ひとり言 第18ページ(2001)
X-ウイング発売なる。12月17日

 『あのファインモールドがX-ウイングを出す!』 発表時に誰もが耳を疑った、ファンの妄想にも等しい凄いキットがついに登場!。

 キットは正に 『X-ウイングという飛行機の/72スケールキット』で、基本スタイルは素晴らしいし、繊細なパネルラインや、コクピット・脚収納部のディテール等は、撮影に使われたプロップ以上に良くできているし、機体毎のディテールの違いもパーツで再現出来る範囲の物は用意されてるし、マーキングの違いも、それぞれデカールが用意されているし・・・もう、ファインモールドらしさバリバリの「愛のある」キットで大満足。多分、ストレート組みで十分OKのSWキットって映画公開から4半世紀で初めての快挙でしょう。

 さて、おバカな私は、SWファンの悪癖みたいな物でキャノピーをくり抜いて窓枠だけにしてしまいました。もちろん、本物(プロップ)が特殊撮影する関係で窓ガラスが入って無いからなのですが、実際にやってみると、そこだけ随分とバランスが崩れた感じがしました。上記のように、飛行機キットとして本来有るべき姿が再現されているのでガラスが入っていないと変なんです。・・・・今は、パネルラインを太く深くしてディテールダウンしている所です。勿体ない気もしますが、ソフビのYウイングと並べるには出来が良すぎるんだもん・・・(笑)
超無駄話12月14日

 この前、例の「ジンジャー」が発表されましたね。今のところ凄いんだか何だか怪しいけれど、荷車を牽引して作業車として使っている映像にセンスオブワンダーを感じてしまった。やっぱり日常的風景の中で変な物が動いている光景って好き。

 でも、ふと思ったのは、あのクラスの発明なら、例えばホンダなら発想出来そうだし、作る能力もあった筈。でも残念ながら「日本発」で売ろうとした場合、何だかんだ考えつく限りのケチを役所がつけ潰しにかかるのは目に見えてますね。前例の無い「新しい車両」は厳しいとみてロボット作ってるんだったりして・・・。何にしろ商売になると見るや協力者が沢山現れ、役所も不必要なケチつけないアメリカは強いわね。

 25年くらい前、「ローラースルーGOGO」というのが流行しました。ちょっと前に流行ったキックボード的な物ながら、ラチェット機構のペダルで走行する為に遙かに発明品テイストがありました。あれ、実はホンダ製だったのです。個人的には今でも欲しい逸品なのですが、当時事故が多くて問題になり消えていったと記憶しています。勿論、事故原因は乗っている人間のマナーにあるのですが、新しい「物」を悪者にするのは前例主義の日本の常。上記の、もしホンダがジンジャーを作ったら・・・と考えたのは、多分、そんな記憶があったから。

 で、まぁ、そんな話題を、ここで書こうと思い、それに添える絵でも描こうとしたのですが、なんせローラースルーGOGOはパイプをL字型に曲げた貧相な形で、描いていてもつまらない。やっぱり、パイプ構成で描き甲斐のあるのはモトラでしょ・・・
更新情報12月8日
1: HP容量節約のため、実車写真コーナーの八九式中戦車とダスターを削除しました。
2: ランツブルドッグ特別展示室の完成写真を1枚差し替えました。(細部塗装した為。)
3: 第1展示室に一件追加しました。重いページなので更新部分だけ以下に抜粋します。
 潜水夫とネコ
 リヒートモデルの120ミリ、手に魚を持ち、ネコと戯れる潜水夫。雰囲気は抜群だけど、一体感に欠けるのは組むのが下手なせいか?
3頭目の狂牛病を発見・・・

 勿体ない。焼却処分とは・・・。 狂牛病の牛肉や牛骨スープを大臣や役人達全員で食べて見せて、「ほらね安全」とアピールする絶好チャンスだったのに。
 過去に流通した牛肉が安全だったかどうかが問題なのだから、一番安全そうな肉を選んで「美味い美味い。安全だ。」なんてやっても意味無いに決まってる。飼料会社をスケープゴートにする前に、一番怪しい物を自ら食べて見せれば少しは尊敬されるのにな・・・農林水産省は勿体ない事してるよな・・・。
シャーマン105ミリ榴弾砲が登場!11月28日

