いよいよ本日第3次回答団交が18時から行われます。2次回答では組合と会社との話し合いがつかず、KBC映像労組は身を切る思いでストライキに突入しました。私達にとっては、ギリギリの選択でした。
全国の各単組からもたくさんの激励文をいただきました。本当にありがとうございました。
結果からいうと、ストライキは成功だったと思います。しかし、そのストライキ中に、会社からの団交要請は、残念ながらありませんでした。
いつも言っている事ですが、私たちは何も法外な要求をしているわけではありません。私たちが、人間らしく、気持ちよく働くことが出来、KBC映像という会社が今後発展して行くためにも、技術力制作力をより、確かなものにするためにも、人を大切にし、従業員が希望を持てるような、魅力ある会社にしてもらいたいと言っているのです。会社全体の雰囲気が悪くては、この会社の未来はありません。
ある役員は「KBCとの関係比率を下げて、外に向かって行くにも限界がある。今後もKBCの割合は6割〜7割はあるだろう」と言っていました。要するに、売り上げの大部分を占めているKBCからの受注額がほかに比べて低いことが、仕事をやってもやっても、利益が出ない要因のひとつにあるのです。
何故こんな事態になるのでしょうか?不景気だから?いいえ、それはKBC映像が、KBCの100%出資の子会社であり、基本的に安い労働力の確保のために設立された経緯があるためです。
と言う事は、KBCが単純に「KBC映像は別会社である」で逃れる事はできないのです。なぜなら、KBCが100%資本出資しているのですから・・・。KBC映像がこのような経営状態であることを見て見ぬふりをしてKBCは「知りません」「別会社」ではすまされないのです。
さらに、KBC映像は、KBCとの連結決算を行なっています。連結決算とは、親会社だけでなく子会社および関連会社を含めた決算方法のことで、企業グループ全体の経営実態をより正確に把握することができます。日本では2000年3月期から連結決算中心の情報開示が本格的に実施されています。要は、KBC映像で出た赤字は最終的には相殺されてしまうのです。
KBCは、「KBC映像には自立して欲しい」といつも言っているそうです。そんな事言う前にきちんとやることやってから言ってくれ。不景気だ!デジタル化だ!といっても、不景気になったときにこそ、その会社の真価が問われる。そんな状況がくる前に、会社の「ちから」をつけておかなければいけなかったのに・・・。そうなった時、経費削減だ!ローコストハイクオリティーだ!というのは誰でも出来ます。そんなのは経営とはいいませんよ。
まあ、いつも話は同じ事。とにかく、本日の回答を期待しよう。