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KBC映像労働組合ニュース・2000年12月5日 号外

緊急連絡!!ケイ・ビー・シー映像組合員の皆様へ
ス ト ラ イ キ 準 備 指 令
発 令

12月5日(火)の第三次回答団交に於いて、組合が求めている誠意ある回答が得られなかった場合、執行部は下記の日時でストライキ決行を検討しています。

予定日時

12月8日(金) 9:30〜12:00

組合規約により、スト突入は、全組合員の直接無記名投票で過半数の賛成が必要となります。そのための説明集会を12月6日(水)昼と夜の2回行います。詳しくは明日の新聞で団交内容と共にお伝えします。

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KBC映像労働組合ニュース・2000年11月29日 第24号

・ 年末要求二次回答!

・代議員会12月1日(金)開催いたします


二次回答 乗率1.8!

昨日11月28日(火)18:00〜二次回答団交が開かれました。

回答は年末一時金のみでした。(今号最後に全文掲載)

組合: 一時金以外の回答が無いが?
会社: その他の回答については、時間的余裕がなかった。
組合: 組合員の気持ちは2.0が最低ライン。1.8という回答は、配慮してもらったのはわかるが、持ち帰ることはできない。
会社: 今年度の見込みは予算に対して91.9%、昨年に対して93.7%となっている。このままでは赤字予算。しかし、社員の皆さんの置かれている状況を考え、1.7のままでは皆さんのプラスにならないだろうと1.8に上げた。会社には本当に余裕が無い事を踏まえてほしい。(1.8にしたことで)マイナス2300万円の経常利益になりそう。年度末には何かしら対策をとらないと…
組合: 一時金の業績給の金額は具体的にどうなのか?
会社: 夏と同じ5段階で金額も同じです。昨年の冬は1700万円のプラスだったので業績給もあの金額だった。今年は無理。合併前のKBC映像は年2.0でほぼ固定して期末一時金を年度末に払っていた。それを業績給に当てはめようと。会社が良くなれば業績給をアップしたいと思っている。
組合: 契約社員に対してゼロ回答だが。
会社: 契約は年俸制であり、均等に割って払うもの。支払方法が1/12か、1/14で支払うかというだけの事。契約社員に払えというのは話が違う。別封を払えというのなら年の初めに契約更新で言うべき。極端な話、社員の一時金がゼロでも契約には支払われるのだから。
組合: 何度も言っているが、「3年後正社員に…」とか言われ、みんな頑張ってきた。我々から見ても弱い立場におかれているし、人数調整に雇われ、いつ「いらない」と言われるかと思っている人も多い。その人達に対し、評価する事で安心感を持って欲しいと思う。
会社: 社員も契約も一緒と考えている。契約だけいきなりクビとか考えていない。
組合: しかし、これではみんな納得できない。
会社: 今年もこの数字となった経緯を書いた紙を同封して皆さんの理解を求めたい。1.8を高いとは思っていません。しかし、これ以上は無理。理解して欲しい。

会社が乗率を上げられない事情は執行部としても十分に理解しているつもりですが、その他の要求なども含めて考えると、到底従業員の気持ちをくみ取った誠意ある回答とは思えません。ゆえに、執行部としては、スト権発動も視野に入れた形で会社に保留を申し出、同時に会社に諸要求を含めた形のさらなる検討を求めました。


長浜電影隊長のひとこと…
労働組合ってな〜に!?

こんにちは長浜電影隊長です。今回の新聞から、組合の問題やプロダクションにおける様々な問題なんかを、分かり易く紹介していきます。

今回のテーマは「労働組合ってなーに!?」

労働組合とは、憲法(団結権・団体交渉権)によって保護された労働者の権利を執行するための組織です。分かり易く言えば、会社に対する不満や不平を発言できる環境を国が認めているのです。それに関する労働三法では、実際に行動に移すに際して様々な保護と会社側に対する義務を謳っています。たとえば、団体交渉の拒否や組合に対する営利的な関与などは組合(労働者)との対等な立場を保てないものとして認められていません。

