log 2000 2001 2002 2003 2004

2004/1/12

 年の初めから仕事の忙しさの話で恐縮であるが,これ以外にネタにできることがないので,ご容赦願いたい。仕事以外の生活の比重は減るばかりであるし,まさか仕事の内容をここに書くわけにもいかない(高度の守秘義務が要求される立場にあるため)。
 年末年始は世界中でビジネスが止まるので,さすがにのんびりできるだろうと期待していたのだが甘かった。
 昨年末は12月29日まで働いてから,年賀状の作成やら大掃除やら仕事に追われて滞留していた生活上のタスクをこなし,バタバタと新年を迎えた。3日も会社に行かないと落ち着かないので2日に会社に行ってみると,以前に上に投げた書類が12月31日付で戻っており,その瞬間から正月休暇返上で仕事に取りかかる羽目になった。
 こちらから希望して入った案件であるし,以前から関心を持っていた法分野に関する論点を含むので,仕事自体は楽しく忙しさは苦にならないものの,物理的に1日が24時間しかないのがつらい(自分の場合,睡眠時間は削っても4時間が限界であり,それ以下の睡眠時間では結局昼寝が増えるだけになる。)。
 ここ1週間ほどは,朝9時ころに起床してシャワーを浴びてから10時過ぎに出社,通勤途中で購入したパンや弁当を食べながら仕事を始め,昼飯も買い置きのパン等で仕事をしながらすませ,8時ころにようやく会社の入居しているビル内のテナントで晩飯,午前3時〜5時ころにタクシーで帰宅,倒れ込むようにベットで眠る,という生活であった。
 体に悪いことは間違いないと思うのだが,こうでもしないと仕事が終わらないというのが正直なところである。自分の仕事の効率が特に悪いのではないかと疑ったこともあるが,同期に入社した連中にそれとなく聞いてみると,同程度の忙しさか,もっと悲惨な話も聞かされたので,会社の,あるいは業界の構造的問題なのであろう。いくつかの文献を読む限りでは,アメリカの同じ業界でも労働環境の過酷さが問題となっているらしい。
 忙しいとはいえ,今のところは体の調子も悪くないし,やる気も失せていないので,自分の人生について振り返って考えるまでには至っていない(考えている暇がないという面もある)。

2003/12/28

 1月ほど働いて,仕事のリズムにもようやく慣れてきた。平均睡眠時間が4〜5時間と噂に違わぬ忙しさだが,人間慣れればなんとかなるものだ。
 平日の出社時間はだいたい朝10時,退社時間は早いときで24時(終電),遅いときは2時〜7時くらい。仕事をこなす限り何時に来て何時に帰るかは自由といっても,さすがに直属の上司より遅く出社したり早く退社するのはためらわれる。
 私の上司は終電前に帰ることが多いので助かるが,上の人が4時や5時まで残る部署に配属された同期は疲労の色が濃い。「直属の上司が午前3時ころに部屋にふらりとやってきて,新しい仕事を振っていった。」などという話を聞くと,「そのとき既に退社してしまって部屋にいなかったとしたら,仕事を振りに来た上司は自分より先に帰った部下のことをどう考えるだろう。」と想像して背筋が寒くなる。
 週に3日は帰りがタクシーになるので,定期よりも回数券の方が安くつく計算になる。ちなみに,タクシー代は全額会社負担である(最終的には顧客に請求書がまわることになるらしい)。
 土日祝日は休日ということになるが,休日出勤しないことには仕事が終わらない。朝から夜までではないにしても,昼に来て終電で帰るとか,朝に来て夕方に帰るとか,一般的にはフルタイムの労働に等しいぐらい働くことになる。完全に会社に行かないですむ日は,月に1日か2日というところか。
 先日,労働基準法を初めて勉強したが,労働者が手厚く保護されているのには感心した。ところで,私と会社との間の法律関係について,私は雇用関係だと認識しているのだが,就業規則も労働協約も見あたらないことからすると,会社の側では別の考えを持っているのだろう。
 日頃は人様の法律問題をあれこれ検討しているくせに,いざ自分のことになったら会社のいうがままとは,医者の不養生か紺屋の白袴かといった有様だが,想像していたより多めのボーナス(就職から2ヶ月,実質は1ヶ月程度しか働いていないのに)をもらっただけでもっと働こうという気力がわいてくるのだから,資本家が労働者を搾取するのは分けないことなのだろう。

2003/11/30

 研修期間も先週で終わり,いよいよ本格的に仕事の日々。ところで,この業界の習慣としてタイムシート(time sheet)というものがある。
 あまり一般的なシステムとも思われないのだが,要するに,何時間どの顧客のために何の仕事をしたか及びビラブルアワー(billable hours)をメモしたものである。何のためにこんなものをつけるかというと,会社から顧客に対する請求額を特定するためである。
 終了した案件に関わった人間それぞれについて,ビラブルアワー×時間単価で料金を算定し,合算したものが請求額という仕組みである。ある意味,明朗会計なシステムといえる。
 しかし,このシステムだとそれぞれの人間の活動と会社の売上が直結することになるため,我々のように会社に雇われている人間は「より多くのビラブルをつけなくてはいけない。」というプレッシャーを感じがちである。「ビラブルの多寡で個人を評価することはないので,ビラブルを気にしないように。」とのオリエンテーションも受けたが,ここから「必要以上に気にする必要はないが,ある程度は気にしてもらわなくては困るよ。」という含意を感じ取ることも不可能ではなかろう。
 ビラブルについては1ヶ月で400時間とか,1年で4000時間とか恐ろしい話も聞くが,相場としては年2500〜3000時間もつければまずまずといったところか。

2003/11/10

 初出勤から1ヶ月ほどたつが,職場にもいくらか慣れた。というか,まるまる1月毎日職場に出ていると,生活の全てが職場で行われている感じになってくる。シャワーと寝室が会社にあれば自宅は不要,とすら思えてきた(団体契約している近所のスポーツクラブと会社の仮眠室を利用すれば,それに近い効果を得ることはできるのだが……)。
 しかし,秘書さんに用事を頼むのは,いまいち慣れない。考えてみると,ほぼ学生としての生活しか送ってこなかった新入社員がいきなり秘書と組まされるというのも,なかなか大胆なシステムではある。
 秘書さんには,手書きのメモをワープロ打ちしてもらったり,書類の束をファイリングしてもらったり,書類を届けてもらったりといった雑用をやってもらえるわけだが,むしろ毎朝出社した際に,前日にコーヒーを入れたまま机の上に置いておいたマグカップが洗って置かれていたり,机の周囲がきれいになっていたり,筆立ての鉛筆が削ってあったりするのを見つけると,なかなか嬉しいものがある。この調子で自宅の掃除とか,クリーニングの受け取りも誰かにやってもらえると助かるのだが,それにはむしろメイドさんを雇うべきか(違う)。
 ちなみに,ナイトセクレタリーという職種もあるが,別段「夜のお仕事」をやっているわけではなく,シフトが違っていて普通の秘書の勤務時間後に仕事をしてくれるだけである。

2003/10/11

 宿題をこなすため,神保町で専門書を大量に購入。ある課題を解くための専門書(全く扱ったことがない分野における大学院レベルの理論書)では,本の中で扱われている数式や数学的概念を理解するため,高校数学(数I・A〜III・C)の参考書を買い込む羽目になった。

2003/10/10

 初出社。各部署からのオリエンテーション,偉い人のお話,昼食会,指導担当の先輩や自分を担当する秘書との顔合わせ,ワインパーティー,等々。
 執務スペースは7畳程度の個室で,先輩と相部屋。机は役員用,椅子はアーロンチェア,PCのモニタはSXGAと,物的設備もなかなか快適。
 これから1ヶ月程度は,1日中新人講習で,実際の仕事は少ない。新人講習自体は1日6〜8時間程度だが,実務的で高度なものなので,予習・復習に時間がかかる。講義によっては,質量ともに大学での1単位に相当するとすら思える。

2003/9/25

 口述試験も無事終了。これで10月から社会人〜。
 ちなみに,私のいる業界での就職活動は,こんな感じ。

 私の世代が小学校高学年だったころ,バブル期の就職活動は,多くの業種でこんな感じだったとか。需要と供給の関係は身も蓋もないものである。
 内定が出た後も,食事会,クリスマスパーティー,内定者旅行と,数ヶ月に1度は会社と連絡を取る機会があるが,それでも数割の辞退者は出た。
 雇用の安定性はともかく(非自発的退職者は少ないと聞いたが……),仕事の専門性・留学制度・破格の初任給など,待遇は良い。
 4年生大学卒業からさらに2年半と,高等教育には確かに時間とコストがかかるが,それに見合うだけの効果はあるといえるだろう。
 働き始める時点では,ギリギリ四捨五入して20代。長い長いモラトリアム期間もこれで終わりと思うと,感慨深い。

2003/9/22

 大学の入学を辞退した場合の入学金返還請求事件について,最近の京都地裁と大阪地裁の判決について,地裁段階での判断が食い違った,と指摘する例が目につく(例えば,バーチャルネット法律娘 真紀奈17歳H15/9/22)。
 しかし,以下に述べるように,一見矛盾するように見える京地判平15.7.16と大地判平15.9.19の判断は,抵触するものではない。
 京都の事案が平成14年度,大阪の事案が平成12年度・13年度の入学に関する問題と聞けば,いわゆる入学金ぼったくりについて多少なりとも関心のある人であれば,ピンとくる。
 そもそも,このところ入学辞退者による入学金返還請求訴訟が頻発しているわけだが,その原因の一つとして,平成12年に成立した消費者契約法の影響が考えられる。
 消費者契約法は,9条1号で,

第9条  次の各号に掲げる消費者契約の条項は、当該各号に定める部分について、無効とする。
1  当該消費者契約の解除に伴う損害賠償の額を予定し、又は違約金を定める条項であって、これらを合算した額が、当該条項において設定された解除の事由、時期等の区分に応じ、当該消費者契約と同種の消費者契約の解除に伴い当該事業者に生ずべき平均的な損害の額を超えるもの 当該超える部分

