じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2007年2月分

卒業文集に戻る

今月読んだマンガリスト:10冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2007年10号 トッキュー!!5巻 DANDOH!!ネクストジェネレーション4巻
こわしや我聞4巻 幕末双雷伝1巻 週刊少年チャンピオン2007年11号 華麗なる食卓15巻
週刊少年チャンピオン2007年12号 ながされて藍蘭島5巻 週刊少年チャンピオン2007年13号
総評



2007年2月度
総評
一般漫画の部
週チャンは、いつもラストを務める「現代怪奇絵巻」がカラーになったり
4本立てになったりと健闘してましたね。
しかしホントに日常の「あるある現象」がこんなにもあるなんて
日本人の本能というか習性がある程度確立されている証拠なのかしらね。
多少強引なネタはあっても、どれも決して適当に考えたネタはなく、
思い当たる節やありそうな現象をいつも提示している。
地味だけどそこには様々な人間模様が描かれていて
そこがこのマンガのおもしろさにも直結している。
これからもネタが続く限りがんばって描いていただきたいもの。

あと暴走ドライバー「赤い稲妻」にも期待。

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2007年2月28日 水曜日


週刊少年チャンピオン 2007年13号
2007年2月22日発売
秋田書店 240円
▼みつどもえ:桜井のりお
キャラの絵が描かれたTシャツをデブが着ると
絵が伸びてしまうというギャグはちらほら見かけるけど
それをパンツでやってのけるのはこのマンガならでは。
おしりに描かれたハムスターがかわいいです。
たとえ伸びても。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
今回も4本立て。

「チカンが怖いわぁ」などとぬかす自意識過剰な女は
女性専用車両にうじゃうじゃいると思います


トイレ掃除だけじゃなく、男湯を清掃する人も
おばちゃんの場合が多いですよね。
あれって個人的に非常に嫌なんですけど
なんとかならぬのか?

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
花丸木くんが登場する回って大抵今ひとつなギャグが多いんですけど
(でもオレは花丸木くんというキャラ自体は好き)
今回は割とおもしろかったね。
どこでもドアって身近な場所にあるもんですね(笑)。
走る軽トラの上にドアを乗っけて遊んでみるとおもしろそう(危ないですが)。
次回は小鉄達を絡ませないで話を進めた方がいいのかもしれない。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
剛始め、各々のメンバーが思い思いに過ごすクリスマスの夜。
なんつーか、ここまで思い入れ込めて描かれると
今日がクリスマスのような気がしてきますよマジで。
まだ季節は冬だし外は寒いし。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
一般学生がライターを持っていたり、
ギャンブルのほうもトムくんの目を欺くギャンブラーが現れたりして
少しずつ獅子堂学園の真の姿が露呈されてきてる気が。

トムくんが強敵を倒すたびに獅子堂学園の化けの皮がはがれていくという寸法か?
ま、ギャンブルはある程度は淀んでいた方がいいけどね!

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
動機はともあれ、美輝の小6時代の同窓会は
皆が楽しく参加できてなによりね。

密かに学級旗のありかの謎を解いた学級委員長に拍手。

▼赤い稲妻:矢上裕
アメリカかぶれの無免許タクシードライバー、赤い稲妻にも
日本の米所、新潟出身の熱き血潮が流れていたんっすねえ。
妹さんに引き留められたみたいだけど、
逆に兄のタクシーに対する情熱ぶりを妹に見せつけた感じだ。
短時間から長距離、果ては海外まで目的地へと突っ走る茂吉の走りは
決して遊びじゃないのです。

今のところ彼の信念は誰にも曲げられずとにかく走りまくってておもしろい。
それでいて事故がないのは大変結構なことだが、
でもなんで免許は取らなかったんだろうね・・・

▼Ping-Pong Panic Paradise水原先輩がゆく!!:本田真吾
武頼学園女子卓球部副部長・水原百合は
ネットの胸当てとピンポン球を用いたニップレス、
さらにツブ高ラバーで作ったパンツを身につけて
もはや変態・・・というよりはそんなの身につけて肌荒れとかしないんだろうか?
大事なところには肌触りのよい下着を。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
ジャンの卵料理は96点。
もういいんじゃない?この時点でジャンが8人目の合格者にしちゃっても。
まさか同じ点をもう1人出して同点対決なんてヤボなことはしないだろう?

