対応モルモン教責任者の言い分

  ■こちらの問い合わせに対する現時点までの返答です。
 

 
A子さんの事件について担当した該当ユニット副監督森沢氏のメールアドレスがわかりましたので、先行して問い合わせを行い、回答を頂きました。以下、そのやりとりを紹介します。(読みやすさを考慮して、くどいと思われる部分は省略されています。もしもそれも含めてお知りになりたい方はメールを下さい。−内容的には代わりませんが−)

 
副監督森沢氏宛問い合わせメール
その1(抜粋)

森沢様...

当会に、「モルモン教会宣教師にレイプされた」という、非常に深刻な告発がおこなわれました。

当人がTN地域の方であったことから、私が担当して詳しい事情をお尋ねしました。

また、当人からの許可を得て事実解明の責任を負いました。

RMさんにおいては、既に該当者がどなたか心当たりがあるのでは?

と思いますが、被害者は元モルモン教会会員の「A子」氏です。

以下、A子氏からのききとりに関する事実関係の確認です。

***************************************************
(A子さん手記にあるような事を引用)
***************************************************

これはあくまでA子氏側の事実ですが、森沢さん側の方での理解や事実の違いがあるようであれば、お教え願います。

回答を保留する場合はその旨もお願いします。

当会では、彼女の意志を最大限に考慮しながら、場合によっては、弁護士をたてて、刑事事件として相手側を告訴することも検討しています。ただ、その際には、モルモン教会による警察告訴に対する妨害あるいはそれに類する扇動行為があったかどうかも確認せねばなりません。

また、レイプを受けた彼女が「教会員資格停止処分」を受けたとする事柄も、人権に対する重大な侵害であると考えられ、実際ステーク会長の判断により処分解除されたとはいえ、当初その判断をしたユニット指導者に教会としてなんらかの指導、反省等が行われたのかも確認したく思います。

当会では事実を確認、糾明することにより、同じようなモルモン教会内の不適切な処理、人権侵害から、モルモン教会内外問わぬ関係者を守る方針です。

あなたの回答は、保留する場合も含めて、すべて必要に応じ、モルモン教会にとって場合によっては不利な情報として、当会公開サイトおよび、ネット上の当会情報バンクに停め置かれる事を心にとめてください。

常識的な回答期間をすぎての無視行為も同じです。

また告発はすでに行われているので、被害者の匿名性を守った上で、上記の事柄がモルモン教会の不誠実さ、非キリスト教性の現れの証言として公開されるであろう事も考慮願います。

同じ質問を監督の玉木氏、もう1人の副監督原田氏にも行う予定です。

このメールが、あなたにとって不愉快なモノであるとしたらお詫びします。しかし、既にそれ以上の不愉快な経験をされた方がおられる事を考慮にいれ、御理解御協力お許しの程をお願いします。

以上です。

 
副監督森沢氏からの回答
その1(抜粋)

森沢です。

当時監督会にいたこともあり多少の事情は承知していますが、詳細は監督でしかわかりません。不確実な情報は問題でしょうから、直接監督に尋ねてください。

 
副監督森沢氏宛問い合わせメール
その2(抜粋)

もちろん玉木氏にも直接お伺いするものです。

こちらが知りたいのは、副監督としてあなた自身の理解と判断と行動した事柄です。
それとも玉木氏がその時あなたが思ったり、考えたり、判断した事まで含めてすべて御存じだというのでしょうか?

再度、あなた自身が接した事実、理解、判断、行動した事についてお尋ねします。

あなた自身の知るかぎりに間違いがないというのであれば、そのように回答して下さい。

同じ質問は玉木氏、原田氏にもすると述べたのはそのような事です。

以上、御理解の程よろしく御返答お願いします。

 
副監督RM氏からの回答
その2(抜粋)

森沢です。

>こちらが知りたいのは、副監督としてあなた自身の理解と判断と行動した
>事柄です。
>それとも玉木氏がその時あなたが思ったり、考えたり、判断した事まで含
>めてすべて御存じだというのでしょうか?