と規定して,消費者が支払う「契約の解除に伴う損害賠償の額を予定し,又は違約金を定める条項」について,平均的な損害の額を超える部分を無効としているからである。
 したがって,在学契約が消費者と事業者との間で締結される契約,入学金不返還特約が消費者が支払う損害賠償の額を予定する条項等,にあたるとすれば,入学金不返還特約がある場合の既払い入学金についても,入学辞退により大学側に生ずべき平均的な損害の額を超える部分については,返還請求が可能ということになる。
 ちなみに,消費者契約法の附則は,

この法律は、平成十三年四月一日から施行し、この法律の施行後に締結された消費者契約について適用する。

 となっている。

 もうおわかりと思うが,京都と大阪の事案の勝敗を分けたのは,単純に消費者契約法が適用されるかどうかという,時的な問題にすぎないのである。

 上記両判決における当事者の主張を比較してみよう。
 両事件とも複数当事者訴訟であるが,便宜上,京都については原告A,大阪については原告Bで代表する。

 京都事件
1.請求原因

  1. 被告は,学校法人である。
  2. 原告Aは,被告との間で,平成14年3月19日,在学契約を締結した。
  3. 原告Aは,同日,前項の在学契約に基づき,入学金等として87万2800円を支払った。
  4. 原告Aは,平成14年4月5日,上記在学契約を解約した。
  5. よって,原告Aは,被告に対し,上記在学契約の解約に基づき,被告に支払った入学金等87万2800円及び訴状送達の日の翌日から支払い済みまで民法所定の年5部の割合による遅延損害金の支払を求める。

2.抗弁

  1. 学納金は入学資格を取得,保持することの対価であって,原告Aは,入学資格を保持していたのにこれを一方的に保持したのであるから,学納金の返還を求めることはできない。
  2. 原告Aと被告は,本件在学契約に際して,入学金不返還特約を締結した。

3.再抗弁

  1. 消費者契約法9条1号(抗弁(2)に対し)
     本件在学契約は,消費者契約であって,学納金不返還特約は,同法9条1号の消費者が支払う損害賠償の額を予定する条項に当たるところ,学納金全額は同号の平均的な損害を超えるものであるから,無効である。
  2. 消費者契約法10条(抗弁(2)に対し)
     学納金不返還特約は,消費者契約法10条の消費者の義務を加重する消費者契約の条項で,民法1条2項に規定する基本原則に反して消費者の利益を一方的に害するものであるから,無効である。
  3. 公序良俗違反(抗弁(2)に対し)
     学納金不返還特約は,公序良俗に違反するものであるから,無効である。

 大阪事件
1.請求原因

  1. 被告は,学校法人である。
  2. 原告Bは,被告との間で,平成12年2月29日,在学契約を締結した。
  3. 原告Bは,同日,前項の在学契約に基づき,入学金等として598万5000円を支払った。
  4. 原告Bは,平成12年3月23日,上記在学契約を解約した。
  5. よって,原告Bは,被告に対し,上記在学契約の解約に基づき,被告に支払った入学金等598万5000円及び訴状送達の日の翌日から支払い済みまで民法所定の年5部の割合による遅延損害金の支払を求める。

2.抗弁

  1. 原告Bと被告は,本件在学契約に際して,入学金不返還特約を締結した。

3.再抗弁

  1. 公序良俗違反(抗弁(1)に対し)
     学納金不返還特約は,公序良俗に違反するものであるから,無効である。

 上記争点整理によって明らかなように,両事件では,主に再抗弁の段階に違いがある。京都事件における抗弁(1)を除くと,消費者契約法に基づく主張の有無が,両事件の差異であることがはっきりとする。

 両事件とも,請求原因と抗弁(学納金不返還特約)は,認められている。
 京都事件については,再抗弁(1)が認められたことにより,抗弁(2)の効果が障害され,再抗弁(2)・(3)の判断をするまでもなく,請求が認容されている。
 大阪事件については,再抗弁(1)が認められなかったため,抗弁(1)の効果として請求原因が障害され,請求が棄却されている。
 したがって,京都事件の判断で重要なのは,「在学契約は,消費者契約であって,学納金不返還特約は,同法9条1号の消費者が支払う損害賠償の額を予定する条項に当たる。」との部分であり,「学納金不返還特約が公序良俗に反するか否か」については,何ら判断がない。
 これに対して,大阪事件では,「学納金不返還特約は公序良俗に反するとまでは言えない。」との判断がなされているが,当事者の主張していない消費者契約法については,当然のことながら判断がない。
 以上のように,京都と大阪における裁判所の判断は,同じような類型の請求に対して結論が認容と棄却に分かれたものではあるが,要件事実のレベルで抵触する判断がなされたものではない。
 私は,在学契約における学納金不返還特約が消費者契約法の適用される問題であること,学納金不返還特約が公序良俗に反するとまでは言えないこと,の両判断は,学生と大学の利害のバランスとして,妥当なものだと感じる。
 京都事件については,平均的な損害の立証がない,として全額が認容されているが,控訴審でこの点に関する主張・立証が尽くされば,入学辞退によって大学が被る平均的な損害を超える部分についてのみ返還請求を認める,との一部認容判決も考えられるだろう。

2003/9/18

 先日から続いていた試験が一段落。午前10時20分から午後5時50分まで7時間30分,途中で昼食を挟みながらの試験は肉体的にも疲れた。今日などはメモをとりながら飯を食べていて,ボールペンで弁当をつまみそうになった。
 長丁場の試験なので自席を離れて喫煙所に行ったり体操するのも自由だが,廊下には10メートルごとに監視員が配置されているので,なんだか落ち着かない。毎日A4で120〜150ページほどの記録を読んでから30〜60ページほどの解答を作成するわけだが,5日間の筆記試験が終わったところで緊張の糸が切れた。
 来週の口述試験が終われば当分は試験を受けずにすむかと思うと嬉しい反面で一抹の寂しさも感じるのは,試験漬けの半生を送ってきた弊害かもしれない。この次は留学でも考えて,TOEFLでも勉強するかなぁ。

2003/8/17

 夏コミ(3日目)。さすがに本業が忙しくなってきたし書店買いの割合も増えてきたので,カタログだけ買って参加は見送ろうと考えていたが,チケットをもらえることになったので,急遽参加することにする。一応,正当な手段で入手されたチケットらしい(私の分は)。
 考えてみると,コミケへの参加は晴海の頃から10年以上になるが,チケットで入るのは今回が初めてということになる。小雨のぱらつく中,並ばずに入場できるのは,快適きわまる。
 チケットの代償としての今回の任務は,真っ先に某サークルの新刊を購入すること。サークルカットには惹かれるが,特段聞いたことのないサークルで,場所も端の方とはいえ島である。
 「10時前になったら列ができるのでこの辺をうろうろしていてください。」と言われ,同サークルの周辺をうろつく。周囲を見ると,同じような目的を持っている人おぼしき人が多く,立ち止まってはスタッフに散らされていく。
 10時になると場所を移動して売り始めたため,慌てて並ぶ。任務として1枚,もう1周して自分用のもう1枚を購入。搬入部数は500より少なかったようだが,ぐるぐると5周した人もいたらしく,10時20分を待たずに売り切れたようだった。
 こういうサークルは,徹夜しようが一般入場で購入することは不可能なのだと思うと,長時間露天に並んで一般入場することが馬鹿らしくなる。
 10時15分頃には,自由に買い物に行けるようになった。始発で並んだとしても,東について買い始められる時間はそう変わらないことからすると,ヒモ付きのチケットでもあるに越したことはない。
 結局,1時ころまで東館を回って,92冊/55700円の同人誌を購入。西と企業にも欲しいものはあったのだが,既に気力が尽きたので,「良いものはどうせ売り切れに違いない。」と自分に言い聞かせながら,タクシーで会場を後にした。
 今回の経験から,私がサークルチケットの金銭的価値を見積もるとしたら,4000円〜5000円といったところか。ちなみにコミックマーケット準備会はチケットの有償譲渡を禁止しているわけだが,合理的理由を見いだしがたい。
 準備会のスタッフの一部には,チケットがふんだんに分配されているわけだが,当然それは,無償で働くスタッフというフィクションを支えるための対価であって,受け取ったスタッフがチケットを利用して何らかの利益を得ることを前提としている。
 サークル参加者が受け取るチケットも,スタッフが受け取るチケットも,チケットとしての機能には相違がないにもかかわらず,前者は譲渡禁止,後者は譲渡が前提とされているということになる。率直に邪推すれば,スタッフに与えられるチケットの経済的価値を高めるため,それ以外のチケットの自由な流通を阻害しようとしている,ということになる。
 後日談:1週間後,虎の穴で21冊/19200円の新刊同人誌を購入。前述の某サークルの作品をヤフオクで検索したところ,5000〜9000円ほどで落札されていた。

