<第5夜> 胡椒

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ポルトガ 〜 バハラタ 〜 東の洞窟 〜 ポルトガ


私達は風光明媚なこの地、太陽の眩しい交易港ポルトガにやって来た。 周辺諸国の貨物の出入りの激しいこの街には、外洋航海船の製造技術がある。 早速ポルトガ王に会見を求め、謁見の間に通していただいた。 外洋航海船はここの特産品とは言え、大変貴重な代物である。 ポルトガ王の支援無くしては、手にすることは叶わないであろう。 幾ら魔軍偵察の大義名分があるとは言え、どうやってポルトガ王に支援を求めるようかき口説くか、 私は頭の中で色々と考えていた。 話は意外と早く進んだ。ポルトガ王より船を下賜していただくための条件が提示されたのである。 東方にて特産される香辛料「胡椒」。それを手に入れてくることが条件となった。 確かに胡椒は肉の保存に大変重宝し、肉の臭みも取る。 王侯の食卓には大変重要な食材である。 船を使わず東方に向かうには、アッサラーム東の大山脈を越える必要があった。 ここにはホビットの番人が通行番をしており、東方の強力な魔獣からアッサラームを守る封印をしていた。 しかし、ポルトガ王の親書の効果もあってか、私達を特別に通してもらうことが出来たのである。
山脈を越えて後、東方の見たこともない魔獣が私達の行く手を塞いだが、 実戦で鍛えられつつある私達の団結もあり、大きな街にたどり着くことが出来た。 聖河の畔の古都、バハラタである。 街に入ると、鼻をつく刺激臭が私達を取り囲んだ。 香辛料のバザールである。 胡椒はその中でも、一人の富商が独占して取り仕切っているらしい。 しかし、その富商のところへ行ってみると困った事態が発生していた。 なんと富商の一人娘タニアが人さらいに拐かされたというのである。 タニアの許嫁グプタも彼女を助けに勇敢にも人さらいに挑んだが、 やはり彼の消息も知れなかったのである。 富商はタニアを目の中に入れても痛くないほどの可愛がりようで、 拐かされた心労のあまり、胡椒の取引は行われなくなっていた。 ミーシャ   「そのおじさんも、随分と目が大きいんだね〜(^^)。」 ……アホの相手はしていられない。 私はアイリーナさんと目を見合わせて頷き合う。 義を見てせざるは勇無き也である。 私達は富商の番頭に人さらいの根城を聞くと、急いで根城に向かった。
バハラタ東洞窟侵入時のステータスです。 「魔法の盾」なども入手し、大分装備も充実してきました。 グループ攻撃が2人出来るのが楽なところです。 「大鋏」を持つ恐ろしきクラッシャーです。 「豪傑の腕輪」は是非肉弾戦を行うメンバーにつけてやりたい装飾品です。 「豪傑の腕輪」はアリアハンの宝物庫にあります。 「鋼の鞭」に「鋼の鎧」をつけた姿は、  まるで鉄騎兵団の長を思わせるような出で立ちで萌えるものがありますね(笑)。 「力の種」を優先して回しているので、 「鋼の鞭」の破壊力は恐るべきものがあります。  シルヴィアと並んでグループ攻撃をします。  このあたりでは特に僧侶用に特筆すべき装備はありません。  あえて言うなら全ての職業でつけれる「魔法の盾」が  手に入ったことくらいでしょうか。  やっとこさ「お鍋の蓋」を卒業です(笑)。  アッサラームで手に入れた「ユーモアの本」のお陰で、  めでたく「お調子者」になることが出来ました。 ピラミッドとアリアハンの宝物庫で2つ「ルビーの腕輪」が手に入ります。 これを叩き売ることにより14,700GPほどの収入になりますので、売ることをお勧めします。 「ルビーの腕輪」は性格が「見栄っ張り」になるだけなので、 「見栄っ張り」が特に必要無い人であれば問題無いでしょう。
