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vol.6
present for youこれなあに? 1・2 定義のこころみ




これなあに? 1 関富士子


電車内でとつぜん始まる独り芝居


ズルズル足ぶくろ


エレキお道具箱


消したとたん自分の顔が映る画面


音をためておくひも





天と地を結ぶ無数のリーダー


くりかえしひるがえる泡のフリル


別れを告げているポプラのてのひら


カワヤナギをしなわせる透明な圧力


川面を切ってピョンピョン飛んでいく弾丸


いっせいにひらく巣の中の赤い菱形


彼岸と此岸のあいだで揺れるブランコ





 これなあに? 2KIKIHOUSE 桐田真輔



植え込みに隠されているボール


林の中に落ちている魚の骨


部屋中もつれた毛糸玉





これなあに?1
 こたえ:ケータイ・ルーズソックス・パソコン・テレビ・カセットテープ*雨・波・葉・風・(水切りの)石・(鳥のひなの)口・橋

これなあに?2 こたえ:犬・鳥・猫

「これなあに2」の問題、わたしは最後の「猫」だけわかりましたが、みなさんはいかがでしたか。難しすぎて考えていると眠れないという方もいらっしゃるかもしれないので、解題として、作者の桐田真輔さんKIKIHOUSEのお許しを得て、メールを掲載しておきます。
動物好きの桐田さんの細やかなまなざしがうかがえて、うれしくなるようなお手紙です。鳥が獲った魚を巣に運び、ひなが食べるなんてびっくり・・・。


(桐田真輔さんのメール 1998.8.7)

問題のこたえです。
どれも、〜のしわざ、という意味でつくったのですが、出来が悪くてごめんなさい(^_^;)。。。

最初のは「犬」。ボールをサンダルにしたらよかったのですが、わかりやすすぎるのでは、と。ある犬が、ボールで遊んでもらうのが好きで、大事なものとして植え込みに隠していたという、実話に基づいております。それにこの実話、けなげで良いと思いません?

二番目は、「鳥」というか「雛鳥」というか。。
これも私の実体験に基づいております。私の家の庭には何本も欅や楓や椎の木があるのですが、ある日地面に魚の骨が散らばっていました。見上げると鳥の巣が(おそらくヒヨドリと思われる)。多摩川(あるいて5分とかかりません)から、親鳥が巣に運んできたものだと思います。その時の驚きを表現してみたかったのですが、ちょっとひねりすぎだったようですね。。

3番目は「猫」で大正解です。
私は猫は飼ったことがないので、これは想像でつくりました。



<詩>「天沼橋」ほか(有働薫)へ
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