じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2006年6月分

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今月読んだマンガリスト:8冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2006年27号 シャーマンキング32巻 週刊少年チャンピオン2006年28号
週刊少年チャンピオン2005年29号 MAJOR51巻 週刊少年チャンピオン2006年30号
のの美捜査中!2巻 週刊少年チャンピオン2006年31号 総評



2006年6月度
総評
一般漫画の部
週チャンは短期集中連載あるいは連載化が決まったと思ったら打ち切られる作品が多く、
安定した連載マンガがないのが現状。
でも言い換えればいろんな作者のマンガが読める機会が増えると言うことでもあるので
ここはいい方に考え、良作が連載化することに期待したい。

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2006年6月30日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2006年31号
2006年6月29日発売
秋田書店 240円
▼範馬刃牙:板垣恵介



3人による絶妙な喋りの連携だけでも凄いものがあるのに
唇と歯と舌の連携こそコンビネーションの頂点に立つ説には笑った。
もっとも歯は手入れを良くしても年を取ればボロボロになりますがね。
蛇足ですが。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
春巻、101型巨大ブラウン管テレビを買うも
位置をずらした弾みでアパートもろとも撃沈。

春巻の疫病神ぶりはいつものことだけど、
テレビ代とアパート修理代、どちらが高くついたんでしょーねー。

p.s.
ピースデンキ、ナツカシー!!

▼クンクンカムカ:沼田純
2話目は割と平凡な内容。
しかし泥酔した女性カメラマンの体からフィルムの匂いがするなどと
変な所でカムカの嗅覚が威力を発揮。
大体フィルムの匂いってどんな匂いだよ。

この分だとカムカの嗅覚能力はメインにせず、
小技で笑いを取るための能力になるんじゃないかな。

p.s.
ツチノコはさりげなさすぎて分からないでしょう・・・・・・

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
あの小説家、結局「芸術は爆発だ」みたいなことを言いたかったんでしょうかねえ・・・
にしてもあの「SHOUTOKUTAISHI(ショウトクタイシ)」のストーリーは爆笑モノですな。
小野妹子が女だったっていう設定からして子供心を持った大人な発想で、
そのダイジェストを聞いただけでも十分おもしろさは伝わってきますな。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
微笑ましいはずの梅干し種飛ばし選手権大会が
美輝ちゃんたちにかかれば血しぶきが舞う戦争に!
・・・ってこんなのいつものことだけど、
胃袋に武器(?)を仕込んで必要な時に吐き出すという
美輝ちゃんの新たな戦闘能力がまた一つ見られたのは
相変わらずすごいというか。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
ここへきて鬼頭監督が番太郎を裏操作していたことが明らかに。
そこまでして番太郎に入れ込んでいるだねキミは。
そんな2人の関係は師弟じゃなくて猛獣と調教師の関係。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
茜のブルマ泥騒動がメインだった話が最後のオチで大きく一変してしまっている。
茜・人生最大の究極の選択!
茜のその後の行動がいろいろ自分なりに想像できる脳内マルチなエンディングがすごくイイ!
でもできればまだまともな茜クンにはその物体をお持ち帰りして欲しくはないですけど。

▼柴又酔拳伝 ゲロ☆ゲーロ:羽鳥剛
いつの間にか興が何がきっかけで酔ってしまうのかに興味がいくようになったオレ。
次は何で酔っぱらってしまうのか。
まさか同じネタは出さないだろう?

▼アイホシモドキ:森繁拓真
少しずつではあるが元木くんの男らしさと
相星さんとの友好度がアップしている気がする。
元木くんの涙ぐましい努力で相星さんの気を惹くことができるか!?
元木くんの男としてのレベルアップに期待。

▼キレルくん:五島慶彰
笑った笑った。おもしろかった。
生真面目な性格の空手家・神童飛雄くんが
キレルくんワールドに冒されていく様がなんとも言えないおもしろさ。
風紀委員の木村さんとはまた違った正義感を持っているところも趣深い。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
降水確率なんて何%だろうとあまりアテにしないほうが吉ですね。
いつでも折りたたみ傘を持参しておこう!

