一次回答を拝見して
う〜ん、やっぱりよく分からない。
「KBC映像」という会社が福岡一、いや、日本一!(^_^;)のプロダクションと呼ばれるようになるには、やはりその指針をハッキリさせるべきだと思う。「よそのプロダクションがやっていないからうちもやらない。」「よそのプロダクションが安いからうちも安くする。」じゃ何も変わらない。右にならえ!ではむしろ状況は悪くなるだけだ。「基準はKBC映像がつくる」くらいの意気込みが欲しい。賃金面、福利厚生、各種手当、対KBCへのスタンス等、今回の回答を見る限りそれは感じられない。とても残念で仕方がない。
もともと要求書は春闘がらみでベースアップがメインだが、要求の大半は以前から申し入れしているものだ。にも関わらず、「検討してゆきたいと考えます」とか「前向きな協議が必要と考えます」「変えたいと思います」というように曖昧な表現が多々あった。
そういう考えがあるなら、具体的な回答をお願いしたい。代休処理問題ひとつにしても会社は何とかしないといけないと考えていることは分かるが、「どうしたい」などの具体的話は何も出ていない。それに会社から団交申し入れも一度もないじゃないか。
会社とそこで働く従業員たちは対等だ。
「KBC映像に入社してよかった」「KBC映像はやりがい・魅力ある会社だ」「KBC映像はアットホームで良い雰囲気な会社やね」などと皆が思うような会社になるように経営者の方々には頑張って欲しい。「赤字だからベースアップ出来ません」と言われたら話が終わってしまう。会社は、利益が出たときは「内部留保が必要だ」と言い、赤字の時は「会社が苦しいから」と言う。結局は、従業員に対しての還元を考えているとは思えません。今までは、労働組合もなく、その場しのぎの会社経営には明確なビジョンが無く、(計画は有ったのだが)長期計画はほとんど夢物語で事実上実行、達成できず、経営者の考えた通りやりたい放題。その結果がこの赤字。再三言うが、
会社が赤字になった責任は「経営者」にある。
「仕方ない、日本経済が停滞していて世の中不景気だから」
それもひとつの原因だろう。しかし、それを言い訳にしてはならない。こんな時が来ても良いように会社に力をつけておかなければならないのに・・・ちょっと遅いか。そして、こんな時こそ人を大事にせんといかんのに・・・。
会社は利益を出さなければならない。そのために経費削減はある程度必要なことである事は当然分かる。しかし、それには限度がある。必要以上の経費削減は作品(番組)などの質の低下を招く。みんな一生懸命やっている。なのにこの先何を削れと言うのか。これ以上の締め付けは従業員の志気を低下させ、会社の雰囲気が悪くなり、更に会社の状態が悪くなる。会社の経営状況を把握する手段としていろいろな数字が出るわけだが、確かにその数字も大事でしょう。でも数字だけであーじゃこーじゃ経費削減だ〜と言ってもダメだ。うちの会社にはいま揺るがない基盤づくりが急務なんです。
「うん、KBC映像なら!」「あそこはいい仕事するよ!」と言われるように、制作力、技術力などプロダクションとしての力をつけないといけないのに、会社全体としてその辺がうまく機能していない。いままで、みんな自分の仕事が忙しくて、技の継承もちゃんと出来ず、人員育成もまともに出来ていない。せっかく入社後数年たち、それなりに中堅になりつつあるところで人が辞めてゆきまた他のみんなの負担が増えてゆく。
いったいこれまでに何人の人がこの会社を去っていったのだろう。会社にとってはこれば損失だ。本当に「他にやりたいことがあったから辞めたんだろう」などと考えているのか?数人はそうかもしれないが、そのほとんどが会社に魅力を持てずに去って行った。一度このような状態になるとなかなか正常な状態に戻るのは並大抵のことではない。今は本当に正念場だと思う。
みんないい仕事をしたい。いい作品をつくりたい。不平不満のない明るい会社にしたい。そして、人間らしい生活をしたい。
良い意味で競争は必要だし、それによってお互いが刺激し合い、良い番組、作品も生まれるだろう。でも、その競争が価格面ばかりメインになっていて、本当に共倒れしかねないところまで来ている。「生き残り」という言葉は酷な表現かもしれないが、KBC映像が放送界、プロダクション界で「生き残る」為にも、従業員みんなで力をあわせて頑張ろうではありませんか。
次回二次回答に再び誠意が感じられない場合、それなりの行動も辞さない覚悟を組合員たちは持っていて欲しい。
以上。