では、なぜこのような法律が認められているのでしょうか?それは、労働者は経営者に対して圧倒的に不利な立場にいるからです。もしこのような法律がなければ、一方的な解雇や安い賃金での雇用など経営者の一方的な判断で会社は動いていきます。そこには、労働者の人としての権利は与えられず、営利追求型の会社が作られていき最後には労働者の中から病気を起こす者や死んだりする者が発生する状況が起こってしまうのです。そして、その者達に対する保証すらも得られない状況をも生んでしまうのです。

KBC映像の事で考えてみましょう。組合ができる前、私たちは安いとは思いながらも給料やボーナスを会社の言うままに受け取っていました。劣悪なる労働環境も改善される見込みもなく、ただ泣き寝入りの状態でした。それに対して、発言できる場所すらも与えてもらえませんでした。しかし、法に沿った形で組合が発足した今、会社側は交渉の場所に立たなければならない、義務を負うことになりました。これによって少なくとも労働者達が置かれている劣悪の労働条件を訴える場所ができたのです。また、会社はそれに対して誠実な回答をしなければならない義務を負ったわけです。これからは、法に守られた環境下で会社と対等に渡り合えて行くことができるようなったわけです。

ここで長浜電影隊長からのひとこと
「物言えぬ労働者は会社も自分も滅ぼす事になる」

組合の機能として会社経営の正常化をチェックする事も含まれています。この機能を果たさないと雪印や三菱自動車のような事態を招いてしまうことになってしまうのです。みんながんばりましょう!!

で、長浜電影隊長ってだれ?


今後の予定

11月29日〜30日

12月1日(金)

12月4日(月)

12月9日〜10日

緊急職場集会開催期間(参加お願いします)

代議員会開催 19時〜

第三次回答団交指定日(予定)

九州地連雇用の多様化対策会議


23号掲載の

「上半期決算の赤字2200万」は「赤字500万」の誤りでした。

訂正してお詫びいたします。


2次回答・回答書全文
表示し終えるまでしばらくお待ちください。

2次回答・表紙

2次回答


組合員の生の叫びに耳を傾けてください。

最近どうして会社をやめる人が多いんですか?

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KBC映像労働組合ニュース・2000年11月22日 第23号

・一次回答!!

・本日19時より代議員会を開催します


一次回答!!

11月20日(月)に、年末一時金の回答が行われました(全文を今号最後に掲載

なお今回の会社の回答は回答日までの時間がなかったという理由から年末一時金のみの回答となりました。昨日の速報でお伝えした通り、組合の要求を大きく下回る乗率で納得のゆかないものとなりました。

組合: この数字は低すぎる。納得できない。
会社: 第一四半期で予算の見直しをしたが、上半期の決算は500万円の赤字。非常に危機的な事態となっている。役員会などで、昨年の額に近づこうと会議を重ねてきたが1.7以上はとても無理。理解して欲しい。
組合: なぜ赤字が続くのか?
会社: 営業収入が少ないから。
組合: ず〜っと前から同じ事を繰り返している。具体的な対策を出したことすら無いじゃないですか。
会社: どんなに良い作品を作っても、赤字の作品なら会社として意味がない。皆さんに創意工夫をして欲しい。受注から納品までの工程で、どうすれば収益があがるのかを検討してゆけばきっと良くなる。
組合: いつも経費削減と繰り返しているが現場はきちんとやっている。これ以上は無理というところまで来ている。これ以上はとても無理。他に赤字解消の方法は考えないんですか?
会社: もし、収入があがっても、経費がかかっては意味がない。我々も、東京のBS朝日等に企画の売り込みに行っているが、「相手も予算がない」と興味を示してくれない。受注を受けるにしても限られている。今までの価値観で動いていてはダメ。発想を根本から変えてゆかないと、これからの時代は生きてゆけない。
組合: 同規模のプロダクションで1.7という数字はどこにもない。低くても2.0以上の乗率をどこも出している。こんな数字では、はっきり言って恥ずかしい。
会社: 利益が出せないので、皆さんの処遇が変えられない。このままでは会社がダメになってゆく事はわかっている。しかし、現実に受注が減っている。お金を残すことを皆さんにお願いしたい。これからどうすれば良いのか、皆さんと考えてゆきたい。
組合: そうは言っても、こんな数字ではみんな希望を持てない。昨年から人どんどん人が辞めてゆく事態をどう思っているのか?
会社: 社員の生活を改善できない事は経営者として恥ずかしいと思っている。現在対KBCが75%で残りが外部だから、外の仕事を取ってくるのは大変。BSの仕事などは、単価が低くても取ってゆきたい。CS、BSなど新しい分野でも映像制作会社の強みを生かして、活躍の場を広げてゆきたい。KBCからの発注単価は下がっている。その分の補填は外部からの発注が必要。KBCも単価を引き下げ、プロダクション同士で事実上の競争になっている。だからといって、割に合わないから断っていては仕事はこなくなる。
組合: 私たちは、KBCの内部留保のために働いている訳ではない。KBCから少しでも多く引っ張ってこようという気はないのですか?
会社: 「…」
組合: 今の赤字の原因について、どう考えているのですか?
会社: それは世の中不景気だからですよ。

