演歌イベント観戦記2006
入間演歌コンサート・2006年4月1日
2006年4月1日、私は、「入間で演歌・ふれあいコンサート」に行ってまいりました。
以下は、私のその時の様子の記録です。
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西尾夕紀さん
曲目は、「大和撫子花吹雪」、「ヤンザラエ」、「雪椿」、「越冬つばめ」、「涙そうそう」、「白い海峡」、新曲CW「花燃えて」、新曲「よさこいおんな唄」
でした。
新曲は事務所社長の山田太郎氏作曲という力の入れようの伝わるメジャー調本格演歌です。この日は好天に恵まれ、絶好の花見日和ということもあり、話題も花見
に関するものが多くなっておりました。桜色の着物という歌手の方も多くなっておりました。本日の着物は三沢あけみさんからの贈り物だということでした。
「ものまね」番組でのレギュラー出演もありご存知のファンも多いと思います。本日も「雪椿」、「越冬つばめ」、「涙そうそう」、「白い海峡」はものまね
バージョンで行われました。事務所の先輩でもある大月みやこさんのものまねもあったのですが、時間もないこともあり「顔着物は同じ」ということでした。最近
は三沢あけみさん、香西かおりさんのものまねにも挑戦しているということです。また、CWの「花燃えて」についても紹介されており、CW曲が意外に良いという
こともあるという話もされました。CW曲についてはイベントに出向かないとなかなか生で聞く機会がないというのもあります。
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松原健之さん
曲目は、新曲「金沢望郷歌」、新曲CW「もし翼があったなら」、「涙そうそう」でした。
21歳のとき「旅の終りに」の主題歌歌唱に抜擢され、作家の五木寛之先生に認められてデビューのきっかけとなりました。そして、五木ひろし先生の事務所に入り
「金沢望郷歌」でのデビューとなりました。金沢市内を始め、石川県内での路上ライブでの好評も大きかったそうです。
目指す歌手が「会場に出るだけで喜ばれる歌手を」ということで「五木ひろしさん」という大きな夢を持っております。NHK歌謡コンサートにも2度出演され、端整
な顔立ちが非常に印象的でした。本人いわく「ヨン様」?いえ、「ヨン様」を超えるくらいの歌手になれば、さらにその顔立ちが効果を発揮します。オフには趣味で
温泉に入るという話もありましたが「氷川きよしさんクラスになると普通に温泉も入れなくなる」そうで…それだけの歌手を目指せるという感を持ちました。
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三船和子さん
曲目は、新曲「むかしの男」、新曲CW「半分貸します」、代表曲「だんな様」、「契り川」、「花かがやいて」でした。
新曲「むかしの男」はマンボ系リズム演歌で、ダンス振付も取り入れた点が特徴となっています。ファンの中にも、高齢で足腰が弱っているとなれば振付を取り
入れて歌うというのも、良い運動になると思います。また、CWの「半分貸します」は、忙しい「だんな様」の手助けも半分しますという妻の心情を描いた歌です。
やはり、健康のためには外出をして、歌を歌うのが一番、そして、ダンスも取り入れてというのがあります。というのも、三船さん自身、この歌を歌い始めて
ウェストが5cm縮んだという、女性にとって嬉しい話もされていたからです。それだけに、だんだん外出が億劫になってくるのは心の健康を傷めることになり、
それが最後には肉体に…私の将来を暗示??(TT)
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山口ひろみさん
曲目は、前作「一世一代」、「浪花ごころ」、新曲CW「海峡蛍」、「望郷じょんから」、新曲「知床番屋」でした。
大阪出身で、小柄もパワフルな演歌が魅力的な歌手です。新曲「知床番屋」は「世界遺産級ヒット」を目指したいということもあります。歌手自身が歌唱中に
ステージから会場に降りてお客さんに握手を求めるのはよく見られるのですが、今回はお世話になっている売り場の店員さんにも握手を求めるシーンが見られ
ました。デビューから5年ですが、この5年で入間に3回出演ということもあり、この会場には大きくお世話になっていることもあるかもしれません。また、会場
