知られた写真ではホルトを真似たラジエター横の「2TON」の陽刻が印象的ですが、今回の新しい写真ではその部分だけでも数種類の異なる個体が存在しています。しかも、そのどれもが現存する63号機と異なっていたりもします。
余談になりますが、これは、メーカーは開発中や生産初期には記録写真を多く撮る必要があるものの、生産が軌道に乗ってしまえばその必要が無くなる為に起こりうる現象ではないでしょうか。つまり、メーカーに写真が残る物は試作車などイレギュラーな個体でバラツキがあるのに対し、生産型数が多いであろう63号機タイプの写真はない・・・写真資料の粗密はタイプ毎の生産数とは比例しない場合もあるのでしょうね。
という事で、G25に関しては10/6月号(1)で終わったと思われたのですが、10/8月号(2)には更なる驚きがありました!なんと1両だけ試作された空輸ブルドーザーのクリアな姿が載っているではありませんか!!そしてその正体がG25にドーザーブレードを付けただけに見える事、そのベースになったG25が下↓で触れた戦後タイプになっている事!、空輸ブルドーザーと説明されているもののドーザーが無く、よく見ると「ドーザーを外しただけではない」トラクター型も載っている事、そのトラクター型の給油指示書用の写真が載っている事(新たにマニュアルが作られたと思われる)・・・。もう驚きの数々でした。
空輸ブルドーザーはG25の生産終了後に試作されている事から、それ以前、すでに戦時中に例のモデルチェンジがされていてそれをベースに空輸ドーザーを作ったとみて間違いないでしょう。つまりあれは「G25の後期型」と言って良さそうです。いや~、分かってしまえば何でもない事ですが長年の謎が解けてスッキリしました。 もっとも、注意深ければ上記リンク先の空輸ブルドーザーですでにバレてた筈なんですがね(笑)
さらに、掲示板でkgrokumaru氏より(ありがとうございます!)下のTM写真の車両は海軍の3トン牽引車であり、水上機基地で使用され、太洋戦争初期の写真に既に登場しているとの有力情報も頂きました。となると3トン牽引車=G25後期型は結構な数が作られたと思われます。いやはや、恥ずかしながら知らないことが沢山ありますね。
海軍の車両に関しては後の設営隊の寄せ集め的な土木機械を含めて分からないことが多く、可能であればグランドパワー誌で掘り下げてほしいと更に欲が出るのでした。 |
G25その2 謎だったトラクター 2010.09.10
現在は「日本陸軍便覧」として日本語で出版されている米軍のテクニカル・マニュアルTM-E30-480。米軍が1944年に制作した日本陸軍の各種膨大なデータ・分析を纏めた凄まじい内容の優良資料ですが、これに載っている形式名不詳の『コマツ牽引車』が個人的には前世紀からの長い間(笑)非常に気になる存在でした。
このTMの写真から分かる事は、1:この写真は戦後に撮られた物ではないという事、2:サイズは3トン程度という事、3:そしてコマツ製であるという事。 以上、これらの条件が当てはまる車種はただ一つ、コマツG25(T25)しか有り得ません。
ところが、この写真を従来のコマツG25の写真と見比べると足回り形状が全く異なる事に気づきました。そもそもトラクターはどれも同じ様な形をしているので、明確に異なる部分があればそこが車種判定の重要なポイントになります。つまり足回りの形が違うからコマツG25ではない!?
2001年の事です。全く偶然に戦後バージョンの25型である三菱TA25を観る機会があり、それも足回りがコマツG25と異なる事に気づきました。当時も書いている様に明らかに(ホルト2トン風だった物がキャタピラー22のような形に)リファインされています。そして(当時どんな資料で調べたか記憶にないのですが)寸法データも異なっている事も分かっていました。これは想像するに、戦後になって25型の生産を再開する際に、各メーカーの部品調達や性能向上を目的にG25の図面を手直ししたと考えるのが妥当だろうと思いました。
「ではあの戦時中に撮られたTMの車両は何なんだろうか?なぜか戦後生産の25型にソックリではないか!!!」
「確かに正体不明だし似ている。だが、どうせ双方ともコピー元の『キャタピラー社の形』をしているのだ。同時代の異なるトラクターが似ている事には不思議はないのでは」
自問自答をしてみても資料が増えるわけでもなし。謎は謎のままで終わるんだろうなと思っていました。
・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・
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スクープ画像?コマツT25(G25)トラクター発見!2010.09.08
久々に発見ネタです。 いや、これまでも誰にも伝わらない個人的なお宝発見はあったんですが(笑)、こいつは日本初のトラクターというバリューがあるので紹介!
