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2月14日(日) 20年感覚
20年前が1990年ということに最近気づいた 数えてみれば当たり前だが、気づくまで全く気づかなかった^^; 1990年とはどういう年だったかというと、前年がいわゆるバブル景気絶頂期で、’90年は失速し始めた年である バブリーな世相にあまり縁のない生活だったから、かえってわりあいによく覚えている あれから20年
’90年か’91年か、あるいは’92年だったか定かではないが、年末にNHK第2ラジオのラジオ講演を聞いていたときのこと 講演していた学者の「景気は来年半ばには持ち直しますよ」という言葉が何故か忘れられない どちらでもよいような生活ではあったが、ささくれ立ったバブルの後に襲ってきた暗い世相はイヤだったから、少しは希望をもったものだ
それにしても20年 1990年から20年経ったという自覚が乏しくて困る あのことこのことさまざまなことが、そんな昔の出来事になってしまったのかと、かなりうろたえている 1990年から20年前は1970年 その’70年から’90年までの20年間と、’90年から今年までの20年間が、自分の中ではどうしても同じ長さにならないのだ アトの方がかなり短い…
2月3日(水) 坂の上の雲
TVドラマが始まる前に駈け込みで「坂の上の雲」(司馬遼太郎・作)を読んだ さすがに司馬作品だけあって、文庫本全8巻を読ませ続ける筆力はあった とくに秋山兄弟や正岡子規を始め主要人物や周辺人物の人物像はユニーク 当時の政治家や軍人も数多く登場して、あァこういう人だったのかと興味深いものがあった 児玉源太郎という傑物も初めて知った
しかし同じ作者の「竜馬がゆく」ほどには小説としての面白さはない 戦闘描写や作戦分析がむやみに細かい印象をもった 戦争の素人にはあまりよくわからないのだ 日清・日露戦争前後の資料が多過ぎて、小説としてまとめあげるには難しいところがあったのではないか この時代の戦争がこれほど「記録されるもの」とは思わなかった
例えば日清戦争で、日本と清の艦船が撃ち合ってる それを遠巻きにして他の列強の船が観戦していて、「観戦記」を本国に報告していたそうである 囲碁将棋や大相撲の勝負審判みたいだ そんなふうにして戦争当事国だけではなく、各国に記録が残った 結果として、資料が多過ぎた 資料に乏しいところのある「竜馬がゆく」から、わずか30年後の話である
1月27日(水) 事務機器冬の乱
プリンタ・コピー機・Fax電話機のFax機能などが軒並みダウンしつつある このうちプリンタは昨年末新規購入せざるを得なかった プリンタはこれで3台目だ キャノン・キャノンと使ってきたが今回はエプソンにした キャノンのプリンタが遂に私のPCで使えなくなったからだ Win98、これが私のメインPCである キャノンのサイトを見ると、対応ドライバは存在しない
ところがエプソンのサイトでは、Windows7対応の製品でも98対応のドライバを用意してあるものもある ドライバに関しては「キャノンめ、やればできるのにやらないだけじゃないか」とやや恨めしく思った 純正インクではなく安いインクを使い続けていた私も迂闊(うかつ)ではあったが… クリーニングをしても駄目で、修理するより買った方が安いという結論になり買った
コピー機も汚れが付くようになり、説明書に従い清掃を試みても全く改善されないようになった インクタンクの一部に初めからインクがこびり付いていたのが気にはなっていたが、長い間問題は起きなかった 近いうちにメーカーに診てもらうしかないだろう ただこのコピー機はネットで買った安売り商品なので、まともに対応してくれるかどうか、ちょっと心配ではある
1月24日(日) 国技大相撲
大相撲初場所は朝青龍が13勝2敗で優勝し、優勝回数で史上第3位になる25回を記録した たとえ何かと物議をかもす横綱でも、凄いものは凄いと称(たた)えたいのだが、いまひとつその気にならない なぜだろうと考えると、原因は朝青龍にあるのではなくて、大関以下の力士にあるのではないかという気がしてきた とにかく大相撲がつまらない