のお客さんに「知床番屋」曲紹介をお願いしての歌唱となりました。リズム感のある元気系演歌です。
さて、山口さんは、デビュー前に母を亡くされているという話をされていました。今回は、「望郷じょんから」の歌唱の際、今まで支えてくれたファンの方、そ
してふるさと大阪、何よりも応援してくれた母のことを思い出して、感情が入ったのが非常に印象に残ります。
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湯原昌幸さん
曲目は、新曲「都忘れ」、前作「冬桜」、「北の盛り場」、「雨のバラード」、新曲CW「一途人」でした。
司会者としても、バラエティ番組での出演、旅番組での妻・荒木由美子さんとのおしどり出演なども有名です。新曲「都忘れ」は、団塊世代への応援歌として、
前作「冬桜」に続く内容です。「冬桜」が大好評だったことで久々の新曲でもあります。まず、「都忘れ」テレビ出演歌唱バージョンのワンハーフを歌唱後、
「それでは皆さん、さよーなら〜」??、「ではなかったですね」。CWの「一途人」紹介の際も、「"雨のバラード"時代のドーナツ版ではA面、B面といっていた
のですが、こちらはC面、D面(CDだから)?」。これがエンターテイナーたる所以です。
最近は音楽より刺激的なものが多く、業界全体が元気のない時代だけに、このような「マルチタレント」も非常に貴重な存在ですね。
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森若里子さん
曲目は、新曲「霧の川」、「女の川」、「女の酒」、「浮草情話」でした。
新曲はしっとり系の本格演歌です。司会者が見とれるほどの美貌が印象です。今回は、会場の皆さんにどこから来たかという質問をされていました。私と
同じ横浜からという方、東松山からという方、結構時間のかかる場所からも来場されていたようで、車で1〜2時間かけてというファンが多かったのが印象的
でした。森若さん自身も(和風のイメージがありますが)ドライブやゴルフを趣味にされているそうです。調理師免許もあり、手作り料理も得意にしているそう
で、ホームパーティも開くそうです。和風イメージとして、茶道、剣道も得意にしているという話もありました。この業界、特に健康に気を遣わねばならない
こともあり、お茶など健康に良いことを多く取り入れているそうです。
今回、サービス精神も非常に印象的でした。会場のお客さんに歌唱サービスをされ、その方は非常に上手に歌っていました。う〜む、私はそこまで行かない
なぁ…
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・全体印象
昨年は体調を崩して、レポートを書けなくて申し訳ございませんでした(イベント観覧は致しましたが)。ということで、今回のレポートは一年ぶりくらいですの
でお久しぶりということになります。
銀座三越のイベントがなくなって、山野楽器の演歌イベントは最近は埼玉県中心で行われております。今年は入間とさいたま浦和(浦和で行われるのは初めて?)
また、何と大阪の八尾でも行われるそうです。しかし、全体の回数が減少した感は否めずその意味での残念さはあります。埼玉県以外の山野楽器でもイベントを
行うように拡大すればと思うところがあります(銀座の招待システムは除く)。
とりわけ、最近は趣味の多様化にともなって、演歌のみならず、この業界全体の元気がなくなっているという問題があります。というのも、インターネットや携帯
電話の普及で、ほしい情報が簡単に手に入る社会情勢になっています。そのため、最近は人間同士のつながりなしにほしいものが手に入る時代となり、真の人間関係
が作りにくい時代でもあります。人間関係の希薄化、その悪影響はあらゆるところに波及しており、それが一因となって大きな事件が起こるとも言われております。
その意味では、演歌業界の商売手法というのが、実は、社会に向けた一つの問題提起になるのでは?という意識を最近私は持ち始めております。とは言っても、実際
に今回のイベントに参加している客層はやはり中高年中心。このイベントに子連れの参加客がもう少しいれば、という感はあります。
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