ワタヌキさんちのきっぷうりば。
-JRの乗車券-

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◆乗車券
鉄道に乗るときに必ず必要となるのが乗車券です。
近距離は券売機、長距離は窓口で買うのが基本・・・なのは都会住まいの人だけです。
小さな駅には小さな駅の味わいというものが、乗車券にも出ていたりして・・・。
2004/04/20更新:マルス券・POS券追加・券売機券新設

 

・マルス券・POS券



こちらが一般的なみどりの窓口で買える乗車券です。
「乗車券」の下の□□は東海道・山陽新幹線経由かどうかを記す目印です。
また、経路が多くなると画像のように経由を手書きで記入するようですね。

これはJR東日本の駅にある、地図上の駅ボタンを押してきっぷを購入するタイプの券売機で購入した乗車券。
フォーマットは昔の印発機のような感じですね。
ちなみに着駅の福島は、大阪環状線にも福島駅が存在する為、東北線を示す「(北)」が表示されます。

JR東日本のPOSで発券した乗車券です。ほぼマルス券と同じフォーマットですね。
現在はソフトの更新で会社識別記号(「東」)以外はマルス券と同じような感じなんだそうです。

今は亡き、JR東海のPOS端末で発券した乗車券です。この頃はまだ非磁気券もかなり多かったですね。
券右下の印(丸の中に×)が「自動改札使用不可」を示します。

こちらも今では見ることのできない、L型端末で発券した乗車券です。
関東でも2001年頃まで日旅サービスの店舗に残っている場所が多かったようですが、今では全滅だそうです。
券面が見やすく、インパクトプリンタであるが故に印字も消える心配がないのがうれしいところですね。

マルス券の最後はこちら、片道が600kmを超えると1割引となる往復割引のきっぷです。
往復割引に加えて学割もついているため印字は「復学割」となっています。


・車内補充券

無人駅から乗ったときや乗り越しのときに車掌さんに精算をしてもらうことがありますね。
そんな時に車掌さんの端末から発券されるのがこの車内補充券です。
昔は手書きでしたが、今ではすっかりハンディ端末からの発券になってしまいました。
最近では磁気券まで出るスグレモノも登場しています。

どれもあまり代わり映えはしませんが、JR東海、JR四国、JR西日本の車内補充券です。
ペラペラの紙に印字される為、保存はまったくききません。日に当てずにとっておくと、5年くらいは大丈夫なようですね。

このハンディな端末は便利なもので、区間変更もサクッとできてしまうのです。
原券の情報までしっかり入っているところがポイントでしょうか。


・出札補充券

マルスなどの機械では出せないような経路の乗車券や、窓口に端末のない駅などでは、
今でも手書きの補充券が大活躍しています。

七尾線から富山・新潟方面へ向かう乗車券(もちろん逆も)では、金沢で途中下車することができない代わりに、
重複乗車となる津幡−金沢間の運賃は計算に入れません。そんなきっぷで金沢で途中下車を申し出ると、
駅員さんはこんな補充券を発行してくれました。今でも補充券扱いなのかはわかりませんが、名店街と直結の改札口です。


・常備軟券

JRから硬券が消えようとしている今、最もアツいのがこの常備軟券でしょう。
印刷されているので保存性はバッチリです。

こちらは九州新幹線開業でJRから経営が切り離された区間である日奈久駅の乗車券です。
この乗車券は大人気だったらしく、私が購入したときは「昨日は20枚買っていく人がいた」と言われました。
2004/03/13に、日奈久駅は肥薩おれんじ鉄道「日奈久温泉」駅となりました。

JR九州のみどりの窓口のない委託駅には、今もなお多くの常備軟券が残っています。
この東市来もその例に漏れず、たくさんの常備軟券がありました。
が、そのJR九州も新幹線の足音が聞こえると共に近代化・合理化の波が押し寄せているようです。

なお、九州のほか、JR西日本やJR東日本の関東エリア以外の各地に常備軟券の扱いがあります。


・券売機券

最も身近なのがこちら、券売機のきっぷでしょう。
各社それぞれのきっぷと、変わったものをご紹介します。




どの場所でも同じようなオレンジ色の券紙を使っています。
各社で異なるのは左上の会社識別記号と運賃の上の「●●会社線」というところだけですね。



その中でも変わっている西日本の3種、どれも券売機で購入した券です。
七尾の券は運賃ではなく着駅が表示されています。おそらく、七尾がどん詰まりの場所にあるからなのでしょうね。
岩瀬浜の券は食券を売っているような券売機のもの。明らかに普通の券売機券とはフォーマットが違いますね。
中三田の券は岩瀬浜同様、食券型のものですが、車掌端末から出てきそうなペラペラの紙でした。



そして、最も驚いたものがこちら、四国の西側エリアの券売機で購入した券です。
券紙がマルス券と同じ色のものが使われていました。
全国どこに行っても券売機の券紙はオレンジだと思っていただけにびっくりでした。


・硬券

JRの硬券といっても現在では北海道の在庫を除いては扱いがありません。
こちらでは過去の乗車券を2つだけご紹介します。

今から15年も前の、JR東日本の硬券乗車券ですね。よく今まで持っていたものです(笑)。
すっかり地紋は見えにくくなってしまいましたが、状態は悪くないと思います。

13年ほど前、1991年のJR西日本の硬券乗車券。親の実家のある七尾に行ったときに記念乗車したような記憶があります。
汚れがひどいのが少し悲しいですが、七尾線はこの1991年の9月1日に和倉温泉までが電化するとともに、
和倉温泉−穴水−輪島間の経営をのと鉄道に移管していますので、
JRとしては末期も末期、最後の月の乗車券なのですね。それだけに、こんなに汚した自分をとっても恨みます(笑)。


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