久々のロケットガールの続編, 4.魔法使いとランデヴーが8月に発売されました.
ロケットガールがアニメ化にあわせて新装刊されました.
作者,作品紹介
- 作者
-
野尻抱介さんは
ロケットガールシリーズと同じ富士見ファンタジア文庫の「クレギオン」シリーズでデビューした,
宇宙SF小説家です.
「クレギオン」シリーズはもとはネットワークゲームですが,
基本的に小説との関係は最小限らしいので,もちろん知らなくても問題なく読めます.
ロケットガールは2作目のシリーズになります.
ライトノヴェル系ではその他ソノラマ文庫から「銀河博物誌 ピニエルの振り子」(続巻中断),
ファミ通文庫から「ふわふわの泉」(読切,星雲賞受賞作品), が
発売されています.
近年はもっぱら一般SFに足場を置いており,
SF-Onlineでの, オンライン小説「沈黙のフライバイ」以降,
「太陽の簒奪者」(早川書房Jコレクション)をはじめ,
SFマガジンでの短編発表が増えています.
ドラゴンマガジンのインタビューでも書かれているように,
クラーク,ハインライン,ニーヴンといったSF作家に影響を受けているようです.
- ロケットガールシリーズとは…
-
- 富士見ファンタジア文庫から発売されている宇宙飛行ものSFライトノヴェルです.
内容自体はばりばりのSF小説でありながら,
時々出てくる物理理論や宇宙工学系専門用語が分からなくても気軽に楽しめる作品となっています.
物理の枠からほとんどはみ出さないからといって, 別に固い話ではありませんし,
SFというジャンル名だけで後込みするような方こそ, 是非読んで頂きたい作品です.
- 挿絵
-
- 1作目, ロケットガールでは 山内則康さんでしたが,
- 2作目から むっちりむうにいさんに変更になっています.
- 作品リスト
- ロケットガールは現在,
- ロケットガール(ドラゴンマガジン連載)
- 天使は結果オーライ(書きおろし)
- 私と月につきあって(書き下ろし)
の3作が発売されています.
また短編としては,
2作目の発売と前後して「クリスマス・ミッション」が,
3作目の発売と前後して「ムーンフェイスをぶっとばせ」が,
いずれもドラゴンマガジンに掲載されました. こちらはいずれも文庫未収録.
- あらすじ:
-
ハネムーンでいなくなった父親を探しに, 夏休みにソロモン諸島へやってきた女子高生森田ゆかり.
日本人がたくさんいる島があるという話を聞いて, たどり着いたこのアクシオ島にいた日本人とは,
何とOECFによる海外援助の一環といいつつ純国産技術を用いた低コスト有人宇宙飛行を目論むソロモン宇宙協会のメンバーたちであった.
極限まで重量を減らすためにダイエットを強制され, 逃げ出したパイロット候補に代わり,
155cm, 37kg, 健康で体力のあるゆかりは, いきなり父親を探す手伝いをしてもらう代わりに宇宙船のパイロットになるはめに.
しかし経済企画庁から課せられたノルマは年内の有人飛行だが,
まだロケットも無事に上がった試しがない. 果たして無事に上がるのか?
内容データベース
アンケート
私のページで実施したアンケートの結果です.
他サイトのリンク