2002/12/30

 冬コミ(3日目)。9時30分ころに国際展示場駅について、入場が10時30分ころ。
 東館で47冊/約29000円分の同人誌を購入して、午後すぎころから企業ブースへ。
 VANISHING POINT(高野真之)の新刊「Hold Hands」。オリジナルで、吸血鬼と同居人のお話。途中から買い始めたのでイマイチ話が見えないが、本編がまだない話の外伝的体裁なので、最初から買っていても同じかも。このシリーズは、B5/32P/オフセット(表紙カラー)で500円と同人誌としては平均的な価格だが、中古同人誌専門店では1000〜2000円の値が付いていることが多いので即売会での購入はペイする。
 INKPOT(大槍葦人/LITTLE WITCH・「北へ。」参照)の新刊「Retro」、B5/32P/オフセットで500円、内容はラフスケッチ集。INKPOTはここ数回書店売りしていたので飛ばす予定だったが、今回の新刊は書店売りしない、という情報を聞いて慌てて買いに行った。INKPOTは今回で活動終了とのこと(NOCCHI's WORK ROOMの方は生きているよう)。
 ロケット野郎(岡田斗司夫/OTAKING SPACE PORT)の「もっとマンガを語りたい!(表紙画像)」、B5/64P/オフセットで1000円。岡田斗司夫・夏目房之介・大月隆寛・堤満莉子の4人によるマンガ夜話についてのトークを収録したもので、表紙を見ればだいたいの内容が想像つくようになっている。今年の夏コミを見るに、在庫が残っていれば著者のページから通販をやるのではないかと推測できる。
 NHK狂育の新刊「霞ヶ関グルグル vol.11 キャリア様が見てる-いとしき特殊法人-」、A4/24P/コピーで100円。サブタイトルは、もちろん「マリア様がみてる」(まんが王倶楽部による紹介)から。官僚から見た官僚論で、これを読めば官僚が身近にいない人でもキャリア官僚にいくらか親しみを持てるようになるかもしれません。
 90分¥15000の「ブロック長 島耕作のキングダムハーッの同人誌(とらのあな通販)」、B5/44P/オフセットで700円。夏コミの新刊で、書店でも買えるようだが、今回買った本の中で最も面白かったので紹介。デスティニー社の顧問弁護士が、準備会に著作権に関するクレームをつけてくる。ブロック長島耕作は毅然とした態度を取ってその場は収まるが、ヤクザの娘でトラブルメーカーの高市は意趣返しとして「キングダムなハート達」の同人誌「ナニワキングダムハーッ」を作成する……、という内容。この作品自体が島耕作シリーズのパロディになっている上に、マンガ内マンガは「ナニワ金融道」のパロディと、モーニングの愛読者にはたまらない構成。
 以前、ディズニーのキャラクターが登場する「キングダムハーツ」というゲームがスクウェアから発売された際に、同人誌印刷業組合が「ディズニーは著作権にうるさいからキングダムハーツの同人誌は印刷しないように」というような内容のFAXを印刷所に送った、という一件があってそれをふまえたものである(同人誌生活文化総合研究所2002/04/102002/04/21参照)。

2002/8/19

 とらのあなで夏コミの新刊などを買っていたら、ポイントカードがきりの良い数字なった。

2002/8/11

 夏コミ(3日目)。9時50分ころに国際展示場駅について、入場が10時40分ころ。
 虎の穴で買えるであろうサークルの新刊はパスして、評論系など書店売りしないサークル・店頭から在庫の消えたバックナンバー・カタログチェック中に絵柄に惹かれたサークルなどを中心に東館をざっと廻って、12時30分ころには企業ブースへ。
 目玉商品はあらかた売り切れた3日目午後の企業ブースでは、「メッセでも買えるんだけどなー。」と思いながらとらハのサウンドステージなど買って終わり。
 結局、買った同人誌は47冊/約34000円。

2002/6/16

 今年の4月から、1年半の見習い修行。とはいえまだ座学の段階なので、学生気分が抜けきらない。見習い期間終了後に向けた就職活動も一段落して、やっと人心地がついた。

2002/3/31

 シミュ研メンツとキャピタル東急の中華料理の食い放題に行く。料金の高さから人が集まらなかったものの、男3人でむさぼるように食べまくる。ビュッフェスタイルではなく、普段のメニューから普通に注文する形式なので、落ち着いて食べられるのは良い。投機的に注文を発行したので、2時間の制限時間中、常に料理がテーブルにある状態を維持。
 冷菜盛り合わせ・ツバメの巣のスープ・フカヒレの姿煮・アワビのしょうゆ煮込み・ホタテの炒め物・車エビの炒め物・カニ爪のフライ・蛙の黒豆ソース炒め・蒸し餃子・車エビのネギ風味炒め・芝エビの衣揚げ・特製茹で豚肉・アワビのクリーム煮・北京ダック・カニの味噌炒め・鶏肉のレタス包み・エビイカホタテのサラダ・伊勢エビの黒豆ソース炒め・鶏肉のカシューナッツ炒め・アワビのオイスター煮・ツバメの巣とエビダンゴの煮込み・車エビのXO醤炒め・杏仁豆腐、の23品を完食。メニューには普段の値段も書いてあるので、ついついどれだけ食べたかを計算したくなるが、あまりに露骨なので具体的な金額はコメントアウト
 9500円(税サ別)の料金もこれだけ食べれば納得納得。というか、酒も頼まずにひたすら食べていた我々は、あまり良い客ではなかったんだろなー。
 フカヒレの姿煮は絶品(これのみ、お代わり不可)。蒸し餃子・伊勢エビ・北京ダック・カニの味噌炒めはイマイチかも。

2002/3/26

 公式サイトからダウンロードできる萌え歌をいくつか追加。

おにいちゃんロックンロール
 「実姉妹」の主題歌で、メーカーのページからダウンロード可能(アナログファクトリー)。
 メイドさんベストの田所氏・有限会社アナログファクトリーのプロデュース。インディペンデント(ソフ倫未審査)なので表現が過激な反面(タイトル通り、内容的なタブーなし)、同人ソフトあつかいの流通で販売店募集中だったり、当初こみパそっくりのキャラデザを発表したもののすぐに引っ込めてリーフ(アクアプラス)に謝罪してみたり、と何かと話題がたえません。
 歌の内容は、兄のナニをうっかり見てしまった妹さんが題材で、メイドさんシリーズ同様の脳天気な内容と歌声が萌えます。作詞作曲の田所広成は分かるとして、歌手の伊冬明央さんは誰だか不明。
MIRACLE COURAGE/ロックバージョン
 「電脳妖精エルファン」の主題歌で、メーカーのページからダウンロード可能(すぺじゃに共和国)。
 このロックバージョンは歌手が長崎みなみさんで、オリジナルバージョンとは全く別の歌となりはてています。何か吹っ切れたようにハイテンションで、いい感じです。
 配布されてるデモムービーもロックバージョンの方を使っているところを見るに、むしろこっちの方がメインかとすら思う。
笑顔のプレゼント
 「アニメショップへいこう!」の主題歌で、メーカーのサイトでダウンロードできるデモムービーによって聞くことが出来ます(スクアドラ・ディ)。
 ナチュラルに下手っぽいです。サントラにフルバージョンが収録されています。サントラは秋葉原では見かけたことがありませんが、メーカーのページから通販可能です。
 スクアドラ・ディといえば、「ちょびっツ」の「ちぃ」そっくりのキャラクターが登場する新作の「まいむ」もいろいろな意味で楽しみ(CLAMP)。
あちちな夏の物語
 「Ripple」の主題歌で、メーカーのページからダウンロード可能(戯画)。
 萌え系に振ったI've曲で(歌手はKOTOKO)、恋愛CHU!Change my Styleに似た感じの歌です。
 フルバージョン欲しさにメーカー通販を注文してしまうワナ(ゲームには期待せず……)

2002/3/13

 シミュ研で開かれた、臨時いらないもの市に参加。
いらないもの市とは、サークルで定期的に開かれる行事で、

と、いった内容。
 いらないもの市に参加すると、いらないものが処分できる・欲しいものが買える・ロハで飯が食える、と一石三鳥な効果がある。
 本来なら6月と11月に行われるのだが、引っ越しや就職で荷物を減らしたい人が多かったので、臨時に開催。
 今回私が出品した物は、PCパーツ(ゲームポート接続のジョイスティック・ジョイパッド、ISAのNIC×2、YMF724のサウンドカード、288モデム)→100円(行き先)、UFOキャッチャーの景品のマグカップ(絵柄は同級生2)→160円、CDスリーブ×200→780円、CDウォークマン→490円、PC−FXボード(98用)→100円、素麺2箱→350円、レコードプレーヤ一式→10円。
 私が落札した物は、LD3枚と古本→10円、同人誌→420円、同人誌27冊→3070円、古本→120円、庖丁人味平ワイド版全巻セット→10円。
 同人誌27冊の中には、出品者の岩藤さんがバイトしていた古本屋が倒産したときに退職金代わりにもらったものが混じっているとかで、古くて珍しいものがちらほら。このあたりなど、結構いいものなんではないだろうか。園田健一の設定同人誌「メカ・オペ・ブック」と眠田直他のミンキーモモ同人誌「激走グルメポッポ総集編」のゼネプロ関連3冊、あさりよしとおの初期同人誌3冊、と学会誌3号あたりが、属性に合致して特にうれしい。
 古本の中にも、掘り出し物発見。
 良い買い物ができたが、減るはずの荷物が増えてしまう罠にはまる。

2002/3/8

 SF Onlineが2/25で休刊。レビューもコラムも充実していただけに残念。SF情報専門のオンラインマガジン、て確かにお金にするのは難しそう。
 おたくウィークリーの休刊を思い出したけど、あれからもう3年かー。
 紙の雑誌と違ってオンラインマガジンは、配布元がその気である限り、休刊した後もバックナンバーの閲覧が出来るのは便利。
 The Internet Archiveを利用すると、現在は存在しないページについて、過去に蓄積されたデータを閲覧することも出来ます。例えばこれで、2002/02/20 22:30:17時点のメモ(2002年)を閲覧することが出来ます。
 Googleのキャッシュ(例えばこう)でも過去の情報の閲覧が出来ることがありますが、Googleのそれがキャッシュの副次的な作用であるのに対して、Internet Archiveは情報の蓄積と共有を一時的な目的とする点でやや違います。
 インターネットアーカイブについて触れたもので、まとまった文章2つ。鵜川義弘助教授によるインターネットアーカイブの必要性と田中忠一氏の鵜川助教授プレゼンからのメモ

 SF関連でもう一つ。野尻ボード(0086)を読んでいて、夢見たい★ANGEL隊の歌詞解析を発見。見下げ果てた日々の企て全カットダジャレ解説ですが、見事です。

2002/3/1

 手持ちの曲をあらかた入力して、萌え歌のリストがひとまずまとまる。
 これから発売されるorまだ入手していない萌え歌で、オフィシャルページからダウンロード可能なもの。