会社の答えは、またも「赤字だから…」を繰り返すばかり。赤字解消の方法を問うても「皆さんと一緒に…」「皆さんに新しい発想を…」と責任転嫁していると錯覚するかのような発言が相次ぐ。また「外部へ営業している」といいながら「どれも受注は厳しい」と最初から「弱気」の姿勢。結局この日の団交も堂々巡りで何ら問題は解決できず、組合としては、この数字には納得できません。ということを再度伝え、団交は終了しました。

翌21日、会社に対し、

@この乗率では納得できないので再検討すること。
A一次回答で触れなかった、契約社員への別封の回答を行うこと。
B同時に14日付要求書の回答を行うこと。
C11月28日(火)を回答指定日とする事。

以上の申し入れを、小幡書記長から行いました。

2次回答の内容によっては、一時金支給が遅れる可能性があるかもしれません。そんなことは組合としても望んでいません。会社の迅速かつ誠意ある回答をお待ちしています。


20号より選挙区持ち回りの記事掲載をしています。組合員の生の声をどうぞお聞きください。

誕生日おめでとう、私。


1次回答・回答書全文
スキャニングした画像ですので表示されるまで時間が掛かるとは思いますが・・

会社からの回答書1

会社からの回答書2

会社からの回答書3


・・・。

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KBC映像労働組合ニュース・2000年11月20日 第22号

・年末一時金一次回答速報(;_;)


交渉決裂!!

会社回答(一部抜粋)

「社員」

平成12年度年末一時金は、平成12年6月1日から平成12年11月30日を計算対象期間とし、支給日に在籍している社員に対して支給する。

支給内訳は次の通り。

(1) 平成12年6月1日現在在職者で、平成12年11月30日現在引き続き在職中の者に対し、基本給×1.7ヶ月分を支給する。
(2) 扶養家族がある者に対し、家族手当の1.0ヶ月分を支給する。
(3) 主任以上の職位がある者に対し、役付手当の1.7ヶ月分を支給する。
(4) 業績への貢献度に応じて、業績給を支給する。

基本計算式は次の通り。

基本給×1.7+家族手当×1.0+役付手当×1.7+業績給


執行部は、昨年実績をも下回る非情極まりない回答を不服として再度の検討を申し出て誠意ある2次回答を期待します。

団交の詳細、今後の対応は明日の新聞で詳しくお伝えします。


今日のひとこと

今日のひとこと


お待たせしました。
書記局に電話とFAXが開通いたしました。

TEL&FAX:092−761−8023


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KBC映像労働組合ニュース・2000年11月15日 第21号

・臨時組合大会開催。年末要求提出。
・一次回答は11月20日(月)です。
・要求書・労組発文・決議文・全文掲載。


2000年度臨時組合大会開催

 11月13日(月)に第一回臨時組合大会が開催されました。参加者は出席24名、委任状8名の計32名で大会は無事成立しました。

 はじめに三角委員長からのこれまでの経過報告があった後、永野副委員長から、年末闘争の運動方針および年末要求(案)に関する説明、いつもの淡々とした口調ながらも熱く弁舌をふるい予定時間を軽くオーバーしてしまい、執行部からの補足説明も全部一人で喋りきってしました。要求書(案)については組合員からいくつか質問が出ました。主だったものを掲載します。