▼アイホシモドキ:森繁拓真
元木くんはサバイバルゲームで男を見せようとするが
最後に相星さんにペコペコするんじゃダメダメじゃーん!!
やっぱり元木くんは相星さんには一生頭があがらないのであろうか?
いや、今度はハムスターを使って是非リベンジを。

▼マイティ♡ハート:マツリセイシロウ
怪人ヴォルケン、連載2回目であっさりマイティハートに肩入れ。
宿敵であっても美人にはコロッと態度を変えてしまう男の悲しい性(さが)が
よく現れてますな~。

マイティハートのほうも不良女学生にあっさり正体を見破られて
バカバカしくておもしろい。

▼椿ナイトクラブ:哲弘
たかが中古のエロ本買うためにフォーメーションスリースターってアンタら・・・
もうちっと健康なことに頭を使いましょうよ。
高い金出して苦労して手に入れたエロ本のページが
カピカピにくっついていただなんてあまりに不健康すぎる・・・

▼かるた:竹下けんじろう
太一が格ゲー大会を引退する話がメインだったけど、
左右の手で別々のことができる新技を披露するという、
強烈な印象を残しての格ゲー大会決別と相成りました。
格ゲーからかるたに転向はしたけど、
太一の類い希なる技はそのまま引き継がれる。
相変わらず魅せてくれます。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
え?こちらもみどろが執事と決別!?
ってか執事がフツーのおっさんに戻っちゃった?
いや、話自体はすごくいいんだけど、
いきなりそんなことしてみどろはこれからどうするんだろう?
メルトも心ない人形になって捨てられて厄い目に遭ってるし。
次号、最終回です。

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2007年2月26日 月曜日


ながされて藍蘭島 5巻
藤代健
スクウェア・エニックス ガンガンコミックス 409円
この巻も行人が藍蘭島の女性陣や動物たちとよろしくやってる様子が
のほほんとしてて心地よいですよ。
特に動物たちは北のぬし、東のぬし、南のぬし、西のぬしがそれぞれ存在して
動物にも暮らしのルールってモンがあるみたいですよ。

西のぬしは穏やかな性格をしたにわとりのからあげさん。
でもからあげさんはそのことはなぜか行人には内緒にしていて、
それどころか西のぬしの存在を気にしている行人をからかって遊んでます。
からあげさんの西のぬしとは思えないおちゃめな一面が窺えておもしろいですね。

女の子達の過激な行動、そして人間と動物が同等の立場で暮らす
平和な藍蘭島の様子がこれ1冊で堪能できる巻なのです。

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2007年2月18日 日曜日


週刊少年チャンピオン 2007年12号
2007年2月15日発売
秋田書店 240円
▼現代怪奇絵巻:根本尚
いつも週チャンのトリを務める“現代怪奇絵巻”にカラーページが追加されて豪華四本立て。
しかもカラーになることで内容が損なわれるようなことがない!
カラーであっても素朴な画があいまって味がある作品に仕上がっている。

高校3年生なのに「おまえどこ中よ」と中学生にからまれる怪奇は
背が低い人や童顔の人が被害を受けやすい怪奇現象ですね。
その代わり、そういう人は電車賃などが子供料金で済むケースもあるという利点もありますが・・・

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
浦安の三姉妹の話メインだったら大した内容にはならないと思ったけど、
順子さんが体重計に乗った辺りから話がおもしろくなってきた。
走る体重計を意のままに操る順子さんの腕はA級ライセンス級。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
陣内は自分とバトルしないとお前の正体をばらすと剛を挑発してますが、
相変わらず剛とバトルしなければならない理由が見えてこず、
謎に包まれたまま。

陣内はそう悪いヤツじゃないと思うんだけどなー。
もちろんヤンキー内での話ですが。

▼みつどもえ:桜井のりお
みつばに勝つには、流行最先端のパンツを常に身につけておくことと
それを他人に見せる勇気を持つことと見つけたり。
パンツがオープンにされてるなんて明るいクラスだ。

