鞦韆はもと北方騎馬民族の相当乱暴な遊びだったようですが、中国にはいってからは女性の遊びとなりました。 当時の挿絵では、建築の足場のような骨組みで、屋根より高い所でぶらんこをしているようですから、隠れている陳には、天女が空を飛んでいるように見えたことでしょう。 やがて皆は公主を助け下ろすと、笑いさざめきながら行ってしまいました。
人声が聞こえなくなってから陳は出てきて、仙女の空を飛ぶ様を回想しながら、呆然として鞦韆の周りを歩き回っていましたが、そのうちに植込みの下に赤いハンカチを見つけて拾い上げました。 あずまやに上ってみると筆や墨があったので、公主を讃える詩をハンカチに書き記しました。 それを読み返しながら来た道を戻っていくと、門は閉まって鍵が掛かっています。