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vol.10
関富士子×木村信子
みみずのせぼね
猫にぐらいじゃれつかせてよ Yo-Yoのひもぶっちぎれ レンガのへいのそと 通りがかりのNorraばばあ 青婆があたふたよけながら がらの悪い胴間声 縁があったが因果のはじまり 魔力のひみつを盗んじゃう うろおぼえの道うねりうねうね 根っからおつむが曲がり角 門付けなどして世をしのぶ ブリキの椀に散りぬるをわかよ誰 れんめんと連夜みみずののたくり 繰り言たわごと空言ひがごと 戸をたてて耳たててたぶんあいつも もの笑いの種ぶくろあらいざらい いっそこのまま行方知れずに 憎まれっ子の置きみやげ何だ 黙って追い抜いてゆく蟻のような行列 つんのめってみみず干からびた ただ風が吹いているだけの木の下闇
NORRA'S PAGE Epilogue木村信子さんとの「みみずのせぼね」は無事完成しました。最後の行の最後の音「み」は、タイトルの「み」につながります。
詩りとり詩1・2
<詩>約束/贈り物(関富士子)へ 詩人たち 最新号 BackNumber vol.10 | ふろく 閑月忙日 リンク 詩集など |