のらはのらでものらメイド
 「メイドハンター零一★のらメイド★」の主題歌で、メーカーのページからダウンロード可能(いちひめ)。
 「メイドハンターとは、主人のいないメイド…つまり「のらメイド」を捕獲・更正させることを任務とした国家特別保健官のことである。」と、いかにもなバカゲーにふさわしく、アレな歌詞にナニな歌声。「のらはのらでものらメイド〜」。
 歌手の海原エレナさんはJANISのエロゲーでよく見る声優で、有名なところではとらハ3のノエル役など。「魔法のパレット」の主題歌「勇気のパレット」を歌っていたりもします。
恋のMilkyway
 「Milkyway2」の主題歌で、メーカーのページからダウンロード可能(Witch)。
 「水金地火木土天冥海〜」(冥海・海冥?)。
 歌手は、桃井はるこ(UNDER17)。「いちご GO!GO!」と同じ人です。
いつものですネ!
 「ウエイトレスさんハイ!」の主題歌で、メーカーのページからダウンロード可能(evolution)。
声切戦隊ヴォイスカッティンガー
 「CONCERTO.」の挿入歌で、メーカーのページからダウンロード可能(succubus)。
 歌手は芹園みやで、淫声の「キミの味方さファンキーミミ」と同じく、下手です。
ピカピカの恋がしたいの!
 「夜想文化祭」の挿入歌で、メーカーのページからダウンロード可能(夜想文化祭peach)。
 歌手は真野あゆみ(静野ももか)。やや下手です。
はにほろマニアックス
 「漂泊者の子守歌」の主題歌で、作曲家のせんたろ氏のページからダウンロードできます(LockItMusic)。
 歌といえるか微妙なラインです。電波系?。
Milky Season
 「ミルキィ・シーズン」の主題歌で、メーカーのページからダウンロードできます(KID)。
インパク音頭
 インパクの黙認イメージソングで、歌手である桃井はるこさんのページからダウンロードできます(MOMOI.COM)。
 本家インパク同様に脱力系で、萌えます。

2002/2/28

 2002/01に買った本
 姫盗人の2月号は、おがわ甘藍「いつでも何度でも」が目当てで購入。スタジオジブリの宮崎駿にそっくりな登場人物が少女とナニするという、なにかとデンジャラスな作品。スタジオズブリの宮脇監督だし、「魔女の宅配便」のポスターは貼ってあるし、このタイトル自体「千と千尋の神隠し」の主題歌と同じだし、誤解の余地はなさそう。昔からある噂ではありますが。
 池沢さとし「痛快マイホーム」は、コミックバンチで一番楽しみにしていた漫画。連載は少し前に終了しているのが残念。絵は下手だしセンスは古いし、しょうもないマンガではあるんですが、脱力感が不思議と楽しい。
 梅川和美の「ガウガウわー太」は、バンチで二番目に楽しみな漫画。正直、途中まではプライオリティは低かったんですが、途中登場の委員長にメロメロで。
 平野耕太(男屋)の「UFO 2000」は、コミケで買い逃したのをひょこっと入手。どこかで浮いたものが、共同購入の関係で上手いこと回ってきたもよう。

2002/2/7

 念願のブロードバンド開通。なんだかんだで、最初に申し込みをしてから半年近くもかかってしまった。

 当たり前の事ながら、アナログモデム(日中はAirH)からADSL(8MB)への移行は快適そのもの。テストしてみると、速度はUPが700kbps、DLが3.3Mbps程度。
 ランニングコストは、NTTに3650円・プロバイダに850円の、4500円。この他にAirHが4930円、他プロバイダ等が1500円かかるので、1日あたりのネット関連コストは360円にもなる。結構使っているという気もするが、毎日10分程度の労働でこの便利なネット環境を維持できると思えば、納得できるかも。

2002/2/5

 Amazon.co.jpに注文していたテクノ歌謡ポリドール編ハートブレイク太陽族が到着。メーカー取り寄せになったので廃盤かと心配したが、どうやら在庫はあったよう。お目当ては、子門真人の「スター・ウォーズのテーマ」。以前探したときは見つからなかったのだが、収録されているアルバム名を人に聞いて、あっさり発見。
 岡田斗司夫の本で紹介されていたのを覚えていたのだが、スターウォーズのテーマ曲に子門真人が勝手に日本語歌詞をつけて歌ったもの、とかなんとか。岡田斗司夫の本には、ルーカスからクレームがきてお蔵入りになった、とも書いてあったように思うが、こうして堂々と売られているところを見ると水に流したのか、大統領のヘルメットだったのか。
 旋律を聴けばたいていの人がアレかと分かるスターウォーズのテーマ曲(冒頭の遠近法のついた文字が流れていく場面でかかるヤツ)にあわせて、「行け はるか遠く 銀河系を越えて/飛べ 王女レーア 救うのさ必ず」と歌っているという珍品。作曲:ジョン・ウィリアムス、訳詞:有川正沙子、とあるけど、オリジナルな歌詞が(たぶん)ないのに訳詞とは、これ如何に。

2002/1/29

 2001/12に買った本
 コミケのあった月なので、約半分が同人誌。
 「野望の王国」の1巻を人づてに古本屋で入手。ゴラクとかマンサンとか、ブルカラーマンガの泥臭い味わいを楽しめるようになったのは、進歩なのか退歩なのか、それとも年をとっただけなのか。
 秋山瑞人の「イリヤの空UFOの夏」は、2巻の発売前後に1巻が品薄で、探すのに手間取ったがなんとか入手。
 秋山瑞人といえば前作の「猫の地球儀」も、知能を持った猫とロボットが独自の生活様式で暮らす人の絶え果てたスペースコロニー、という硬派な舞台のSFだった。キャラ萌えへの依存が少ないのはヤングアダルトとしては珍しい(猫でも人格がある以上は萌え得るが、お約束は使いにくい)。
 うってかわってイリヤでまず目に付くのは、いかにもヤングアダルトな要素が多いこと。主要キャラの配置も、主人公・主人公に好意を寄せているクラスメイト(素直じゃない系)・謎めいた女の子(高い能力、一般常識に無知)・妹(兄のデートを尾行する!)・マッドな先輩、と萌え萌えな気配が濃厚に。えてしてくどくなりがちなお約束アイテムをぶち込みながらも、あざとさをみじんも感じさせずに、爽やかなボーイミツーガールSFに仕上がっているところは、まるで岡星の鍋焼きうどんのようである。
 ところで、私もSFファンの端くれとして、いろいろな作品(小説・マンガ・アニメ・ゲーム等々)に接したときに、いの一番に「SFかSFでないか」を判断してラベリングする悪癖がある。楽しめたかどうかといった娯楽として本質的な問題は別にして、SFだと何か嬉しい。SFに限らずマイナーなジャンルに肩入れする者に共通の性向かもしれないが。
 この「SFかSFでないか」の判断はほとんど無意識的に行われているので、なぜこれがSFか(あるいはSFでないか)を上手く説明することが出来ず、もどかしい思いをすることが少なくなかった。ずいぶん前に発見したものであるが、SF翻訳家の大森望によるSFのマーカ(nozomi Ohmori SF page狂乱西葛西日記)。

  1. (疑似)科学的論理を下敷きにしている。また、たとえ異星や異世界や超未来が舞台であっても、どこかで「現実」とつながっている(ホラー、ファンタジーとの区別)
  2. 現実の日常では起きないようなことが起きる(ミステリとの区別)
  3. 読者の常識を壊すような独自の発想がある(センス・オブ・ワンダーもしくは認識的異化作用)
  4. 既存の(疑似)科学的なガジェットまたはアイデア(宇宙人、宇宙船、ロボット、超能力、タイムトラベルなど)が作中に登場する(ジャンル的なお約束)

とても納得がいったので、今後SFチェックの際には、意識的に思い出してみるテスト。

2002/1/12

 新宿書店で、「新世紀エヴァンゲリオン 7」の初回限定版を購入。投げ売りで、定価1200円×2のセットが980円(投げ売りパッケージ)。
 予想が当たって、ホクホク(2001/12/29)。

2001/12/30

 例年通り、冬コミ(2日目のみ)。8:30に現地着で、入場は11時過ぎ。
 買えた中での大物は、INKPOT(大槍蘆人)の「A-COLLECTION」と「B-COLLECTION」。再録本なので物理的なサイズも大きい(B5/226pと250p)。ここ数回の経験からすると書店売りもあり得るが、念のため会場で購入(というか知人に依頼)。
 森見屋(森見明日)の「森見屋3号店」は、「ちっちゃな雪使いシュガー」本。森見明日といえば巫女さんということで、巫女服のサガ萌え(極東の発明品、妖精と会話できる服……、なんか違う)。ゲストが、小野寺浩二(妄想戦士ヤマモトとか)・外薗昌也(犬神とか)・犬上すくね・木村真一郎(シュガーの監督)、と微妙に豪華かも。
 ロケット野郎(岡田斗司夫)は新刊落ちていたが、フリーペーパーの「ロケット野郎通信」がなかなか充実。2002年夏コミ予告(BSマンガ"裏"夜話)、「ハリー・ポッターについて考えてみた」、「歌舞伎について考えてみた」、リクルート社内報かもめ400号記念号寄稿「働く意味と意義」の4ページで、いつもながらの岡田節。Webのライブラリーには、まだ掲載されていない(OTAKING SPACE PORT)
 メモ的に買えたサークルと買い逃したサークルを書き出すと(次回のため)。
 いくらか有名っぽいところでは、立川流トンデモ落語の会(立川談之助)・うさぱら有限会社(青木光恵)・鳥頭の城(西原理恵子)・ウラシマモト(島本和彦)・元祖園田屋(園田健一)・六道館(六道神士)・はなQスタジオ(花見沢Q太郎)・ワーカーホリック(犬上すくね)・高速回転(八雲剣豪)・VANISHING POINT(高野真之)・金星楽団&笹吉横町(藤浪智之&佐々木亮)・へっぽこはうじんぐ(へっぽこくん)・ぷーるぐえとわす(くら☆りっさ) じどー筆記(こけこっこ★こま)・高雄右京(ママグル徒)・MRP(雑破業)・を購入。
 買い逃したのは、と学会・日本ワルワル同盟(有馬啓太郎)・沖縄体液軍人会(安永航一郎)・牛乳屋(七瀬真琴)・男屋(平野耕太)などなど。

