〜ダンス・タイムをより楽しむために〜
since 1998.02.20 update 2009.10.06
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<目 次> 1. はじめに 2. メロディーの構成 3. 音楽のリズムとダンスの種目 4. リズム感をよくするには 5. ルンバのカウントについて 6. ダンス曲のテンポと長さ 7. 生演奏時の注意 8. おわりに ・各項目から「目次」に戻る時はブラウザの「戻る」ボタンで戻って下さい。 ・このページでは「社交ダンス」のことを単に「ダンス」と言う場合があります。 ・「社交ダンス」のことを「ソシアル・ダンス」と呼ぶ人もいますが、正式には「ボールルーム・ダンス」 (Ballroom Dance)と言います。 1998.09.01 全体の構成を見直し、改定しました。 1999.09.25 ジルバの語源についてのコラム「ジルバと言う言葉は日本語」を追加しました。 1999.12.07 エイトビートについてのコラム「エイトビートについて」を追加しました。 2000.02.27 「ルンバのカウントについて」の項に「ペペさんからのメール」を追加しました。 2000.05.12 全体に見直ししました。 2001.06.12 打楽器「クラベス」のリズムに関するコメント「クラベス」を追加しました。 2001.08.31 「テンポの表記について」、「ブルースやジルバについて」、「音楽のブルースについて」など のコメントを追加しました。 2001.10.09 ダンス曲のテンポと長さの項にテンポの図を追加しました。 2002.08.02 「二人でお酒を」と「つぐない」のMIDIを追加しました。 2002.10.25 オリジナルタンゴ曲「春風」を追加しました。 2006.07.17 「フォックス・トロットについて」を追加しました。 2007.12.20 文章や図を見直し、改訂しました。 2009.10.06 ライズ&フォールの図と説明を追加し、1行の文字数を変更しました。
【 1.はじめに 】 ・ダンス音楽?...今踊っている曲...聞いたことある? …社交ダンスは、ダンス音楽に合わせて男女がペアで踊る楽しいダンスです。 ・ダンス音楽は、映画音楽やジャズやシャンソンやラテンなどがダンス用に編曲されてい る場合が多いのですが、これらの曲は、最近ではテレビやラジオなどでもほとんど聞か れなくなってしまいましたし、皆さんおなじみのカラオケにもこれらの曲は残念ながら あまり収録されていません。 ・社交ダンスは外国から来たもの(文化)なので、ダンス音楽の題名や歌詞も残念ながら ほとんどが‘横文字’です。 それにもめげずに、社交ダンスをより上手に踊ろうと言う方は、できるだけダンス音楽 と親しむ機会を作り、曲になじんでいただき... ダンス曲が流れて来た時には、 ただただリズムだけを聞いて踊るのではなく 素敵なメロディーを聴いてイメージをふくらませて... そして踊りたいですよね。 ダンスは「音楽にのって」踊るもの ダンスと音楽は切っても切れないクルマの両輪 ダンスにおける音楽の位置は、単なるBGMではない! と言うことを是非お分り頂いて、横文字の映画や横文字の音楽にも親しんで頂けたら、 と思う次第です。(余計なお世話ですいません) ・また、アマチュアバンドの方の場合は、演奏は上手でも、社交ダンス系の曲の演奏時の ルールのことは、あまりよく知らないと言う場合が多いと思いますので、社交ダンスと ダンス音楽について、私の半端な知識の範囲ではありますが、「能書き」をここに掲示さ せて頂きますので参考にしてください。 ・ただし、ここに書くことは、あくまでも「現在の私が知っている範囲のこと」であり、 決してそれ以上ではありませんので、さらに深い知識を求めたい方は、より専門の知識 をお持ちの方(プロのミュージシャンやプロのダンスの先生など)にお聞きになること をお勧めします。 ・当HP(ホームページ)のリンク、抜粋、コピーなどは自由に行って頂いてかまいません。 必要であれば、ダンス教室やサークル等でもご自由にお使いください。 (もちろん、連絡をもらえれば嬉しいです) ・プリンタでの印刷方法については、最適表示・印刷、著作権等についてを参照下さい。 ☆テンポの表記について: 社交ダンス界では、曲のテンポの単位として「1分当りの小節数」を使用しますが、これを英語 では "Measures Per Minute" 又は "Bars Per Minute" と言います。 したがって略記する時は "MPM" 又は "BPM" を使います。 しかし "BPM" では「1分当りの拍数(Beats Per Minute)」と混同する可能性がありますので、 ここでは「1分当りの小節数」のことは "MPM" と記すことにします。 また、音楽で使われるテンポの一般的な表記「1分当りの四分音符(quarter note)数」のことを ここでは「q=」と表記することにします。(01.08.31追記)
【 2.メロディーの構成 】 ・音楽の概論として、まずメロディー(旋律)にして考えてみましょう。 ・最も一般的な曲の場合、メロディーの構成が、 A−A'−B−A" などとなっており、それぞれのモジュールが8小節で構成され、合計で32小節になり ます。 ・これは4コマ漫画などと同様に「起、承、転、結」に対応すると半ば強引に考えると分 かりやすいと思います。これを「1コーラス」と言い、ダンス曲の場合は、2コーラス、 つまり2回繰り返して1曲とするのが普通です。更に、イントロ(序奏)などを付加する と、メロディーの構成は次のようになります。 <ダンス曲のメロディー構成の一例> (1) イントロ(4小節〜) (2) 1コーラス目:A−A'−B−A"(32小節) (3) 間奏(0〜4小節〜) (4) 2コーラス目:A−A'−B−A"(32小節) (5) エンディング(4小節〜) ・もちろん全ての曲がこのような構成になっている訳ではありません。1コーラスを16小節と したり、12小節とする場合もありますが、ここでは、最も代表的な構成の例として32小節 の場合で説明しました。 ・イントロは序奏です。ダンスの場合も "Pre-Dance" でしょうから、この4小節の間に パートナーとの気持ちの一体化を図りホールドへ進むなどが行われる大切な部分です。 ここで大切なことは、体が踊り出す前に、まず気持が踊り出すことが必要だと言うこと です。曲のイメージを体いっぱいに取り入れ「さあ踊りましょう」と言う気持を高め、 相手に伝えます。 ・ダンスはリズムに合わせて踊るものではありません!..メロディーに合わせて踊るもの です!...と言ったら極論でしょうか? ・最近の日本の「流行歌」は、この「起承転結」の形式になってないものが多いです。 A−B−A'−B'−C 等々 ・松田聖子ちゃんなど最近の曲の中には、いきなり「サビ」から始まる曲が多くあります が、そうすることによって曲の印象を強めたり、覚えやすくしたりすることができるか らだそうです。 →こう言う曲をダンス曲としてアレンジする場合は、その曲の長さについて気を遣ってアレンジ する必要があります。
