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4月26日(月) 流浪のネット世界
詐欺でもなく営業トークにしてやられたのでもないのに、いつの間にか何かに入会させられていたという経験はないだろうか 私はネット上であれよあれよという経験をした ネットを始めて間もない頃から、どういうわけだか何かとgooをチェックしてきた Yahoo!でもExciteでもなく、gooが好みに合っていたようだ そこで起きた、不思議だが本当の話である
gooには当初ホームページ作成機能があり、私もWeb練習用みたいに使っていたことがある これが廃止され、機能全てがHOOPS!という所に移行された しかしそこも長続きせず、今度はiswebという所に移された そうしたらiswebがinfoseekの傘下となり、ここは今に至っているから安定はしているものの、スグinfoseekと楽天が合体して楽天と同じサイトになった
ややこしいからそのままにしてあるが、結局私は望んだわけでもないのにinfoseek登録会員になっていたのであり、メールボックスには楽天広告がこれでもかこれでもかと言わんばかりに表示されることになった もっとも、移行した時にログイン権を取得せずに放っておけばすべてなくなったのだろうけれど、そこは浅ましくも「HP容量50MB」という宣伝に惹かれたのであった
4月18日(日) 鉛筆削り器
鉛筆がどんどん溜まっていくので困る 短くなっても捨てられないから溜まる一方 捨てられないわけは、短くなっても鉛筆は鉛筆、立派に使えると思うからだ でも実際には短いのはもう使わずに、新しいのをケースから取り出して鉛筆削り器でゴリゴリやってる なぜこんなことになるかというと、その原因の大半は鉛筆削り器にあることがわかっている
手動でも電動でも、鉛筆削り器は鉛筆を完全には使わせてくれない だいたい半分ぐらいの長さになったところで、中に差し込むのが難しくなるのだ つまり、削り穴に全体がすっぽり入り込んでしまって、削ることができなくなる 昔からこうなのだ それで以前は「鉛筆削り器否定論」みたいなのが結構声高に言われ、子供だった私の耳にも目にも入ってきたものであった
それら否定論の多くは、ラクをするな、ナイフを使うように教えるべきだ、との考えから出てきたように記憶している ナイフを使うようにというのには全く異論はないが、ラクをすることを否定することもないと思う むしろ鉛筆削り器の場合、「鉛筆を半分ぐらいしか使わせない」構造は、エコ問題でよく引き合いに出される割り箸より大きな問題かも知れない
4月12日(月) 郵便局は素敵だ
町の中心部に住んだことがないので、郵便局といえば木造の小さな建物を思い浮かべるしかない 入口を開けて中に入ると別世界の空気が漂う 背後に国家の思惑がうごめいているとは思えないほど、のんびりゆるりとした空気 この空気は得難いものだ もうひとつほかでは得難い魅力がある それは郵便局が、地域全体の事情に精通しているということである
昔の旅行者にとって、郵便局は便利な町のステーションであった 道に迷ったら迷わず「こばた」の看板の下にいるおばちゃんに訊くというのが、当時の貧乏旅行者の定石だったが、現実のおばちゃんには限界がある おばちゃんに道を訊いて何度か苦杯を味わった経験から、「こばた」のおばちゃんに訊くのは「郵便局はどこですか」が一番いいことに気がツイッター^^
どの町のどのおばちゃんも、郵便局なら知っているからだ 教えてくれた郵便局へ行って改めて「○○はどう行けば…」と訊くのだ 局員が奥から大きな地図を引っ張り出してきて、驚くほど親切に目指す場所を教えてくれたりする この次に来るときはこの郵便局で通帳を作ろう そんな気にさせたものである 都市部の大きな中央郵便局では味わえない雰囲気があった
3月31日(水) 敗者の弁、三題噺
時効になった事件について「でもやっぱりアイツらが怪しい」と、警視庁が発表した こんなことをしていいのだろうか 特定の一個人が名指しされており、その周辺の人々を十分に類推できる発表内容である これは人権問題ではないだろうか 証拠ではなく情報や噂をもとに事件を組み立てる手法は、戦前の特高警察に近い気がする 何だか情けない時代になった
ところで先日、敗れはしたが亀田興毅のステージマナーがずいぶん向上しているのに驚いた 父親から離れることで荒波をもろに受ける それで大人になったのだろう …と思ったのも束の間、判定に不満をもった父親が立会人や審判に暴言を吐いて脅したというではないか こんなことをしていいのか 父親には不服を申し立てる権利は何ひとつないはずなのだ
少し古い出来事だが、春の高校野球で「21世紀枠チームに敗れた」ことを末代の恥とコメントした監督にもびっくりだ 私自身、21世紀枠とは何が基準なのかよく知らなかったが、一定の実力を持っているチームが選ばれていることは、過去の実績が証明している 以上三題、敗北を潔く認められない人々のびっくり言動と共に、ニッポンの3月は暮れていくのであった
3月20日(日) 伊能忠敬日本全図
伊能忠敬の作った日本全図が国宝に指定されるという 今まで指定されていなかったのが不思議なくらいだ 国宝というと、価値の高い美術工芸品や古文書、あるいは優れた建築物というイメージが強いが、伊能忠敬の地図は間違いなく国宝に値するもので、それは実物を見ればわかる 数年前、千葉の佐原という所へ物見遊山に出かけた折り、偶然伊能全図を見た
