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vol.14
 関富士子のアゲハSWALLOWTAIL日記   

今年の夏は長かったけれど、まもなく11月。一気に晩秋になるだろう。アゲハたちは今年もグレープフルーツの葉にたくさん生まれて育っていった。柑橘系の木にはナミアゲハとクロアゲハがやってくる。幼虫の食草なのだ。今年も毎朝毎朝新しい幼虫が生まれた。若葉は生えるそばから食われた。よその家からミカンの葉を採ってきては与えた。育ったものはベランダで蛹になって次々に羽化した。
でももう秋である。今は3匹が残っているだけ。これらは越冬蛹になって来年の春に羽化するものたちだ。新しい子供は生まれる様子がない。
たくさん写真を撮ったのだが、夏にハードディスクが壊れてほとんどなくなってしまった。大きなクロアゲハの成虫が産卵する様子や、蛹がお尻をぴくぴくさせている動画などあったのだが残念。
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アゲハの卵アゲハの卵
グレープフルーツの葉に産み付けられた一ミリほどの小さな半透明の小太陽。朝の光に輝いている。今年は5月12日に初めてのアゲハが訪れた。クロアゲハだった。

ナミアゲハの幼虫1ナミアゲハの幼虫1
卵は一週間ほどで孵化する。一齢幼虫は鳥の糞の姿をしている。何度も脱皮をする。脱いだ皮がお尻の先についていたりする。2センチぐらいに育つ。

ナミアゲハの幼虫2ナミアゲハの幼虫2
4回脱皮をすると緑色の3齢幼虫になる。すさまじい食欲。黒い丸い糞があたりに散らばる。5センチぐらいまで育つ。

ナミアゲハの幼虫3ナミアゲハの幼虫3
指で触れると臭角を出して威嚇する。「焦げたオレンジの匂い」と書いたことがあるが、オレンジを焦がしたことがないのでそんな気がするだけ。

ナミアゲハの幼虫4ナミアゲハの幼虫4

ナミアゲハの幼虫5ナミアゲハの幼虫5

クロアゲハの幼虫1クロアゲハの幼虫1クロアゲハの幼虫2クロアゲハの幼虫2
ナミアゲハよりひとまわり以上大きい。これは5センチほど。腰の模様が違う。帯が太くて濃い。

ナミアゲハの蛹1ナミアゲハの蛹1
二週間ぐらいで蛹になる。産卵からだと3週間ぐらいか。ベランダの隅っこにかけた茶色の蛹。春から夏にかけては鮮やかな緑色が多かった。場所によっても色が違う。葉の多い木の枝などにかけているのは緑色が多い。

ナミアゲハの蛹2ナミアゲハの蛹2

ナミアゲハの成虫1ナミアゲハの成虫1
蛹から1週間ぐらいで羽化する。せなか側。脱皮してまもなくで羽根を広げて乾かしている。色がくっきりしているのでオスだと思う。メスは黒の模様がもっと薄い。夏に成虫になったものは型も大きい。

ナミアゲハの成虫2ナミアゲハの成虫2
おなか側。羽化のようすを撮りたかったが早起きできず。羽化しないでなかで死んでしまっているものも多い。なぜだろう。

ナミアゲハの成虫3ナミアゲハの成虫3
横側。とまっている枝はゴールドクレスト。産卵から1ヶ月で成虫になる。

アゲハの絵アゲハの絵(11歳の少年作)

アゲハについての文章と詩を書いています。
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<雨の木の下で>1999年の終わりに(嵯峨恵子)飛天(関富士子)へ
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