 いや、もう1/35スケールで登場したらしいのですが、ここでは1/16を紹介。私は去年のタイガーに続いて製作・塗装をさせて貰いました。今年はバトルシステムも発売され倍増した魅力を発揮すべく、展示会でデモを行いました。いやぁ〜楽しかったですよ!榴弾砲でタイガーをやっつけるのは本当に痛快!きっと、チハの57粍ならもっと・・・

 以前もちょこっと書きましたが、シャーマン自体は凄く古いキットなのですが、タイガー譲りのギミック満載RCユニットを搭載して魅力的な製品となっています。タイガーとは、エンジン音が違います。砲身後退ギミックは有りませんが、ライトが点灯します。バッテリーは一本ですが容量のある物がセットされ、タイガーと同程度の時間遊べる様です。セットされたプロポは驚きの2チャンネルで、それでよく動かせるなぁ〜と鉄人28号的な感動が味わえます(笑)

 砲身上、シムファイア風に何やら付き、コードがハッチへと延びていますが、これがバトルシステムの赤外線を出す部分。タイガーの場合は開発時から考慮してあったらしく外観を全く損なう事はありませんが、シャーマンはこのようにモロに外に出ます。一応、砲身から取り外せますが、ハッチ内へ格納出来ないのです。赤外線を受ける装置はハッチにズボッと填める様になっていて、外しておけばスケール感を損なう事が無いのは嬉しいところ。
 
 この1/16では、星形エンジンのM4にHVSSの足まわりを装着したタイプをモデル化しています。せめてこの仕様で1/35版が出ていれば、あれこれ組み合わせを考える楽しみが広がったと思うのですが、まぁ、1/16も1/35も「出ただけでも有り難い」という奴なのかもしれませんね。
 役に立たない函館観光記11月20日

 しし座流星群が降るという日、天気予報は曇り、しかし道南では晴れるという事で、急遽、函館に行って来ました。操車塔、朝市、イカ釣り漁船を見て、ハセガワストアの焼き鳥弁当を食い、星を見るため車中泊、とチープ三昧ながら旅気分を味わいました。しかしイカ釣り船団の煌々と照らす照明により星はあまり見えず、この点では失敗でした(笑)

ハセガワストア
 函館のあちこちに点在する24時間営業のコンビニで、店中で焼き鳥やらお好み焼きやらパンやら弁当やらを作って売っている近所に是非欲しい便利店でした。素晴らしい!。今時、MIU2のボトルキャップ付きが残っているくらいの店ながら、地元出身の大メジャーバンド、グレイのメンバーが昔よく利用してたというので、ファンは一度は行ってみたい店らしいです。確かに「どんなに売れてもメンバーは庶民派」というイメージ作りに丁度良いお店では有ります(オイオイ)。画像はハセガワストア・カラー(?)の路面電車。

操車塔
 ぜんぜん観光スポットじゃないけれど、平成7年まで実用に使われ(!)その後移設されたという路面電車用操車塔。信号やポイント切り替えをここで遠隔操作していたそうです。現存する日本最古の物だそうで、街角にポツンとある直径1,9メートルの小さく格好良い塔でした。

男爵資料館
 実は今回、一番のお目当てだった所。場所は函館からちょっと離れた上磯町当別。有名なトラピスト修道院がある所で、資料館の敷地にはイイ感じのレストランもあります。このレストランは値段の割りに結構ちゃんとした料理を出していて美味かったです。その上、コーヒーがセットだとは思わず途中で席を立ってしまったくらいに満足しました(笑)。あ、そうそう、資料館では感じの良いおばちゃんがお茶を出してくれて嬉しかったです。