▼赤い稲妻:矢上裕
新連載アウトロータクシーアクションマンガ。
主人公は伝説の無免許タクシードライバー、フランク・プレスリー(本名・田辺茂吉)。
彼は1950年代の赤いアメ車タクシーを豪快に操り、
交通法規を徹底無視して暴走しまくるが事故は決して起こさず
ロケットよりも早く目的の場所に到着する伝説の「赤い稲妻」だったのだ。

初回から早速、フランク・プレスリー(でいいのか?)が
アブナイ闇取引の犯罪者を相手にぶちかましてますが、
最初に犯罪者が起こした交通事故に巻き込まれた親子がほったらかしになっていたので
チャンピオンらしくこりゃ冷酷なマンガ路線になっていくのかと思ったら
そうではなく、逆に犯罪者を懲らしめ、親子に償わせる形を取らせる人情の熱い男であった。
とりあえず暴走族とは違い、フランクの運転で一般人に迷惑をかけたり
犠牲者が出たりすることがないのは好感触か。

しかし当然のことながら警察には追われている身なので、
人間ドラマや警察との絡みも持たせつつ派手なタクシーアクションを見せてくれれば
もっとおもしろくなりそう。初回はOK。期待は持てる。

▼マイティ♡ハート:マツリセイシロウ
こちらは短期集中連載。
おバカなヒーローものですが、普段は正義も悪も学生の恰好をしていて、
いざ変身するとどちらもおふざけなコントを繰り広げている。

正義側が美少女戦士なので、こりゃエロエロさを露骨に出しただけの
つまんねーマンガだろうなと高をくくっていたら
結構笑えるシーンが多くてこれは嬉しい誤算だった。
善も悪もバカな小学生くらい低レベルなコントなのでそれが逆に功を奏した感じ。
女性の二の腕の部分とおっぱいは柔らさが同じとのことだが、
果たして男性にも同じことが言えるのだろうか・・・?
うまいこと言ってきたものだ。

▼Ping-Pong Panic Paradise水原先輩がゆく!!:本田真吾
「萌えあがれガン@ム」も一応、著作権許可を取らなきゃあかんのか・・・

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
舎監の阿鼻谷の態度といい、反省室での拷問といい
これが獅子堂学園、裏の部分なのか・・・?
この1話で一気にトムが悪に立ち向かう勇者扱いになっちまったな。
何かが淀んでいる獅子堂学園なのです。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
シーレンジャーショーの悪役に青鮫が抜擢された時点で
ショーはメチャクチャになってしまったが、
シーレンジャー役を倒した美輝を悪役とし、
青鮫をヒーローにすり替える展開がごく自然で流れでGOOD。
青鮫の面目も保たれ、正義が悪を倒すという子供を喜ばす趣旨は変わらず、
ヒーローショーそのものは成功を収めたと言っていいだろう。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
せっかくジャンが誰よりも早く審査員の前に調理した物を置いたのに
料理が完成している料理人全員審査するだなんて甘いこと言ってるな佐藤田。
まあ、そのおかげで大谷日堂の邪魔を阻止できたからいいけど。

それにしてもジャンは今度は“悪い料理人は何でもできる”ときましたか。
自分を悪と認めるジャンが言うとホントにその通りに聞こえるな~。

▼アイホシモドキ:森繁拓真
アイホシさん、元木くんのおかげで苦手なハムスター克服。
その力の狂暴さ故に繊細に扱わなければならない生き物は苦手なのか。
元木くんもアイホシさんにハムスターみたいな扱いされないように
がんばらなきゃあねえ・・・

▼椿ナイトクラブ:哲弘
主要キャラがエロ本巡って森の中で炎を使った大バトル!!
あわや山火事にまで発展してしまうくらいに皆、気が狂ってます。ってか汚れてます。
凄まじいね・・・

▼かるた:竹下けんじろう
太一のねーちゃん登場。
男勝りで勝ち気な女だが、弟思いなのがいいですね。
・・・ってかオレもデコトラ1度でいいから運転してみたい・・・

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
盆栽家が長い年月をかけて丹念に育てた樹は妻が乗り移ったもの・・・
と思ったら普通の樹かよ!!
みどろにそそのかされてるじゃん!