ベースアップに関して

組合員: ベースアップの算出基準は?
執行部: 我々の友人など他の企業に勤めている同世代の人と比べると、確かに毎月の手取りに大差はない。しかしその人たちは残業はほとんどない。残業手当は手当である。「残業しないと生活できないのは明らかにおかしい。基本給で生活できるだけの金額を要求するべき」との考えから、このようなベースアップ基準を算出した。
組合員: その人の年齢×1000円となっているが、同期入社でも年齢はバラバラ。年齢での要求には不平等が生じないのか?
執行部: ベースアップは賃金体系の年齢給部分に対するもの。現状社歴に関しては格差が生じているが、職能給を含め、見直しの必要性は執行部も認識しています。

一時金について

組合員: 一時金の乗率はどのようにして出したのか?
執行部: 職集で出た意見を代議員会で集約した。その意見を踏まえてこの乗率を出した。また、特に、一人暮らしの人は月々の生活費が足りないために一時金を切り崩しながら生活費に充てている。とてもボーナスをもらったという実感はない。ボーナスというからにはこのくらいの乗率は当然の要求と考えます。

契約社員に関する要求について

組合員: 要求書(案)には「年俸制の廃止を求める」とあるが、これでは不安が残る。そのあとどうするのかが書いていないが組合としてはどう考えているのか?
執行部: 現在の契約社員に対する扱いは会社の一方的な交渉で契約更新が行われており、とてもまともな交渉など行われていないし、第一、年俸額の算出基準となるべき査定など公平かつ正当に行われていません。名ばかりの「年俸制」は止めるべきであるという意味で書いた。

※話し合いで事項文面を「年俸制廃止を求める」→「会社は査定基準および理由を明確にし、それを契約社員に公開すること」に変更。


 このような意見が出た後、要求書(案)は全員一致で採択されました。続いて、ストライキ権の確立について、三角委員長から説明があった後各ストライキ権の投票が行われ、全てのストライキ権が確立されました。(賛成率)

1: 年末要求に関するストライキ権 90.6%
2: 年末一時金に関するストライキ権 90.6%
3: 地労委闘争を組合解決案に基づき話し合いで解決させるためのストライキ権 90.6%
4: 成果主義・新人事制度の一方的な導入に反対するストライキ権 84.3%
5: 大阪東通の責任ある再建を求めるストライキ権 84.3%
6: 東北美術争議の早期全面解決を求めるストライキ権 87.5%

また、組合費の改訂案に関しては

有効投票数37票、賛成37票、反対0票、白票0票

で、組合規約により、組合費改正案は承認されました。チェックオフの人は11月分給与分から減額されます。チェックオフ以外の人は後日新組合費を連絡いたします。

(組合費改定案は、2000年10月4日発行の第17号に掲載しています。ご参照ください→ここをクリックすると17号に飛びます


11月14日要求書提出!!

 昨日の臨時大会で承認を受けた要求書およびスト権確立通知を会社に提出しました。同時に大会で承認をうけた「決議文」(組合新聞の一番最後に全文掲載)を提出。三角委員長が「予算削減など組合の頭を飛び越えて出回るケースが多い。このような状況だと、組合も感情的になってしまう。ケンカを売るのが目的ではない。パートナーシップを持ちたいと言ったのは会社なのだから、今後は尚一層連絡を頂いて、場合によっては協議の場を持つこともやぶさかではない」とパートナーシップの重要性を強調しました。


14日付け提出分の要求書(全文)

要 求 書

2000年11月14日

民放労連ケイ・ビー・シー映像労働組合
執行委員長 三角文昭

10月人事における不当労働行為に関する要求

1: 2000年度10月人事において、ケイ・ビー・シー映像労働組合の組合員であることを理由に部長代理昇進を見送られた2名の組合員に対して、会社は早急に10月1日付で部長代理として昇進をさせること。

2: また、今回組合に対して支配介入と不利益取り扱いを行なった事を認め、謝罪と今後組合に対して法律に触れるような行為を一切行なわない主旨の掲示を、全従業員が確認できる場所に社長名で行なうこと。

