ことばの遊園地〜詩、MIDI、言葉遊び
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8月19日(日) 40.9度

ニュースなどの画面で40.9度と書いてあり、アナウンサーがそれを40度9分と読んでいるように私には思えるのだが、その読み方は正しいのだろうか  正しいのだろう、たぶん…  その上、「度」は単位だが「分(ぶ)」は単位とはいえない  そのあたりの複々バイリンガルな単位の表現は日本独特のものであり、欧米人の理解を超える離れワザであろう


ところで今回最高気温を更新した多治見と熊谷の両市とも、私にはちょっと縁のある町だ  多治見には1度陶器を買いに行ったことがあって、思いつきで無計画に行ったにもかかわらず陶器市が開かれていた  陶器の町としては瀬戸ほど有名ではないが、小雨降る川沿いにたくさんの陶器が並んでいて、なかなかいい雰囲気を味わった  陶器の町は平凡なので好きだ


何が平凡かというと、町のたたずまいである  特別なものは何もない  周りを囲む山も、どこにでもあるような低い山だ  それがいい
熊谷  評判の鍼灸師の施術を受けに、朝一番の電車で埼玉県の深谷までひと夏通ったことがある  7歳か8歳の頃だ  熊谷は深谷の手前にある大きな駅だった  人生いろいろである

8月5日(日) 肝心帳2

昨日の続き  「電気回路と電流・電圧の関係」がなぜ覚えにくいかというと、似たような言い回しで4つの区別を一度に覚えなくてはならないからだ  「直列回路では電流はどこを測っても一定」「直列回路では電圧は分値する」「並列回路では電流は分値する」「並列回路では電圧はどこを測っても一定」  理科が特に好きな人でない限り、これを理解して覚えるのは無理だ


小さな子でも富士山がわかるのは、特別な形をした山が1個だけそびえているからだ  似た山が4つ並んでいたら、地元の人でない限りどれが富士山か瞬時には言えないだろう  話を電気回路に戻すと、私たちは家庭で電気を使っているわけだから、家庭の電気回路を思い出すのがいちばんである  1箇所スイッチを切ってもほかはついている  これが並列回路の特長だ


そして家庭では30Aなど使える電流の総合計が決まっていて、それを越えると停電する  「おまえが扇風機をつけたからだ!扇風機を止めろ!」などのやり取りは多くの人の経験するところである  つまり家庭では(並列回路では)電流は分値して、器具ごとに分け合って使われるのだ  家庭内の回路が並列回路であることを覚えれば、4つの区別はたやすい…かも知れない

8月4日(土) 肝心帳

天気予報も地震速報も、最近は内容が細かくなり過ぎて、必要な情報がなかなか伝わらない  肝心なことをひとつだけ伝えて欲しいのに、伝える側はそれができない  あれこれ詰め込み過ぎた過剰な解説  TVやラジオは時間軸上に展開するメディアだから、必要な情報が出てくるまで待たなくてはならない  肝心なことを最初にひとつだけ伝えてほしいものだ


ところで、昔から子どもを悩ませてきた理科の分野に、「電気回路」がある  「直列」と「並列」それぞれについて電流と電圧がどう変化するかという、アレだ  これを「直列回路の電流」「並列回路の電流」「直列回路の電圧」「並列回路の電圧」の4通り丸ごと覚えられる人は幸いだ  多くの場合、暗記のための暗記だからスグ忘れてしまう  私もそうだった


肝心なことをひとつだけ教えてほしかった  肝心なことをひとつだけ、それは「家庭内の電気回路は並列回路」ということだ(笑うべからず  入試に理科がない大学を日本中探し求めたくらい、理科が苦手でした…)  家庭内では、どこをどう測っても電圧は一定であり、例えば100Vで動く電気器具をどこのコンセントにつないでも大丈夫  そう教えてほしかった

7月27日(金) 和菓子力

仕事環境が大きく変わり、同時に食生活への意識も少しだけ変化した  といっても食事内容や栄養がどうのということではなく、一部の食品について「ああ、こういうことだったのか」と認識を新たにしたのである  その1・和菓子  心身の疲れを癒す素晴らしい食べ物であることを身をもって知った  もちろん主役は中の「あんこ」である


甘いものが敬遠される一方で、スイーツという呼称で甘味菓子が流行っているらしい  どういうことだと思っていたら、そうか、こういうことだったのか…  食べてみなければわからないことが多い  子どもが甘いものを欲しがるのは脳の活動が活発だからだ  子どもはもっとあんぱんを食べるべきである  そういうわけで、最近はあんぱんか和菓子、日に1度は食べています


その2・らっきょう  これもまた、心身の疲労を癒す効果は、うなぎの比ではない^^;  らっきょう自体もいいのだろうが、どうやら「酢」の効果が大きいようだ  らっきょうはどちらかというとあまり得意な食べ物ではなかったが、ある日ふとその効果に気づき、以来日に1度はらっきょうである  あんぱんにしろらっきょうにしろ、なんと安上がりにできた心身であることか

7月23日(月) 曇り雨雨雨曇り

先月23日にほぼ晴れて以来、丸1ヶ月間、曇りと雨だ  曇り一時晴れという日が2回あるが、晴れ間の時間はごく僅かであった  気温も低い  今日は27度ぐらいとはいえ、7月23日としては不満の残る気温だ  イチローの打率が2割8分だったら不満が残るのと同じだ  そこそこの気温では、ニッポンの夏とは言えないし、ましてニッポンの夏休みとは決して言えない


この時期に街へ出ると、冷たいモノが飲みたくなるものだが、今年は少しもそういう気持ちが起きない  例えば喫茶店へ入ると、迷わずに「ホットコーヒー」を注文してる自分を発見したりする  今日も病院帰りに熱いのを一杯やった  病院といってもたいしたことではなく、耳掃除に行っただけ^^;  医者から「あなたは普通の耳掃除はしてはいけません」と言われてるのだ


母によると、私が小さい頃、何かでレントゲンを撮ったときに「この子、鼻が曲がってますね」と言われたらしい  その延長線上にある耳も、当然曲がっているものと思われる  つまり頭蓋が左右それぞれに曲がっている  従って時々、専門家による耳掻きが必要なのである  ただしそれが保険外であることに今日気がついた  梅雨空の下の、苦いホットコーヒーであった

7月15日(日) 知らない娘さん

ビジネススーツに身を包んだその娘さんは、就職活動の帰りだろうか、あるいは3ヶ月の新人研修を終えて慣れない営業回りをしているのだろうか  数日前の夕方、電車の中で真向かいの長椅子にちょこんと座っていた姿が、今でも気になっている  ややうつむいて落ち着かない目をしていると思うと、ふっと顔を上げて網棚の上辺りに目を走らせ軽いため息をつく


時折何か思い出したかのように肩を震わせる  隣に中年のおじさんが荒々しく座っても身を正すでもない  ひたすら頭の中の何か一念を思い続けている様子なのだ  どうしたのだろうかと、私がびっくりしたように目を凝らして見たりするもんだから、時々目が合うのだが、その娘さんは全然動じない^^;  いちばん気になったのは、沈んで落ち着かない目の動きであった


就職活動がうまくいかないのか、仕事で失敗でもしたのか  娘さんの顔立ちが純朴なだけによけい気になるのであった  派手な付き合いや生活とはまず無縁な様子であった…
「またコンビニ弁当になりそうだわ  今日はシャケ弁ね  いや、いなりがいいわ  それともマックで済ませようかしら…」  純朴娘の悩みは震えるほどに深かろう


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