時には自分が盆栽のようにがんじがらめにされる夢を見て、
最後には燃やそうとした妻の化身盆栽に恐れおののいて石につまずいて池ポチャ・・・
妄想もここまでくると咎めようがないですな。合掌。

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2007年2月16日 金曜日


華麗なる食卓 15巻
ふなつ一輝
集英社 ヤングジャンプ・コミックス 530円
食べる人の姿を見据えた料理に重点を置いたストーリーが目立つこの巻。
洋食屋の料理を軽んじる一流ホテル料理人の暴言にしろ
甲斐谷の兄弟対決にしろ登場キャラのセリフに感情がこもっていて
そのまま感情移入できてしまういずれも熱いストーリー展開。
特に甲斐谷の兄弟対決は、他人よりなんでもできる才能を持っているのに
もっと優れた兄がいたために子供の頃から常に兄と比べられて周囲の人からはともかく
家族にもほとんどほめられたことがない過去を持つ甲斐谷が
長年避け続けてきた兄に料理勝負をふっかける話は
甲斐谷の気持ちに共感できて入れ込んじゃいますね。
子供のうちから自分がほめられることだけ考えて何が悪いのかってね。

ある意味、自分の充実した人生の障害になっている兄の存在に真っ向から立ち向かって
それを乗り越えようとする甲斐谷に男らしさを感じましたよ私は。

人に知られたくない隠された過去を持つ男ってのもしびれるよね。
しかも人の道外してないし、甲斐谷のキャラの魅力が一気に上がった。
すばらしい。NICE!

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2007年2月13日 火曜日


週刊少年チャンピオン 2007年11号
2007年2月8日発売
秋田書店 240円
▼みつどもえ:桜井のりお
草次郎はあんなナリでも娘には優しいごく普通のパパさんだと思ったけれど、
本命チョコを誰に渡すのか見届けるために愛娘の行方を追って
小学校内をうろつく姿はやっぱりアレだよなあ・・
娘を溺愛するのは家庭内にとどめておいたほうがよさそうヨ♪

▼範馬刃牙:板垣恵介
いくらなんでも頭か心臓を打ち抜かれたら死ぬと思うけど
バキのハッタリが利いていて射撃手は銃弾を撃ち込むことができない。

もし撃ってきたらそうする前にバキが射撃手の急所を素手で確実に打ち込んで
死に至らしめるのでしょう。
万が一、頭をぶち抜かれても小脳が大丈夫なら攻撃できるように鍛えてあるのなら
それはそれですごいことだと思うけど・・・

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
突然、難破家にズカズカ乗り込んできた陣内は
伝説の男と呼ぶに相応しいこといろいろやってますねー。
今回を見る限りでは陣内はそう悪いヤツではなさそうな気がしますが
伍代との接触でストーリーがどう変化するのか見物。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
敗れた友のためにトムくんにリベンジを挑む寮長・貝塚。
かたやどこからともなく現れて学園内で生徒にギャンブルを仕掛けては
金をむしりとるトムくん。
こりゃまるでトムくんのほうが悪者扱いですね。
まあそれはそれでおもしろい設定ではありますが。

それとも獅子堂学園の裏の部分があるとか!?

▼不安の種:中山昌亮
#11の降りられない男は、得体の知れない物をゴキブリに置き換えてみると
似たようなことが体感できますよ。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
小鉄はいつも水着で過ごしているから
たかがズボンのチャックが開いてるくらいでは
誰も気にしないのだろうと思ってたけど
さすがにすっぱだかはみんなの笑い者になっちゃうか。
そうさせたのは金子くん、キミだぞ!!