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2006年7月4日 火曜日


のの美捜査中!2巻
重野なおき
白泉社 JETS COMICS 610円
重野なおき大先生の刑事4コマ、「のの美捜査中!」に2巻が登場。
1巻の時はタイトルだけだったけど
ちゃんと「2巻」の表示をつけた単行本2巻が刊行されたので
めでたしめでたし・・・というか当然の結果。
そもそも重野なおき氏のマンガに、
「2巻が出ないかもしれないから試しに1巻の表示をしないで単行本を出そう」なんて
無用な心配なのだ。

毎度のことですがおもしろいです。
新ペットのフェミニスト犬・マスコさんは
うちの大家族のフランダースに匹敵する無愛想な犬ですね。
でも男には徹底して容赦ないところが
マスコさんならではの魅力が出ていておもしろいと思います。
「ワホ」の鳴き声も個性があって良いです。

あとはこのマンガの最後のページのあとがきに書かれている
「話もすっかり実際の警察からほど遠くなりつつあります。いい傾向です。
今後も独自の警察世界を創り上げていくつもりなので
よろしくお付き合い下さい。」
のコメント文と重なる感想となる。

確かに作者独自の創り上げた(警察)世界を楽しく読ませていただくことがオレの目的。
あとがきに書かれていることはむしろ望む所なのだ。
そういえばこれまでの作品も重野なおき氏の創り上げた学園もの、家族もの、冒険ものと
多様な世界をいろんな形で楽しませてもらってるんだよな。
オレの言いたかったこと、重野なおき作品に対する要望がこのあとがきに集約されている。
それを裏切らずに叶えてくれる重野なおき氏の作品には、これからも大いに期待してしまうのです。

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2006年6月23日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2006年30号
2006年6月22日発売
秋田書店 250円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
うん、おもしろかった。
あかねが男子トイレに入ってしまって、外に出たいのに出られない状況が続き、
ついには小鉄も現れて、追いつめられたあかねが
最後に取った行動がとてつもなくすごかった!
途中で話が脱線せずにオチもバッチリ決まって今回は満足のいく回だった。

▼クンクンカムカ:沼田純
かつての読み切りマンガが新連載となって登場。
口笛署に勤務する新米刑事・狩本キャンイチ(がるもときゃんいち)と
鼻の整形手術で犬並みの嗅覚を手に入れた女刑事・騎場カムカ(きばかむか)が繰り広げる
コント風おとぼけ刑事ギャグ。

相変わらず、カムカ刑事の犬並みの嗅覚は役に立っておらず
おとぼけギャグだけが一人歩きしているような印象。
突出したおもしろさはないが、そのギャグ自体にイヤミは全くないし
キャラも明るくて憎めないので、このマンガ独特の軽いノリと明るさが生まれて
そこそこ楽しく読める。
あんまり陰湿なムード漂う展開にしなければ
読後感の良いおとぼけギャグとして今後もやっていけるのではなかろうか。
しばらく温かい目で見守っていこう。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
あははは、おもしれー!
美輝ちゃんとトド(♂)の、生物(せいぶつ)の壁を越えた求愛行動!
動物と心を通わすことができる美輝ちゃんだからこそ成せる業!
小魚と戯れる癒し系の美輝ちゃんも見たかったが、
トドとルンルン気分で楽しそうにおつきあいする美輝ちゃんもキュートだったので
これはこれで良し。

美輝ちゃんに惚れるのは人間の男じゃなくて動物の男!
それでも美輝ちゃんのまんざらではない顔の表情はなんなんでしょうね(苦笑)。
なんにせよ我々はまた美輝ちゃんの新しくもスゲー一面を見た!

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
伍代は島崎のピンチを剛に知らせようと白百合高校まで来たけれど
剛の平凡ながらも充実した生活ぶりを聞いて切り出せなくなり、
心の奥にしまっておくしかなかったのだった・・・

剛には言えなかったけど、
これから起こるであろう間宮とのケンカに剛を巻き込ませたくない一心で
1人バイクを走らせる伍代の姿に、友人想いの漢気(おとこぎ)を感じるなあ。
アンタつくづくいい人だ。

▼24のひとみ:倉島圭
「ホラを吹く」と「ホラ貝を吹く」は似て非なるもの。
ちなみにブタの悪魔が吹いているのは角笛。
ホラ貝じゃないです。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
ミステリーを求めて、とある廃村にやってきたミス研一行。
しかし、今回のお話は一体何だったんだ?
ミス研のみなさんが思い込みだけで死んでしまったってことですかね?
それってスゲー無駄死にじゃないか?
しかも部長の兄ちゃんは道連れにされてるし、
ミステリーを信じすぎると危険という教訓か?わからん。