そのとおりです。副監督として働くということは監督補佐するということです。こちらの考え、判断などを示さないでその働きをすることはできません。(といってもすべての会長にたいしてそういうわけではないけど(自分が副だとして)、少なくとも玉木監督とは)

>再度、あなた自身が接した事実、理解、判断、行動した事についてお尋ね
>します。
>> 森沢さん側の方での理解や事実の違いがあるよ
>> うであれば、お教え願います。

回答は、前と同じです。

理由

1.知っていると思いますが、いくつかの会はそこで話された個人の秘密
  (プライバシー)が(これは会の構成しているメンバーの秘密という
  ことではない)がもれないように、そこでの内容を外で話さないとの
  約束で開かれています。ですから、そこで得た情報については話すつ
  もりはありません。
  これは教会内外を問わず私が守るべきと信じている態度です。

2.前も言ったように、そのような個人の情報については副監督はワード
  書記よりも知りません。監督が「元(源)」なのですから、「元」の
  方がはるかに正確です。思い込みやうろおぼえで答えるつもりもあり
  ません。現にこれらの項目の多くを私は知らない。

あなたが玉木監督と話して、その話した内容について私が聞いたことがあるか、正確か、憶えているかということなら、上記の2点にひっかからないので回答できます。

最後に、自分のこと正しいんだと宣言するのは趣味じゃないので、やめておきますが、少なくとも玉木氏という方は私は十分に信頼するに足りる人だと思っています。監督だからとか教会の面子やなんらかで個人にあらゆる意味で不利益を与える人ではありません。私のことをとやかく言われることはともかく、彼についていわれたときは、言った人より玉木氏の方を信頼するでしょう。それだけ、信頼しているということです。(ちなみにこれは監督だからとか教会指導者ならだれでもというわけではない。)

 あなたが満足する回答でないことは承知しておりますが、私が答えることのできるのはこれだけです。ひとつの回答としてお読みください。

 
副監督森沢氏宛問い合わせメール
その3(抜粋)

>そのとおりです。副監督として働くということは監督補佐するということ
>です。こちらの考え、判断などを示さないでその働きをすることはできま
>せん。(といってもすべての会長にたいしてそういうわけではないけど(
>自分が副だとして)、少なくとも玉木監督とは)

了解しました。ではそれを証明して頂きたいので、再々度同じ質問をさせて頂きます。

あなたがその時思った事と、玉木氏がその時理解していた事の双方を聞き取りますので、それによって、果たしてあなたが思った事を玉木氏がまったく同じように理解していたかということがわかります。

事実というのは、多数の視点によって構成されているのである以上、より正確な事実の確認のために、質問をしているのであることを御理解願います。(もちろんわかっていてはぐらかしているのであると理解していますが、確認のため。)

プライバシーを理由にあげていますが、

本人の委託者に対して、「本人のプライバシー保護のため、秘密である」という理屈は成立せず、むしろ、あなたが示したように、『会の構成しているメンバーの秘密である』という理由の方が納得します。

そのような理由ではないとあなたは書いていますが、残念ながら、現時点では、どう好意的に見てもそれを証明するものは何もありません。

また、多くを知らないという事ですが、

確認させていただきますが、宗紀評議会が開かれたのではないでしょうか?
宗紀評議会が開かれたとするならば、あなたはその会のメンバーとして出席したはずです。

宗紀評議会が開かれていないのであれば、そのように回答ください。
こちらは、知っているか、知らないかも含めて回答を求めています。

玉木氏に関する信頼云々ですが、彼を信頼するに足りるか足りないかは、こちらの判断です。また、そのためにあなたに質問していることも御理解下さい。自分は信頼しているのだ。という言葉には何ら客観性はありません。

よくよく理解して頂きたいのですが、被害を受けたのは玉木氏でもモルモン教会でもなく、ひとりの女性なのです。あなたに人間的な感情がある、あるいはそれ以上の自らクリスチャンと自称するような感情があるというのであれば、これ以上何も書かなくても、自ら理解いただけるでしょう。

以上。

 
以後、森沢氏からの回答はありません。

 

副監督原田氏へ電話で面談を申し込んだ際の回答

「宗紀評議会での裁定書への署名は三人でしたものですから、三人一緒であれば面談に応じましょう」

 

監督玉木氏へ電話で面談を申し込んだ際の態度

「もしもし、やっくん(もちろん本名を名乗っています)です。
A子さんから委任状を頂いて、レイプ事件に関する教会の対応を調べています。よろしければ、お会いしたいのですが。」