でもハダカになった小鉄はいつにも増して笑顔で
なんだか気持ちよさそう。
・・・ってか違和感全然ないのな。まるで天使。

▼Ping-Pong Panic Paradise水原先輩がゆく!!:本田真吾

月刊少年チャンピオンで連載中の「卓球Dash!!」の番外編兼宣伝マンガ。
「卓球Dash!!」に登場する牛久武頼学園(うしくぶらいがくえん)女子卓球部副部長・
水原先輩が女子更衣室に侵入した下着ドロを捕まえるため推理力を働かせる。

しょーもない内容だけど、このマンガがどんなマンガなのか知るには
こんなのがちょうどいいのかもしれんね。

ちなみにあのオッサン、@@玉がブリーフ越しでモッコリ浮き出てしまうとは
随分立派なモノをお持ちのようで。
それでいて下着姿の女子部員達にごく自然体に紛れ込んでいるのがすばらしい。
おかげで女子部員のおバカさがより引き立つカタチとなりました。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
ジャンは満員電車で席に荷物を置く行為はマナー違反だが、
審査員の前に荷物を置くのは大丈夫だ!
大体、ただでさえフェアじゃない匂いがプンプン漂うこの大会で
姑息も卑怯もねーだろ。
早いモン勝ちだ。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
持っているだけで敏行に襲われる呪(のろ)いのチョコから
男同士の哀のバレンタインチョコに変化(以下略)
いずれにしても若菜ちゃんのバレンタインチョコは
人を狂わせる狂気のチョコであることに変わりはない。

恋だの愛だのとはなんら無縁のこのマンガには相応しい
バレンタインネタと言える。

▼かるた:竹下けんじろう
太一の競技中に蛭田と頭突きをかますほどの白熱した試合展開もすごいが、
勝負の決め手が指の骨一本の差で決まるなんてすごい決着のつけかただぞ。
かるたってつくづく怖ひ・・・

▼アイホシモドキ:森繁拓真
相星さんは自分と同等の立場以上の人には悪い人になるということかな?
しかし、いくらおばあさんを電車に乗せるためとはいえ
閉まるドアを蹴って止めるのは社会的にも良くないことですね、ええ。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣
詐欺師コンビ、大金を手に入れて海外でバカンス・・・と思いきや
人食いネコの密室でのたれ死んでました。

今回の犠牲者は動物の命を軽視して人をだまくらかす詐欺師だし、
心が痛まないのでハッピーエンドかしらね。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
そういや、股間のモジャモジャを「ジャングル」と最初に表現した人は
一体誰なんだろーなー、と疑問に思ってみたり。

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2007年2月9日 金曜日


幕末双雷伝 1巻
小川悦司
講談社 講談社コミックス 409円
同作者の別作品・フードハンター双雷伝よりちょっとだけ昔の時代を描いたお話で
登場キャラも若かりし頃の司馬雷鳳(しばらいほう)がメインで話が進行している。

まだフードハンターの見習いである雷鳳がある日、
フードハンター仲間の師から日本へおつかいを頼まれることになり、
その過程でひょんなことから高杉晋作と知り合い意気投合して、
共に中国から日本へと旅立つ。

高杉晋作やら坂本龍馬やら幕末の人物が登場していますが
私は日本史は好きじゃないので、それらの人物は
どっかの有名人程度にとどめておいて、
雷凰が異国の人間相手に威勢のいい行動を取る破天荒さを楽しんでます。
小川悦司マンガのウリである食べ物バトルはこのマンガには全然ないですが、
お偉いさんや敵キャラを何のためらいもなく投げ飛ばしたりどなったりと
正義感溢れる行動は胸が空き、まるで某男塾と似たようなものがあります。

この時代(19世紀後半)の中国や日本は違う国の人とも同じ国の人とも
争いが絶えなくて見るのも億劫なんですが(私が日本史を嫌いな理由もそこにある)
このマンガはそういった殺伐とした雰囲気はあるものの、殺人とか無くて
雷鳳や龍馬、晋作達の熱き正義感と、人の温かさが感じられるのが良いですね。
さすがは小川悦司氏といったところ。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP
2007年2月6日 火曜日


こわしや我聞 4巻
藤木俊
小学館 少年サンデーコミックス 409円
兵器開発を生業とする多国籍企業・真芝グループの存在や、
暴走した仙術が我聞の母親の命を奪うなどのダークな話が展開する中で、
一貫して執り行われる工具楽屋姉弟が企画した
國生春菜兄嫁化計画と称したG・H・K(我聞・春菜・くっつけ)作戦。
これはいつまで遂行するつもりなんでしょーなー。