ここ最近の私はサイロの観察に凝っていますが、歴史的なサイロを見にいくと古いトラクターも保存されている場合が結構あります。例えば日本に3基しか現存していないと言われている木造サイロでは、北斗市・男爵資料館にクレトラックが、早来町・山田牧場にファモール・カブが、札幌・近藤牧場にランツブルドッグ(戦後のディーゼルだけど。現存せず)がそれぞれ残されていました。
札幌近郊は明治時代から「札幌軟石」が取れた為に石造りの建築物やサイロが多く、それが地理的な特徴ともいえるのですが、その中でも古い石造りサイロを某所に見学に行った際、何か予感がして隣接する建物(旧牧舎)の中を覗くと・・・なんじゃコリャ!
じつはこの某所は5年前にT25の下半分を発見した場所で、当初は「な、なんと2台も持っていたか!」と驚き、そして「以前のあれは部品取り車両だったか!」と勝手に納得してしまいました。それくらい今回のは各部状態が良く見えたのです。ただ、よく観察すると、車体上に埃がたまっている様子もなく、エンジンルーバーやグリルガードといった曲がりやすい部品も新品のように綺麗、どうあれこの個体は最近レストアされた事は間違いなさそうです。
・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・かな?
窓越しに撮ったので写りが悪いですが、そもそも肉眼や光学ファインダーでは殆ど見えない暗い場所でした。ライブビュー・カメラの良さに気づかされた初めてのケースでした。 |
不気味サイロ 2010,08,16
ベトン、トーチカ、ピッケルハウベ、ルノーの砲塔・・・・なんだか連想される言葉が第一次大戦な不気味なサイロを発見! いや実際、こんなのがマジノ線に有ったら誰もサイロとは思いませんがな(笑)
それにしても珍しい。確かにコレの有る道南地方(森町)ではコンクリート製のサイロを多く見かけるのですが、屋根部分に関しては「例外なく」と言いたいほど木製トタン張りで作られており、こんな重く手間の掛かりそうなコンクリート打ちの屋根は初見です。
しかも、その屋根は鋳鉄を思わせるスムーズな曲線の造形で、型枠をどうやって作ったのかが大変興味深いです(単に私が工法に詳しくないだけかも知れませんが)。
そしてそして、これは現地でコンクリートを流して制作した物なのでしょうか?それとも、どこかで作って運んだのでしょうか?重そうだけど載せるには丸太を組んで滑車を使って持ち上げたのかな?そもそもフックも無いのにどうやって吊り上げたんだろう?あれれ?ご丁寧に頭頂のピッケルもコンクリート製、もしかして一体成形かな?・・・等々、疑問が次々と浮かんで興味が尽きないコンクリート屋根なのでした。
実は、サイロが普及しだした大正・昭和初期はむしろコンクリート製サイロの比率は高かったらしいです。つまり製造された時期は長期にわたっているワケで何とも言えないのですが、この風貌と荒れたコンクリート肌を見ていると、やっぱり戦間期あたり製造であって欲しいな・・・と心からそう思うのでした(って変な奴だね)。
何にしろ、北海道の風景によく合うイメージで語られるサイロですが、コイツは別格ですな。 |
43のランツたち 2010,07,07
ええーい!長々と書いたけど、いつも以上につまらんかった!全部消して書き直しじゃ!
つまり、戦前~戦後にまたがる時期のランツ・トラクターって非常に分かりづらいんですな。車体の姿形はどれもこれも似ている上に、名前も4桁の数字だけで表されるという味気なさ。何かを調べようにも、見た目も名前も引っかかりが無くて別に何でもいいや!ってな投げやりな気分になります。
それでも、その頃のランツだと4桁のうち頭の1桁でだいたいの馬力は分かります。基本的に、7は25hp、8は35hp、9は45hp、と10馬力刻みで対応しているみたい。ただし、一番大きい55hpになると逆に1、2、と小さい数字が当てられているから何ともややこしい(笑)。残りの下3桁は、同時期のベーシックモデルは同じ番号の様で、戦前~戦後期は500や506がそれに当たり、バリエーションモデルになると固有の数字が当てられる・・・ような気がします。でもでも、これまた55hpには当てはまらないから困っちゃうという・・・(涙)。
Hachette/uh 1:43
Lanz Bulldog 7506 (1938) |
Schuco 1:43
Lanz Bulldog |
Hachette/uh 1:43
Lanz Ackerluftbulldog D8506 (1949) |
Schuco 1:43
Lanz Eilbulldog Cabrio |