人さらいの根城は、古代の魔法王国の遺跡を利用したもののようで、 侵入者を迷わせる魔法での迷宮になっていた。 ここでは時間の流れが止まるらしく、この迷宮に迷い込んでしまった 哀れな者とも出会うことがあった。 しかし上手く目印をつけながら丹念に見取り図を描いていくことにより、 程なく私達を迷わせる構造パターンは読むことが出来た。 要は頭を使うことである。 迷宮の奥には人さらいどもの居住空間があった。 バカな事をほざいているチンピラ共をとっとと叩きのめしてやる。 首領不在のチンピラ共を蹴散らし奥に進むと、牢屋が2つ設けられていた。 グプタとタニアもそこで見つかる。 タニアはまだ不埒な行いには及ばれていないようで、そこだけは安心する。 早速グプタとタニアを牢屋から救い出す。 (牢屋の中には種がありますよー) しかし、そう簡単に仕事は済まなかった。 どうやら首領が帰ってきてしまったようである。 私達は首領を蹴散らすべく、前に出た。 ……どこかで見た顔である。 首領は私達には目もくれず、美しいタニアに卑猥な言葉を投げかけて脅しをかけている。 私      「……おい。」 カンダタ   「へっへっへ……おとなしく扱ってやってりゃあいい気になりやがって、         こうなったら牢の中ですぐに自分の態度をいうものを身体に教えてやるぜ。」 私      「な・に・を・し・て・い・る・?」 カンダタ   「いいか、まず手前をひん剥いて……ってうるせぇなぁ! 黙ってろ!……って、あれ?」 私は、右手で殺人用の鋼の鞭を弄びながら蔑むような目つきでカンダタを睨め付ける。 目で凍らせられるものなら凍らせてやるという程の視線だ。 カンダタ   「お、お前達、なんでここへ……」 貴様、アイリーナさんの頼みに免じて見逃してやった恩を忘れたのか……!? カンダタ   「え、ええい! こうなったら手前らも一緒に慰み者にした後、叩き売ってやるぜ!         野郎共、やっちまえ!!」 手の内が分かっている相手に負けるわけがない…… ……☆◎♪♀⇔〆●dj!
カンダタ   「ひいぃ! や、やっぱりダメだったか!         か、勘弁してくれ! あ……ちょ、ちょっとふざけてみただけなんだよ!」 いい加減にしろ…… 私の右手の鋼の鞭がへし折れん程に捻り上げられる。 カンダタ   「そ、そんな事言わねぇでくれよ!! な、頼むよ! この通りだよ!         あ、あんたからも頼むよ! あんたマーファの女祭様なんだろ!         お、俺、前にあんたに教えられたこと、今になってようやく分かったんだよ!         な、マーファ様は自分の罪を反省するところから、罪の償いが始まるんだろ!?         頼むよ! 俺、罪の償いをするからさぁ!!」 アイリーナさんがもじもじしながら私に小声で言う。 アイリーナさん「あ、あの〜、シルヴィアさん……         狼も傷ついた小鳥が逃げ込んで来たときには匿うとも言いますし……」 ……(;´Д`)
何はともあれ、私達はタニアとグプタを救い出すことが出来た。 無論、富商は私達を大歓迎してくれた。 胡椒を買い付けようとしたが、富商は代金を頂くなどとは恐れ多いと、 馬車に山積みの胡椒をタダで進呈してくれた。 富商はもっと私達を労ってくれるよう申し出てくれたが、私達にも任務がある。 名残を惜しみつつも、私達は富商達の見送りを後にバハラタを旅だった。 無事ポルトガに辿り着くと、ポルトガ王は馬車一杯の胡椒に目を丸くした。 私達が胡椒商の娘を救ったいきさつを話すと、王は諸侯の前で褒め称えてくれた。 ポルトガ王  「見事である、オルテガの娘シルヴィアよ!         義によって立ち、危険を省みず民の苦しみを取り除いてやるとは、         まさしく勇士!         我軍の騎士達も彼女らの勇気に見習うところ大ではないか!                  約束通り、外洋船をそなたらに遣わそう。         ガレオン級の大型帆船じゃ。水兵・食料・水も満載でそなたらに預けおく。         存分にバラモスの所行を探って参られたし!         そなたらの武功を心より祈っておるぞ。」 私達はポルトガ王に篤く礼を述べると、家令に案内されて王家の船着き場へと向かった。 そこには見事なまでの新造の美しい帆船が停泊していた。 舷に描かれた船名は「デュランダール」と読めた。 これが私達のこれからの足である! デュランダールは青空の中ポルトガの港を後にした。 カモメがにぎやかに私達を見送り、潮風が私の頬を軽くなぶる。 私は海の向こうのバラモスに拳を握りしめた。

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