玉木氏「その件について、お話しすることは何もありません。」

「わかりました。出来ればそのような事(お話することは何もないという事)も含めて、一度お会いして確認や回答を頂きたいのですが、まったくそちらの御都合のよい時間でよろしいですので、お会い出来ませんか?」

玉木氏「結構です!」

ガチャン、ツーツーツー (裁定状に戻る)


「勇気と真実の会」の森代表が、監督玉木氏へ電話で面談を申し込ん際の状況。

10/21 19:10頃

森代表、玉木氏自宅に電話をするが、本人は不在。玉木氏の奥様と話すが、本人は21時過ぎに帰宅予定とのこと。A子さんの代理という立場で電話していると伝えると、玉木氏には森代表宛に折り返し電話をさせると奥様が約束。

同 22:15頃

22時を過ぎても玉木氏からの電話がないため、森代表、再度玉木氏宅へ電話。
20回ほど呼び出し音を鳴らすが誰も出ない。居留守の可能性が高いと感じる。

同 22:40頃

森代表、あきらめずに再度玉木氏宅へ電話。ようやく本人が出る。

森代表「玉木さんのお宅ですか?(続いて自己紹介の後、)A子さんのことで電話をさせていただいたのですが、先日は私どもの運営委員やっくんが何か失礼したようで、申し訳ありませんでした。A子さんからはいろいろ事情を聞いたのですが、どうも教会側の対応に納得がいっていないようなんですね。よくよく話を聞いてみると、本人の理解不足もあるように思います。互いに誤解があるようですので、一度事実関係をはっきりさせて誤解を解き、互いに納得というか和解できるようにするのが、教会側にとってもA子さんにとってもよいのではないかと思います。」

(玉木氏、この間、「えぇ、えぇ」と気のない相槌を繰り返す。)

森代表「私どもとしても、本人からの一方的な言葉しか聞いていませんので、一度監督さんにお会いして詳しくお話しを伺いたいのですが。」

玉木氏「私としてはもう、お話することはないと思います。ですから、公にするならそうするということになるでしょうねぇ。

森代表「いえいえ、こちらがお聞きしたいことがあるんです。」

玉木氏「話すつもりはありません。」

森代表「なぜですか?」

玉木氏「理由はありません。本人にはもう、十分に説明してあります。」

森代表「でも本人は納得されていないようですよ。」

玉木氏「とにかくこの件については話をするつもりはありません。」

森代表「相手が本人であってもですか?本人は事情を知る権利があるでしょう?」

玉木氏「本人に対してもです。とにかくこの件は無視するという立場をとっています。何度電話をかけていただいても話をするつもりはありません。」

森代表「・・・(あきれかえる)

玉木氏「それでは・・・。」

ガチャン


勇気と真実の会では上記のような当該ユニット責任者等の態度に対し、やむなく直接交渉を行うため、11月14日当該ユニットを訪れました。詳しくは「オフラインによる行動報告/11.14直接交渉」を御覧下さい。



ステーク会長宇田川氏への公開質問状

1999年11月2日

末日聖徒イエス・キリスト教会
東京西ステーク 会長
宇田川 精一郎様

モルモン教脱会者ネットワーク
「勇気と真実の会」代表
森 英樹

突然のお手紙、失礼いたします。

さて、本年5月に「モルモン教脱会者ネットワーク 『勇気と真実の会』」が発足し、貴教会との関わりにより精神的苦痛を被っている方々のためのケア及び救済活動に取り組んでおります。

実は先般、貴ステーク 甲府ワードの元会員 A子 さんより、宣教師によるレイプ被害を受け、当該宣教師及び貴教会の対応が適切さを著しく欠いたものであるとの訴えを受けました(同封別紙「手記」参照のこと)。

この件につき、当「勇気と真実の会」は、A子さんご本人より正式の委任を受け(同封別紙「委任状」参照のこと)、本件の事実関係の調査と必要に応じての貴教会による対応の是正を求めると同時に、彼女の受けている精神的苦痛の軽減を図るべく、活動を開始しております。甲府ワード監督 玉木 氏には、直接の面談を求めるべく電話にて接触を試みましたが、玉木氏は一貫して「何も話すことはない」「無視する」との態度をとり、その不誠実さには甚だしく失望しております。

