Buck Number 1 以前、掲載されていたブックレビューです。
ワンダフルライフ
byスティーブンJグールド
早川書房 定価(¥2524+税)新刊で購入「生物の進化に関するエッセイです。著者は現役のハーバードの古生物の教授なんだけど、学者の書いた物のわりに読み易い(翻訳の勝利)、そのうえ内容もあるので目からウロコがボロボロ落ちます。
現在の生き物は、そのグループの中の微妙な違いを持つ物に枝分かれして、その中で環境に対する適応力をものだけが次の世代を造りやすくなることにより繁栄して来ました 、と言われてるるけど。
実は全く逆で、最初に個体のかたちのバラエティは最大で、その中から適応できない種は一つ一つ無くなって行くとゆう、最新の研究のリポート。
てゆうことは、われわれ人間なんてレッドブックの筆頭をかざる可哀相な生き物って言うことだよ。こりゃまたキリスト教徒が騒ぎそうだ。」
BYかずひこ追記:進化の系統樹って知ってます?教科書に載ってたあれです。あれが間違ってたってことですね。根元から順番に枝わかれして行くのではなく、長さの異なる枝わかれの少ない樹がたくさん並んでる形ですかね? byカズヒコ Sep.20th'99
眠狂四郎孤剣五十三次
by 柴田錬三郎
祥伝社 定価(¥760+税)古本屋で¥300-で購入「なんで文庫のくせに¥300-もするんだ!と言う事で買ってみました、いわゆる股旅ものロードストーリーですね。
眠狂四郎といえばクールなお侍チャンだと思うでしょ、でも実は情けに篤い浪花節野郎だったのですね。
だてに¥300-なわけぢゃなく結構楽しめました、なにがいいって水戸黄門みたく、ステレオタイプの悪代官なんてのが出てこない。登場人物それぞれに切実なところがあり自分自身のストーリーを持ってるのがいいですねー。」
byかずひこ
ぢん・ぢん・ぢん
by 花村萬月
祥伝社 定価(¥2800+税)古本屋で¥1800-で購入「これは強力な小説だ!俺って何もの?どこから来てどこへ向かってるの?自分を見つけるため稲垣イクオはプロのヒモをめざしてSEXをしまくる。
自分自身のアイデンテティーを探す人、かくす人、改造するひと、何故かイクオとであってみんな癒されて行く、キーワードは意識の暴力”差別”と究極の愛のムチ”区別”だ。
さあ皆で胸に手を当てて考えよう 「なぜ私はここに在るのでしょう?」
byかずひこ
ブレードランナー2<BladeRunner 2>
by K.W.ジーター
ハヤカワ書房 定価(¥1748+税)古本屋で¥1200-で購入「いやはやなんとも、いくら話がつくりにくくったって 車田正美と神輪会じゃないんだから、 味方も敵もみんな再登場させちゃまずいだろうに。
今回はレプリカントではなくそのオリジナルとの戦いだ。 本物と偽物、正義と悪、ニ律背反のあいまいな境目については、もう出がらしだぜ。 どうせ両極は大極から生まれた物事の表と裏 、見え方の違いだけなんだから。」
byかずひこ
鬱
by 花村萬月
双葉社 定価(¥2300+税)古本屋で¥1000-で購入「この厚さ!580ページ程なんだけど、これだけでお買得って感じ。しかも中身もGood!
理論と自意識で頭でっかちの変態青年、舞浜響の愛と挫折の物語、愛って言っても自己愛なんだけどね。キーワードは”匂い”だ。
しかし多摩霊園の中で首絞められながらセックスするかなあ。 」
byかずひこ
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