ルナ

まどろみに 落ちる間際の快楽を
守る事こそ わが使命
何人たりとも 眠りは侵せず


<神話に見られるルナ>

 夜の守護者として語られる事の多いルナは、他のアルカナと異なり太陽と共に最も身近な星である、 月をその象徴としていた。最低限の明かりを用意し、眠りを妨げず、また安全な夜道を照らすのが彼女の役割である。

 彼女自身は神の左手であり、見えざるところで主に活動し、人々の生活を護った、いわゆる「見えざる神の手」である。 それゆえ神話に登場する機会は少なく、主役として語られる事も無い。それが彼女の使命である。

 「大皆触」の際その姿は見事に打ち砕かれ、現在では弱々しく欠けた月がその亡骸として宙に浮かんでいる。

<職業としてのルナ>

 ルナと言えば盗賊。レクスとは正反対に位置する職業で、これは彼女の見えざる手としての性質が、 見えないところでの行動、行為を表す為、自然と定着したのであろう。

 他にもコロナたちが操る暗殺部隊というものも、まさしく神の見えざる手と呼ぶに相応しい。 とは言え、彼らが使徒ルナの主な役割であった夜の守護者と呼ぶに相応しいかは疑問である。

<逆位置>

 元々そう言う職業である。ただ、行為が大雑把になり、する必要の無い破壊や、殺人を行い、 自らの証拠を残す事をいとわなくなる。プロとしては2流。

 安心しな。口はかてェからヨ。つかむしろ、堅くなっちまってるのは追いかけてきたレクスの方か。 ぎゃはははは!