前回の会社の回答は組合としては到底納得できるものではありません。
再度会社の誠意ある回答を求めます。

契約社員に関する要求

 会社は契約社員に対し、「3年経てば社員になる」「3年経てば黙っていても自然と社員になれる」「この契約に納得するか納得できなければ辞めるしかない」などと不適切な対応を行ってきています。これは明らかにその優位的地位を利用した契約更新であり一方的な交渉を行っています。

 会社は、「雇用形態はいろいろな方法があってしかるべきであり、組合にそのことについてとやかく言われるものではない」と以前の団交で言っていましたが、組合としては納得できません。まず、全契約社員に対し、

1: 今までの契約社員の契約更新での一方的交渉に対する謝罪を行うこと。

2: 3年経ったら社員にする等の口約束がありながら契約社員から社員登用を行わなかった理由を説明すること。

3: 現在契約社員の者に対する今後の会社側の明確な説明を行うこと。

上記要求を直ちに実現し

4: 現在契約社員登用後3年を経過している者で正社員を希望する者については直ちに正社員登用を行うこと。

5: 会社は契約社員について、「その人の技術を買っている」と説明しましたが、その契約社員の年俸交渉は一方的であり、正当な交渉が行われていないばかりか、年俸額の算出がその対象人物への公平かつ正確な査定により弾き出されたものとは到底考えられません。会社は「査定は間違いないと」言っていましたが、契約更新時に「貴方の仕事の内容が正直いってよくわからない」などの発言が出ること自体、正当な査定など行われているはずがなく、契約社員に対する誠意は会社に全くないと思わざるを得ません。したがって、会社は査定基準およびその理由を明確にし、契約社員にそれを公開すること。

6: 今後契約社員の採用を止め、全て正社員での採用を行うこと。

時間外に関する要求

1: 時間外に関しての会社側の取り組み方を具体的に説明すること。
この要求に関して会社は何ら具体策を提示していません。

2: 時間外手当45時間打ち切りは明らかに労働基準法違反です。
即刻、時間外打ち切りの廃止を求めます。

3: 過去の代休消化不能分を全て買い取ること。

(代休発生後60日を経過したもの)。消化不能代休が10日を越える者については、毎月10日ずつ買い取りを行うこと。また未消化のまま消滅してしまう年次有給休暇についても買い取りを行なうこと。買い取り規程は基準内賃金を所定労働日数で割った額×1.25とすること。

代休が発生しておきながら、事実上代休消化ができない体制であるのは賃金未払いであるのと同じであり、早急に買い取りを行うこと。

基本給のベースアップに関する要求

1: 全正社員の基本給を(社員の年齢×1000円)ベースアップすること。

2: 住宅手当について、世帯主は3万円、非世帯主は2万円とすること。

就業規則に関する要求

1: 会社は、全従業員に対し就業規則、賃金規定、退職金支給規定、契約社員内規等、変更の有り無しに関わらず付属すべき資料を含み、毎年度配布すること。これは会社として最低限の義務です。

2: 現在の就業規則、賃金規定は曖昧な点が多く、実際45時間以上は代休処理などの明記は一切ない。また、各部署(派遣)などの細かい違いについても明記されていない為いつも行き当たりばったりで、社員や契約社員は戸惑うばかりです。会社は早急にこの就業規則、賃金規定、退職金規程、契約社員規定、契約社員賃金規定などの改訂をおこなうこと。

労使協約に関する要求

1: 36協定について

45時間/月、年間360時間の時間外厳守は今の現状では到底守られるものではありません。現在の労働環境が改善されない限り36協定を結ぶことは出来ません。速やかに協議の再開を求めます。

7: ケイ・ビー・シー映像労働組合書記局設置及び使用に関する協定。

8: 傷病休暇新設に関する協定。

9: 書記局内で使用する電気代の支払いに関する協定。

10: 組合費チェックオフに関する協定。

その他の要求

1: ケイ・ビー・シー映像労働組合宛の郵便受けの使用に関する要求
(KBC新館1階郵便受け)