【 3.音楽のリズムとダンスの種目 】 ・ダンス曲の拍子と言えば、ワルツは三拍子、そのほかは四拍子(または二拍子)ですが、 よく「8(エイト)ビート」とか「16ビート」とか言う言葉もあって、意外と分かり にくいようですが、できるだけ考えてみることにしましょう。 ・リズムは、メロディー部分とはまったく別で、演奏の場合はドラムスやパーカッション (コンガ、ボンゴ、マラカス、クラベス、タンバリン、ギロ、カバサ、カウベル等々) の打楽器が主に担当します。ダンス曲で使われるこれらのパーカッションには、普通は 音階はありません。 ・ベースはハーモニーを下から支える(バッキング)と同時に、ドラムスと一緒にリズム を担当する楽器です。(ギターや金管楽器などがリズムを刻む場合もあります。) ・ダンス種目の決定は、これら「リズムセクション」の内容によりますので、これらの音、 または「これらの音によって作り出される雰囲気」を感じ取れるようになる必要があり ます。つまりリズム感を身につける必要がある訳ですが、それもやはり「慣れ親しんで 体で覚える」以外に方法はないでしょう。 (1)フォービート(4ビート) ・まずは四拍子の「4ビート」と言うリズムについてですが、ダンスの種目との関係は次 のようになります。 (↓:曲の例) ・スローフォックストロット:MPM=30、q=120 ♪枯葉(midi) ・クイックステップ :MPM=50、q=200 ♪SING SING SING(midi) ・ジャイブ :MPM=44、q=176 ♪Rock Around The Clock(midi) となります。 ☆ブルースやジルバについて ダンスパーティーでは、混み合っているなどにより踊れるスペースが限られる場合が多いため、 広いスペースが必要とされるスローフォックストロットやクイックステップの代わりに、ブルース (スローリズムダンスとも言います)やジルバが踊られる場合が多いでしょう。ジャイブも同様に、 運動量が多く比較的難しいダンスとされているので、ジルバが踊られる場合が多いでしょう。 ネット上での説明で「スローフォックストロット曲とブルース曲は違う」とか同様に「クイック ステップ曲やジャイブ曲とジルバ曲は違う…」などの文を見かける時がありますが、そんなことは ありません。スローフォックストロットが踊れる曲は全てブルースで踊れます。ただしブルースは q=90-140のテンポで踊れますので、ブルースが踊れる曲だからと言ってスローフォックストロット が踊れるとは限りません。ジルバも同様で、q=150〜200位のテンポで臨機応変に踊れます。 ブルースやジルバでは、曲のテンポの許容幅も広く、踊り手側も「S-S-Q-Q」の「S」の長さを「Q」と 同じく1拍にするなどの工夫をして踊ればいいですね。 違いについて強いて言うなら、スローフォックストロットやクイックステップは「モダン」とか 「スタンダード」と言われる種目に属するダンスで、競技会やデモでは燕尾服などの正装で踊られる ハイカラな種目なので、リズムラインの"強いビート"はイメージ的に余り好まれないかも知れない、 と言うことでしょうか。そのためには、演奏する側としては全体のベースラインを四分音符で刻む ことを避け、できるだけ二分音符で流すようにするのがよいと思います。 ☆音楽のブルースについて 音楽の世界の「ブルース」は、社交ダンスで言うところの「ブルース」とは無関係です。音楽用語 としてのブルースは、通常の陽音階(メジャースケール)にブルーノートと言われる E♭ G♭ B♭音 を追加した音階(ブルーススケール)を使用した旋律のことを言います。その他、12小節で1コー ラスとなる「ブルース形式」と言われるコード進行もあります。例えば"C-C-C-C,F-F-C-C,G-F-C-G" のようなコード進行(C調の場合)です。(01.08.31追記) ☆スロー・フォックストロットについて 日本語では、「フォックス」は「狐」「トロット」は「小走り」となります。 直訳すると「フォックス・トロット」は「狐の小走り」と言うことになります。それで、ウェブ上 でも日本語のサイトでは「狐のような動きなので..」などと名前の由来が動物の「狐」であるよう に紹介されている所をお見かけしますが、英語のサイトで調べて見ると、「フォックス・トロット は、1914年に寄席芸人のハリー・フォックス(Vaudeville actor Harry Fox)によって考案された.. 彼のダンスは”Fox's Dance”と呼ばれた..」とあります。 つまり「フォックス」は「狐」のことではなく、人名だとのことです。 なお、フォックス・トロットのステップの原型は、カッスル夫妻の「カッスルウォーク」に由来 するとされています。1939年のRKO制作映画『カッスル夫妻 The Story of Vernon&Irene Castle』 (フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース主演)では、当時のチャールストンやタップダンス のように足の大きな上下動を伴うダンスに対して、「静かに空中を歩くような..」歩行を中心とした 「カッスルウォーク」誕生の経緯を紹介するシーンがあります。(06.07.17追記) ・曲の例を右側にリンクしておきましたので、聴いてみてください。体をちょっと揺らし てリズムを取りたくなりませんか? ・(社)日本社交舞踏教師協会が企画・制作で出している社交ダンス用CD「カム・アンド・ ダンス、第23集」の16番にはジャイブ曲として、「ゲット・オーバー・イット」と 言う曲が収録されてますが、この曲のリズムは4ビート(スイング系)ではなく、8ビ ートです..