2001/12/29

 2001/11に買った本
 周良貨+能田茂の「監査役野崎修平」をまとめ買い。場末の支店長からフロックで監査役に抜擢された銀行員の主人公が、やけにマジメに監査業務に取り組むお話。あおぞら銀行が出来たときにどっかで聞いたことがある名前だなぁ、と思ったらコレでした。
 原作者の周良貨は、ビジネスジャンプでベンチャー企業を題材にした「アウトサイダー東宗介」を、モーニングで女性総合職の銀行員を主人公にした「この女(ひと)に賭けろ」などの原作を担当。3作とも読んでいたが、原画担当は全て違うので、原作者が共通ということには、さっき調べて初めて気が付いた(周良貨のページ)。
 強いて3作の共通点をあげるなら、コーポレート・ガバナンス。文句の付けようのない正論ばかり語る主人公がドリームな活躍をするお話し。確かに現行商法上は監査役による業務監査が予定されているが、実際に内部から(事実上)代取によって選任された監査役がこういう姿勢で仕事をするかというと、まぁムリなんだろうなぁ。
 株式会社、特に小規模閉鎖会社ではなくて、マーケットをバックに控えた大規模公開会社や潜在的にマーケットを指向する小規模だが公開を念頭に置いて監査・会計をきちっとやる必要のある会社、が身近に感じられるのは良いかも。
 金と暇が出来たので、他にも「軍鶏」「本気のしるし」「ざこ検マル潮」とかをまとめ買い。
 94年に1巻が出てから中断していた、水野良+山田章博の「ロードス島戦記 ファリスの聖女」が一気に完結。同じ角川書房から出ていた以前の1巻は214ページ、今回のものは289ページ。1巻の区切りが微妙に違うのが、以前の1巻を持っている身としては気になる。既存部分にも加筆修正があるから新しい1巻も買ってくれ、ということなんだろうが。
 「新世紀エヴァンゲリオン 7」は限定版を失念していたので、通常版で購入。初回に出ない初回限定版というのはいかがなものか。フィギュア付きの限定版は、20万部x2の40万部・返品不可という噂を聞いたので、スペースをとる腐れ在庫に困った書店が安売りを開始すること期待(フィギュア、クリスマス仕様だし)。フィギュア自体は結構良い出来なんで、1000円以下になったら買う。

2001/12/14

 MP-F35(フラッシュメモリ搭載の携帯mp3プレーヤー)を買ってから、1年と少し(2000/8/26)。
 1年と少し使った感想。MP-F35の良かった点は、ノイズが載らない・操作性は良好(胸ポケットに入れた状態でコートの上から操作可能)・単3電池1本で結構もつ(歩きながらの電池交換も楽々)。逆に悪かった点は、64MBまでのスマメしか対応してないのでめいっぱい拡張しても128MBまで・転送に専用ソフトが必要で使い勝手がイマイチ・転送速度が遅い。
 特に容量制限が気になって、そろそろ買い換えたい気分に。希望する条件は前と同じ(単3x1、ノイズがない・汎用メディア)。
 選択肢としては、MP-F35の後継となるMP-F60MPIOの128MBモデルあたりが魅力。共に、内蔵128MB・スマメ拡張(+128まで)・日本語の液晶表示可能と共通点が多い。両者共通の難点は、最大でも256MBまで(スマメの仕様上)、そこそこ高価(実売、23k前後・27k前後)。前者に特有の難点はMP-F35と代わり映えがしないこと、後者に特有の難点はホワイトノイズが載るらしいこと(実際に聞いたわけではないが、そーゆー評判をよく聞く)。
 どうしたもんかと資料をあさっていると、DIVA MP3 PLAYERとかいうプレーヤーを発見。ロクに情報がなかったけど、単3x1・CF・Win2kでドライバ不要という点に惹かれてメーカー直販で購入。$139に送料が$20で、結局20kぐらい。11/30に注文して、届いたのが12/8。
 1週間ほど使ってみた感想。総合的には、満足。
 USBケーブル(Bコネクタは独自)で接続すると、USB大容量記憶装置デバイスとして認識され、普通にmp3ファイルをコピー可能、これは良い。CF入れて繋ぐとCFのみが、CFなしで繋ぐと内蔵メモリのみが見える。他の手段でCFにコピーしたmp3ファイルも、もちろん再生可能。
 256MBのCFを9980で買って(ノーブランド)、総コスト30kぐらいで384MB。128kbitのmp3だと6時間ぐらい入る容量には、満足。
 ノイズは載らない。サイズ的にはMP-F35より一回り小さい(比較写真)。プラスチックの外観はやや安っぽい。
 結構アメリカーンな感じがするとこも。液晶は1バイト文字のみ6文字までの表示で、ドットマトリクスではない(普通の電卓みたいな表示)。ID3タグの表示順は、アーティスト名--曲名(winampデフォルトと同じ)。ボタンは電源/HOLDの他は、5個とシフトボタン。再生モードやエフェクトの切り替えは、シフト+他のボタン。一時停止の状態で放っておいても、勝手に電源が切れたりはしない(電池が無くなるまでそのまま)。曲内での早送りは出来るが、巻き戻しは不可(VBRで実現するのが面倒なのは分からないでもないが、CBRでも不可なのは不満)。
 60.4MB/16個のファイルを転送するのにかかった時間をストップウォッチで計った表。

CF(PCMCIA)CF(USB)SM(USB)DIVADIVA(CF)F35F35(SM)
time(second)66118240170390300364
speed(kbit/s)7500419020602910127016501360

2001/12/2

 神田のコスプレ居酒屋「蔵」で高校時代の友人と祝賀会(店の外観)。幹事が12時から17時まで並んで、ようやく20時からの予約がとれた。18時に入店した客が20時で完全入れ替えというのは、居酒屋としてはかなり妙。
 時間まで秋葉をぶらつく。キュアメイドカフェに行くも、満員。喫茶店で暇をつぶしてから、神田へ。20時前後に蔵の前に行くと、店の前にイヤな行列が出来ている。我々も人のことは言えないが、まるでメッセサンオーの店先ような……。
 地下1階がテーブル席・地下2階が座敷で、当日予約の我々は1階に通された。店員は基本的には担当階でのみ活動で、たまに行き来するよう。
 肝心のコスプレ店員さんは、噂通りハイレベル。男装っぽい格好(格ゲー?)・学生服(元ネタ不明)・青と白のストライプに白いエプロンを組み合わせたメイド服?(元ネタ不明)・黒と白で袖の短いメイド服(元ネタ不明)の4人。恥を忍んで(というか酒で勢いを付けて)、写真撮影をお願いする。相互確証破壊を実現するため、参加者全員が店員さんとツーショットを撮る。インターネットへの掲載禁止ということで(そうしないとマズイんだろうなぁ)、ココに載せることは出来ませんが。
 料理と酒は普通の居酒屋で(高田馬場の学生向け居酒屋よりは高い)、1800円のふぐちり(トラフグではないと思う)を中心に頼んで、6人で30000円。
 閉店時間の22:30ごろまでねばってから、秋葉で朝までカラオケ。途中で歌う歌が尽きたので、持ち込んだノートを使って萌え歌を大合唱。長崎みなみとか南ピル子とかKOTOKOとかの歌がカラオケに収録されるといいんだけどなぁ。

2001/11/30

 2001/10に買った本
 小島あきらの「まほらば」は、ガンガンウイング連載の萌えマンガ(ファンサイト:Pleasure field)。女性ばかり(主人公を含めた男女比は、5:2)の寮に下宿することとなるという、ラブひな的展開。ヒロインは乖離性同一性障害(いわゆる多重人格)で、精神年齢だけ6歳になって甘えてきたりする(この辺、ななか6/17ぽいかも)。ヒロインが精神病というのは業界のトレンドか。。
 大槍蘆人の「D+COLLECTION」は書店売りされた再録本(INKPOT)。B5/287pの大ボリュームで3000円は同人誌としては安い(商業誌としては高いけど)。
 由起賢二+雁屋哲の「野望の王国」はコテコテ劇画。こんなかっこいい東大生がいるはずない(苦笑)。以前1巻を見つけたが、状態が悪かったので買わずにいるうちに2巻が出てしまった。コンビニ売りの読み捨てコミックなので、買い逃した1巻を入手するには古本屋でも探すしかなさそう。
 続き物では、虹色ラーメン 2、プラネテス 2、魔人 2、あたりが良し。

2001/11/21

 秋葉原に新しくオープンしたメイド喫茶&居酒屋「ひよこ家」に行って来る。末広町の交差点からガード下をくぐって昭和通りのさらに向こう、目立たないマイナーな場所に立地(チラシ店の外観)。
 メイドさんは3人。黒と白のいかにもなメイド服のメガネっ娘(フルーツバスケットで綾女がやってる店の店員さんみたいな)と白ベースのメイド服が2人でした(種類は違う)。ゲーマーズのピアキャロ喫茶と比べると、服の作りは本格的。
 夜は居酒屋なので4人で席に着くとお通しが出てくるんですが、バスケットに駄菓子が山盛り。わたあめ・ラムネ・ビックリマンチョコ・ベビースターラーメンっぽい菓子など。最後はともかく他は全て甘々で、あまり酒にはあわなそう。
 店内にはマンガや本(と学会・岡田斗司夫・西原理恵子など)が置かれ、アニソンをゆったりとアレンジしたものがBGMとしてかかっている。まったりとお菓子をつまんでいると、まるでオタクな友人の家に遊びに来たかのような感覚で、居酒屋にいることを忘れられる。
 ビール・カルーアミルク・レモンサワー・アイスロイヤルミルクティーとてんでんばらばらに注文してから料理を追加しようと壁のメニューを見ると……、本日のオススメがアタリメとエイヒレってのはなんかのシャレなんでしょうか(もちろん、ちゃんとしたメニューも他にありますが)。「美少女あります」ってのも妖しい響きですが、日本酒の銘柄でした(美少年と同じ蔵元)。「美少女ください」って注文もなんだかなぁ。
 料理の幅が少ないので、途中からパフェを頼みだす。カルーアミルクはともかく(元から甘いので)、日本酒とパフェという食い合わせはどうかと思う。蔵と同じ感覚で、料理を食いに行くところでは無いような気がします(蔵には行ったこと無いんだけど)。
 途中、煮物を運んできたメイドさんが煮汁をレモンサワーにぶちまけるというアクシデントがあったんですが、そのときのうろたえっぷりがなかなかのもので、それを見た先輩(小川さん)が「どじなメイドさん、どじなメイドさん」と大はしゃぎ。同行者としては、なかなか恥ずかしいものがありました、「あのドジはサービスの一環として意図的に行われているに違いない」とか言い出すし。
 辺鄙な場所にあるのに、結構客が来て最終的な入りは7分ぐらい。折角だからということで恥を忍んで写真撮影を頼むと、快諾される。勝手にWebに載せられるのは困る、というニュアンスだったので、記念撮影なものということで。
 勘定は4人で7k弱。あまり頼まなかったせいか、リーズナブルにあがった(料理を頼まなくてもメイドさんは見れるしね)。
 腹がふくれないので、らんぷ亭で牛丼を食って帰る。順番、逆にすればよかったのかも。