▼アイホシモドキ:森繁拓真
短期集中新連載。
転校生の元木学(もときまなぶ・高2)は、
女顔で小柄なために前の学校ではそのことでバカにされていた苦い経験があり、
今度の学校ではバカにされないように男らしい態度で臨んだが、
クラスには自分そっくりな女の子・相星星良(あいほしせいら)がいて
相星は男以上に男らしい態度をとっているので
おかげで元木はクラスメートから相星もどき(元木)と初っぱなからバカにされ、
さらに元木は相星に絡んだ事件に巻き込まれてしまう。

テーマとしてはありがちですけど、
男と女が双子のように似ている点がちょっと変わってるかな。
元木は体は華奢だけど普通の男の子キャラだし
男勝りの相星も毒気がないので、ごくフツーに読むことができる。

しかしこれ、この先一体どんな話に持っていくつもりなんだろうね?
元木が転入早々クラスメートから「アイホシモドキ」と言われているので
相星の影武者として地味に活躍する話になっていくのだろうか?
まあ、それが一番無難だとは思うけど、アクションを用いている割には淡白気味なので
ちょっとした盛り上がりがほしいよね。
でも悪くはないので次号様子見。

▼椿ナイトクラブ:哲弘

あ・・・あの・・・ど・・・どいて下さ・・・

・・・・・・いや・・・・・・
やっぱ・・・・・・・・・・・・どかないで下さい

茜、女の尻に自分の顔をあてがってこんな間違ったセリフを言ってしまうとは。
まともキャラから変態キャラへの覚醒の瞬間か!?

▼柴又酔拳伝 ゲロ☆ゲーロ:羽鳥剛
短期集中連載2回目。
酒には酔わないが洗濯機で酔ってしまう興(こう・高校生)という酔拳使いが主人公の
破天荒なコメディ拳法マンガ。

前回とは打って変わって下ネタ満載の格闘マンガになっちまいました。
謎キャラだったお父さんもひょんなことから見つかってしまって
なんだかなあって感じ。
興が酒以外で酔っぱらう設定自体はおもしろくて買いなんだけど
人様を変態がらせてはいけません!
拳法は正しく使いましょう。

▼キレルくん:五島慶彰
うーむ、柳沢さやかがキレルくんのキレっぷりに酔いしれる恍惚の表情が
今ひとつインパクトに欠ける。
ヨダレなんか垂らしてもあれじゃあただのバカだろ。
その辺りの描写は要勉強。

今日のキレルくんはさやかとのデートでキレにキレまくっていたけど、
デートが終わった後に優しい一面をさやかに見せて
根は善人と思わせるストーリー展開がナイスでしたね。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
サッカーでカードを出すのが趣味の審判なんていないだろ。

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2006年6月22日 木曜日


MAJOR 51巻
満田拓也
小学館 少年サンデーコミックス 409円
吾郎はメンフィスバッツでサンダースの引退を阻止するために
オーナーに頼んでサンダースの家族を引退試合に呼び寄せたり、
ギブソンJr.を叩き潰すためにメジャーリーグ昇格をフイにしたりと
「東洋人の考えることは分からん」と仲間内に思わせるほどの自己中ぶりを
相も変わらず見せつける。
良く言えば熱血野球青年といったところだが
ホントによくやるよね吾郎も。
自分の中で野球を美化してるなあ(笑)。

その後、吾郎は宿敵ギブソンJr.とたいそうな賭けをしたみたいだけど、
自己中心的な性格が暴走してオーバーヒートしないよう注意。
吾郎は一件クールだが、心の内に熱くたぎるものを持っているタイプだから
相手のペースに乗せられないようにしないと。

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2006年6月16日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2006年29号
2006年6月15日発売
秋田書店 240円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
裕太が仁ママにパイルドライバーをかますシーンは爽快だが、
せっかく仁ママが傘をさすと雨が全く降らないという
分かりやすいテーマで話が始まったんだから
最後までそのギャグで話を進めてほしかった。
オチの持って行き方も強引。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
伍代が例の問題児・間宮との過去の思い出にふけながら
行き着いた先には油絵をたしなむ剛の姿が。

やはり剛と伍代って運命的な糸かなんかで結ばれているんだなあ。
伍代にとって剛といる時間は荒れた心を癒してくれる憩いのひとときだよ全く。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
勘九郎は本当にテッコツ堂で青鮫になってなきゃならない事情があったんだ・・・
そして美輝は前回勘九郎扮する青鮫にアゴを蹴られた復讐に燃え、
これで美輝と勘九郎と青鮫による妙な三角関係ができてしまった!