と言うことは..ジャイブは4ビートでも8ビートでも踊れると言うことの ようですね!(知りませんでした) ・4ビートのリズムは、このように「弾むような」または「揺れるような」感じがすると 思いますが、この感じのことを音楽の方では「バウンスする」とか「スイングする」と 言います。この感じを下に説明する8ビートと比較して図にすると、こんな感じになる でしょう..・このように、8ビートの歯切れのよさに対して、4ビートの場合には、弾むようなイメ ージになります。 ・8ビートが 1/2拍毎に「1、&、2、&、3、&、…」と等間隔になるのに対して、4ビート では「1、a、2、a、…」は「2/3+1/3」の割合になります。 ・この原因は、各拍子が「2では割れず、3で割れる」と言うことにあります。つまり、 各小節内の4個の四分音符が全て「三連符」に分けられるので、分解すると「タッッ、 タッッ、タッッ、タッッ」となるわけです。 ♪この曲などでは三連符が分かり易いので聴いてみてください。 ・したがって「4ビート」は「8ビート」系のリズムとは全く異なり、敢えて表現するの であれば「12ビート?」と言うことになりますかね..言わないか?..^^ →但し、譜面に「三連符」を連続して書くとかえって見にくくなってしまうので、「タァタ」の部分 は 付点八分音符で書いたり、単に ♪♪と八分音符を並べて書いたりします。後は「ノリでスイ ングしてね」って言うことでしょう。(^^) →♪♪と書いてあっても、実際には「タタ」とせず「タァタ」と演奏することを「スイングする」 とか「バウンスする(跳ねる)」と言います。通常はドラムスのみが「さりげなく」このリズムを 刻んでいます。 ..チャツツ、チャツツ、チャツツ、チャツツ..または、2拍単位で、 ..ツ−チャッツ、ツーチャッツ、ツーチャッツ、ツーチャッツ.. →音楽では「スイング」と「バウンス」は同じ意味ですが、ダンスではスイングは水平方向の動き について言い、バウンスは上下方向について言うみたいですね。 ・日本の流行曲の中から4ビートの曲を探してみると.. ・『居酒屋』 --も --し も-- --- き-ら い-で --- --- ・『二人でお酒を』う-- ら-- み-- -っこ な-ぁ し-で --- --- などがあります。 ・次の譜面は『二人でお酒を』の冒頭部分の譜面です。 (A) 三連符のリズムをそのまま忠実に譜面に書いたものです。 (B) 本来、8分音符や16分音符の長さではないのですが、譜面を簡略化するため に、付点音符を借用して書いた譜面です。 (C) 付点の記述も省略してしまった譜面です。通常のバンド譜ではこのように省略 して書き、演奏時に各自が三連符に読み替えて演奏します。 <第1図>
二人でお酒を (q=110, 21.4KB)
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<第2図> ・ちなみに、クイックステップとジャイブは、リズム的にはどちらも同じ4ビートですが、 社交ダンスではモダン(スタンダード)に分類されるクイックステップがMPM=50と言う 比較的早いテンポのスタンダードジャズ系の曲で踊るのに対して、ジャイブはラテンに 分類され、曲も MPM=44 程度の速度のロックンロールやブギウギが使われます。
★「3a」の長さは「3/4+1/4」か「2/3+1/3」か? − 音楽の「拍子」とダンスの「拍子価」について − ・ジャイブの「1、2、3a4、5a6」と言う時の「3a4」や「5a6」 の部分の長さ配分ですが、一般に社交ダンスの先生方は「サンバと同じで、 3/4+1/4」と説明されると思います。 ・(社)日本社交舞踏教師教会が発行しているラテンアメリカンダンスの教則本 "THE REVISED TECHNIQUE OF LATIN AMERICAN DANCING"でも122頁のジャイブ、 「リズムの表現法」以降の説明文中で「3a」の"3" と "a"の長さ配分に ついて「ビートバリュー」と言う言葉を使って「3/4ビートバリュー」+ 「1/4ビートバリュー」と説明しています。 ・この部分について、音楽の側から説明しますと、サンバの場合は確かに16 ビート(4×4)で、各拍は4で割ることができるので「3a」の長さ配分 は「3/4+1/4」(タツツタ)で全く問題ありません。 ・ところが、ジャイブの場合は、上で説明したように、4ビート曲で踊る場合 と8ビートの曲で踊る場合があります。 (1) 4ビート曲の場合:各拍は三連符で構成されているので、「3a」 の長さ配分は「2/3+1/3」(タータ)となります。 (2) 8ビート曲の場合は、サンバの場合と同様に、各拍は4で割ること ができるので、「3a」の長さ配分は「3/4+1/4」(タツツタ) となります。 ・社交ダンスの世界では、ステップの説明時に、この(1)と(2)とを違いを意識 させずに(統一的に?)説明する必要があったために、ビートバリュー(ビ ートヴァリュー、BEAT VALUE、拍子価)と言う言葉をダンスの専門用語とし て定義し、これにより音の長さ配分について、音楽の側からとは別にダンス の側から説明しているのだと思います。 ・実際のダンスでは「2/3+1/3」と「3/4+1/4」との違いを意識 して踊る人はいないと思いますが、やはり8ビートにはバウンスのイメージ がないので、私はちょっと苦手です。^^; (2000.05.12改)(2)ワルツ ・三拍子で踊るダンスと言えば、社交ダンスではワルツと決まってますが、社交ダンスの ワルツには次の二種類があります。 (↓:曲の例) ・ワルツ :MPM=30、q=90 ♪ムーンリバー ・ヴェニーズワルツ:MPM=60、q=180 ♪VIENNESE MEDLEY ・ 〃 〃 :MPM=58、q=174 ♪QUE SERA SERA(mp3,733kB) ・ワルツはスローワルツと呼ばれることもあります。 ・ヴェニーズワルツ(Viennese Waltz)はヴィニーズワルツ、ウィンナワルツと呼ばれる こともあります。 ・ワルツは三拍子です。三拍子のイメージは「イチ」「ニ」「サン」と各拍子を明確に区切 らず、「イチ ニー サン」の全体で一つの大きな丸を書くようなイメージがいいと思い ます。 ・一つの丸の書き終わりは、次の丸の書き始めに滑らかにつながります。 