 だいたい旅行ガイドは女性向きに出来ている為、食い物やオシャレっぽい場所の記事専門になり、この古農機具や古民具ばかりの男爵資料館は不当に小さく扱われてます。私はその影響から、あまり期待しておらず、ここにある装軌トラクターと、蒸気自動車ロコモビルを見れれば良い程度に思っていました。しかし、実際に行くと見所の多い素晴らしい資料館だし、本館2階、別館3階という規模の大きさも意外でした。この本館自体、大正10年築の唯一現存するキング型牛舎という物で、北大の一件の後だけに興味深かったです。

 男爵とは、「男爵イモ」の生みの親、川田龍吉男爵の事で、元々は造船技師で函館ドックの為にこの地に移り住んだそうです。そして、農業の近代化を目指して農業試験場を作り研究を始め、その成果の一つが「男爵イモ」という事らしいです。この資料館には氏の導入した農機具から日用品に至るまでの膨大な数のコレクションが保存、展示されています。近代的な農機具は勿論、手紙やカタログ、実験器具、本当の「バロメーター」や、ドアの取っ手や蝶番まで・・・何でも有ります(笑)。それらが男爵個人の持ち物という唯一の括りで揃っているので、ある一時代の標本といった見方も出来ると思います。私が好感を持ったのは、これだけ豊富に物が有りながら、富豪のイヤラシイ贅沢さ豪華さとは無縁で、有るのは実用品ばかりだという所でしょう。逆に言うと、女性観光客のセンサーには何も響かない理由が解った訳ですが(笑)

ロコモビルとクレトラック
 うわぁ〜ウダウダと長く書きすぎた。手短に。現存する日本最古の自動車「ロコモビル」は、ガラスケースに囲まれて写真は撮りにくいのですが、やっぱり車好きなら見ておくと良いでしょう。モトクロスバイク風のタイヤ等、何処までレストアが正確か少々疑問で、こうなると熱心に写真を撮る気にならなくて残念。屋外にはレプリカがあって触れるけど、あくまで記念写真用で出来はイマイチ(笑)。
 さて、個人的に大注目であった問題の装軌トラクターは、クリーブランド製と書いてあり、Cletracである事が判明!思ったよりも古い型ではなさそうです。これについては、別枠で書こうと思います。 「〜続報」
ついでに江差−開陽丸青少年センター
 函館では、ごく個人的な小さい範囲ですが気持ちよく過ごせました。見所が多いだけでなく、気分良く帰れるという点で高ポイントの観光地だと思います。

 さて、普通は、札幌−函館間は、長万部方面のルートを移動するのですが、早めに函館を出発し、江差方面から遠回りして帰る事にしました。 開陽丸は幕末期オランダで建造された幕府軍艦で、戊辰戦争当時に榎本武揚が乗った船として知られています。1868年、暴風で江差沖に座礁・沈没しました。これを観光スポットとすべく当地で船を復元製作、引き上げた大量の遺物(これは本物)を展示しているらしいのです。以前、図書館で豪華な遺物目録を見て以来、一度行きたかった所です。しかし、その入り口あたりで、スピード違反で引っかかり断念しました。威圧的な態度の警官が言うには 「ここでいつも取り締まりやってるから地元の人間は引っかからない。」なんだそう。なんと観光客専門に狙っていると言うのです!。こういう場合、警官だけ浮いているのではなく、地元全体がそれを許している傾向があるので要注意。観光客を叩くとは北海道人として恥ずかしい限りです。それにしてもヤクザ紛いのチンピラ警官がいるとは聞いてましたが初めて会いました。記念写真でも撮っておくんだった(笑)。あれに捕まった方、北海道人が、皆があんなだとは思わないで欲しいです。

 江差では、ごく個人的な小さい範囲ですが気分悪く過ごしました。見所が少ないだけでなく、それまでのいい気分を台無しにするという点で・・・な観光地だと思います。はい。
 HME、好評のうちに終了!11月7日

 さる4,5日にホッカイドウ・モデラーズ・エキシビションが開催されました。今年も沢山のサークル、個人が参加、初雪が降るという悪コンディションにも関わらず数千単位の来場があり、モデラー自前の展示会としては大成功でしょう。(運営は非営利、経費はモデラー側の参加費で賄っています)