清新の気合の入った力士はどこへ行ったのだ 太ったサラリーマンとして相撲を取ってるだけみたいな力士が多い 稀勢の里が上がってきたときは「いいお相撲さんが出てきた」と喜んだものだが、その後数年伸び悩んでいる 稀勢の里はいい相撲取りには違いないが、心のどこかで現状に満足しているのではないかと思ったりもする 千代大海の二の舞かも…
場所前だったか、「国技大相撲」というDVD付き雑誌が刊行され、「本日発売」のその日に書店へ走った 「今日発売になった大相撲の…」最後まで言わなくても「あぁあれネ、ここだよ」と平積みの1冊を渡してくれた 初代貴ノ花や輪島などの懐かしい映像を楽しみにしていたが、実はあまりおもしろくなかった 相撲協会撮影の映像なので実況アナウンスがないのだった
1月23日(土) 東海道新幹線
東海道新幹線の500系という車両が姿を消すらしい 500系といわれても特に鉄道ファンではない私にはよくわからないが、写真を見ると先頭車両の鼻先が異様に長いあの車両のようだ デビュー当時異様と思ったその姿 今見てもやはり異様で、何となくなじめない まして最近のカモノハシスタイルの不自然な感じ… 人間っぽいともいえるけれど…
「のぞみ」は500系だと思うが、結局500系の「のぞみ」には乗らずじまいになりそうだ そもそも新幹線には10年以上乗ってない 最後に乗ったのは団子鼻スタイルだった それも新型の団子鼻で、新型なりになじめない面があった 外見ではなく、車内前面にある電光掲示板である 目を開けるとどうしても読んでしまう わずらわしかった
旅行の始まりにおける2時間ほどの乗車中、目を開ければ電光ニュースの字面を追わなければならない 苦行であった 今思えば、10年以上新幹線から離れる理由のひとつがこれだったかも知れない やはり新幹線は仕事での往来に適した乗り物であり、旅行にはあまり適さないのではないか その時以来、私の旅の規模は小さくなり、鉄道は各駅停車だけになった
1月21日(木) 百代の過客
歳をとるにつれて歳月の流れの速さが加速する これについてひとつの仮説を立てたことがある 加速するのは「経験上の実感」として語られることが多いが、実は本当に加速しているのではないかということである 宇宙は膨張しているといわれるが、それが事実なら時空は辺縁にいくほど加速するはずである 辺縁ほど、同一時間での移動距離は増える
現象としては、「月日のたつのが速くなったなぁ」と大人が言うとき、その速さを万人が味わっているということになる 大人も、小さな子供も… その子が大人になって「月日のたつのが速くなったなぁ」と嘆く頃には更に宇宙は膨らみ、同一時間での移動距離は速まる 仮説はここで止まる ここから先はよくわからない^^; ただ、あながち荒唐無稽な説でもない気はする
時間といえば、次のことも謎のままである 何かに夢中になってると時間の経過が速いと感じる あるいはイヤな作業をイヤイヤやってると時間の経過が遅いと感じる 何故なのだろう 心理作用を持ち出すなら、楽しいことにはプラスの心理が働くから、時間が増幅するように感じられていいはず(ぜひそうなってほしい(^○^) ネット上にも、未だ妙説を見出し得ていない
1月20日(水) 再開の辞
チャイコフスキーの交響曲といえば「4・5・6番」 熟達していて、それぞれに熱い胸のうちを聴くことができる名曲である しかし近頃私は「1・2・3番」が捨て難い作品だと思うようになった クラシックを聴き始めた頃から「若書きで完成度が低いはずの1・2・3番のレコードが少なくない」ことに不思議な感じを持っていたが、ようやくその理由がわかってきた
あぁいかにもチャイコフスキーだといった意味での、後期3作品の芽が随所に聴かれるし、若いゆえの精一杯の雄叫びのようなものも聴かれる 細部に耳を澄ませると、実に繊細な魅力に溢れた作品なのだ 同じことはドボルザークにもいえる 「8・9番」が飛び抜けて有名で、あと「7番」がまぁ何とかサマになってる作品だと思い込んでいた
たまたま昨年ドボルザークの「1番」を聴く機会があり、「これ、いいじゃないか」と思った ちょっとまとまりの悪い部分はあるものの、苦心惨憺、精一杯ドボルザークであらんとする意気込みを感じた 若い時代の作品に惹かれるということは、たんに私自身が若さに飢えているのかも知れぬ …長い間休んでいたこのコーナー「アンダン亭から」、再開します(;^。^A
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