このことは、各小節の三拍目はそこで途切れるのではなく、次の小節の一拍目を予期さ せ、つながって行く...と言うことになるでしょう。 ・この滑らかな流れのイメージはダンスでは「ライズ アンド フォール」や「スウェイ」 と言う動作で表現されるでしょうし、その動作の元には「送り足」と「スイング」と言 う下半身の基本動作があります。 →一口で言う場合は「ライズ アンド フォール」と言いますが、切り離して言う時は「ライズ」に 対して「フォール」とは言わずに「ロア」(英 動詞:lower)と言う言葉を使うようです。 →スローフォックストロットもそうですが、一拍目で足を送り出すためには、その前の拍で支え足 の膝が緩むなどの準備が始まってなければなりません。そのために、踊り出しの第一歩目を小節 の頭からとせず、その前の小節の最終拍(ワルツでは三拍目)に「予備歩」を付加して踊り出す のですよね。 ・ワルツとスローフォックストロットの「ライズ アンド フォール」と「送り足」の関係 を次の図に示します(前進の場合です)。 ・ワルツではロアーに1歩、ライズに1歩を使いますが、スローフォックストロットでは、 これを1歩だけで行います! ワルツではライズとスイングが同時に発生するため、スウェーが自然発生します! ・この違いがこの二種のダンスの踊り方の最も大きな相違点のようですね。 →三段跳びに例えると、スローフォックストロットのライズは「ホップ」であり、ワルツのライズ は「ステップ」に相当すると思います。
★「ジルバ」と言う言葉は日本語? −− 「ジルバ」と「ジッターバグ」 −− ・美空ひばりさんの少女時代の歌に、『東京キッド』と言うものがありますが 皆さんはご存知でしょうか?..この歌の三番に「ジタバーグ」と言う言葉が 出てきます。私はこの言葉が分かりませんでした... <東京キッド> 昭和25年、藤浦 洸 作詞、万城目 正 作曲 1.歌も楽しや 東京キッド いきでおしゃれで ほがらかで 右のポッケにゃ 夢がある 左のポッケにゃ チューインガム 空を見たけりゃ ビルの屋根 もぐりたくなりゃ マンホール 2.歌も楽しや 東京キッド 泣くも笑うも のんびりと 金はひとつも なくっても フランス香水 チョコレート 空を見たけりゃ ビルの屋根 もぐりたくなりゃ マンホール 3.歌も楽しや 東京キッド 腕も自慢で のど自慢 いつもスイング ジャズの歌 踊る踊りは ジタバーグ 空を見たけりゃ ビルの屋根 もぐりたくなりゃ マンホール ・NHKの番組『ためしてガッテン』(1999.09.22放映)で「ジルバと言う言葉は 日本語で、その語源はジッターバグだ」と言うようなことを言ってました.. 早速辞書を引いてみますと..「jitterbug:スイング狂、騒々しく踊る人... ジルバを踊る人..」などと書いてありました。 ・アメリカ人は、往々にして「T」の発音を「L」のようにしているようで、例 えば... 「letter、レター」 →「レラ」 「water、ウォーター」 →「ワラ」 「Shut Up!、シャットアップ」 →「シャラップ」 この方式でいくと、「ジッターバグ」は... 「jitterbug、ジタバグ」→「ジラバグ」 さらに、最後の「グ」は明瞭には聞こえないので、「ジラバ」と聞こえるこ とになる訳です。 ・これが、日本語「ジルバ」の語源だったんだそうです!(^^) ・最近の日本では、「ジタバグ」とか「ジッターバグ」と言うと、こう言う物 のことを指すようですが、私は釣りはやらないので詳しいことはよく分かり ませんが... (1999.09.25)![]()
<第3図> (3)ルンバ、チャチャチャ ・社交ダンスでラテンと言ったら、まずルンバとチャチャチャでしょう。 (↓:曲の例) ・ルンバ :MPM=27、q=108 ♪QUIZAS, QUIZAS, QUIZAS ・チャチャチャ :MPM=30、q=120 ♪ME VOY P'AL PUEBLO ・ルンバのことを「キューバンルンバ」と言うこともありますが、社交ダンスの世界では単にルンバ (Rumba 又はRhumba)と呼んでいるようですので、ここでは「キューバンルンバ」のことを単に 「ルンバ」と書くことにします。 ・ルンバやチャチャチャは四拍子の曲ですが、4ビートとは言いません。 ビートで言えば8ビートですが、リズムセクションには八分音符も十六分音符も出てき ます。 ・4ビートではないので、スイングはせず..つまり「タータ、タータ」と三連には流れず に..「タツタツタツタツ」となりますので、この違いのイメージについては、第1図を 参照ください。 ・ちなみに、「1a2a…」と「1&2&…」との使い分けについては、第1図に示したように、 「タータタータ…」は「1a2a…」と記し、「タツタツ…」は 「1&2&…」と記すのだそうです。 ・日本語で「イチとニー」と言う時の「と」にはこの使い分けはありません。 ・チャチャチャの基本カウントは「1、2、3、4&」です。 ・「2 3 4&1」ではなく、「1 2 3 4&」と覚えた方が音楽に合わせやすいので、 お勧めします。 ・ところで皆さんは、ルンバとチャチャチャの違いはどこにあると思いますか?.. この違いはテンポの速さの違いにあるのでなく、ノリの違いにあると思いますが、いか がでしょうか? ・例えば『キサス、キサス、キサス』は、ほぼ同一テンポで、ルンバにもチャチャチャに も無理なくアレンジされるラテンの名曲です.. →この曲はナット・キングコールの歌だとサビの部分はチャチャチャで、その他の部分はルンバの イメージになっています。そのため、演奏をする場合は、チャチャチャの場合なら、カウベルを 「コンコンコンコン」と入れるとか、ルンバならサビの部分でも「調子にのらない」などの配慮 が必要でしょう。 ・♪この曲や♪この曲は、テンポはルンバの標準テンポ(q=108、MPM=27)ですが、16ビートです。 でも、サンバを踊るにはちょっと早いし...気分はメレンゲですね!?...メレンゲが踊れる人が うらやましいです!(^^ゞ ・ルンバとチャチャチャの相違点について私の考えを列記するとこのようになります。 (詳しいことは皆さんの先生にお尋ね下さいね。) ・ルンバ …… 情熱的、静的、セクシー ・チャチャチャ …… 陽気、軽快、コケティッシュ ・つまり ビールの宣伝をマネして言えば、ルンバには「コク」あり、チャチャチャには 「キレ」があるって言うことですかね!? ...