海外移住情報


カナダ永住制度一覧







3千万余の人口を抱える移民の国カナダでは例年
22万から24万5千人の移民受け入れを実施。
2010年からは24万から26万5千人に変更、更なる
増加も検討されています。
またカナダ永住権は国(連邦政府)によるものと州
政府によるものとに分かれています。
関連情報については 「カナダ査証編」 を参照


○個人移住/Skilled Worker(FSW)
特別な職業技能や経験を有し、その技能や経験
がカナダの産業や経済に貢献できる人に対して認
められます。ポイント選考制を採用している移住制
度。2003年9月、合格ポイント数が引き下げられま
した。
ポイント制度の詳細

○個人移住/Canadian Experiance Class

カナダで就労している人、または申請前3年内に
フルタイムで1年間以上雇用就労の実績がある人
が対象。ポイント選考とは別に審査。中級レベル
以上(職種により異なる)の語学力が必要です。
※職種はNOCリストのタイプ0・A・B(高度技能職)
が該当。対象となる就労期間は2年。但しカナダ
の認定高等教育機関での2年以上の就学経験
者は就労期間が1年となります。
※ケベック居住予定者は対象外。

○個人移住/Skilled Trade
該当職種にて申請前5年内にフルタイムで2年間以
上の職歴がある人。またはフルタイムで1年間以上
の雇用内定がある人などが対象。
※ケベック居住予定者は対象外。

○PNP 州政府技術移民制度
州政府による永住権発給制度。様々な州で実施。
PNP制度の詳細











○ビジネス移住/
Economic Business Immigrants Program
投資家、起業家、または自営業者としてカナダに
移住を申請する人が対象となります。
2002年の移民法改正により各種条件などが変更
となっています。

ビジネス移住制度の詳細 

○家族移住/Member of the Family Class

カナダ市民、または永住者の被扶養家族として
カナダへの移住を申請する人などが対象となり
ます。扶養関係にある近親家族が集まり生活す
ることを目的にしていますので、19歳以上のカナ
ダ市民、または永住者がスポンサー(呼び寄せ
者)になります。スポンサーの経済能力は特に規
定されていません。但し学生の場合は生計能力
の説明が必要。
また日本人の場合は、原則的に面接審査は免除
されますが、ケースによっては面接または状況調
査が行なわれる場合があります。婚姻による永住
権は申請から発給まで通常1年前後。
尚、家族クラスの対象者は、 配偶者、婚約者、両
親、祖父母。18歳以下の子供、兄弟・姉妹、姪・甥。
19歳以上の学生、他。
カナダ移民局・家族クラス移住ガイド
<カナダで結婚しカナダで移住申請>
永住権申請が受理されると、自由に就労が可能
な就労査証を申請できます。但し制約があり、永
住権が取得できるまで、カナダ国外に出ることは
できません。
<カナダ・海外で結婚しカナダ国外で移住申請>
日本のカナダ大使館では申請受理を行なってい
ません。移民法改正によって、カナダ国内にある
Missisauga の Case Processing Centre(CPC)
への申請が必要。また、審査期間中のカナダ滞
在は一般ビジターの身分となります。
尚、「健康診断結果を理由に申請を却下しない」
など、特に配偶者の手続きは簡素化されました。
■カップルのための仮永住権
交際2年未満のカップルには「仮永住権」が発給。
仮永住権取得後、2年間引き続き同居している
場合に限り正規の永住権が取得可能となります。
2013年実施の同システムは偽装結婚による永住
権取得対策としても機能しています。





■公式機関
カナダ移民局
カナダ大使館・査証部
カナダの移民制度の詳細は変更される場合がありますので常に最新情報を入手下さい。

■Express Entry制度
2015年1月、カナダで有望なスキルを持つ人の審査を優先させる「新オンライン申請審査システム」が実施。
スキル・職歴・語学力・雇用先などを登録後、優先順位に沿ってITA(Invitation to Apply)という「永住権申請
許可」が移民局から通知されますが、1年を経ても通知がない場合、登録プロフィールは自動抹消されます。


■ブリッジオープンワークパーミット制度
2012年12月実施。永住査証申請中に有効な就労査証が失効してしまう申請者のための延長査証。

■永住査証の更新と失効

カナダの永住権は5年毎の更新が必要です。また、移民法改正によって、5年間のうち730日(約2年間)をカナ
ダで過ごすことが義務付けられています。これによって、6ケ月以上カナダを離れる場合申請取得できた帰国
許可証(国外滞在がカナダ居住と認められる制度)は廃止。この滞在規定を怠ると永住査証は失効し権利は
失われます。尚、新たに永住権を取得した人は移民として入国してから5年間が対象。カナダの会社または政
府から正規に雇用されて国外に居住している場合、その配偶者、内縁、子供である場合、人道的な理由が認
められた場合などは例外として扱われます。

■永住者カード/PRカード
カナダでは2002年6月に永住者カード<Permanent Resident Card>(通称メープルリーフIDカード)を新規導
入。個人情報が読み取れるプラスチック製の光学式カードのために、身分証明にも使用でき、携帯も容易。
2003年12月からは、入国時に永住者であることを証明できるのは永住者のみが対象のこのカードのみとなり
ました。旧・永住証明書類「RECORD OF LANDING」の廃止は、偽造防止と入国管理の強化などが主な理由。

■カナダの市民権(Citizenship)
カナダ永住権の所持者を対象に過去4年間内に3年以上カナダで過ごし、また2年間を永住者として過ごして
いる人が市民権を申請できます。申請者の審査はカナダ市民としての権利義務やカナダについての筆記試験
があり、審査に約10ケ月を要します。また市民権を取得するとカナダ国籍となるため、二重国籍を認めていな
い日本の法律により、所定の手続きによって日本国籍を放棄する必要があります。

■スーパー査証
カナダ市民権または永住権所持者の両親や祖父母は最長2年間の一時滞在査証を取得することができ、さら
に2年間の滞在延長申請が可能です。ただし申請には1年以上の医療保険(カナダ国内・民間保険会社のもの)
への加入と健康診断書(移民局指定)、経済援助承諾書または収入証明書が必要となります。