木工完了検査

  下地工事が終った頃に検査をします。内部や外部の仕上に影響をおよぼしますので注意しましょう。また、中間検査間での補修はここまでに終わしてもらいましょう。

時期 検査項目 コメント 結果
木完時金の準備をしましょう。  木工が完了すると完了時金を支払う場合が有ります。工事をスムーズに進める為に準備しておきましょう。  
外壁はきれいですか?  外壁はきれいに貼られていますでしょうか?ズレていたり、隙間が有ったりすると雨漏りの原因になり家の寿命を短くする可能性が有りますので補修をしてもらいましょう。
 外壁の隙間はコーキング(ゴムのような物)で埋めます。サッシと外壁との隙間も同じです。コーキングがきちんと打たれているか確認しましょう。
 
スリッパは有りますか?  床が貼り終わると、比較的建物の中に入りやすくなります。御自分でも見てみたいと思うでしょうが、靴で上がるのは内部を汚すので止めて下さい。スリッパを用意しましょう。また、職人にも内部履きと、外部履きはわけてもらいましょう。
 階段ができる前は2階に上がるのに梯子が有りますが、スリッパで上がるのは非常に危険です。上がる時だけは靴を履いて下さい。工事現場はとても危険です。2mの高さから落ちて職人が亡くなったと言う話を耳にしたこともあります。
 ヘルメットが有れば借りましょう。業者の人はかぶる事が義務付けられています。
 
養生はしてありますか?  養生とは、建物に傷が付かないように保護する事を言います。
 特に床には大きな傷を付ける可能性が高く、紙だけで無く薄い合板をひく事も有ります。養生シートは床にテープでとめたりしますが、これがきちんと付いていないと養生シートの下にゴミが入り、よけい傷を付ける事にもなりかねませんので注意が必要です。
 和室の柱にも養生用の紙を貼ります。
 
枠・ドア材を確認しましょう。  枠・ドアに物・色の間違いは無いかを確認しましょう。
 また、建築会社等の庫を使った場合には出荷時期で色が少し違ってしまう事も有ります。場所により色の差を発見したら交換させましょう。
 木製の材料は1本毎に色が違いますのでこの限りでは有りません。
 
枠材はきれいに付いていますか。  窓・ドア・床と水平・垂直になっていますでしょうか。工事中ですと分かりにくいのですが、仕上げた後に目立つ事も有りますので注意しましょう。
 余計な隙間が生じている事も有りますので、確認しましょう。
 
手摺は揺れませんか?  階段の手摺は完全に閉じていれば問題ないのですが、出っ張っている(自立している)ような形の場合完全に固定するのは難しいので、多少揺れてしまう事が少なく有りません。あまりにも揺れて不安を感じる場合、工事監督へ相談しましょう。  
カーテンレール・BOXの下地は入っていますか。  窓上等にカーテンレール・BOXの下地が入っていないと、後でそれらを固定する事が出来ません。窓上等補強下地を入れてもらいましょう。  
床・階段からの音に注意。  床は内部の作業性を良くする為に先に貼られます。
 しかし、接着剤や釘が不十分であると音を発生する事が有ります。床鳴りに気が付いたら工事監督に報告し補修してもらいましょう。
 検査する時は、1部屋に一人で入るのがよい様です。2人で入ると音が出にくくなる事が有ります。
 
きれいな現場を心掛けてもらいましょう。  建築現場では建物の中で造作工事(枠や細かい材料を現場で合わせて造る)が行われます。それに伴い大量のゴミが出ますので毎日掃除させ、ふようなゴミは持ち帰らせましょう。傷も発生しにくくなりますし、補修の必要な部分も早く見付かるようになりメリットは数多く有ります。  
下地ボードは浮いていませんか。  下地ボードとは壁や天井に貼ってある石膏ボード・合板の事を指しています。
釘でとめますが、強く打ち過ぎるとボードを打ち抜いてしまい、結局付いていないと言う事になります。また、十分打ち込んで無いとクロスを貼る際に釘の後がクロスの上に点として残る事にもなります。
 ボード表面から少しだけ凹んでいるくらいであれば上出来です。
 
建て具の動きはスムーズですか?  木工完了時点で部分的にドアが取り付けされます。開け閉めして無理無く動くか確認しましょう。そうでなければ調整してもらいましょう。  
傷がそろそろ発生します。  各部下地が終わる頃、各所に傷が発生しはじめます。
 建て具等は養生してあっても、その枠に凹みが発生する事も有ります。窓も同じです。
 この後の仕上に入る前ならば、ひどい傷でも部品の交換等出来る可能性が有りますので躊躇せずに現場監督に指摘しましょう。
 後々何十年も住む家です。手間は惜しまないで下さい。
 
外壁はきれいに貼られているか  外壁に傷は有りませんか。足場を解体する時にぶつけて傷を付けてしまったと言う事も有りますので注意しましょう。  
手直し工事は早めにしてもらいましょう。  木工完了検査では細かい修理点が幾つか出てくると思います。ですが、大きな変更でも無い限りすぐに訂正出来ますので、次の工事が始まる前に補修させましょう。  

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