違いますかね!?...違いの分からない私です。(^^ゞ ・<クラベス>:社交ダンスで使われるラテン曲の場合は、「コンコン」と言うクラベス の音は「スリー・ツー」(図の上)で入りますが、サルサなど早いテンポの曲の場合は、 その逆の「ツー・スリー」(図の下)の方が感じがいいと思います。 ・ちなみに「クラーベ clave」はスペイン語ですが、「かなめ」と言う意味のほか ピアノ の起源であるハープシコード(クラビア)の意味もあります。いかに重要であるかが分 かりますね!(01.06.12追記)(4)タンゴ ・タンゴの曲を「コンチネンタルタンゴ」と「アルゼンチンタンゴ」と言う分類するのは 日本独特のものだそうです。実際この分け方は便利だと思います。 →より詳細を知りたい方は「タンゴあれこれ」などを参照ください。 ・このページではアルゼンチンタンゴについては触れませんので、お知りになりたい方は 私の「ダンスにまつわる個人的な話」「ダンス関係リンク」をご覧になってください。 ・まずは、社交ダンスで使われるタンゴ曲とテンポを紹介します.. (↓:曲の例) ・タンゴ :MPM=32、q=128 ♪春風(2002.10.25) ・タンゴ :MPM=33、q=132 ♪JALOUSIE ・タンゴ :MPM=33、q=132 ♪淡き灯 →「BGM曲集」に入っている♪『淡き灯』の方は「MPM=30,q=120」です。 ・タンゴ曲は譜面上では二拍子(=2/4)ですが、八分音符♪を一拍と考えて「四拍子の曲」 (=4/8)と考えても全く問題はなく、こう考えると「スロー」は二拍、「クイック」は 一拍になり、他の曲の場合と同じになって分かりやすいと思います。 ・タンゴ曲は、一般にスタッカートを伴う切れのいいリズムです。それに応じてダンスも メリハリの効いた動きが要求されるものと思いますが、だからと言ってフィガーの終了 時などにダンスの流れを一々切らないことが重要でしょう。一見停止しているように見 えても完全には停止することはなく、床をプレスしているとかして、常に次の動作への 継続がはかられています。 ・タンゴ曲は、テンポがチャチャチャとほぼ同一です。そのために、最近のパーティーで は、タンゴとチャチャチャの区別のつきにくい曲がかかる場合もありますが、余りあり がたくないですね。 (5)サンバ ・社交ダンスで使われるサンバです。 (↓:曲の例) ・サンバ :MPM=25、q=100 ♪BRAZIL ・サンバ :MPM=25、q=100 ♪TICO TICO ・サンバは四拍子ですが、ビート的には16ビートになります。競技ダンスの世界では、 サンバを二拍子の曲と考えているので、テンポの指定も「MPM=50」となっています。 ・16ビートでは、各拍子が4つに割れますから四拍子の場合、一小節は... 「タッッッ、タッッッ、タッッッ、タッッッ」 となります。これに一般的なサンバのアクセントを付けると... 「タッッタ、ターーー、タッッタ、ターーー」 と言う感じになります。 ・ダンスの先生がサンバの基本リズムとして言うところの「イチとニー」は、「イチと」 の部分が「3/4+1/4」(=「タッッ」+「タ」)の割合ですから、「イチとニー」は「タッッタ、 ター」となります。 →ですから、「イチとニー」の所は「イ〜チとニー」と言う方がピッタリしますね。 ・サンバはパーカッションのリズムがとても楽しいですね。色々な種類の打楽器が総動員 されているって感じです。ダンスを踊るのも楽しいですが、音楽を聴いているだけでも かなり楽しめます..更に、もしあなたが手に楽器を持って一緒に音を出せれば、もっと もっと楽しむことができると思いますよ!(^^)v (5)パソドブレ ・社交ダンスで使われるパソドブレです。(↓:曲の例) ・パソドブレ :MPM=62、q=124 ♪ESPAÑA CAÑÍ (midi) ・パソドブレは行進曲の一種なので、譜面は二拍子として書かれているのが一般的です。 パソドブレの曲は上記「エスパニア・カーニ」以外には余り聞かれませんね。 ・なお サルサについてはこちらのページに、多少書いておきましたので、ご覧になって ください。 <第4図>
【 4.リズム感をよくするには 】 ・当たり前のことですが、リズム感をよくするには、何よりも音楽を好きになり、音楽に より多く親しむことが最も大切です。 ・外国人特に黒人の人達を見ていると、すごくリズム感がよく見えます。そのリズム感の よさは「天性のもの」のようにも見えますが、私は違うと思います。「リズム感」も後 天的なものだと思います。小さい時から教会音楽や街中など、生活の中に常に音楽があ れば、誰だってその音楽が体に染込むはずです。 →英語などと同じです。アメリカに住んでいれば、誰だって英語を話せるようになり ます。「能力の有無」には無関係です! ・もし、貴方がもっとリズム感を身に付けたいと思うのなら、その音楽により多く触れる ことです。 ・ラテン系のダンスが大好き、と言う人でもカラオケになると演歌を歌う人を見かけます が.. ..ラテン音楽に日々触れることなく、ラテンのリズムにのれるようになりたいと言う のは、余りにもムシのいい話だ!.. ..とは思いませんか? ・で..具体的に、リズム感をよくするための方法を列記してみますので、どれか一つでも いいですから、是非一度試してみて下さい。 @時間がある限りダンス曲を聴き、曲に親しむ。ダンス曲に限らずに外国の曲、特に ジャズ、ラテン、タンゴ、シャンソン等々を聴き、曲に親しむ。 →シャンソンはラテンやタンゴに使われます。例えば『恋心』や『小雨降る径』 はタンゴ、『そして今は』や『雪が降る』はルンバ等々。 A音楽が聞こえている時は、その音楽に合わせて体を動かし、リズムをとる習慣を身 につける。(「ノリ」が身につきます。) →手拍子が無意識で「ウンチャウンチャ」と裏打ちできるようになれば、もうOK でしょう。(^o^)v →パーティーなどで見ていると、踊っていない時でも音楽を聴き、音楽に合わせ てちゃんとリズムをとっている人を、私はほとんど見かけません! 仮に「デモ」を見ている時でも、ちゃんと音楽も聴く! B打楽器を何か一つ買って来て練習する。 →タンバリンとかマラカスなら、3500円程度で買えます。 ・但し、一朝一夕には上手にはなりませんので、気長にやって下さい。 ・「リズム感」は文字通り「感覚」です。「感覚」は頭で理解するものではありません。 体で覚えるものです!!