変装とはいえ美輝が勘九郎にバトルで向き合えるようになったことが嬉しい。
また、勘九郎が青鮫でいなければならない疑問もほったらかしにせずすぐさま次週で提示、
先週今週の2話構成で妙な三角関係を築きあげるストーリーにもムダがなく痛快で、
その設定自体もこのマンガに於ける新しいおもしろさを生んでいる。

前作の無敵看板娘を含む、美輝と勘九郎のバトルを絡めた話の中では
今回が一番おもしろく爽快感を覚えたすばらしい回。NICE!
でも青鮫に変装した勘九郎は美輝に勝てるのかしら???

▼柴又酔拳伝 ゲロ☆ゲーロ:羽鳥剛
短期集中新連載。
酒には酔わないが車で酔ってしまう興(こう・高校生)という酔拳使いが主人公の
破天荒なコメディ風拳法マンガ。
興は、今は留守をしている父が経営する門下生のいない轟道場で、
兄の紹(しょう)にいびられながらの日々を送っており、
ある日、父と兄が外出中に道場破りと名乗る男が現れてさあどうなるの―――
と言った感じの出だし。

「酔拳」「ゲロゲーロ」、タイトルからしてヤバそうな雰囲気が漂ってますが
初回にそういった描写は見受けられない。
が、しかし笑いの要素は随所に盛り込まれていて
イメージ的には前に週チャンに連載されてた「拳魂(けんだま)」と
似たような位置づけの内容。

拳法の中でも「酔拳」に焦点を当てたこと自体おもしろい試みだと思うし、
内容的にも興の破天荒な性格や画が「酔拳」というテーマとうまくマッチしているので
初回を見た限りではおもしろいと思える。

あとは今週のようなテンションを最後まで維持できるかどうかだな。
次号以降も少し期待してみる。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
初っぱなから、みどろが紅茶のクリームで六芒星を描くニクい演出で
オイラを笑わせてくれましたが、
死者のブログ日記を公開するサイトの管理人の哀れな末路のほうが数倍笑えた!
目には目を、恥辱には恥辱で対抗ですか!
悪いことをしちゃダメよという死者からのメッセージにも受け取れ、
お子様にも分かりやすい笑える教訓マンガになってます。
グッジョブ。

▼キレルくん:五島慶彰
エセ風紀委員の木村さんはキレルくんとどうこうするわけじゃなく
勝手に暴走モードに入っちゃったのね。
悪を裁き続けないと生きられない体になってしまったがために自ら悪を生みだすなんて
端から見たら実におもしろい女ですね。
食生活もご飯と寿司とハンバーグとケーキの組み合わせで悪食だし
これじゃあ泳ぎ続けなければ生きていけないマグロというよりは
泳ぎ続けなければ生きていけないサメといった感じだぞ。

キレルくんとはまた違った自分なりの正義を見せつけて
このマンガのヒロインとしては申し分なし。
お話もおもしろかったし今回は満足。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
選手権個人戦の前の県大会勝ち抜き戦では、
竜二がいつものへっぽこな表情を見せるものの
試合本番で4連勝を飾るという快挙をやってのける。
コイツいつの間にこんなに強くなってんだ?
妙な嬉しさがこみ上げてくるぞ。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
そういや、ここ数年、風呂の中に潜るなんてことしてないな・・・
童心に返って近いうちに久しぶりにやってみるか。


次週、「クンクンカムカ」が長期連載としてスタート。
読みきりの時はおもしろくなりそうな要素はあったので期待。

読みきりギャグマンガの「ジュニハイキック」はノーコメント。

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2006年6月15日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2006年28号
2006年6月8日発売
秋田書店 250円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
「24」にこだわるジャック先生再び。
ケーキ屋から24秒以内に自宅に着くかと思ったら途中で挫折。
根性がないな〜。