 本来なら私なりのレポートをするべきですが、そのうち公式HPによるキッチリした報告がある筈なので、そちらをどうぞという事で。 ごく個人的には、体調が悪く作っていた物の大半が間に合わずショッパイ展示だったのですが、1/16タイガーとシャーマンのイベントが出来て楽しませて貰いました。

 で、実は大した物を作れなかった理由がもう一つありまして、雪が降る前に調べておきたい事が沢山あるのに出来ない状況にウジウジしていたのです・・・ということで・・・情報求む!へ続く。
情報求む!

 写真は、加藤製作所のクローラー式のトラクターで「P型」という物らしいのですが、実在していなければ知ることは無かったであろう謎の車です。私は全く資料が有りませんし、加藤製作所でも正確には把握していないらしいです。可愛いスタイルに一目惚れし、レジンキット化しようと写真を撮り採寸もしてあるのですが・・・。

 この車両が特別興味深いのは、キャタピラが九七式軽装甲車の物を流用している事で、足まわりはそれに合わせた専用設計です。全体的に華奢な作りで、農用トラクターとして設計されているのは間違いなさそうです。弱々しい牽引具や細い骸骨式キャタピラから牽引能力は低そう、隣にあった、これ又貴重な三菱製のTA25型クローラーと比べるとサイズは同等でした。つまり、牽引出力25Hp、重量2t半クラスか、それ以下でしょう。

 加藤製作所は、戦前にもトラクターを作っていたそうですが、戦後は昭和20年にはもうトラクター生産を開始したとか。この車両はグリル上にKATOの文字が有るのですが、マークに関して言えば、戦前、戦後は「KATO」、戦中は「カトウ」だったそうです。常識的に考えて戦後すぐの生産でしょうが、以前作っていた物の再生産から始めるのもスジのような気もします。結局、何も解ってないのです。

 2001年9月末頃から11月6日まで、北大農学部「モデルバーン」にて露天展示。昨日行ったら屋内へ収容作業中でビックリしました。いずれ正式に公開し常設展示になるでしょう。モデルバーン建築物内は現在非公開です。
関連記事「幻のトラクター発見!」 「〜続報」
ボロいデジカメのユーザーの方へ(笑)。10月25日

 操作レバーが付いたのが解るでしょうか。アクロバティックな取り付け方をする部品で、何かに引っかけたりしたら破損間違いなしです。 あと、グンゼの 「Mr.スーパークリアーつや消し」 をエアブラシで吹きました。トラブルの発生も有りましたが、なんとか誤魔化しました。なお、背景は 「妖怪根付け」 の説明書で間に合いました(笑)

 もともと私のデジカメはボロいので、模型を蛍光灯で撮るのが難しいのですが、こうも物が小さいと流石に対策を考えなくてはいけません。手ブレ防止用に新たに三脚(1980円ながらシッカリした物)と、光量不足を補う為にレフ版 (千円ほどで買った丸い奴) を投入。さらに一眼レフ用のクローズアップレンズを手に持ち、レンズ前にかざして撮影する方法を採りました。

 使用したクローズアップレンズはケンコーのNO.10です。かなりブツに寄って撮る物なのでライティングの自由度は減りますが、その分ドアップで撮れて画像も明るく感じます。普通はNo.2とかNO.3とか数枚買っておいて重ねて使うのが一般的です。 私は一眼レフのフィルター類は58ミリ径で揃えているのですが、ウチのデジカメで使うとサイズがギリギリで、うっかりすると前回の画像のように歪みが出たりレンズの端が写ったりします。だからと言ってわざわざ大きいのを買う気はしませんが。一説によると大きい虫眼鏡も良いアンバイだとか。どこかに有ったら試してみようっと。

 ・・・っと、以上、大した事していないのですが何かの参考になれば。 シャッターはセルフタイマーで、右手にレフ版、左手にレンズを持っての撮影は液晶モニターの付いたデジカメじゃ無ければ首を痛めそう(笑)。
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