さてさて、ふと気づくと1/43のランツが4種類も出ていました。画像の左側がアシェット(フランスのトラクター雑誌付録)で右側はシュコー製です。アシェットはユニバーサル・ホビーが製造を担当しているので雰囲気は良いですが、ライトの塗装仕上げなどが見劣りします。コスト的にこれ以上のディテールを求めるのはワガママでしょう。一方シュコーは「天下のシュコー」ってな感じのシャープなディテールが施されていて、ライトもちゃんと透明パーツですがその分お値段は高めです。なお、上の二つは同じタイプなので両メーカーの作り込みの違い(価格差なり?)が楽しめます。
これでランツが一番オイシかった頃の、25hp、35hp、55hp、が1/43で揃った事になります。欠けた45hp(つまりD9506)は幸か不幸かシュコーの1/18で出ているし、今年4月にはアシェットのラインナップにフランス版ランツの「ペルシュロン・25A」が加わっていて、これは細部は違いますが同時代の小さいランツがベースなのでコレクションに欠かせない品といえそうです。
とりあえず、メーカーさんにはこの時期の主要モデルを揃え(もうちょっとです)、さらに古いタイプまで手を出して欲しいですね。ただ、アシェットの2種がシリーズ初期に出たにも関わらず、その後100号近くランツが出ていない事が心配です。ランツの権利を持ってるであろうジョンディアって権利関係うるさそうだから・・・
ああ!・・・書き直してもつまらん!ですね・・・すんません。 |
ちょっとつぶやき 2010.05.12
本屋でオールドタイマー誌を観ました。まず、大正期に輸入されたと思われるアベリー・トラクターが現存する事を知ってビックリ。こういう公開されていない戦前トラクターがまだ日本に有るのでしょうか?オリジナル状態のG40ブルドーザーも密かに現存しているというし(タミヤはキットのコマツのレストア版)、この手の車両は今だ奥が深いようです。それに例の馬鹿タンクが無事であることが分かって嬉しい。オールドタイマー誌は創刊時から100号近くまで買っていたけれど、最近の見逃した号にも興奮する記事が有ったんだろうな。 |
ユタニ・ポクレン TY45 2010.05.06
珍妙なスタイルで建機マニアに人気の(?)ポクレンが昔から近所にありました。一見廃車にしか見えないボロさですが、ときどき置き場所が変わっているので「生きているらしい」事だけは分かっていました(とはいえ、こんなスタイルで自走することを知ったのは近年なんですが)。
実は私、以前からコレの写真を撮っていて、いつか模型にしたいなと思ってました(ミニカーは幾つか出ています)。このGW中に寸法を測ろうと思いサシを持って行ったら人が居て断念という事も。そんな昨今でしたが、本日、動いているところを目撃し、思わず突撃取材?してしまいました。
オーナーの社長さん(?)は、若い頃に最初に買った車両と言うことで大事にされていて、カメラを向けペコペコ卑屈に挨拶する怪しい輩にも優しく応対してくれました。
という事で、ちょっと動くところを撮らせて貰えればと思ったんですが・・・社長さんサービスしてくれてない?ちょっと近いよ!興奮したオッサン(私)のキモイ声が入ったとしても仕方ないよね(笑)
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ちょっとしたブルドーザーブーム?2010.05.01
まず水陸両用ブルドーザーの動画ですが、そこそこ海外からのアクセスがあるようで流石ユーチューブという感じです。車両ネタでチェコからアクセスがあると無条件でテンション上がる私(笑)
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ようやくタミヤの1/48コマツG40ブルドーザーを購入できました。実はある模型専門店の48キットの棚に無くて困っていたんですが、1/35新製品コーナーの棚の隙間埋め的に置かれていた事にようやく気づきました。たしかに箱の大きさがちょうど良いけれど・・・
このアイテム選択は個人的には凄く嬉しいです。でも、ジオラマ考証的にはツブシが利かない車種(車で例えるならシトロエンじゃなくドライエでも出す様な)に思えるし、唯一ギリギリの既成事実を持ち出して「どや?我が日本の技術力は結構イケてたで!」系のアイテムに思えます。つまり先に出すものが他にあるだろうという・・・。
でももし、この先、アメリカやドイツあたりの飛行場建設機材が充実するとすれば単なるミリタリーとは違った、建機ミニカーに多い1/50前後のスケールモデルとして面白そうなのでタミヤさんに期待します。私はアイテムの収斂ではなく拡散を望みます!