我聞も春菜も今のところは恋とは無縁、いや、このマンガ自体
ラブコメ度が超控えめなので2人をくっつけるのには
相当時間がかかりそうですがどんなもんなんでしょねえ。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 1巻 2巻 3巻
2007年2月4日 日曜日


DANDOH!!ネクストジェネレーション 4巻(完)
原作:坂田信弘 作画:万乗大智
小学館 少年サンデーコミックス 409円
余興終了。
結局ダンドー達はルチオのワガママゴルフに
つきあわされてただけだったのかよ。
ルチオの妨害を裏から強行突破しまくったラミアのほうが
まだ魔王退治らしかったな。

でもおかげで常識を越えた神業プレーの数々を拝め楽しめ
エンターテインメントとしては十分おもしろかったです。
ゴルフは自然現象に大きく左右される競技ですが、
人工的に起こしたトラブルもまたプレーに大きく影響しますね。

ただ、室内のスピーカーの音や照明を切られるなどのトラブルに立ち向かうことが、
雨風嵐などの自然現象に立ち向かうほどのプレーに値するかどうか?

オレは値すると思います。だって余興だから(笑)。
おもしろければそれでいいのです。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 1巻 2巻 3巻
2007年2月4日 日曜日


トッキュー!! 5巻
原作:小森陽一 漫画:久保ミツロウ
講談社 講談社コミックス 409円
兵悟と少女が海で離岸流に巻き込まれる話が収録されていますが
ほんのちょっとしたことが大きな事件へと発展して正直怖かったっすね。

中でも兵悟が長時間海に浸かって皮がふやけてしまった手足に
どこからともなく魚が寄ってきてつつきに来るシーンが
なんともリアルで息を飲む恐ろしさ。

人間だって自然の一部。大海原や山中で遭難してしまえば
その瞬間から弱肉強食の自然界に自分も組み込まれてしまって
強者のエサになる危機にさらされることは理解しているが、
それもサメなどの凶暴な生き物限定の話であって、
まさか雑魚のような魚に自分の体が食われてしまうなんて
夢にも思ってなかった。
じわじわと体力を奪われていく様子が目に浮かび、正直恐ろしいです。

海水浴場で人が賑わう海辺と隣り合わせで
自分が他の生き物のエサになる危険もはらんでいる。
こんな程度の予備知識も知らないで海に遊びに行こうだなんてあまりに危険すぎる。
やっぱ海へ行くなら浜辺で日光浴とかおとなしくするのが一番ですよええ。

で、この事件解決の後で兵悟がトッキューへ入隊?
いきなりすぎてあまり実感がないなあ。
まあ、まだヒヨコの身だから実感無くて当たり前か。
九州から新天地・東京横浜に場所を移した兵悟のトッキュー奮戦記に期待だ。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 1巻 2巻 3巻
2007年2月3日 土曜日


週刊少年チャンピオン 2007年10号
2007年2月1日発売
秋田書店 250円
▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
新連載。
学業、スポーツ共にエリートな金持ちが集う
獅子堂学園に転校してきた白鷺杜夢(しらさぎとむ・14)。
彼はこれと言ってエリートというわけではなく、
実はこの学園にギャンブルをしにやってきたのだ・・・・・・

って初回から網にかかった魚(いわゆるカモ)を品定めしたら
そいつをホイホイ自分のペースに乗せて強引に賭け事に話を持って行くトムくん。
キミは非常に怪しすぎます。
「誰もが一度も見たことがなく、これから二度と見られない物」を見せると言われて
見せてもらったのがゆで卵だなんてそりゃあ単なる嫌なヤツのすることだろう。
杜夢はエリート集団よりも遥かに嫌われそうなタイプで
いずれ誰からも相手にされず普通ならフェードアウトされそうなキャラだ。

しかしマンガとしては十分おもしろいですね。
こんな身勝手なキャラ無視すりゃいいのに
まんまと杜夢の策略に嵌っていくエリートくんがマヌケで笑えます。
彼が何のために学園潰しの刺客として送り込まれたのかまるで謎なキャラですが、
純粋に彼の提示する心理戦を交えたギャンブルはおもしろいと思います。

とりあえず次号以降もチェックです。

▼不安の種:中山昌亮
#9の時間差?は、怪奇現象じゃなくて
ねーちゃんがただねぼけて昼と夜の感覚を一瞬失っただけじゃないのか?