ついては、玉木氏を指導し、当時の事情を知り得る立場にあった貴殿に対し、本件に関する質問をさせていただきますので、よろしくご回答いただきたく、お願い申し上げます。

なお、本質問は「公開質問状」として、実名を伏せ、回答も含めてその全部または一部をインターネット上等にて公開する予定ですので、そのつもりで書面にてご回答下さい。公開についてはA子さんご本人の同意を得ており(同封別紙「A子さんが宗紀評議会後に教会宛に送付した書面」参照のこと)、現時点で判明している事柄については既に公開しております。URLは http://www.interq.or.jp/tokyo/jamnet/ ですので、一読下さい。

本件に関する当会の活動は、貴教会及び教会員に保証されている信教の自由を妨げる意図に基づくものではなく、貴教会が A子 さんに対して適切な対応をとることにより、彼女と貴教会との間に和解をもたらし、当人が今後、平安な人生を送ることができるよう助けるためのものです。その点をご理解の上、誠意あるご回答をいただけますよう、重ねてお願い申し上げます。

[質問1]
貴教会は、レイプによる被害者を姦淫の罪を犯した背罪者とみなしますか?

[質問2]
教会宗紀に関する貴教会の手引きでは、「監督は、宗紀評議会を開く前にステーク会長と協議しなければならない」と規定されています。貴殿は玉木監督とどのような協議を行ない、宗紀評議会が開催されることとなったのですか?

[質問3]
宗紀評議会での審理並びに裁定結果についての報告が貴殿になされたはずですが、A子 さんがレイプされたと主張したにも関わらず、背罪者として「公式の保護観察」という処分が課されています。この裁定について、貴殿は監督会に対して何らかの確認あるいは疑問の提示等を行ないましたか? また、彼女がレイプの被害者ではなく姦淫の罪を犯した背罪者であることを確定する証拠・証人はどのように提示されていましたか?

[質問4]
宗紀評議会は199X年12月に開催され、裁定文は翌199X年2月に A子さんに渡されています(同封の宗紀評議会の「開催通知」並びに「裁定文」参照のこと)。このような遅滞は彼女の利益を著しく損ねるものです([質問5]参照)。貴殿はこの遅滞を認知していましたか? 認知していたとすれば、監督に対してどのような指導を行ないましたか?

[質問5]
教会宗紀に関する貴教会の手引きでは、裁定を受けた教会員は、不服申し立ての権利があると規定されており、「不服申し立ては裁定後30日以内に、裁定を下した宗紀評議会の管理役員に対して行なう」とあります。A子さんは、宗紀評議会の場で不服申し立ての権利があることを知らされておらず、しかも正式の裁定の通知が30日以上経過してからなされており、手続き上、重大な瑕疵があったと認められます。貴殿はこの問題を認知していましたか? 認知していたとすれば、監督に対してどのような指導を行ないましたか?

[質問6]
A子さんは裁定文を受け取ってからも教会から課せられた処分に納得がいかず、貴殿と面接を行ない、貴殿は処分を撤回すると伝えられたと彼女は主張しています。それは事実ですか?

[質問7]
貴殿との面接に先立ち、A子さんは貴殿宛に書面(同封別紙「A子さんが宗紀評議会後に教会宛に送付した書面」)を送付しました。この書面を受け、あなたはどのようなアクションをとりましたか?

[質問8]
処分の撤回を事実とした場合、それはどのような形で実行されましたか? 「公式の保護観察」からの復権という形ですか? それとも処分そのものの取り消しですか? いずれにしても、どのような形で本人に伝達しましたか?

[質問9]
貴殿が処分の撤回を決めたことについて、貴殿は監督に対してどのように伝達しましたか? また、監督会により A子 さんに対して不当な処分が行なわれたことについて、監督会にどのような指導を行ないましたか?

[質問10]
貴殿は A子 さんと面接した際、「私が謝って済む事ではありませんが、謝ります。」と謝罪したとのことですが、口頭での謝罪以外に、彼女の受けた被害を補償するためにどのような行動をとりましたか? 当該宣教師との接触もとられたようですが、どのような経緯がありましたか?
監督も同様に当該宣教師との接触を試みたようですが、どのような報告を受けていますか?