▼範馬刃牙:板垣恵介
勇次郎含むBIG3が常に衛星偵察の対象になっていて
3人のうち誰かが時速4キロ以上のスピードを出すと
カーナビの位置が70メートルずれるという設定に爆笑。
こういう大げさな設定がギャグマンガと同等の笑いが得られる
このマンガ独特の醍醐味と言える。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
サメの着ぐるみで己の正体を隠すテッコツ堂の青鮫くんの正体は勘九郎でした・・・
って何故コイツがテッコツ堂に居座ってるの?
まあ、いいトシした大人が就職もせず
娘さんとただ暴れるだけの日々を送ってるってのも大いに問題アリなので
働き口を得たという意味では社会人としてごく普通なことなんだけど
それならば何故サメの着ぐるみなんて着て目立つ恰好をしているのだ?
よんどころない事情でもあるのか?

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
今回は腹話術人形に魅入られた男の哀れな末路を描いたお話・・・
と思ったら執事の過去話でした。

執事は自分のコレクションである腹話術人形を弟子に荒らされたあげくに
殺されてしまうという凄惨な最期を遂げたのは分かったけれど、
なぜみどろが執事を死の淵から救い、今も尚付き合っているのかは
謎に包まれたまま。

それにしても執事の顔半分が生きた人間のものではなかったとは驚いたね・・・
人間と人形の融合ですよ。
しかし執事にとっては人形と心を通わせ、しかも体も一体化できたから
願ったり叶ったりなのか!?
どうぞいつまでもお幸せに。

▼椿ナイトクラブ:哲弘

鏡さんの目を腐らせる奴ら全てを私のこの手でツブしてやると意気込む必勝(まさかつ)。

それよりも茜以外のこのマンガのキャラ達の行動を見てるほうが
よっぽど目が腐っていくと思うんですけど。あと脳みそもね。

扉絵のエロさも今となってはこのマンガのバカらしさを強調してるだけ。
良い意味でも悪い意味でも。

▼星のブンカ:細川雅巳
死者の声が聞ける木の下の水たまりにてメリザンドがリオドに発した言葉は
「格好悪(ダサ)い」。

うーん、実に的を射た一言だ。
大の男が死体を担いで旅するなんてダサい以外の何者でもないし
その後のメリザンドのセリフがリオドを確実に目覚めさせている。

死者に励まされることがリオドにとって最後のダサい行動になり得るんでしょうか?

▼キレルくん:五島慶彰
ちょっと危険な自己中風紀委員・木村有美(15)がジェノサイド学園に登場。
生まれながらの風紀委員とは名ばかりの、
本当はただの目立とう精神が強いだけの木村さんは
キレルくんとは似て非なるキャラクターだ。

いつの間にかキレルくんを小型化したような性格になってしまった山田くんやキレルくんと
時には争い、時には協力したりと、つかずはなれずの位置をキープしていけば
ライバルキャラとしておもしろくなりそう。
また、木村さん自身が悪をどう裁くのかも見てみたい。
まさか十手かざすだけで終わりじゃないだろ?

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
某新聞記者曰く、高校柔道界は北村と冴刃と春の三強の時代がやってくるとのこと。
ということは、これからこの3人を中心に話が進んでいくということだな。
それぞれがどういう道筋をたどって選手権大会で相まみえることになるのか
想像がつかん。

▼放課後ミステリ:雨墨篤
学園マンガ読みきり。
ミステリー現象が大好きな女の子・平坂菊理(ひらさかくくり)と
超常現象など信じないクールな男子学生・石神武(いそがみたけし)が、
学園祭で撮ってきた心霊写真を巡ってある事実が発覚、大騒動が起きてしまう・・・
といった感じの内容。

ミステリーを取り扱っている割にはおどろおどろした雰囲気がないのは良いが、
ギャグとシリアスの面を中途半端に混ぜてしまった感がアリ。
オカルト好きの菊理と、オカルト現象を真っ向から否定する石神の性格が特に突出しているので
それを活かしたギャグコメディにでもしたほうが良かったんじゃないのか・・・?
女の子の名前もククリで魔法陣だし。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
ドロップ缶は味ごとにより分けるんじゃなくて、
ハッカ味だけ残すのほうが現実味があると思うが。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 22+23号 24号 25号 26号 27号
2006年6月9日 金曜日