2001/11/19

 2001/09に買った本
 評判を聞いて羽生生純「恋の門」と黒田硫黄の「茄子」を買って読んだが、全然楽しめなかった。荷宮和子のセンスも馬鹿にならないのかと一瞬思ったけど、あの斬り捨て御免なコメントはマズイよなぁ(例えばminami kenichi imressions(6/30-9/30)の9/19)。
 見沢知廉の「調律の帝国」は、「天皇ごっこ」・「囚人狂時代」・「母と息子の囚人狂時代」に続いて文庫落ちした4冊目(Web Chiren)。4冊とも監獄テーマなので相互に重複した記述が目に付くし、だんだん薄くなるのがなんであるが、苛烈な監獄描写は興味深い。
 彼の著作では一貫して、監獄が人間を圧殺するシステムとして描写されている、犯罪者処遇の基本理念は改善・更正・社会復帰のはずなんだけどなぁ(法務省矯正局)。まぁこれは相当に極端な例だとしても、日本の行刑には批判が少なくないので、注意を払い続けていきたい。
 松山せいじの「エイケン」はジャンル的にはベタなエロコメということになるんでしょうが、画力がアレすぎて、女の子が軒並みフリークスに見えるのなんとも。まったくもって萌えないんだけど、なんだかなーな読後感を味わうために、つい単行本を買ってしまった(エイケニストのキセキ?)。
 馬場民雄「虹色ラーメン」は、チャンピオンで1・2を争う萌えマンガ。タイトル通りのラーメンマンガではあるんだけど、開始早々ヒロインがメイド服を着用するし。メイド服を着たかわいい女子高生が給仕してくれるラーメン屋があったら、流行らないわけがない。ネットで評判に〜ってな描写があるけど、アレな人たちが集まってオフ会とかに使われるだろなー、ていうか使う。
 ケニー鍋島・前川つかさの「票田のトラクター」・「新票田のトラクター」は、絶版なのでBOOK OFFで購入。新の方は13巻まであるので古本屋で気長に探そう。票田では泥臭い選挙戦〜新米議員としての活動が、新票田では中堅議員としての活動〜稲山一郎(小沢一郎的人物)が中村茂(竹下登的人物)に反旗を翻すところが、描かれる。中盤以降の政界部分も悪くないが、序盤の熾烈で泥臭い選挙戦(後援会のおばちゃんを旅行に連れて行って温泉で三助をやるような)が面白い、1巻のサブタイトルなんか「金を撃て票をとれ」だし。同じ作者の「霞ヶ関のフリーメーソン」も探索リストに入れておく。

2001/11/18

 試験に受かったもので、連日のパーティー攻勢。合格発表からの10日間で8日は祝賀会or飲み会。下戸なので乾杯程度ですますから問題ないが、普通に飲んでいたら体に悪いだろうなー。
 各予備校の合格祝賀会は、ロハ・ホテルで豪華に宴会・偉い人が来賓に・抽選で海外旅行があたる、とまことに魅力的。しかし、当該予備校の講座を一度も受講したことが無くても祝賀会に参加でき、受付で名前を書いた瞬間から合格実績にカウントされるのは、やや不条理。合格者占有率90%を主張する予備校が3つもある理由はコレかと納得。
 ホテルでの宴会ぐらいは珍しくもなんともないですが、某先生に吉兆、しかも伊勢丹や銀座西洋でなしに銀座の東京本店で奢っていただいたのは、さすがに感激。自分の懐で行けるようになるには、あと40年はかかるなぁ。

2001/9/30

 2001/08に買った本
 コミケのあった月なので、ほとんど1/2が同人誌。
 スペリオールに連載中の吉本浩二・秋月戸市の「こまねずみ常次朗」が単行本化。青木雄二監修だけあって、こてこてに書き込まれた汚い画面はナニ金に似た味わい。サブタイトルが「日掛け金融地獄伝」となっているとおり、今度の題材は日掛け金融。1巻は、バーの経営に失敗した主人公が金融屋に唆されて風俗を始めるもいいようにむしられている最中で終わり。この後はマグロ漁船を経て主人公も他の日掛け金融に入社して、そこまでがプロローグ。
 そもそも日掛け金融とは、やや特殊な小規模自営業者に対する金融で、融資先に毎日集金に行くのが特徴。集金にコストがかかることから、日歩30銭(年利率にすると109.5%!)の特例金利が認められていた(出資法改正により2001年1月1日からは54.75%)。去年から出資法の罰則上限金利が29.2%に引き下げられたのに対応して潜脱的に利用され、被害が深刻化しているらしい。
 同じ「青木雄二監修」のカバチタレ(モーニング連載、題材は行政書士)と比べると、常次朗の方が断然面白い。カバチタレはやたらと実体法を振り回すけど、机上の空論という感が否めないので。
 佐藤友哉の「フリッカー式」は、なんとも妙な小説。「本書は「ああっお兄ちゃーん」という方に最適です(嘘)。」という広告に惹かれて滅多に読まないノベルズを購入。
 レイプされて自殺した妹の復讐として、主人公が犯人達の娘3人を監禁しようとする、という発端が実にエロゲー的。独特の文体や脈絡のない展開、読後に感じる脱力感もエロゲー。
 同人作家の氷川へきる(スパイシー大作戦)の初単行本「ぱにぽに 1」がエニックスから発売。ディープな本屋でレジ前の平台に積んであったところを見ると、その筋ではすでに有名なのかもしれない。連載してることにすら気がつかなかったのは不覚(連載誌は、月刊Gファンタジー)。
 帯に「あずまきよひこ絶賛」とあるけど、ほのぼの学園生活+αということで、あずまんが大王っぽい味わい。1ページマンガ(6〜8コマぐらい)×8で1話分。同人誌で描いていた既存のキャラを利用できるパロディ作品に比べると、キャラの立ちがやや弱い気もするが、とぼけた持ち味は健在。
 装幀はよつばスタジオ。あずまきよひこ以外の仕事もするんですねー。

2001/9/20

 夏コミで買い逃した歌月十夜の書店売りが開始されたので、即購入。月姫のファンディスクで、月姫本編・PlusDiskに続く、TYPE-MOONの3本目。
 1週間ほどかかって一通りプレイする。1stプレイではレンの好感度が足りずにいくつかのイベントを取り漏らしたので、セーブデータを消してもう1周。最後は、チャートを見ながらすべてのイベントを潰す。歌月十夜 メモ帳が便利でした。
 本編終了後のおまけ的ソフトではあるが、値段に見合った充実した内容。こんなに安価な値段で良作を連発されると、メーカーのソフトを5000円以上も出して買うのがばからしくなる。ソフトの値段の内訳(小売店・流通段階・ソフ倫認証費用・メーカー取り分)を見てみたいものだ。

2001/9/5

 予約特典(ソフマップの巨大目覚まし時計)に惹かれて購入したDC版こみパをプレイ。PC版で一通りクリアしているので、新キャラの御影すばるのみ攻略。
 口癖は、困惑を意味する「ぱぎゅう〜」で、「うぐぅ」や「ふみゅ〜ん」あるいは「ほえ〜」に相当、発音しにくいので、実際の会話で使われることは少なそう(「うぐぅ」ぐらいなら使う人がいるので)。会話の8割は語尾が「〜ですの」。やや強引ではあるが、一応キャラは立っている。
 シナリオ(すばるシナリオ)は70点、そこそこ萌える。こみパ世界では珍しく、プロの漫画家になるという明確な目標があって同人誌はそのための手段とされている(この考え方はとても好感が持てる、持ち込みした方がいいと思うけど)。編集長に実力を認めさせる中盤までの流れは、それなりに納得がいくのだが、それ以降の展開はやや疑問。
 CGは90点。相変わらずハイクオリティ。VGA対応なので、PC用のディスプレイでプレイしたらもっと綺麗だったかも。
 音楽は75点。OPとEDはPC変更。アキ・エンジェル バージョンがなくなったのは、ちょっと残念。
 音声は70点。フルボイスだし新キャラの声(倉田雅世)もいいんだけど、圧縮レートが低いせいか、声がこもりがち(電話を通したみたいな印象)なのは惜しい。
 システムは40点(品質20・ゲーム60)。
 プログラムの品質は泥、不良品レベルといえる。フリーズバグやセーブしようとしたファイルが消失するバグを、それぞれ3〜4回経験した。シナリオの後半から始める際にも、まずディスク1を入れて起動してその後に2枚目に交換する手順を必要とするのも、よろしくない。
 ゲームの内容でPC版と変化したのは、原稿執筆の際にコマンド入力を求められる点。1プレイだけならともかく、シナリオを潰す際に毎回これを強制されるのは面倒かもしれない。自分の書いた同人誌や依頼原稿がコレクションできるようになっているが、全部集めるまでプレイする気になるかは、はなはだ疑問。細かいことでは、CGモードの愉快なキャプション「これは食べられません、こっちもだめです」がなくなっているのも残念。
 萌え度(すばる以外はPC版をプレイしての印象)は、
 詠美ちゃん様≧すばる≫あさひ≫瑞希≧彩>玲子 (南さん・由宇・千紗・立川さんは未クリア)。

