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KBC映像労働組合ニュース・2004年4月9日 第239号


第二回臨時組合大会報告

7日に第二回臨時組合大会が開かれました。大会では最初に、昨年末に起こった4名の専門職社員に対する{解雇}問題の経過と総括が報告されました。組合員からは、闘争費の今後の徴収について質問が出され、執行部は「労連大会参加の交通費など、これまでにかかった金額の算出が出来ておらず、弁護士への相談費用もハッキリしていない。これまでの金額の算出を早急に行い、4月分の組合費の引き落としまでには結論を出します。」と答えました。そして、経過報告と総括の承認を行い、異議無く可決されました。

次に「専門職社員の社員化を勝ち取り安定した雇用を確保する」「ベースアップを勝ち取るまで春闘を終わらない」とする、今春闘の運動方針の提案が行われました。方針のなかでは、契約スタッフ制度について「これまでの20名と、契約スタッフ制度の話は一緒なのか」との質問が出され、執行部は「専門職社員の社員化と、契約スタッフ制度話は別で進める。4月からこの制度で入ってきた人たちもいるので並行して進めていかなければいけない。」と答えました。そして、方針についても承認の手続きを行い、こちらも異議無く可決されました。
大会では「専門職社員に関する要求書」の提案も行われ、賛成34・反対0・保留1で要求案は可決されました(要求書は別紙)。

そして、大会の最後には、今回の問題の当事者4名がそれぞれ

「年が明けたときに、試験の話が出た。『試験を受けて欲しい』と言ったが拒否をしてくれた。雇用が守られたことには本当に感謝している。みんなひとまとめに契約スタッフ制度に押し込められたが、社員化は今年最大の目標でやっていって欲しい」

「12月22日に会社から通告を受けて時には、『会社はおかしい』と思う気持ちすらなかった。しかし『会社はおかしい』と運動を進めていくなかで、おかしいことにきちんと向き合うことが出来たのは組合のおかげ。8名が試験を拒否したことも、本当に考えられないくらいの決意がいっただろうと思う。その意味でも社員化は絶対に勝ち取らないといけないし、勝ち取れると思う。現場にこれだけの仲間がいるのだから、現場の声が会社に届かないことはないと思う。」

「12月は、顔は笑っていても、心の中ではビクビクしていた。3月で終わりだと思っていたが、みんなが励ましてくれた。今、本当に笑いながら仕事が出来て本当に良かった。これからはみんなのために協力していく。」

「他の仕事も考えていたが、4月からも働けているのには感謝している。組合のことは全然知らなかったが、色々勉強になった。これからは色々な人のために力になっていく。みなさん力になってもらってありがとうございました。」

とあいさつを行い、要求実現に向かって組合員一丸となってたたかっていくことを確認して大会は終了しました。


安定した雇用を勝ち取ることが
私たちの会社を守ることにつながる


大会の翌日には要求書提出団交

第2回臨時大会で決定した専門職社員に関する追加要求提出団交を行いました。

この要求についての回答は、4月22日を回答指定日としています。

団交の中で、「『有期雇用者』を会社は有能な人材を確保するためのものなのか、定期的に社員化していくのかどうか、その辺をどう考えているのか。」との組合からの問いに「以前、社員は4大卒で、専門・短大は有期雇用という会社の基本的考えがあった。しかし、実際はこれでいいのかということがある。KBC映像は4大卒と決めても応募してくれるのか、今の労働条件では厳しい部分があると考えられる。契約スタッフについても有能な人たちはどうするのかということもある。まだ正式決定ではないが、来年度新卒の社員採用については今のやり方のまま4大卒で募集する予定。今、(正社員の)20代が少なくなっていているので、その部分を埋めたいというのはある。中期経営計画からは『まず若い人を』という意見が出ている。中途採用に関しては、即戦力がほしいということになるが、その辺は中期経営計画ではまだきちんと議論が出来ていない。まだ、役員会のに具体的に提案されていないということです。とにかく来年度の採用計画については早く決定しないと、来るべき人が来なくなる。正直少し焦っている。」と人員については、会社は出来るだけ早く何らかの計画を打ち出したい考えでした。そんな事を言うのなら、はじめから会社が専門職社員を素直に社員にしていたら、空洞化の問題なんておこらなかったと思うのですが。

また、春闘ベアについて組合からの「13日に回答を出して欲しい」との問いに、会社は「非常に難しい。組合の主張は分かるが、人件費の自然増があるのと、売上目標を10億にしてかなり無理をしている部分もあるので役員会でも、相当厳しいというのがある。10億取りに行って、赤字になりましたじゃ意味がないし、次につながらない。一時金については、来週あたりに決算報告がほぼできあがるので19日の週には何らか回答を目指したい」と発言しました。執行部は「10億という売上を目標にしているのなら、そこに向かってみんなが頑張るためにもベアは必要。役員会に諮って欲しい。」 と組合の主張を伝えてます。

私達は何度も言っているように基本的に賃金が低すぎますし、会社も労働条件が厳しい事は認めているわけですから、全体の底上げは絶対に必要なのです。

次回団交については、会社に調整を求めているので、決定次第新聞でお伝えします。


(今号書類はスキャン待ちです。)

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