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罪と罰 藤富保男 何のはずみか 夜中に目覚し時計がなり出した すぐ叩いてベルをとめた まではよかった
あけ方砂か砂利か小さい石が 枕もとでとび散って 踊っている夢で また目がさめた 石のかけらと思ったのは 時計の数字たちであった 長い針といえば 時間をこえてねじれてしまっている 多忙を 時間のせいにした罰であった (「Bo'r」5号1996年) |
昨日の夢 藤富保男 体が丸くなって こわれたラクダではなく 小さくなって カタツムリではなく 遠慮がちになって といって水鳥ではなく
それではとばかりにカメレオンになって 舌を出したが わが身よにふる ながめせしまに またづつきがみたいので もぐる (「蘭」39号1995年) |
海水浴 藤富保男両手をひろげて 波の壁を押えようとしても この水枕は大きすぎる (「蘭」38号1994年) |
朝 藤富保男起きると すべての戸をひらき すぐ逆立ちをして カラスを真似て 一声二声わめき 人生を呪うなり (「Bo'r」1号1994年) |
詩人藤富保男の紹介
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