シャーマンキング 32巻(完)
武井宏之
集英社 ジャンプ・コミックス 409円
最終巻。
結局、ハオがシャーマンキングになったことは事実だし、
葉くんたちがハオのいる王の社(やしろ)を目指す途中で
終わってしまったのもまた事実。
「シャーマンキング」ってそもそもなんなんだろう?
中途半端な結末に疑問が残る。

もっとも、ここまで話を脱線させてこれ以上話を長引かせてもしょうがないけどね。
目的を明確化してもこのまま続けたら、またあらぬ方向に話が膨らんで
収拾がつかなくなったらそれはそれで問題だし。

しかし、テーマが宗教系を取り扱う面もあってか、人の生死の境目すらも
見分けがつかないマンガだった・・・

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 27巻 28巻 29巻 30巻 31巻
2006年6月6日 火曜日


週刊少年チャンピオン 2006年27号
2006年6月1日発売
秋田書店 240円
▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
敏行を遠藤家の一員として認める花見町の強者達。
でもオレにはどうしても敏行は顔の表情を変えない狂暴な犬にしか見えないよ。
この辺りが常人と強者の違いなんでしょうかね。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
順子さんが無免許でタクシーを運転していたので
無事に家にたどり着けるかどうかが気がかりだったんだけど
そんなことはどうでもよく、そこから大鉄を尊敬するオチに持っていったのは見事だ。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
ある男の背中に浮き出る「人面瘡(じんめんそう)」と呼ばれる
嘆きの形相をした顔の正体は、実は子孫を悪運から必死に守るご先祖様だったのでした。

あの男は毎日ご先祖様に守ってもらっていても凶運を避けるのが精一杯で
日々、自分の命の危険に関わる事故が間近に発生していたわけですね。
そんな時にご先祖様とはいえあんな形相で背中に取り憑かれたら
誰だって不慮の事故が続くのは悪魔に取り憑かれたせいだと勘違いするだろう。

みどろの力によってご先祖様摘出に成功した彼にはすばらしく恐ろしい未来が待っている。
・・・が、それも不幸の星の下に生まれてしまった己の運命と、
霊=悪と勝手に決めつける世の風潮を恨むべきなんでしょうね。南無。

▼キレルくん:五島慶彰
うーーーん、クラス対抗試合とはいえキレルくんと喜多くんが一緒のチームにいるのは
なんとなく違和感を感じる。
喜多くんとキレルくんは善と悪のライバル関係であると思っていただけに。

▼番長連合:阿部秀司
最終話。全学会メンバーらのその後をルポタージュ形式で綴った締めくくり。
最後はやや急ぎ足だった感が否めないが、皆さん穏やかそうでなにより。

堂本の存在もあってか不良マンガにしてはとても理屈っぽい展開が多かったけど
そこがこのマンガのおもしろさにも繋がっていて
個人的には結構楽しめたマンガでした。

来月には早くも阿部秀司氏による新作マンガがスタートするそうで、
また不良マンガでも描くつもりなのかな?

▼蹴人(シュート):山根和俊
こちらも最終回。
ベタではあるけれど、秀人のファイトがマーカスやいじめっ子、
そして観客全員を沸かせ、魅了させる結果となったのは良かったと思います。
まあ、秀人自身はレイカさんのためだけに戦ったんですけどね。
でも今度こそ自分を変えることができたということでめでたしめでたしだ。

▼いっぽん:佐藤タカヒロ
んー、竜二は柔道界ではヘナチョコな存在だったけど、
外界に出てみれば並のチンピラなんぞ目じゃない強さと常識を会得していたんですねえ。
竜二のお馬鹿な行動の数々が、
実はいつの間にか竜二の成長をする過程を見届けていたことになっていたとはね。
ヤルヤル。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
年号と西暦の換算は、昭和時代は西暦の下2桁−25で
比較的簡単に年号に換算できたけど、
平成時代は西暦の下2桁−88だから
昭和に比べたら換算しにくいのは確かでしょう。

特にパソコンをいじっている人にとっては西暦をメインに使っていて
いざ、「今年は平成何年?」なんて聞かれると
一瞬戸惑う人も多いんじゃないかな。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 21号 22+23号 24号 25号 26号
2006年6月2日 金曜日