★エイトビートについて −− 8ビートは4ビートの倍か!? −− ・さて、「8ビート」とは何でしょう?..4ビートの倍でカウントすればいい のでしょうか? ・まず、曲に合わせて手拍子を打つ場合を考えてみましょう。四拍子のリズム は「タン、タン、タン、タン」と1小節当たり4回叩きますね。同じ四拍子 でも「タタタタタタタタ」と8回叩けば8ビートになります。 ・4ビートについては上で説明しましたが、同じ四拍子であっても、1拍1拍 がそれぞれ三連符になっているので、各拍を2分することができる8ビート とは全く異なります。 ・4回しか叩かなくても、「タッタッタッタッ」(1&2&3&4&)と、その 間も意識すれば立派に8ビートになります。 ちなみに、ドラムのハイハットやスネアを叩く時も、タンバリンを鳴らす 時も、手首は8回動いていても、体や肘は常に四分音符に合わせて動かして います。 ・ですから、8ビートとか16ビートとか言っても、基本はあくまでも四拍子 なんです..「イチトー、ニートー」や「イチニーサンシー」が基本です。 それで、この基本の四拍子のリズムに絡むように、その間に八分音符や十六 分音符が入って来る訳です。 ☆メロディーの場合には、主旋律に対して、裏メロディー(助奏)と言うものがあり、 これを音楽では「オブリガート」(ドイツ語:obligat、語源は「ありがとう」と言う 意味のポルトガル語:obrigado)と言いますが、オブリガートは、メロディーと言う 主役を脇から支えたり、バックの風景(背景)に当る部分の音を出したりします。 リズムの場合では、8ビートや16ビートなどの細かい音符の刻みは、基本では あるが単調な四拍子のリズムに対する修飾であり、「リズムのオブリガート」と言える のではないかと思います。 ・樹の幹は太くて大きいので二拍子や四拍子で揺れるが、先の方の枝や葉は8 ビートで揺れる..こんな感じでボディーの目に見える動きは、一見四拍子で あっても、体のどこかでは8ビートや16ビートを感じている..これが重要 ではないかと思うのですが、いかがでしょうか? ・8ビートだからと言って「身体全体が同時に8ビートのリズムを刻む」のでは ないと言うことです。 (1999.12.07)
【 5.ルンバのカウントについて 】 ・ルンバでは、なぜ「1234」とカウントせずに「2341」としたり、「_234」 とカウントするのでしょうか?..皆さんは考えたことがありますか?(1)よくあるカウントの間違い ・ルンバなどで見かけるカウントの間違いは、概ね次のどちらかです。 (A) 音楽の「1」のところをダンスの「2」としたもの 音 楽 のカウント: 1、2、3、4、1、2、3、4 ダンスのカウント: 2、3、4、1、2、3、4、1 (B) 音楽の「3」のところをダンスの「2」としたもの 音 楽 のカウント: 4、1、2、3、4、1、2、3、4 ダンスのカウント: 4、1、_、2、3、4、1、2、3 ↑:出だしで1拍「タメ」てしまう ・前者(A) は、最も初歩的、且つ、ありがちな間違いで、音楽に合わせて「2341」と 唱えるものだから、音楽の「1」のところがダンスの「2」になってしまうと言うもの です。ダンスの指導的立場の先輩諸氏にも、この間違いに気付いてない人が大勢おられ ることは大変残念です。 ・後者(B) は、踊りだしの「4、1」は正しくできたものの、次の「2」との間に「ウン」 と1拍分の「タメ」を入れてしまうため、その結果手拍子でお馴染みの日本人のリズム 感にぴったりの「強拍踊り」に陥ってしまう、と言うものです。 ・これらのクセを直すには、次のようにするのがよいと思います。 (A) 音楽のカウントを正しく「1、2、3、4」と取れるようにする (B) まず、チャチャチャのカウント「1、2、3、4&」に慣れる ・それでも分からない人は、テレサテンの「つぐない」で練習して下さい。
♪ ペペさんからのメール ♪ −− ルンバのカウント2431について −− ・このコラムを追加するまで、この部分には次の文が書いてありました。 -------------------------------------------------------------------- 月刊誌『ダンスビュー』(1998年9月号)の『エンジョイダンスミュージック』 では、「ダンス界ではなぜかキューバンルンバとチャチャチャだけは、ツー からカウントするという悪習慣が広まっています。」(アンダーラインswing記) ..と述べられていますが、私は「悪習慣」とは思っていません。このことに 関する私の考えは、 下記「(2) 何故「2,3,4,1」なのか?」に記し ましたので、ご覧下さい。 -------------------------------------------------------------------- ・この『エンジョイ・ダンスミュージック』と言うコラムは、ペペさんと言う プロのミュージシャン(「ペペ&カルメン」としてご活躍しておられます) の方が書かれたものなのですが、実は先日このペペさんご自身からメールを 頂きました.. ・内容を読んでみますと..ペペさんの記事の内容と私の考えは、相違している ものではなく、ペペさんの文章を私が正しく解釈していなかっただけなのだ、 と言うことが分かりましたので、ここに注釈を加えさせていただくことにし ました。 ・問題の「ツーからカウントするという悪習慣」と言う部分の解釈ですが... 