エフェクトス

 万物の 元たる光を 感じ取り
 学び修めて 行使せん
 森羅を統べる慣わしよ 我が両腕の力と変われ


<神話に見られるエフェクトス>

 エフェクトスが地上そのものであることは、神話として書かれている事は無い。 しかし、全てのエネルギーの原型である事。そして、元力の性質から推測可能である。 特に、7つの元力のなかで、大地を表すものが何一つとしてない事が、その証明となるだろう。 と、ここまでは所詮推測である。本題に戻ろう

 神話において、使徒エフェクトスは最も早く創造された者である。 その役目は「光」であった。非常に混乱を招く記述である。ここで言う「光」とは、 アーの行使する力そのものであり、太陽やランタンの発する光ではない。補足しておくと、 ウェントスの光、及びアクシスの光とは、また異なる光である。 純粋に力であり、エフェクトスが「力の術士」と呼ばれる所以である。奇跡∵大破壊∵はその力を収束させた物である。

 なお、エフェクトスと様々な神話との間には奇妙な共通点を見る事ができる。“7”と言う数値である。

 これら数値に関しては第二部で述べる事とする。

<職業としてのエフェクトス>

 厳密に言えばエフェクトスは職業ではない。生まれである。 元力と呼ばれる力を用いる者たちの総称で、一般的に魔法と言えば元力か魔術を指す。

 魔法使いとして知られる元力使いは、魔術師とは正反対の扱いを受けている。 生まれながらにして力を扱える元力使いは、その力を制御できる者であればともかく、 制御できない者は災いの元とされ、迫害を受ける傾向にある。彼らのように、 力に振り回される元力使いを集め、力の制御、及び仲間を与え孤独から救うために作られた組織が、 セプテントリオンと呼ばれる組織である。

 蛇足だが、それぞれ元力の表す色と宝石の表を用意した。 神の定めし色、すなわち虹の7色を眺め目の保養としていただきたい。

元力 宝石 補足
孔雀石 體術を表す。
無色 ダイヤ 判断力を表す。
ルビー 忠誠心を表す。
ガーネット かなり特殊。一般には赤茶であるが、混ざり具合によってはこうなる。
戦闘術を表す。
オニキス 精神力を表す。
月長石 冷静さを表す。
サファイア 自制心を表す。

<逆位置>

 力に溺れる。力を行使したくなる。力を求める。いずれにせよ、力に囚われてしまう。

 元力使いであると言う事は、選ばれた民である事の証である。
 なぜ、脆い人の子らに我らは迫害を受けねばならぬのか?
 なぜ、良優種たる我らが人などと言う劣等種のために、力を使わねばならぬのか?

 全ては、このような世界のありようが間違っているのだ。 人の子などというものを、世界の基準にした神が悪いのだ。 必要の無い物は、破壊するのみ。災いと言う名の祝福を人の子に!