昨日の団交において、会社側の『文書』が提出されましたが(下部参照)、組合として決して納得のいくものではありませんでした。そもそも、会社は4名に対する「雇止めの通告の撤回」を行わず、専門職社員全員を新たな「契約スタッフ」として更新すると言うものです。組合の要求には全く答えていません。「雇止め通告の撤回」無しで、当該者4名を更新すると言うのは、どういう意味なのかと問うと労担は・・・
「雇止めを撤回したわけではありません。別に撤回する事ない。組合が主張する事もあり、新労基法の狭間でもあるので今回は契約更新しましょう。ということ」
と言っていますが、雇止めとは有期雇用者を「期間満了」などを理由に辞めさせる時に使う言葉であって、本来なら撤回無しには考えられない事は、誰が見ても明白です。とにかく言っていることが無茶苦茶です。さらに、希望者全員の社員化について労担は・・・
「社員化についてはすでに終わったと理解しています。会社は会社できちんと進めたけれども、どなたも受け入れなくて、どなたも社員になりたい人がいなかったと理解しています」
と言い切りました。しかし、組合は1月28日付けで提出した『社員登用試験について』という文書(下部参照)において、「専門職社員の社員化については、従来通りの慣行で行われることが当然」とし、さらに社員化要求そのものを放棄、あるいは社員化を拒否したものではない」と通告しているにも関わらず、全く理解していないことを「理解している」と言い切る労担に怒りすら感じます。
そもそも12月26日付の要求(下部参照)に対する回答がなされないまま、試験を強行しようとする会社の態度に怒りを憶えた、専門職社員に対し報復とも思える今回の文書は、いたずらに問題を拡大させ、労使間に深い溝を作るものだと考えます。組合としても「4名の問題が解決していないのに、社員登用試験を行うのはおかしい」という主張は変えておらず、当該者4名の問題解決後の交渉議題としていたにも関わらず、なんら協議を行うこともなく、一方的に出してきた文書で終わらせようとする、会社の姿勢に『不誠実』さしか感じられません。
組合は18日に団交を申し入れ、要求に対する文書による回答を強く要請し、全面解決まで断固闘います。