例えばルンバの一般的な踊りだしの部分では男性は、「ツー」のカウントの ところで左足を前にステップする訳ですが、この踏み出しのカウントを「ワ ン」とせずに「ツー」とすることについてペペさんが「悪習慣だ」と言って いるのだと、私は解釈してしまいましたが、これは私の誤解であることが分 かりました。 ・ペペさんの言いたいことは..音楽のカウントは「1234」とカウントし ているのだから、ルンバを教える時も「1234」とカウントすればいいの に、「2341」と言うカウントの仕方を教える人が多く、その結果、音楽 のカウント「1」のところを、「2」と勘違いして唱えて踊る人がいる... その原因はルンバのカウントを「2341」と教えたからだ..と、そのこと を「悪習慣」だと言われていた訳なんですね。 ・分かりました、大変失礼しました >ペペさん (^^ゞ ・また、私の記事に対してもご立腹されるのではなく、逆にお褒めいただき、 長い目で見ていただいたことに感謝いたします。更にご自身で企画制作され たCDをお送りいただきまして、重ね重ねお礼申し上げます。 ・皆さんの参考までに、いただいたCDのタイトルをここに列記し、私からも 皆様にご紹介させていただきます。 1.CD音楽講座第3集、ルンバとチャチャチャ徹底練習 2.ダンスのためのCD音楽講座 Vol.II ・ペペさんのご活躍をお祈り致します。 (2000.02.27)つぐない (q=110, 52.1KB)
<第5図> 1 2 3 4 ←カウント(拍子) ま−ど−に− イントロの最終小節 tacet にし−びが−−− 第1小節目 Aの開始、リズムの開始 −−あたる−へや 第2小節目 は−−−−−−− 第3小節目 −−い−つ−も− 第4小節目 あな−たの−−− 第5小節目 −においが−する 第6小節目 わ−−−−−−− 第7小節目 −−ひ−と−り− 第8小節目 Aの終わり→A'の開始 tacet →tacet(仏語:タセ)」は音楽用語で「長い休止」です。この部分には、本来カウントは なく伴奏も入れず、メロディー部のソロになりますが、ダンス曲とする場合はカウント を入れることをお勧めします。 (A) 文字一つがそれぞれ1/2拍(♪)です。 (B) この歌では、各小節の「1」に歌詞がない部分がいくつかあるので、比較的分 かりやすいと思います。 (C) 朱記の部分がカウント「2」です。 (2)表と裏、ダウンビートとアフタービートについて ・まずは、カウントの強弱について考えます。 ・音楽のカウント「1、2、3、4」は、普通「強、弱、中、弱」です。 1、2、3、4 強 弱 中 弱 ◎ _ ○ _ ↑ ↑…通常、この◎○のところでバスドラムやベースの音も出る ↑ ↑…通常、この◎○のところで日本人は手拍子を取る ・この13と24のことを、私は勝手に「表と裏」と言ってますが、専門用語で何と言う のかは知りません。カウント「1」は、音楽の方では、特に「ダウンビート」と言い、 その他のことを「アフタービート」又は「オフビート」と言うのだそうです。 ・民謡や演歌などの時の手拍子は、「いちと〜にいと〜…」と、概して表でリズムを取る のに対して、ポップス系の曲の時は、裏で取りますね..「いちと〜にいと〜…」です。 ・演歌系にせよ、8ビートポップス系にせよ、リズムセクションの中でも最も基本となる 音を出しているバスドラムやベースは、このオモテ(1、3)を押さえて音を出します ..あるいは、「3」をシンコペーションして外したとしても、少なくても「1(頭)」 だけはきちんと押さえているはずです。 ・8ビートポップス系の時、手拍子をウラ(2、4)で取るとしても、オモテ(1、3)時に、 下半身は床をプレスする動作をしたりしているはずです。 (3)ルンバのステップは何故「_234」なのか? ・アフタービートの時にステップし、最も強いビートであるダウンビート「1」の時に床 をプレスする..これを踊りにしたのが、まさにルンバではないでしょうか? ・ルンバの基本ステップでは、カウント「1」ではステップは行わず、床プレスだけを行 う..つまり、カウント「1」ではステップがないのです..だから「_234」なのでは ないでしょうか? ・「1で床プレスのみを行う」と言えども、音楽にせよダンスにせよ「流れ」がありますから、 「4」から引き継ぎ、且つ次の「2」に引き継ぐための体重移動はあるでしょう。そこら辺の 話はここでのリズムの取り方の話とは別の「綺麗な(上手な)踊り方」と言う話になることと 思います。 ・1カウントずれで踊ってしまう(1234を、QQSで踊るなど)と、ダウンビートの時に床 をプレス(フロアプレス)することがなくなってしまうので、人のダンスを見ていても自分で 踊っても、私自身は違和感を感じてしまいます。 ・なお、ルンバをこのように「_234」のカウントで踊ることを基本としているのは、あくま でも「インタ−ナショナル・ダンス」やそのルールに則って踊る競技会の世界での話です。 例えば「アメリカン・ダンス」では「123_」と踊るとのことです。ですから、ステップ が1拍ずれていたとしても、ダンス自体としてはとしては何ら問題はないもとと思います。 日本のダンス教室やサークルでは「インタ−ナショナル・ダンス」のルールを基本として指導 されているようですし、それで音楽のカウント「1234」に合わせて、口では「234_」 と唱えて指導されることは明らかに誤りなので、できるだけ正しい指導をして頂きたいと願う 次第です。 (2006.07.23改定)