[質問11]
当該宣教師は、事件の翌日に本国に返されたそうですが、当時の伝道部長は当該宣教師に対してどのような処分を行ないましたか? また、当該宣教師は帰国後、どのような処分を受けましたか?

[質問12]
A子 さんは、当該宣教師により妊娠させられています(結局は流産しました)。それについて、監督は彼女に、子供を産むように、それで離婚になった場合、子供にかかる費用は教会が援助すると伝えたとのことです。教会はどのような仕組みで援助することができるのですか? また、ステーク会長として、監督のこのような対応は適切なものだと思いますか?

[質問13]
A子 さんは、監督から、自分(監督)に任せて欲しい、と言われたため、警察や弁護士に相談することが遅れました。そのことについて、教会あるいは監督は、どのような形で責任をとるべきだと考えていますか?

[質問14]
A子 さんが、当該宣教師への対応について悩んでいた際、監督は、「脱会をしないというならば、私が弁護士に取り合いましょう。」と言ったそうです。貴教会では、教会員でない者に対しては援助を行なわないというのが公式の方針ですか? ステーク会長として、監督のこのような対応は適切なものだと思いますか?

以上、多岐にわたる質問で恐縮ですが、11月20日までに当「勇気と真実の会」へ書面にて回答を郵送いただけますよう、お願いいたします。期限までに回答なき場合は、誠実な対応がみられなかったものとして、インターネット上等にてその旨公開することとなりますので、ご了承下さい。

〒■■■−■■■■
■■■県■■市■■■■■■■−■ 森英樹方
モルモン教脱会者ネットワーク 「勇気と真実の会」

                    代表 (署名・捺印)

同封物:「委任状」、「(A子さんによる)手記」、「宗紀評議会開催通知(写し)」、「宗紀評議会での裁定(写し)」、「A子さんが宗紀評議会後に教会宛に送付した書面(写し)」


■森代表による11月27日現在の状況報告と感想

ステーク会長への公開質問状に対する回答は、期限である11月20日を一週間経過した27日現在、未着である。誠意の全くみられない教会側の対応にはあきれはてるばかりである。



ステーク会長宇田川氏への公開質問状
その2

1999年12月3日
末日聖徒イエス・キリスト教会
東京西ステーク 会長
宇田川 精一郎様

モルモン教脱会者ネットワーク「勇気と真実の会」
代表 森 英樹

前 略

先般、「公開質問状」を貴殿に送付し、11月20日を期限として回答を求めましたが、貴殿からは何の連絡もなく、甚だ失望しております。11月14日には甲府ワードを訪問し、玉木監督より、貴殿による対応がなされると伺っておりました。なぜそれほどまでに対応が不誠実なのか、理解に苦しみます。

貴教会関係者の対応の不誠実さは、貴殿のみならず、玉木監督も同様です。11月14日に甲府ワードを訪問し玉木監督から話を聞いたところ、彼はA子さんが宗紀評議会にて自分がレイプされたと供述しなかった、レイプを主張したのは、宗紀評議会が終わった後にはじめて言い出したことだと述べております。しかしながら、A子さんは宗紀評議会の内容をテープ録音しており、録音状態が悪いとは言え、A子さんによる以下の発言を聴き取ることができます。

「あなたによって迫ったということを言うべきだ」*当該宣教師が犯行後、A子さんに対して、彼女の方から肉体関係を迫ったと証言して欲しいと依頼しました。この発言はA子さんがそれを説明しているものです。

「とにかく宣教師は言ってましたね、あれはレイプだと」*明確にレイプという言葉が使われています。宗紀評議会にてA子さんがレイプされたと主張しなかったという監督の供述は信用できません。

「姉妹にとってはレイプだから、〜〜(監督がそのことは後で詳しく聞きますと言ってさえぎる)〜〜」*A子さんがレイプされたという事実を証言しようとしたのに、監督がそれをさえぎっています。
監督は当初からA子さんを姦淫の罪で処分しようと企図しており、宗紀評議会ではあえてレイプ証言を強調させないように誘導している意図を感じます。

