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KBC映像労働組合ニュース・2004年1月22日 第190号

我々は不当な{解雇}絶対許さない


昼集会に組合員が結集!
名乗りを上げて怒りのアピール!

昨日開かれた集会には、KBC映像労組の組合員が30名、KBC労組と九州地連の有志13名のあわせて43名が参加し会議室を埋め尽くしました。

最初に三角委員長が「今日は、4名が名乗りを上げる事を決意し自らの声で皆さんに訴えたいと言っています。4名の方を公表します。斎藤はじめさん・吉永健司さん・平尾理恵さん・山口香織さんです。4名の声を聞いてください。」と{解雇}に直面している4名を紹介し、それぞれの胸中を訴えました。

斎藤はじめさん

「年越しはものすごく不安だった。今も不安な気持ちで仕事をしている。しかし、みなさんの応援で安心することが出来る。この仕事を続けたいので頑張ります」

吉永健司さん

「自分が何をしたのか。どんな悪いことをしたのか。このままやめてしまった方が楽なのか。いろいろ考えた。しかしどう考えても納得いかない」

平尾理恵さん

「会社に呼ばれて『貴方とは契約を結ばない』と言われた。理由を聞いたら『評定の結果』と言われた。たった3秒の言葉でこのようなことを押し通そうとするのは絶対に許せない。多くの皆さんにこのことを分かって欲しいから勇気を持って公表した」

山口香織さん

「病気で会社をしばらく休んでいた。会社の制度で正当に休んでいるのに『長期休んだことが理由』と言われた。怒りをぶつける場所もなく、ひとりでずっと悩んでいた」

と、それぞれが理不尽な会社への怒りや不安な思いを訴え、組合員には涙を浮かべる人もたくさんいました。

また、KBC労組の道岡副委員長は「自分の職場から2名の人が解雇されようとしている。現場での聞き取り調査があったとしても、それは先輩から後輩への叱咤激励の言葉だったと信じている。それを人をはかる物差しにするのは許されない。KBCの中でも運動を広げていきたい。」と熱く支援の言葉をいただきました。

集会のあと、KBC映像の会社の前で4名がそれぞれ「雇用継続の申入書」を会社に提出。提出を見守った有志の組合員と共に{解雇}の全面撤回を求めるシュプレヒコールをあげました。


午後6:30からは団交が開かれ、今回の{解雇}問題について、主に「評定」がいかに行われたかが話し合われました。

組合 「そもそもなぜ雇い止めが発生したのか。これまではなかったのか。いきなりは急すぎる。本人達も理由が明確に示されず追い込まれている」
会社 「なぜと言われても社員化を視野に入れてやってきた。どうしても社員にするのは無理という事が現場から上がって来れば、それを受け入れるしかない。結果として4人出た」
組合 「専門職社員も正社員も同じ仕事をしている。何か違いはあるのか?」
会社 「見直しをしていて、社員化の方向で昨年3月から進めてきた。問題は全部社員化できるのかということ。KBC映像に合っていない、極端に言えばカメラマンに不向きな人を雇うのか?という意見が当然出てくる。そういう評定は部長の責任で行った。しかし部長たちに決定権はないので、評定は役員会へ上申という形」
組合 「本人たちには評定の内容すら説明されていない上に、契約更新しない理由が期間満了だと言いましたよね。そこが納得いかない。そもそも評定制度の規則はない」
会社 「内規には『評定する』となっているので、私が評定を作りました」
組合 「評定が変わったことを知らずに4月から仕事をしていたのか」
会社 「そのとおりです」
組合 「では当該者たちは評定が厳しいものに変わったと知らされないまま評定期間を過ごし、その決定が下されたことになる。これまで通りの契約更新が行われるという認識しかなかったはず」
会社 「説明不足と言われればそうかもしれない」
組合 「派遣先にヒアリングをしてその内容を評定にかけたと聞いている」
会社 「派遣先の管理職になんとなく聞いた。その際にまさか人事評定とは言えない」
組合 「評定が公正に行われたのであれば評定委員会の議事録はあるのか」
会社 「そんなものは、とっていない」
組合 「なぜ議事録をとってないのか?」
会社 「議事の記録はとらない。決定した内容を役員会に上申するまで」
組合 「雇い止めに関しては理由を開示しないといけない」
会社 「1月1日で法律がそう変わったのは知っている。ただ12月の時点でこちらは通告したというのが考え方」

組合は団交の中で、4人の生活権がかかった問題であることを訴え、回答を求めたが、会社は「今の段階では無理」と答え、平行線のまま団交は終了した。

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