【 6.ダンス曲のテンポと長さ 】 ・社交ダンスの場合、ダンスの種目毎にテンポと長さについて「標準」の規定があります。 ・曲のテンポについて、ここでは、日本ダンススポーツ連盟(JDSF)あるいはその上部団体 である "International DanceSport Federation"(IDSF)が「IDSF COMPETITION RULES」 として規定しているテンポをご紹介します。 ・ダンス界ではテンポを「1分当たりの小節数 (MPM)」で表示しますが、ここでは分かり やすく四分音符数(q=)でも書いてみます。 ・主な種目のテンポについて列記します。 <ダンス種目> <標準テンポ> <実際の演奏> ・スローフォックス MPM=30 (q=120) 108〜124 ・クイックステップ MPM=50 (q=200) 188〜204 ・ワルツ MPM=30 (q= 90) 87〜 93 ・ヴィーニーズワルツ MPM=60 (q=180) 165〜183 ・タンゴ MPM=33 (q=132) 124〜136 ・ルンバ MPM=27 (q=108) 100〜120 ・チャチャチャ MPM=30 (q=120) 116〜128 ・ジャイブ MPM=44 (q=176) 160〜180 ・サンバ MPM=50 (q=100) 96〜104 ・パソドブレ MPM=62 (q=124) 116〜126 ・これを図で表すと次のようになります。 ・赤はいわゆる「テンダンス」、緑はその他のカジュアルなダンスです。・曲の長さは、1コーラス32小節の曲の場合、2コーラス演奏するのが基本で、その前 後に「イントロ」や「エンディング」が各々4〜8小節ほど付加されるでしょう。 場合によっては、1番と2番の間に間奏(フィルイン)を挿入する場合もあります。 →生演奏の場合、特にボーカルが入る場合などには、曲の長さが長くなる場合もあり ます。(2コーラス半〜3コーラス) ・但し、クイックやジャイブ系の場合はテンポが5割程早いので、長さも5割長くして、 3コーラス(96小節)の演奏を基本とします。 ・ダンス曲のテンポについて書いているHPを、参考までにご紹介します。 ・IDSF Competition Rules(英語) <IDSF:International DanceSport Federation ・IDSF COMPETITION RULES(日本語) <JDSF:日本ダンススポーツ連盟 ・3 Basic Dance Characteristics ・Dance tempi ・Accordions Worldwide <第6図>
【 7.生演奏時の注意 】 ・ダンスパーティーでは、生バンドの演奏は雰囲気を盛り上げますので、ぜひ「生バンド 付」でやって欲しいものです。 ・しかし社交ダンスのバック演奏の経験のないバンドさんに演奏をお願いするの場合は、 こうしたダンス曲のルールについての知識がない場合がほとんどですので、あらかじめ 次のような「要望」を出し、お願いしてみて下さい。 (1) 曲のテンポと長さは、できるだけ上記の内容で演奏する。 →3分以上の曲は、3分前後になるようアレンジする。 (2) 「イントロ4小節」をできるだけ守る。(最長で8小節) (3) エンディングへの移行と、エンディングを分かりやすくする。 (4) ベースの演奏はシンコヘーションなどをしないで、基本のリズムに徹する。 但し、パーカッションが十分にリズムを刻んでいる場合は別で、ベースも少し は遊べます(^o^) (5) テンポの速い曲ばかりを連続して演奏すると、踊る方は疲れてしまうので早い 曲はできるだけ連続して演奏しない。 ・これらの一つでも損なわれた場合は、「CDの方がいいわね」って言われてしまいます。 ・社交ダンスのバックバンドでの演奏の善し悪しは、1にリズムであってアドリブの上手 下手は全く関係ありません!...キビシー(T_T) ・また、踊りにくい演奏に出会った場合でもバンドさんのせいにしないで下さい。バンド さんは「知らなかっただけ」なんです。このような場合は、「主催者からの要望」がな かったことがいけないのですから...(^^;
【 8.おわりに 】 ・本来、ダンスパーティーではどんな曲が演奏されても、その曲に合せて踊るべきもの、 と考えます。したがってダンスパーティーではバンドに文句を言うスジは全くないはず なのです。ダンスパーティーと言えどもダンスを踊ることだけが目的ではなく、ダンス やダンス音楽を通しての「社交」にもあるはずなのです。 ・ダンスパーティーは「曲に合わせて踊る楽しさ」「人と知り合うことの楽しさ」のため にあるものと思うのですが、現状のダンスパーティーは「教室の延長」として捉えてい る方が圧倒的に多く、社交ダンスを「きっちりとした枠組」で捉え、パーティーはその ための練習の場(習ったことのおさらいの場)としている方が大勢いらっしゃるように 思えます。 ・パーティーでは、文字通り肩肘を張らない、臨機応変のパーティーダンスや気取らない カジュアルなダンスを楽しめるようになって欲しいと、私は思います。 ・例えば、英語を習ったとして、英検を受験し良い成績を取ったり、英語の弁論大会で他 の出場者と競うことも励みになることではありますが、英語を習う本来の目的は、英語 圏の人達との交流であるはずです。私は社交ダンスも一つのコミュニケーションツール と考えています。一種のボディー・ランゲージなので、英語が分からなくてもハートと ハートの交流ができるツールの一つだと、私は思います。 ・したがって、残念なことですが、現状では上記のような要望を出さざるを得ず、バンド さんには、こうした現状も理解してもらわなければならないものと思う次第です。