先月29日(金)、KBC映像労組は会社との団交が決裂し、不本意ながら14時間ストライキを決行しました。
会社は、私たちがストライキを打つことで「会社としての信用問題につながり、今後の業務に支障をきたしかねない」と発言しましたが、私達に言わせれば、そのような行動をさせた原因は会社にあるのです。
組合員は、身を切る思いでストライキを決行し、その後苦労するのは結局、私達労働者なのです。なにも好きでストライキを打つ訳ではありません。これは、組合員の今までの怒りが爆発した結果であり、会社はその従業員の気持ちを汲み取るべきです。
ストライキ権を行使するという事は、「会社」という強い力に立ち向かう為の最終手段であり、その行為は憲法第28条で保障されています。
今回ストライキを打たざるを得ない状況に陥ったとき、会社は、ストライキを防ぐ為の手だてを何もしてこないばかりか、ストライキを決行した後の事ばかり対応していました。これには本当に、残念で仕方がありません。
これまでの組合結成後、数多くの団交で色々な話をしてきました。その中で、会社の状況も苦しいのは十分わかっています。しかし、根本的なところでは、結局何も変わっていない。どうして、ウチの会社にはお金が無いのか?どうして、今あるお金だけで物事を考えるのか?いつも核心部分になると黙ってしまう。話はいつも堂々巡り。そして、夏・冬一時金回答は見事なまでの同一乗率。これじゃあ、みんなの不満は爆発しますよ。
今までだって、組合は会社にかなり歩み寄ってきました。今度こそ、会社は明確なスタンスを打ち出し、従業員達の納得いく説明を行うべきなのです。みんな、先が見えず、不安で仕方がないのです。なのに会社は「今は不景気で厳しい状況が続く。」「どこも厳しい」「ウチより悪いところだってある」などと前向きな発言は一切無く、低いところしか見ようとしない経営陣。
この会社で働く従業員たちの生活がどんなものなのか考えたことがあるのか?私たちはこの程度の賃金しかもらえない仕事しかしていないのか?冗談じゃない。景気が悪くなる前から根本的に私たちの賃金は低すぎる。不景気と一緒にしないで欲しい。
KBC映像は福岡のプロダクションの先頭にたって、他のプロダクションの指標となる存在にしたいといっていたのは社長ではないのか?今のままの状況が続けば本当にみんな見切りをつけて辞めてしまう。そうなってからじゃ遅いと言っているのにどうして分かってくれないのですか?
本日組合は、会社に第3次回答を要請し、回答日は来週の予定となっています。
執行部としても、このまま終わるわけにはいけません。今からが本当の闘いなのです。私たちも、毎日仕事に追われ忙しい。しかし少しでも働きやすい環境になるよう、働く者の権利を守れるよう、組合を結成し今までやってきました。要領悪いながらも、私たちのやってきたことは決して間違ってはいないと今も信じています。今後もみなさんと一緒に、何でも話しあえるような環境をつくって行きたいと思います。
そして、今の組合の雰囲気が会社全体をを包むようになったとき、初めて労使が理解し合える、よい職場が生まれると考えます。
今年も早かったなあ
あっというまにもう12月、今年も残り一ヶ月を切りました。
国際マラソンも終了し、年末年始の特番等でみなさんまだまだ忙しいことと思います。まさしく「師走だけに忙しく走り回る」といったところでしょうか。しかし、師走という言葉は「当て字」だそうです。もとの語源については諸説あるようですが、「為果つ(しはつ)」がなまったものと言う説が有名なようです。
四時(四季)が果てる月であることから,為果つ(しはつ)または四極(しはつ)と呼び、一年間の締めくくりとして、すべてのことをなし終え、結末をつけるという意味であったようです。
さて、来週はいよいよ3次回答です。「師(経営者)」も西に東にあわただしく駆け回って、誠意ある回答をわたし達に示して、すべてを丸く納め一年を締めくくるのか?それともまさしく「年を越せない」状況になるのか?
3次回答は、きっと誠意を見せてくれますよね?