2001/8/30

 ジャングルから通販で購入した「国防挺身隊」をシミュ研合宿で鑑賞(内容は竹刀ごっつあんです参照)。やー、面白い。演技が大根なのはご愛敬として、1話が3分前後なのでテンポがよい。
 「明治天皇宇宙の旅」は、明治天皇と乃木将軍が宇宙旅行するという、おいおい大丈夫なんかいコレなストーリー。戦前だったら不敬罪モノなんでは。
 「ライダー神風」は国防挺身隊のプロトタイプ的な作品。昭和63年と撮影年次が古いせいか、画質はイマイチ(国防挺身隊は平成3年〜5年)。中身もストレートすぎて、挺身隊ほどは笑えない。アイキャッチや主題歌(迫る〜赤〜/左翼の集団〜/皇居を狙う黒い影〜/天皇陛下を守るため〜)があるあたりは、戦隊物風?。暮らしを守る新聞○旗のポスター破いて焼いちゃうのはちょっとやりすぎな感じ。
 右翼パロディの自主製作映画といえば、ゼネプロの愛国戦隊大日本が有名。ゼネプロはGAINAXの前身なのでメンバーがスゴイ(監督:赤井孝美・脚本:岡田斗司夫・特撮:庵野秀明)。良い画質の大日本を見たいなー。

2001/8/22

 2001/07に買った本
 加藤伸吉と杉本伶一の「国民クイズ」が太田出版から上下巻で再刊。モーニング連載時に買いそびれたので古本屋で3巻まで探したが、最終巻の4巻だけが見つからなかった。同じ大きさで揃っていないと落ち着かないので、本来不要な上巻も買う羽目になって気分的には負け(4巻が見つかればそれも買っちゃうだろうし)。国家が運営するクイズで勝利すると希望する商品(例えば、100億円ほしい・隣の奥さんを殺してほしい・エッフェル塔がほしい)がもらえるという凄まじい政治体制をハイテンションに描いたユーモアあふれる作品。
 一昨年ヤングアニマルに連載されていた、あさりよしとおの「なつのロケット」が単行本化。「裏庭の手作りロケット」という題材は、宇宙開発好きには訴求力抜群。あさりよしとおの他の漫画と同様に、通好みというかマニア受けな印象。
 朝日新聞社の「小説トリッパー」は、普段なら絶対に買わない小説誌。特集にあわせたのか、表紙がプリシアのフィギュアというのは文芸雑誌の台で異彩を放っていた。バーチャコールとはまた中途半端に古くてさほどメジャーでないものを。どっかで見たことがあるけどなんだったけで、思い出すのに数分。
 お目当ては、大塚栄志と東浩紀の対談「批評とおたくとポストモダン」。シスプリに触れて、ここでの「妹」がデータベース的な記号と化していて、「美少年の妹」というキャラを作っても、矛盾を感じずに「美少年」で「妹」なんだからますますいいじゃないかと消費するだろう、という一節には大納得。評論部分は、評価保留。
 字の本では、篠田節子の「斉藤家の核弾頭」が文庫化。超管理社会と化した日本が舞台がディストピアとして描かれる。ポリティカルなドタバタが面白い。

2001/8/12

 コミケ3日目。5:30に起きて朝食をとってから家を出て、現地着は7時。一般入場の列に並んで、入場は10:30。一目散に担当の大手サークルに向かうも、INKPOT・男屋(平野耕太)・日本ワルワル同盟(有馬啓太郎)は完売。開場から30分で売り切れるというのは、いかがなものか。
 今回は数人で分担を決めて共同購入したので、普段買えないサークルも無事ゲット。携帯電話の威力(今〜に並んでるんだけど買っとく〜?)に感激。六道館(六道神士)・沖縄体液軍人会(安永航一郎)・甲冑娘(田丸浩史)・猫屋敷(ささきむつみ)あたりが、がんばった感じ。
 後日、サークルの先輩(チケット入場)に「男屋に朝一でいったら冊数制限なかったんでとりあえず10冊買ったんだけど、1冊どお〜」といわれて、納得。

2001/8/11

 コミケ3日目用に、携帯電話(PHS)を購入。会話のツールではなく連絡のツールとして使う予定なので、時間当たりの通話料よりも基本料金に重点を置いて選択。結局、東京電話アステルプチペイド(プリペイド式PHS)に落ち着く。
 発信可能な状態に保つために最低必要な維持コストは、一ヶ月1000円。これを基本料金と考えると、無料通話が1000円分付いてくるということになる(携帯電話に対して600秒に相当)。

2001/8/10

 コミケ初日。3日目に企業ブースに行くと泥だということが去年分かったので(2000/12/30)、主に企業ブースを目標に。11:45に現地着で、10分後には入場。
 リーフのいない企業ブースで買うものといえば……、とらハ関連を少々。
 ivoryでは、日向裕羅(瞳・知佳・那美の声優)のCD「Pupil」と藤澤暁(真雪・桃子の声優)のCD「DESTRUCTION」を購入。OdiakeSのBGM集「OdiakeS sound works CollecTion」と「なのは等身大抱き枕カバー」はスキップ。
 ディスカバリーでは、新作の「とらいあんぐるハート`s サウンドステージ4」と買い逃してたとらハOVA3巻を購入。
 フェイスでは、フィアッセのビッグタペストリー・小鳥扇子・フィリスの描き下ろしテレカ(銀髪の唯子にしか見えないけど)・紙袋のセットを購入。6000円はちょっと高く感じた。
 ソフトバンクでは、とらいあんぐるハートラブラブ福袋(オルゴール・テレカ・小冊子・マウスパッド)を3000円で購入。こっちの方がお買い得感あるなー。
 メディアワークスでは、あずまんがグッズだけ売り切れ。電撃大玉も欲しかったけど、これ以上屋外まで続く行列に並ぶのもしんどかったのでパス。購入制限が10冊だから、プラス500円ぐらいで古同人誌屋にならぶであろー。
 「北へ」のキャラデザ担当のNOCCHIこと大槍蘆人(INKPOT主宰)がシナリオ・原画を担当する「白詰草話」を製作しているLITTLE WITCHも、当日分は完売。
 企業ブースの用事が済むともう14時で、押っ取り刀で東館に行くも、TYPE-MOONは当然のように完売。同人ソフト・電源不要系でもめぼしい物は見あたらず。

2001/8/1

 空き領域が10GBぐらいに減って圧迫感を感じるようになってきたので、衝動的にハードディスクを追加。不要なデータを削除したり使用頻度の低いデータをCD−Rに退避させたりすればもう10GBぐらいは空けられそうだけど、手間を惜しんでハードディスクの買い足しを選択。
 単純に容量あたりの価格が一番安かった、WESTERN DIGITALのWD800ABを購入。80GBで17980円、ギガ単価は225円。

 2000/6/1から2001/5/31までの購入冊数は842冊。出版社別の内訳の上位は、

同人誌            164
小学館            72
講談社            52
早川書房          47
角川書店          34
メディアワークス  28
エンターブレイン  26
新潮社            22
少年画報社        21
白泉社            20
徳間書店          19
集英社            18
ビブロス          17
アスキー          15
コアマガジン      13
双葉社            13

こんな感じ(去年)。
 ELOGiNを発行していたアスペクトはエンターブレインに改名。
 ソフトバンクが消えてるのは、DOS/V magazineの購読をやめたから(大学の図書館で読めるので)。
 アスキーも、ASCII DOS/V ISSUEが消滅して、後継誌の「ASCII Digital Buyer」を買わなくなったので半減。

2001/7/28

 シミュ研で、チグリスユーフラテスをプレイ。カタンの開拓を別にすれば、初めて買ったボードゲームということになる。九段のメビウスで「どんなゲームをお探しですか」との店主の問いに対して、「ルールが複雑で考えることが多いゲーム」と答えたところ、勧められたのがこのゲーム。
 タイトルの通りチグリス川とユーフラテス川(4大文明のアレ)が舞台で、各プレーヤーは4色のポイントを獲得し合う。ゲーム終了時に、各プレーヤーの所有する各色の中で最も少ない色のポイントを比較して、最多のプレーヤーの勝ち。
 とれるアクションの選択肢が多く(指導者コマを場に出す・指導者コマを移動させる・手札からタイルを場に出す・大災害タイルを場に出す・手持ちのタイルを任意の枚数捨てて引き直す)、ポイントを得る方法も多様なので(自分の指導者コマが存在する国に接する形で指導者と対応する色のタイルを設置する・モニュメントを構成する色と対応する指導者をモニュメントが存在する国に配置した状態でターンを終了させる・同色の指導者が存在する国が新たに設置したタイルによって連結することによって生じた戦争で勝利して相手のタイルから略奪する・すでに指導者が存在する国に同色の指導者が飛び込むことによって生じた戦争で勝利する・新たに設置したタイルによって一つの国の中に複数の財宝が存在する状態が作出された時に、その国に商人の指導者が存在する)、考える要素が多いのが楽しい。1ターンにとれるアクションが2回というのも絶妙。

 サークル終了後は、「ガンドレス 劇場公開版」の鑑賞会(原えりすんの電気オタク商品研究所汝、その名はガンドレス参照)。噂に違わぬスゴイ出来。

なお、この収録により未完成版本編を作品として認めるものではありません。
また、特定の個人・団体を誹謗・中傷する意図はありませんので、未完成版のクレジットが収録されていないことをご了承ください。

とゆーことで、黒塗りのクレジットは見ることが出来ず。
 これはやはり、複数人で突っ込みを入れながら見るもんですなー。
 岩藤さんオススメの「宇宙戦士バルディオス」TV版最終話をみたり、宮園氏オススメの「ハッピーレッスン」第1話をみたりで、徹夜。夏休みだなー。

