東地中海編




イスタンブールのはなし





ブルーモスク



トルコについて
おすすめの本にもあるように「トルコで私も考えた」と読んでいたので、今回の旅行は一番イスタンブールが楽しみだった。それでもここ数年ですごく整備が進んで、以前の良いイスタンブールはないとも、聞いていた。期待と不安の入り交じった状態で入国した。日本語を話すガイドさんと運転手さんが空港で待っていてくれた。(こういうところがパックツアーのいいところですね飛行機が遅れりすると個人ではすごく不安になったりしますよね。特に夜は)トルコ航空のフライトアテンダントの対応がとてもよかったので、私は上機嫌でイスタンブールへ到着していた。両替はとりあえず2万円くらいか。と窓口に行ってみたら帰って来たお金が64960000トルコリラ。なんと6000千万以上だぞ。なんだかお金持ちの気分になってしまった。チップ(枕ぜに)は25万トルコリラ!なんてなんだか気前がいいじゃない。実は83円くらいだけどさ。6000万使ってやるぅ〜!

計算は250000の000を取る。250を3で割ると日本円での金額になるそうだ。しかし慣れるまで結構大変。25万トルコリラのことを2ハンドレット50とか言うし。こっちは250万トルコリラか?とか思ってしまう。
街並みはとても近代的で思っていたような感じではない。私は同じイスラム教国カイロをイメージしていたのだけど、全然違ってとてもヨーロッパ的な雰囲気でした。Barやレストランも多く、海沿いの駐車場でBBQなどしているし。トルコ人ってどんな人種?と思っていたんですが、若い人はとっても美男美女が多かったです。白人なんですね。イメージではもっと浅黒い感じかと思っていたのでした。すごく整った顔立ちでユーゴやブルガリアみたいな感じです。(行ったことないけどさ)アテネからは600kmしか離れていないし、やはりヨーロッパなのねって思いました。
現地のツアー会社から絵葉書・地図・ステッカー・そして立派な200ページにもなる会話集をいただきました。本当に立派なものです。これを使ってトルコ語を覚えるぞ!と気合いが入るのでありました。トルコ商人と勝負だ!

ホテルのはなし
ホテル ラマルティンはタクシム広場の近くで、近くに中華料理店が3軒もあるし便利なホテル。部屋はちょっと狭かったけど、シンプルで清潔。窓からは涼しい風が入って心地よかったです。冷蔵庫には飲み物が入っているし、自分の飲み物を入れるスペースもあり理想的。TVはリモコンが壊れていたけどね。ベッドも心地よし。フロントは愛想がいい美少年ぞろい。ふっふっふ。いいホテルだ。 (結局それか?)



ブルーモスクの内観
その名前の通り、ブルーのタイルがモザイクのように
並んでいる。朝焼け・夕焼け時には真っ青にみえるそう


半日観光でトルコ美女に案内される
朝約束の時間にロビーへ行くと黒髪の美女がいた。きれいな人だなぁと思っているとこっちへ寄ってくるではないですか。そうです、ガイドさんだったのです。よく見てびっくり!ハナピアスあり。私のイスラム女性のイメージはちょっと崩れる。まぁ宗教はなんであれ、ハナピアスであれ、きれいな人には変わりはない。話している間、じっと人の顔を見ているのでなんだかちょっと緊張してしまうのでした。観光コースはヒポドローム→ブルーモスク→地下宮殿→トプカプ宮殿→グランドバザールでした。
ブルーモスクは本当にすばらしい!!私はボキャブラリーが少ないのでどう表現したらいいのかよく分からない。いくつも折り重なるように見えるドーム。バランスのよい装飾の6本のミナレット。内観はブルーのタイル、ランプ、デザインされたアラビア文字、高いドームの天井・・・本当にきれいで呆然としてしまいました。トプカプ宮殿は見るところが沢山あるので時間を大目に取ったほうがいいと思います。



トプカプ宮殿であった子供たち


親日的なトルコ人
日本語を話せる人が多いと思う。街を歩いていてベンチに座っている人の前を横切ったら、「新婚旅行ですね」とつぶやかれたり、 ブルーモスクはあっちですよ!と教えてくれたり。(でもアヤ ソフィアに行きたいんだけど・・・)トプカプ宮殿であった遠足の小学生たちはカメラに向かってはじけんばかりの笑顔を見せてくれました。
バザールなどでは価格も観光者向けで高いですが、それ以外では安く売ってました。ポストカードが10枚で1$のところを5枚で15万トルコリラにしてくれたり。(バザールでは1$=40万トルコリラだった)お金の支払いで戸惑っていると親切に教えてくれた。たとえ大目に取られていたとしてもその親切な態度と素敵な笑顔でまぁいいかって感じでした。目が合うとニコッとしてくれる人も多いです。だから街を歩いていてもとても気分がよく過ごせました。 日本にとってトルコはいまいちよく知らない国かもしれません。でもトルコ人にとって日本は尊敬している国だとか。もともとロシアとライバル国という時代背景があり、その大国ロシアを唯一負かしたのが、小さな島の日本。第一次世界大戦で敵対した英国よりも 多くの時間を日本のことを学ぶのに使っているとか。そんなトルコのことをあまりよく知らないなんてちょっと失礼かも・・・。



