９．霊魂学に基づいたお祓い



　霊魂学に基づいたお祓いは、当然、高級霊魂の協力を得て霊的な障害を取り除く、お祓いの技法です。


　ですから、高級霊魂が協力しやすいように作法ができています。高級な霊魂というのは、地上とは霊的な距離が大きいので、地上の人間にはその分、接触しにくい存在なのです。


　むしろ、意識の低い不道徳な霊魂の方が人間には接触しやすいのです。だからこそ、霊障に遭う人が大勢いるとも言えるのです。


　そのため、ただ、神や仏に祈っていても、なかなか霊的な障害は解決しないのです。


　霊術家の行なうちょっとした作法が、高級霊魂にとっては大切な意味を持つ事があります。


　たとえば、高級霊魂の気は高級で強くても、祓いを受ける人の幽体は、普段からそうした力に接していません。そのため、突然、そうした気が降りてくると、むしろ、対応しきれなくなってしまい、霊術の効果が出なくなってしまうことがあります。


　そのために、お祓いをする人は自分の手をいろいろと動かしたりして、高級霊魂の気が直接的には依頼者に入らないようにしたりしているのです。


　つまり、お祓いを行なう人自身もその作法の意味を知らない場合であっても、正しい師匠が高級霊魂の協力を得て作成した祓いの作法を行なえば、きちんと、お祓いができるようになっているのです。


　結局、お祓いの価値は、技法を作成した師匠のレベルと、正しい弟子かどうかという性質の問題とも言えるのです。