工事前準備

 工事前の準備はこれからスタートする工事をスムーズにするために重要です。工事が始まると忙しくなります。がんばりましょう。

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いつでも写真は撮りましょう。  建築の場合、工事が進んでしまうと前の部分がまったく見えなくなってしまいます。全工事が終わるまでこまめに写真を撮り、「我が家の建築日記」を造りましょう。良い記念になるばかりで無く、御自分の家の理解も増しますし確認も出来るからです。  
少しでも心配ならば地盤調査。 後々家に残る問題で多く残るのは地盤に関する事が少なく有りません。少しでも地盤が心配であれば地盤調査を依頼しましょう。後で家が傾いた場合の修理費用は莫大です。基礎の下に隙間が出来ていたと言う話も有ります。
 方法にもよりますが、スゥエーデン式は比較的安価に行い事が出来ます。その際、少なくとも敷地の3箇所で測ってもらいましょう。
 軟弱地盤であることがが見つかった場合、地盤改良工事等入ることが有りますので、なるべく早くしておきましょう。工期が延びる原因となります。
 
図面を受け取りましょう。  工事が始まる前には施工会社が作製した図面は一通りもらいましょう。
 代表的な物として配置図・平面・立面・仕様書・矩計図・基礎伏図・床伏図(1階・2階)・小屋伏図が有ります。
 他に、展開図・電気設備図・給排水設備図が有ると理解しやすいでしょう。
 公庫で融資を受ける場合、工事共通仕様書(解説付き)を業者からもらいましょう。建物の施行方法から言葉の説明まで詳しく書いてあります。
 
近隣挨拶をしましょう。  近隣挨拶は必ず工事前に、できれば施工会社の工事担当者と一緒に行いましょう。どのような方が引っ越してくるのか御近所の方も不安に思っています。新築場所を囲んでいる家、及び道が狭くてトラックが通ると迷惑をかけてしまいそうな家にも挨拶にいくと良いでしょう。
 また、簡単なお土産等を持っていくことをお勧めします。
 
少し寂しい解体工事!  解体工事が始まれば、危険ですので家に近付くことは出来なくなります。解体前に忘れのもの確認と合わせて、最後の思いで写真を御家族で撮っておきましょう。
 解体中は埃が出ますので、水をかけるようにさせて下さい。
 
大切な植木等は取っておきましょう。  立て替えの場合、今まで大切に育ててきた植物を取っておきたいものです。その際は、取って置きたい物にはビニールテープのリボンを付ける等して分かりやすくし、他の場所へ移動しましょう。工事最中に枯れてしまわないように水をあげる事を忘れずに。  
仮設水道・電気・トイレは大切です。  仮設水道・電気・トイレは着工前に準備させましょう。隣の家に借りに行くことが無い様にしなければなりません。特に水は最初の段階から必要になります。無いようで有れば対策を工事監督に聞きましょう。  
配置はとても重要です。(地縄)  図面の上では建物の配置を決めていても、いざ現場では感覚が分からないものです。そこで、現場に縄を張って実際の建物の位置を出すことを「地縄」と言います。
 車を止めるのには十分な広さ(1台につき2.5×5m)が有るか、植物は植えられるか、物置が置けるか等実際の使用方法を考えることが出来ますので良く考えましょう。この時点であれば変更は可能です。
 しかし、隣家への配慮を忘れ無いようにしましょう。屋根が隣地へ近すぎると屋根の上から雪が隣の家に落ちたり、屋根は良かったけれど雨樋が出っ張ってしまったりする事が有ります。
 
基準レベルを決める時は慎重に。  ここで言っている基準レベルとは、地盤のどこを0とするかを言います。地盤は一見平でも端から端までの高さの差が10cm以上出る事も珍しく有りません。一番低いところで決めてしまうと、高いところの基礎天場が地面に近すぎ、最悪換気口が地面に触れてしまい、水が基礎下に入る事になります。
 コンクリート枠パネルの制限により基礎高さの限界は有りますが、基準レベルはなるべく高い所で決める事をお勧めします。
 
さあ始まるぞ地鎮祭!  地鎮祭の詳細は地方により違うと思いますので、工事監督の方に相談されることをお勧めします。
 めったに出来ない事ですから地鎮祭の最中は、工事監督の方に写真を撮ってもらいましょう。通常1時間程度で終わります。
 玉串料(神主に渡すお金)・お酒を御用意ください。基本的に御祝儀を業者の方に渡す必要は無いと思います。
 
着工時金の準備をしましょう。  さて、工事が始まります。と言うことは着工時金の支払いをしなければなりません。工事をスムーズに進める為にも準備しておきましょう。  
整地はきれいに。  解体・整地後、ゴミ等が残っていないようにさせましょう。綺麗な現場は良い工事の鉄則です。
 また、基礎を処分するとその部分が凹む場合が有ります。敷地を出来るだけ平にしますが、敷地の中に水が残らないようにする事も大切です。
 
早めの屋根・壁仕上材の検討。  基礎が終わり、上棟するとすぐに屋根そして窓が設置し終ると壁の仕上材を施工します。材質の種類によっては発注後時間がかかる場合も有りますので、なるべく早く決めましょう。材料が無くて、工事が遅れる事かあ気に入った材料が使えない事にならないように。  

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