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vol.26
ことばのあやとり 関 富士子

☆新作ことわざアナグラム☆

  第一弾


羽根なき鳥か

 羽根のない鳥は、どんなに鳥のようにふるまっても鳥にはなれない。身のほどを知るべし。


ケシ掘らぬ咎

 ケシを自生させておいて罰を受けるように、ほうっておいただけで人に咎められること。


蜘蛛の編み物

 繊細で壊れやすそうだが、そのじつ人をあざむき破滅させる恐ろしいもの。


良いハブをも捕る

 毒のないハブと同様、善良な悪人は存在しない。噛みつかなくてもただちに捕らえるべきである。


見ずに叩いて

 見る前に飛ぶよりも、目をつぶって叩いてみてから飛ぶほうが賢明である。


ロバ角先越えぬ

 ロバが自分の角の先を越えてジャンプすることはできないように、その人には不可能であること。



もんだい もとになったことわざはなあに?
第一弾 答え
はねなきとりか→ときはかねなり
けしほらぬとが→しらぬがほとけ
×くものあみもの→「もとのもくあみ」のつもりが一字違っていました。ごめんなさい。
よいはぶをもとる→るいはともをよぶ
みずにたたいて→たていたにみず
ロバ角先越えぬ→ころばぬさきのつえ

紙版"rain tree"no.26おまけ

 今ごろになってアナグラム「蜘蛛の編み物」にミスがあったことに気づきました。ごめんなさい。ミスプリントはよくあることですが、アナグラムが間違っていたのでは話にならない。
 アナグラムとは、ある一続きの語句の綴りの文字を入れ替えて、別の新しい意味を持つ言葉を作ること。日本語だと、すべてひらがなにして、ばらばらの音にして、並べ替えて作る。
つまり、もともとあったことわざの音を並べ替えて、ことわざらしくみえる新しい語句を発見するというわけ。たとえば、「羽根なき鳥か」は「はねなきとりか」。この音を入れ替えると、「ときはかねなり」となる。
 新しいことわざには新しい意味が必要だ。まあ、ようするに単なるこじつけだが、いかにもという感じがおもしろい。
ルールはわかってみれば簡単。もし、こんな新作ことわざができたよ!という方、ぜひ関宛てにメールでお送りください。「羽根なき鳥か」にアップします。 その際は意味も考えて付記してください。

tubu<詩>6月に生まれて(関富士子)(縦組み縦スクロール表示)  横組み
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