昨日18時から、年末一時金第3次回答団交が行われました。会社は前々回団交の2次回答をもって、収拾してもらいたいということで、新たな提示はありませんでした。会社は、
「ここ数年をさかのぼってみると、番組経費率が改善されている。取締役会でも報告した。その成果は、今期に至っては現場の皆さんの努力もあり、11月は7000万ちょっとの売り上げで、300万の赤字になると予想していたが、実際は63万のマイナスに留まり、今までの経験からいうと、従業員の努力の結果だと思うし、組合は違うというが、現状に満足することなく、ローコストハイクオリティーでよい作品を作って頑張って行けば、収益はよくなる。今後も含め、皆さんには頑張って頂きたいので、激励金を出したいと思う。」
(といって、激励文を読み上げる。)
「5千円というわずかな金額ですが、会社の意図するところを汲み取ってほしい」と述べました。
その他の諸要求に関して、
@週休2日制に関しては、
「今年の夏にも回答したように、これを実行する事で、時間外が急増するのは会社にとって非常に厳しい。もっと現場を把握している部長代理を筆頭に、現場の問題をどうすれば週休2日制に移行出来るか明確にして実現出来るようにしたい」
A出張時の時間外に関しては
「そもそも時間外を支払うと言うことが、現在の出張の概念から外れてしまう。今すぐに時間外手当は支払えないが、今後の研究課題として考えます。」
B佐賀支局問題に関しては
「KBC報道とも話をした。(KBC映像)報道制作本部とも話をして、色々な問題について解決策を見つけだしたい。近々佐賀に行き、この件ついてじっくり話し合いたい。」
と述べました。これに対して執行部は
「週休2日に関しては、すでに未払い賃金問題の時に早期導入を求めていたはず、会社も14年度内に導入したい。と言う主旨の事を言っていたにも関わらず、現時点で現場の長と話し合うというのは、遅すぎる。」
と釘を刺した上で、改めて平成15年度の導入を強く求めました。さらに組合は、
「佐賀支局に関しては、365日常に緊急事態に対応する心構えを持たなければ行けない職場は、基本的には異常な労働状態で、早急に増員をはかって欲しい。あわせて北九州のENG車運用に関しても、専属のドライバーを置く予算立てをして、来年度から実現できるよう、KBCと契約交渉を行って欲しい。」
などを要求した上で、激励金の提案を受け取りました。
昨日の団交で会社の提示した回答は、乗率への上乗せではなく別封での提示でした。
また、会社が以前から口にしていた『完全週休2日制』については「今の段階では確約できない」との事でした。
別封の金額も5000円と低額ではありますが、年末一時金では初めての提示であること。専門職社員にも最初から支給を示してきたこと。加えて、組合員にも年内解決を望む声が多いことを踏まえ、執行部としては部分収拾を提案したいと思います。
部分収拾については、臨時大会を開くのが通常ですが、今回は時間的制約を考え、組合員の全員投票を行い、皆さんの意見を集約します。投票用紙は選管から本日中に配られます。投票締め切りは20日(金)12時までです。投票期間がたいへん短いのですが、可決の場合の年内支給を考え、このようなスケジュールになっています。全組合員は必ず投票して下さい。
また、『完全週休2日』については『出張時の時間外』『佐賀支局・北九州支社の業務委託の労働環境改善』とあわせ、最重要事項と位置づけ、今回の収拾とは別に、年明けから団交を再開、2003年度からの確実な実行を目指して会社と協議していきます。