▼王様のオーパーツ:西川淳
レアオーパーツを解錠する条件が
バスト100以上、ウエスト55以下、ヒップ88以下でキュッとしまってる
輝く美貌の持ち主
でなければならず、
しかも解錠した必殺技がチクビームって・・・・・・

とことん子供だまし・・・じゃなくてお下品ギャグを小出ししてくるなあ。
読者層意識してるのか作者は。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
大谷水月はちょっと気に入らないってだけで
大型トラックでジャンを轢き殺そうとする頭がイカれた女だったのか。
ジャンや大谷日堂以上に凶悪な人間がまだまだ存在しようとはね。
この時点でジャンの最大の凶敵じゃないか?水月は。

▼無敵看板娘N(ナパーム):佐渡川準
オチがスゲー決まってておもしろかった!
めぐみが美輝の魔の手から体を張ってド根性フキノトウを守ったのも
全てはこのための伏線だったとわ!!!

オチを抜きにしても、めぐみがド根性フキノトウで心にもないこと言って
イメージアップを図ろうとしている様子も大いに笑えて満足の回。NICE!

▼アイホシモドキ:森繁拓真
相星さんが、料理クラブの部長の笑いの種にされているとも知らずに
元木をさそって料理クラブに仮入部することに。
しかしそれが元木の男を上げるお膳立てになっていようとはね~。
元木は餃子をうまく作れない相星さんの手助けをしてヘタレから相棒へレベルアップ。
もっとも料理クラブの部長の本性を知ってしまったら
相星さん一人でカタを付けられただろうが
自分の苦手分野で元木を頼ったのが良いですねえ。

▼かるた:竹下けんじろう
百人一首でまさかのケガ人が・・・・・・!!
この一件で百人一首が肉体的にも負担がかかる競技なのだと改めて思い知らされる。
手足をケガしたら素直に棄権した方がいいんだもんね。
だがそれを押してなおも蛭田に戦いを挑む太一。
ここから先はある意味、格闘の域にも通ずる熱き高校かるたバトルが
おっぱじまりそうな予感。指の一本や二本くれてやれがんばるのだ太一。

しかし、落としたカメラに偶然、蛭田の犯した反則行為が写ってたりしないのかなー。
そりゃないか。

▼ショー☆バン:原作/森高夕次・作画/松島幸太朗
決勝戦のマウンドに立つ兄と同じ立場になったつもりで
球場の外でまだまだ力投を続ける我らがアー坊。
アー坊も兄の姿を追っていつの間にか成長しているなあ。

そういや現時点で単行本31巻と目標60巻の半分をやっとこさいったところなので
番太郎が中学野球を卒業してもアー坊を主人公にすれば
まだまだストーリーは続くんじゃないか?とおバカな妄想をしてみる。

▼涅槃(ねはん)姫みどろ:原作/大西祥平・漫画/中里宣

厄い・・・ってほどじゃないわね

ま、確かにあんなガキの戯言など恐るるに足らず。
志の低い人はそれ相応の道しか歩めないことを読者に教えるいい教訓話ですな。
頭の悪い暴@族の皆さんは今回のみどろを良く読んでおくよーに。

▼発明軍人イッシン:阿部秀司
最終回。イッシンは己の発明品でついに宇宙へ。
辿り着いた惑星がもし地球より時が経つのが遅かったなら
その分、地球よりは長く生きられるだろう。

とりあえずこれで市奥家に平和が再び訪れたが
なんだか地球規模で平和が戻ってきたような気がする。
それほどイッシンの発明品はヤバすぎるものばかりだった。

短命だったけど、作者が不良マンガ以外にも
ハチャメチャギャグマンガも描けることが分かったのは収穫かな。
気が向いたらまた来てください。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
7ならべでカード運が悪いのは分かったから
せめて「1」は「A(エース)」と描きましょうよ。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 4+5号 6号 7号 8号 9号
2007年2月1日 木曜日