さて、帰宅早々とりあえず仮組み。ゲート処理もロクにせずに部品を接着してしまうほどワクワクしたキットは久しぶりです。勢い付きすぎて気づくと「ブルドーザー」系のディテールを削り落としてしまいましたが・・・(笑)。という事で写真はドーザー関係のディテールを削った状態です。意外と削るのに苦労する様なモールドは無く、あとは穴を埋めれば「本来のG40トラクター」になるかな?という感じにはなります。
しかし、やはりディテールの「引き算」だけでは済まなくて、誘導輪付近の側面にコイルバネが露出するタイプのキャタピラ緊張装置を自作しないと行けません。そして実は意外な事実が判明!そこはドーザーアームに隠れるディテールなのでタミヤが省略したものと思ってしまいましたが、「写真でたどる建設機械200年」に載っているドーザーを外した状態の実車写真で確認すると、なんと実車もこのキャタピラ緊張装置がなくなっているじゃありませんか! 正確には違う構造の物に変更されているようですが、何れにしろブルドーザーに改修する際にトラクター時代とはトラックフレームの一部が変更されたと観て間違いない様です。※
G40トラクターって工場写真の1枚以外に資料有ったかな・・・ああ!上部転輪の支持もキャタピラのシューも変わってる!ひょっとして全取っ替え?ちょっと厄介な事になっちゃった(笑)
※後日追記
グランドパワー2010/6号でG40の特集が組まれ多くの写真が掲載されています。ブルドーザーの試作型はトラクターを改造していますが、生産型では足回りが変更になっています。そして、これ以降に生産されたG40トラクターは、このブルドーザー型と同じ足回りを使用している様です。この後期型?トラクターにするならばタミヤのキットのまま少し手を加えれば良い事になります。コマツが所有するトラクター型(写真でたどる~の写真の物)は実は後期型だったという訳です。 |
水陸両用ブルドーザ-現る! 2010.04.17
その後の座礁船ですが、九州から駆けつけた日本最大の大型タグボートで引っ張る事で90度ほど船首を海に向けられましたが、そこで膠着状態に入ってしまいました。実はこの旋回によって押しのけられた砂が邪魔で、これを除去する必要が出てきたのです。しかし現場が遠浅の浜である為にショベル等の付いた作業船(浚渫船)は近づけない事も判明・・・。
そこで!青木あすなろ建設の秘密兵器水陸両用ブルドーザ-「コマツ・D155W」が二台登場!日本に数台しかない機材で地上から攻める戦法です。現地の野次馬さんの話ではワザワザ本州から運んだ物だと言うし、組み立て作業なんか見ても「救助チーム到着」って感じで興奮してきます!そうそう、この展開!これこそ見たかった!もう国際救助隊か科学救助隊(笑)って感じです。ちゃんと二次災害の一歩手前みたいな危機も起こるし(一台がスタックしました。動画参照)。現場ではユンボやダンプの装軌車両も入り乱れ一気に騒々しくなりました。
●日本最大級のタグボート航洋丸(サルベージ船ですな)
●艦首に注水していたのを抜き(まるで小松崎茂の絵(笑))
●初日夜は20度ほど旋回。●その後約90度まで行き膠着
●妙に格好いい装軌ダンプ(船から抜いた重油を運んでる)。
●コマツD155W、組み立て完了間近!(お気に入り画像)
●水陸両用ブルドーザーと船 ●作業の様子(動画)
なお、本日4月16日、ドンフォン号は無事離礁しました。13、14日に座礁したときのような暴風が起こり、航洋丸によって数十メートル前進、本日になって曳航された様です。 天候を考えると水陸両用ブルドーザーが稼働したのは2,3日ほどと思われますが・・・ぶっちゃけ、このコマツD155Wは役に立ったのでしょうか・・・ |
あっけらかんとした座礁船 2010.03.29
考えてみると、あっけらかんって変な響きの言葉ですね。呆気羅漢かな?どうも違う様だ・・・というのはどうでも良いのでした。
しばらくぶりのHP更新ですが、アルバムの方には当サイトに関係ないスナップ写真をテキトーに載せたりしてました。このアルバムは画像毎にアクセス数が出るのですが、予想どおりの結果にならないのが何だか面白いです。ポニョや冬季五輪のTV放送で意外な画像が数日だけアクセス増えたりするし(笑)。つまらない写真でごめんなさい(苦笑)。
さて、北海道は石狩浜で、3月21日に座礁したベトナム船籍の貨物船ドンフォン号(Dong Phong, IMO:9088213)。全国的には大きなニュースにはなってないかも知れませんが、当地のマスメディアではよく報道されていて、そこそこ野次馬でにぎわっています。座礁といっても乗組員は船上で普通に生活しているらしく、座礁という言葉から想像するような暗さ、不気味さ(?)は全然有りません。この、夏には海水浴場にもなる砂浜にドッカリと巨大な物体が突如出現した光景にはセンスオブワンダーな魅力がありますが、あまりに「あっけらか~ん」とした雰囲気はどこか拍子抜けで有り難みを感じないのでした(笑)。
素人目ですが満潮時に海上から牽引したくらいでは離礁できそうにありませんので当分の間は観られそうな雰囲気。天気の良い日にまた撮りに行こうっと。しかし、確かにレアな被写体ですが・・・カメラ趣味っぽいオヤジが多いなぁ。(あ、俺もそう思われてるのか) |