14日提出の組合発文(全文)

ケイ・ビー・シー映像労働組合発2000−13
2000年 11月14日

株式会社ケイ・ビー・シー映像
代表取締役社長 石出 英明 殿

民放労連ケイ・ビー・シー映像労働組合
執行委員長 三角 文昭

要 求 書

2000年度年末一時金について、組合員の総意に基づいて、

要求を決定しましたので提出いたします。

誠意をもって下記期日までに書面によって回答されるよう申し入れます。

(1) 正社員については基準内賃金の乗率4.0とすること。

(2) 契約社員については一律10万円を支給すること。

・支給日については、労使合意した日とすること。

回答期日  2000年11月20日(月)

以 上


14日提出の決議文(全文)
※実際は縦書きです

決議文

 我々は、現状の会社経営に対して、疑問や不振を少しでも取り除くべく二○○○年五月に民放労連ケイ・ビー・シー映像労働組合(以下KBC映像労組)を結成しました。その背景には、従業員の多くの者が現在の会社において、道理の通らない人事や、人並みとは言えない労働条件に不安を抱いていたからです。そして何よりも「会社を良くしよう」と言う前向きな愛社精神の現れでもありました。結成後の団体交渉においても、社長から「良きパートナーとして考えている」と、我々の趣旨に賛同するコメントを聞き、組合結成は間違っていなかったと確信していました。

 しかし、その後の会社の対応は何ら変化することなく、一方的な予算削減案の発令や賃金規則の改定など、従業員に大きな影響を与える政策を組合に相談もなく勝手に行ってきました。そこには、社長の発言した「良きパートナー」としての組合は実在しませんでした。

 その上に、十月人事においては二名の組合員に対して組合員であることを理由に部長代理への昇進を見送ると言う、不当労働行為事件まで発生させました。また、その事件に関しての団体交渉の中では、組合員資格の決定という本来なら組合の内部事項である所にまで「支配介入」を行ってきました。この行動は明らかに組合の弱体化を狙ったとしか言いようがありません。

 会社経営においても、無計画な予算設定によって生じた赤字収支の連続、それに対して経費削減でしか対応することができない経営手腕の無さは、会社の弱体化をも引き起こしているのです。会社が立ち向かって行かなければならない相手は組合や会社内部ではなく、ライバル会社が凌ぎを削って生き残りを賭けている企業社会なのです。我々は経営陣に対して、声を高くして言いたい「あなた方がいる会社は大企業でもなければ、代々続く老舗の看板を持っているわけでもないたかだか従業員百人にも満たない中小企業なのです。だからこそ、従業員一人一人が大切な財産なのです」と…

 BSデジタル放送の開始や地上波デジタル化の問題など来るべき二十一世紀はプロダクションにとって厳しい時代への突入を意味しているのです。社長はある雑誌のインタビューに「厳しい時代かもしれないが、逆にビジネスチャンスである」と熱い思いを語られていましたが、そのビジネスチャンスを掴むも逃すもそれは従業員の努力に掛かっているものなのです。今こそ労使が一体となって立ち向かって行かねばならない時期にさしかかっているのです。

 我々KBC映像労組は会社に対し、対等な立場での前向きな労使交渉を求めると共に、今回の不当労働行為に関する諸要求の受け入れを強く求めます。

 右決議する。

二〇〇〇年十一月十三日

民放労連ケイ・ビー・シー映像労働組合
第一回臨時大会

株式会社 ケイ・ビー・シー映像
代表取締役社長  石出 英明  殿


皆さん!無関心を装っててちゃダメです。あなたたちが所属するわたしたちの会社の問題は、よその会社の他人の絵空事じゃないんです。自らが置かれている現状に満足して声も上げずただなすがままされるがまま・・それでいいんですか?今まで見過ごされてきたことは、大きな火種になって自分たちに降りかかろうとしているのです。

日々の忙しさに流されるのは当然分かりますが、もっと会社で今起きている出来事に関心を持ってください!もっと意見を下さい!小さな力がたくさん集まればこそ、会社を良くしていけるのです。動かしていけるのです。それが私たちに出来るたった一つのやり方なのです。


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