基礎検査

 家を支える重要な部分です。また、工事後は見えなくなるので検査をしにくくなる場所でも有ります。しっかり検査しておきましょう。

時期 検査項目 コメント 結果
配置をもう一度確認しましょう。  基礎工事がスタートすると位置の変更は難しくなります。着工後の変更は期間の延長はもとより費用もかかります。もう一度確認しましょう。
 
一度きりの写真撮影。  基礎工事が始まる前の敷地、鉄筋が入った時(鉄筋を入れない場合は基礎のみぞ「根切り」を掘り、砂利「割栗」をひいて突いた後)、基礎天端均しが終わった後、の3回ぐらい写真を撮りましょう。基礎工事はこの後の工事が始まると見えなくなる所ばかりで、問題が起きると非常に大きくなる可能性が有ります。  
根切りは十分取りましょう。  根切りとは、基礎の為に地盤を掘る部分を言います。特に寒冷地では、凍結深度に達しなければなりませんので深くなります。
 しかしながら、コンクリート型枠パネルの制限が有りますので、無闇に深く出来るものでも有りません。基礎伏せ図に基礎の断面図が有りますので確認して下さい。
 
割栗は十分突きましょう。  割栗とは、基礎の溝を掘った部分の底に敷く砂利の事を言います。この部分をしっかり固めてからコンクリートを流さないとしっかりした基礎は出来ません。今回だけは余計に突いてもらいましょう。  
鉄筋はきちんと配置していますか?  地域にもよりますが、今ではほとんどの場合基礎の中に鉄筋を入れています。
 しかし、鉄筋の入れ方により余り効果をなさないことが有ります。注意点としては、床下換気口の部分が補強されているか、コーナー部分は補強されているか、鉄筋の先はR状になっているか、量は十分か等になります。
 
換気口は適当に。  換気口は床下の通気を促進し、建物を長持ちさせる効果が有ります。しかし、無闇に配置すると基礎を弱めることになりますので注意しましょう。
 建物内部の換気口(建物内部で基礎の立ち上がりがきれている部分、完成後の点検にも使用されます)にも基礎下部の平らな部分が切れている事の無いようにしましょう。また、閉じていない、出っ張った基礎があり、柱等がそこに乗っているとその部分も弱くなりますので、なるべく他の基礎にぶつけるまで延長するようにしましょう。これらは基礎伏せ図により事前に確認をする事が出来ます。
 
束石はしっかり固定しましょう。  束石とは、基礎の間に配置する四角いコンクリートの塊の事を言い、1階床を支えます。
 この束石がしっかりしていないと後で1階床が沈む恐れが有ります。蹴ってみて動くようであれば工事監督と相談し、しっかり固定させるようにしましょう。
 
防湿フィルムは丁寧に。  基礎の土が出る部分叉は防湿コンクリートの下に防湿フィルムをひきます。
 これは、地面の湿気が上がって来るのを防ぎ、建物を長持ちさせます。隙間なく敷いてもらい、シート毎の重なりをきちんと取るようにしましょう。
 
屋根・外壁材・風呂を決めましょう。  屋根・外壁材は上棟前には決めましょう。建材によっては材料を準備するのに時間がかかる物も有ります。
 屋根材が上棟後すぐに葺くことが出来ないと金融公庫の検査が受けられ無いだけでなく建物を濡らしますし、工事遅れの原因ともなります。外壁も同様で、貼るのが遅れると建物を傷めることになりますので、建材選びは少し早めにしましょう。
 ユニットバスは上棟前に設置することも有りますし、上棟後でも比較的早く設置しますので先に決めておきましょう。
 屋根・外壁材・風呂の色とかを決定する時は、必ず実物のサンプルを見て決めましょう。
 
基礎天端は平らですか?  基礎天端とは家の構造材と基礎に設置させるの部分であり、平らに、水平に保たれなければなりません。そのため、この部分は先に造った基礎の上にモルタル等を塗り、表面を綺麗にします。
 基礎と密着しなければいけないので、簡単に剥がれたりする事の内容に施工させましょう。
 
アンカーボルトは真直ぐに。  アンカーボルトとは、建物構造部(土台)を基礎に固定する重要な部分です。建物の角々とか、体力壁の下場等に設置します。少なくとも、2.7mの間隔で配置します。また、土台のつなぎ目にも設置する事になっています。
通常は基礎の真中に、真直ぐ上を向いて立っています。ずれると、土台をきちんと付けることが出来ないので注意が必要です。
 
ヒビは有りませんか? 地震が起きると地盤の不同沈下がおこり、基礎にヒビが入ることがあります。これは仕方ないとしても、、基礎工事の段階でヒビが見付かった場合は深刻に考えた方が良いかも知れません。すぐに工事監督に相談し、対策を練りましょう。
 完成後時間が経つと床下換気口付近にヒビを見つけることがあります。その際には地盤の不同沈下が起きている可能性が有ります。
 
敷地内はきれいにしてもらいましょう。  基礎を掘ると大量の土を処分しなくてはなりません。この土をきちんと処理しているか、後の工事に邪魔になるゴミが残っていないか等確認しましょう。当然工事監督がするべき事ですが、汚いなと思っているのを遠慮する事は有りません。  
残土・埋め戻しは水勾配を考えて。  基礎工事が終わると根切りから出た土を処分しますが、その前に外構に当たる部分をある程度整地します。その時に、敷地内の水がきちんと外部に流れるようにしましょう。水溜まりが出来ると現場がどろどろになります。  

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