渡し舟のおじさん
バックには旧市街が
モスクが点在している


船→地下鉄→トラムのはなし
タクシム広場からイスティクラル通りを経てガラダ塔へ。そしてガラダ橋に向かっていたはずがなぜかその手前の人気のないところに出てしまっていた。やばい。しかし先に歩いている同行者はすでに船のおじさんとお話をしている。なんだかとってもたよりのない古い船のおじさん。そう・・・対岸のエミノニュまでこれで行くというのだ。金角湾はけっこう波もある。揺れにゆれている。恐いじゃないか・・・。しかし好奇心が勝ってしまい乗ってしまった。気持ちいいったらありゃしない。風が気持ちよく目の前にはイェニ ジャミィが・・・。その後エミノニュを散策し、バナナを買う。トルコ風ピザを25円で買う。食料を持ってガラダ橋を戻る。ピザを食べながら、バナナを食べながらのんびり散策。う〜ん、楽しいなぁ・・・。橋を渡ると世界一短い地下鉄乗り場へ。大きなお金でもいやな顔をせずにコインを買わせてくれたし、トラムのキップと地下鉄のコインを間違えて買ったときも交換してくれたし。なんだかみんないい人に思えた。(地下鉄は小さいコインで乗ります。これを改札に入れてバーを押す。トラムは紙のキップでした)イスティクラル通りは楽しい店が多く、市場などもあって面白いところですがけっこう距離があります。トラムを使うと便利だと思います。

キョテフ?キョフテ?
食べてみたかった料理のひとつで挽肉のことなんです。あるお店で「キョテフ?」と聞くときょとんとされる。うっそ・・・代表的な料理なんじゃないのぉ?なぜわからんのぉ?と「キョテフ!キョテフ!」と連呼する私。一拍おいて店員さんが「あっ」って顔をして 言った。「キョフテ?」あ〜ん、間違っていたんだよ。テレコになってたんだよぉ・・・。一同大爆笑となりました。これじゃ外国人が定食やでごはんのことを「ごんは!ごんは!」とかさしみのことを「さみし!さみし!」と言ってるようなもんよね。親切に教えてくれたお兄さんのところにキョフテはなかったけど、おいしいケバブのパンを2種類とムール貝のフライを2本かいました。これで130万トルコリラ。(433円)安いですね〜。

アジアサイドへフェリーで行く(怒れる日本人を見よ!)
イスタンブールはアジアとヨーロッパにまたがる唯一の都市。ホテルも観光地もヨーロッパサイドにあるので、アジアサイドに行ってみることにした。フェリー乗り場へ近づくとフェリー乗車用のコインを売る男が近づいてきた。ガイドブックに出ているようにここの近辺はあまり評判がよくない。緊張しつつ値段交渉。往復900万トルコリラだという・・・。そんなにするの?値段がいまいちつかめぬまま、500万トルコリラを出した。言っておくがこのお金は日本で言う1万円みたいなもんで、両替のときにもらった中で一番高額なお札だ。そしたら男は足りない、一人900万だと言う・・・

やばい!!!だまされかかっている!!庶民の足であるフェリーが3000円もするわけがない。我に返った私たち。お金を取り返さなければ!普段はどちらかが怒ってもどちらかが冷静でいるのですが、今回ばかりは2人とも本気で怒る!「Back!!」とちゃんと英語で怒る同行者に比べ、私は「ちょっと返しなさいよ!!しんじらんない!!!」とあくまで日本語。相手はそのお札を自分の札束の間に挟んでいて(こういうところが抜け目ない)、なかなか返さない。「Change!Change!」と言ってみたり、差し出すお金は全然桁の違う小額のものでとぼけている。むかつく!!返せーっ!!と絶叫し、返してもらいました。はぁ〜危なかった。でも返してもらってよかった。こんなに怒ったのもひさびさでなんだかすっきりした気分。で、正確な値段は1人片道25万トルコリラ。(83円)危なかった。あんなにぼられたら日本人の沽券にかかわるわ。みなさん、私たちは頑張りました!ふぅ〜っ。

フェリーの中ではチャイやお菓子売りがいました。なんだかほのぼのした雰囲気です。私はここでトルコ語の本を出し、小声で勉強してました。「船に乗って具合が悪くなりました。医者を呼んでください」とか「私は歯槽膿漏です」とか・・・。同行者の「やめなよ、みんな聞いているって!」という制止にも関わらず言っていた。でも通じなかったようでした。しくしく・・・。みんなおお慌てするかな?とか笑ってくれるかな?と企んでいたのに・・・。
アジアサイドは市場や食べ物やスーパーがあり、にぎやかなところです。時間があったら足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?フェリーは1時間に3本くらいありました。



入り組んでいて迷子になりそうな
グランドバザール 期待していたのに
バザールでゴザールって言ってくれたのはひとりだけ


物価について
安いです!物によっては日本と変わりがないものがありますが、飲食・食料品などは安いです。しかし単位が大きいので一瞬固まってしまったりしますけど。バナナは1kgで50万トルコリラ(170円くらい)。地下鉄は25円くらい。具合の悪い同行者のために中華料理屋に行ったら、ラーメン(小)、ワンタン(小)、チャーハン(小)、ぎょうざ、ビール、お茶で2000円程度。ホテルのビールが2、300円くらい。空港で両替した2万円のうち半分が余ってしまいました。でもでもぼられたくはないし、絨毯が買えるほどでもないし・・・。気をつけて両替しましょうね!残っていたお金・・・どうしたものか・・・と悩みに悩んで空港でキャビアを買ってしまいました。お金があまって欲しいものがなくって、高くて小さいもの・・・とキャビアに手を出す・・・。いつもはお金が足りなくなって困るのに。うむむ・・・。

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