2001/7/27

 2001/06に買った本
 大暮維人の「魔人」、マガジンに掲載された読み切りとマガジンスペシャルに連載中の続編がやっと単行本に。延々回想シーンの続く「天上天下」の6巻も。大暮維人の漫画は圧倒的な画力が快感。
 倉上淳士の「ぎゃるかん」が待望の単行本化。
 夏目正隆「僕はイーグル 2」は、長編航空ロマンと爽やかに銘打たれてはいるが、きな臭いポリティカルフィクション。北朝鮮とおぼしき某国から謎の戦闘機が飛んできてさんざんに自衛隊を挑発するのだけど、自衛隊は憲法と自衛隊法に縛られて攻撃ができず、遂に民間機と自衛隊機が撃墜されるという1巻を受けてのスタート。
 夏目正隆は、架空戦記の皮をかぶった怪獣小説「リヴァイアサン戦記」と「私のファルコン」でも、ポリティカルなドタバタ部分が面白かったので、この路線は歓迎。まっとうな伝奇アクションの「海魔の紋章」はイマイチだったので。
 しかしこの、作中で徹底的に戯画化した人物に体現させることによって、特定の思想を貶める手法は、田中芳樹の創竜伝にも通じるところがあるかも、左右が逆だけど(田中芳樹を撃つ!参照)。

韓国大使「一度謝っただけですますつもりかっ、お前たちには誠意がない。日本人はだからずるいんだ! もっと謝れ。ずっと謝れ」
中央新聞(朝日新聞がモデルであろうか)の記者「自衛隊と日米安保条約がある限り平和は来ません。憲法違反の自衛隊はただちに解散し、日本はアジアの国々に対して、ひたすら謝るべきです」
県教組「日本が過去に犯したあやまちを知り、アジアの人々に謝罪することの方が、授業なんかよりも遙かに大事なことだっ」

と、ざっと探しただけでもおいしいセリフが目白押し。
 書き下ろしだけど、これを連載するとしたらやっぱりSAPIOあたりになるのかなー。作品の中核になっている「弱腰な日本」は、小泉首相が中国からの抗議を物ともせずに靖国神社に参拝しようとしている現在では、遠い世界に見えるかも。

2001/7/25

 故障した17インチディスプレイと置き換えるために、CPD-G420を購入、送料を足して5万円をちょっと割るぐらい。
 17インチよりもう一回り広い画面が欲しかったので、19−21インチのブラウン管か16−17インチの液晶が目標。ブラウン管のメリット/デメリット(安い・明るい・色の再現性がいい・反応速度が速い/嵩高)をブラウン管のデメリット/メリット(高い・まれにドット欠け・モノによっては色合いや反応速度がイマイチ/省スペース)と比較衡量して、19のブラウン管に決定。液晶はドットが独立しているので本来の解像度ではクッキリと表示されるけど、それ以外の解像度では少し暈けた拡大表示にならざるを得ないんで、フルスクリーン表示のアプリケーション(ゲームとか)にはややイマイチな点も気になったので。
 1280x960ではちょっと細かすぎたので、結局1152x864を使うことに。情報量は、1.26倍どまり。

2001/7/23

 2001/05に買った本
 尾瀬あきらの「ぼくの村の話」は、モーニング連載中に3巻までは買っていたのだけれど、気がついたときには書店から消えていたので、古本屋を探して買い逃していた分を購入。
 主人公は千葉県茂田市三野塚で農業を営む一家の次男(登場時は小学生)。当然、三里塚がモデルなわけで、突然決定された空港建設に対して一家ぐるみで反対運動をするという、まことにもって陰気な話。
 視点が一貫して反対同盟の側にあるので、遵法闘争にこだわる議会政党たる公和党とその青年部(共産党と民青のことであろう)は早々に「腰抜け」として反対同盟から排除され、世間からは暴力集団と誹られている学生の集団たる全自連(全学連のことであろう)は横暴な権力と体を張って戦う善玉として描かれている。当然の事ながら公団や警察は完全な悪玉であって、機動隊に至っては非人間的な国家の暴力装置としてしか描かれていない。
 周囲の人間が反対運動から脱落していく一方学生の導入で運動が過激化し、暴力的な対立が先鋭化していく。最後は、とうとう警官の側に死者が出て、主人公達も動揺し 、青年同盟の中核を担っていた人物が自殺し、主人公の兄も逮捕され釈放されるまで15年の裁判を要した、という救いのない終わり方。
 東京で暮らしてきた自分から見ると、そもそもの出発点である「農民から土地を奪うこと」の悪性が実感できないし(生活権補償を含んだ「正当な補償」があるなら、公益のために個人の財産を収用することは当然許されると思うので)、反対運動が自己目的化してしまっているようにしか思えなかった。
 主人公達が空港について討論するシーンで、「空港は日本の発展のためにどこかに作る必要がある」という正論ともいえる意見に対して持ち出されるのが「どんなにたくさんの人が便利になったって……/そのために……/たった一人でも不幸になるんだったら……/空港なんて……/作っちゃいけないよね」というあまりにナイーブな反論で、これで納得する人がはたしてどれだけいるのか。
 人間に欲望がある限り個人の利益が衝突することは不可避で、それを調停するためのシステムとして国家権力が存在しているわけで。個人の利益と社会公共の利益が対比されるときは、安易に後者を優先させるべきではないことは確かだが、前者をアプリオリに優先させるのも思考停止であろう。

 岡田斗司夫の「フロン 結婚生活・19の絶対法則」は、「家庭から夫をリストラせよ!」という刺激的な惹句から想像していたよりも、存外まともな内容だった。家族を構成する個人が幸福になるためには何が必要なのかを素朴に考えてみた、といった感じ。
 NHKでアニメをやっている「学園戦記ムリョウ」のコミック刊行がスタート、雑誌連載並みのペースで単行本がでるとか。滝沢ひろゆきは、千葉治郎の名義でオタクテイストの強い作品(声優志願の巨乳少女が主人公の「ぴーちくぱーちく」「がっちり夢みましょ」とか、アワーズ増刊に連載中の濃厚なオタク描写が楽しい「オタが行く」とか)を発表してるので、お上品なムリョウとの組み合わせにはちょっと驚いた。
 ビックコミックスペリオール連載の太田垣康男「MOONLIGHT MILE 1」は、硬派で汗くさい宇宙開発漫画〜。
 新井英樹の「ザ・ワールド・イズ・マイン」が14巻で完結。
 天獅子悦也の「むこうぶち」をまとめ買い。「御無礼」と「懇意の金融屋までご一緒しましょうねえ」は名ゼリフ。

2001/6/25

 ビックカメラのTDK製品半額セールで、MOJOを購入、19800円が9900円。mp3の聞ける携帯CDプレーヤー。国内メーカー品・発売が比較的最近・定価が高い(そして売価が比較的安い)、といったあたりに魅力を感じたので。この手のmp3-CDplayerは外国製では10000万円前後が相場で、安いものだと7000円ぐらいからなので、半額でも激安というわけではない。
 カタログスペックでは、単3x2で10時間。キャッシュが8MB(128kbps/44khzの標準的なmp3で約8分)というのは、音飛び防止に役立つのみならず、省電力にも貢献してるのかも(読み込み終わるとCDの回転が止まるので)。
 音質はきちんとした分析ができるわけではないけど、ノイズが載ったり音が飛んだり変に歪んだ音になったりすることが皆無のようで、この点は非常に素晴らしい(mp3プレーヤーという分野自体が成熟すれば、こんなことは当然になるんだろうけど)。
 バックライト付きの液晶は大きめで視認性が良好だけど、残念ながら2バイト文字は使えない(2バイト文字の部分は??で表示される)。ID3タグを全て日本語で書いてしまったので、今更書き換えるわけにも行かずファイル名(CDの固有番号)を頼りに運用するしかないと一時はあきらめたけど、酒屋の娘という便利なソフトを発見。2バイト文字のタグを半角カタカナまたはローマ字に自動的に変換するという、まさにそのために作られたソフトだけあってかゆいところに手が届く出来。
 3枚までのCDを記憶して、その分はわりとすぐ再生が始まる(13秒ぐらい)。頭出しはできるけれど、早送り・巻き戻しは不可。リモコンは、その先にピンジャックのヘッドフォンを自由に付けられるタイプ。

2001/6/3

 TYPE-MOONの同人ゲーム「月姫」をクリア。かなりボリュームがあるので(4〜5時間×5)、全てのエンディングを見るのに1ヶ月近くもかかった。昔なら(DOSゲーを山のようにプレイしていた中高生のころなら)徹夜でもして一気にプレイしただろうけど、もう若くないのでいろいろとアレ。
 推奨ルートの通りに、アルクェイド→シエル→秋葉→翡翠→琥珀の順にクリア。攻略チャートを片手に、バッドエンドも含めた全ルートを効率よく回収。攻略はTemplateのものが便利でした。
 パッケージには長編伝奇ビジュアルノベルとあるけれど、まさにその通り。システムはいわゆるビジュアルノベルだし、ジャンルは伝奇ものだし、長い。
 シナリオは80点ぐらい。やや冗長なところもあるが、ビジュアルノベルの特性を把握した魅力的な文体で、分量がたっぷり。
 CGは75点ぐらい。どちらかというと地味な絵で塗りも平板だけど、下手ではないと思う。ビジュアルノベルのキモである立ちグラは魅力的だけど、イベントグラフィックはやや弱い印象。背景は写真をモノトーンで処理した方式(雫や痕みたいな、おそらくは省力化のため)だけど、暗い雰囲気によくマッチしているので手抜きという感じはしない。
 音楽は65点ぐらい。シンプルでいかにもゲームのBGMといった感じの、出しゃばらない曲が10曲。キャラごとのテーマ曲ぐらいはあっても良かったかなぁ。
 システムは、- Takahashi's Web -で配布されているNScripter。ビジュアルノベルとしては可もなく不可もなく。シナリオにパッチを当てれば、既読文書の読み直しもできるようになるし。
 萌え度は、
 秋葉>アルクェイド≧翡翠≫琥珀さん≧シエル先輩

戻る