玉木監督とお会いした際、当方は、A子さんが宗紀評議会でなぜ不当な処分を受けることになったのかを問い質したところ、監督は、「証言に腑に落ちない点があり、若い宣教師と既婚の30代後半の女性ということで、『怪しい』と思った」と述べました。また、事件から宗紀評議会の開催までなぜ6ヶ月も時間が経過したのかと質問したところ、「事実関係を調べた」とも述べています。当方が、合意の上での行為であれば事実関係を調べる必要はなかったはずで
はないか、レイプなのか合意の上のことなのかを調べるために時間がかかったのではないかと問い詰めましたが、明確な回答は得られませんでした。

A子さんが宗紀評議会の内容を録音したのは、評議会開催に先立ち、レイプ事件について警察に相談をしたところ、録音するのがよいとアドバイスを受けてのことです。もし宗紀評議会以降になって突然、自分はレイプされたのだと言い出したとするならば、まったく辻褄の合わない行動です。既に警察にレイプされたと相談しておきながら、それ以降に行なわれた宗紀評議会でレイプ主張をしなかったとは考えられないことです。

A子さんの証言並びに玉木監督との会見内容から、当会としては、以下のような事情経過があったものと推測しています。

  1. A子さんは、手記にある通り、被害を受けた後、最初はレイプされたとは監督に告げなかった。宣教師をかばうために、宣教師が勧めるまま、むしろ自分の方から宣教師を誘ったような話をしてしまった。
  2. しかし当該宣教師が、自分がレイプされたのだと伝道部長に述べていることを聞き及び、レイプされたことを明確に主張し始めた。
  3. A子さんの供述が一転したことに戸惑った監督は、A子さんの証言を「腑に落ちない」ものと感じ、年齢差のこともあって「怪しい」と疑った。
  4. 何度か事情を聞いても、監督はA子さんに対する疑念を払拭できず、処分を課す意図で宗紀評議会を開催した。
  5. はじめから処分を課す意図があり、レイプ証言はあてにならないという先入観によって開催された宗紀評議会では、A子さんと当該宣教師が肉体関係を持ったという点にのみ焦点がおかれ、レイプであったかどうかの審議は不十分なまま、裁定が下された。

なお、玉木監督によると、宗紀評議会では、すべてA子さん自身の証言によってのみ、裁定を下し、レイプでなかったことを示す証拠や証人の提示はまったくなされなかったとのことです。

玉木監督は、裁定に対する異議申し立ての権利についてA子さんに通知しなかったこと、裁定を覆すにあたって必要な、宗紀評議会の開催も出来ずに終わってしまったと述べ、手続き上の不備があった
ことも認めております。

当会としては、このレイプ事件の事後処理について、教会側の一方的な決めつけにより事が進められてしまったものとみております。

裁定を覆したことは、最初の裁定が過ちであったことを教会として認めたことを意味しています。貴殿自身がそれを認めたのです。そのこと自体は評価できますが、裁定が覆るまでに9ヶ月ほどの時間が経過しております。その間、A子さんは、聖餐をとることを禁じられるなど、不当裁定による大きな精神的苦痛を被っています。それに対する何らかの償いがなされてしかるべきです。ところが玉木監督は、当初の不当裁定を行なった経緯について虚偽の供述をし、責任回避を図ったのです。

私ども「勇気と真実の会」は、貴教会に対して、これ以上、罪を重ねないよう勧告します。また、A子さんの意向を受け、当会として以下3項目の迅速かつ誠実な実行を貴教会に要求します。

  1. 本件について、当該宣教師に対する処分内容も含め、教会として今までどのような対応をしてきたのかをすべてA子さんに明らかにすること。
  2. A子さんに対して、相応の慰謝料を支払い、精神的苦痛を補償するための話し合いの席につくこと。
  3. A子さんに負わせた心の傷に対する償いの意を表明するために、甲府ワードを閉鎖すること。

貴教会活発会員からは、貴殿が何ら回答しないことについて、失望の念が表明されております。つきましては、上記について、12月18日までに当方必着で書面による回答をいただきたく、お願い申し上げます。回答内容はその一部または全部をインターネット上等で公開します。期限までに回答なき場合は、誠実な対応がみられなかったものとして、インターネット上等にてその旨公開することとなります。

早 々

〒■■■−■■■■
■■■県■■市■■■■■■■−■ 森英樹方
モルモン教脱会者ネットワーク 「勇気と真実の会」
                    代表 (署名・捺印)


■2月14日現在の状況

ステーク会長、宇田川氏への公開質問状に対する回答は、年を越した2月14日現在も未着です。