偶然というのは、長いこと千葉に住んでいながら、佐原が伊能忠敬ゆかりの地であることに気がついてなくて、心を構えて見に行ったわけではなかったのである 私は歴史が好きではあるが、誰それゆかりの地が何処でという話には滅法弱い このときも、佐原が小江戸などと呼ばれているのに惹かれて、その雰囲気を味わいに出かけただけであった 行ってびっくりした
伊能忠敬の精細な日本全図 写真などでは知っていたが、出入りの多い日本列島を微細に描いた実物を見て感嘆したものだ 実は、地図は美術品といえるのだ 古地図を壁掛けにしている人はたぶんかなりいる 本来実用品であったはずなのに、おもしろいことだ 地図Tシャツ、地図ハンカチ、地図のデザインは何だってOKだ 地図パンツ…これはまずいか^^;
3月14日(日) 十年ひと昔
アンダン亭を再開してから歳月に関する話題が多いが、今日も「えっ、もうそんなに経つのか」と驚いたことをひとつ 考古学を塗り変えたと言われていた数々の発見が、ひとりの研究者の捏造とわかってから10年が過ぎたことだ 考古学界の信用丸つぶれの大事件だったが、妙に記憶に新しい 学問体系を再構築するのには、10年ではまだ時間が足りないことだろう
ただでさえ地味で根気の要る分野、ましてや何の役にも立たないことが明白な分野なのだ 効率と経済効果第一の今の世の中で、考古学は決して歓迎される学問ではないだろう 事業仕分けの対象としてはスーパーコンピューター以上だ いや、話は「考古学」ではなくて「10年」であった 宇宙からみればないも同然の時間だが、わたしには大きな10年であった
「えっ、もうそんなに経つのか」と感じるのは、あまりにも多くのことがあったからなのか、それとも何もない平板な日々だったからなのか いずれであっても、残り時間を数えるべき歳になっていることは確かだ 掘り返せば何か出てくる古層が、私にも少しはあるに違いない 忘れていること、敢えて埋めてしまったこと… いやいや、捏造だって数多いm(_ _)m スマン
3月8日(月) 抱き合わせ販売
最近少しばかり腹の立つことが、毎週のようにひとつある そろそろ新しいPCを…と、新聞折込チラシをよく見るのだが、安さにひかれて子細に読み、結局がっかりすることが多いのだ プロバイダー契約との抱き合わせ販売で、PC本体が信じられない価格になっている プロバイダ契約が要らない者は価格に心躍らせた分、騙された思いになる もう馴れたが、腹は立つ
さすがに100円と書いてあるときは「あ、抱き合わせだな」とスグわかるまでには成長した でも13000円とあると、「おぉ!」と喰らい付いてしまうから我ながら浅ましい(^。^; 挙げ句の果てに「イーモバイル同時加入」などの文字を発見して、「やられた」と地団駄を踏むわけである わかっていても見てしまう
中でも厄介なのは中古PC店のチラシだ 中古だから安くて当たり前という先入観があるから、13000円に目が釘づけとなる しかし騙しではないにしても、このような価格表示方法は販売店の利益を本当に増やしているのだろうか 価格が瞬時には判断できないということは、要するにわかりにくいだけだ そのうち見なくなる 客離れを起こすのではないだろうか
3月6日(土) バンクーバー番組
今回のバンクーバー五輪は、仕事の都合で昼も夜もあまり見る時間がなく、NHKのハイライト番組を録画して見た どうせつまらない番組だろうと思っていたが、予想を超えてつまらなかった この手のハイライト番組は、以前はかなり楽しみにしていたものだ 年末番組になるが、「ニュース・ハイライト」「スポーツ・ハイライト」など、録画して残したものも結構ある
異変が起きたのは90年代に入ってからだ 外ではソ連崩壊、内では政権交代やバブル崩壊など政治・経済に劇変相次ぎ、「ニュース・ハイライト」も単に記録映像を顧みるのではなく、当事者インタビューなどを交えるようになった つまり後からの構成映像が盛り込まれるようになったのだ 「スポーツ・ハイライト」も同じで、選手に心境を語らせるシーンなどが多くなった
TVを見ていて、ふとした機会に昔のニュース映像などが流れると、食い入るように見てしまうのは私だけではないだろう 企画構成して作り直した映像ではないから、それだけで値打ちがあるのだ 話をバンクーバー・ハイライト番組に戻すと、結局キムヨナの演技も浅田真央の演技も葛西紀明の大ジャンプも、中途半端なシーンの継ぎはぎとインタビューで終わった
3月5日(金) ケネディスタンプ
先日所用のため東京・四ツ谷駅で降りた時のこと 横断歩道の向こう側に驚くべき店舗を見つけた 店の名前は「ケネディスタンプ」 えっ?!…と思った 子供の頃の一時期、切手を集めていたことがある 当時の少年たちの知識源である少年マガジンやサンデーには、いくつもの切手商の広告が載っており、「ケネディスタンプ」はその中のひとつだった
ほかの切手商の広告とは雰囲気が少し違っていて、何となく新しい感じのする広告だったような記憶がある さきほどネット上で確かめたら、当時のままの子供キャラクターが使われていた 今こういう絵柄の子供を描く人はいないだろう かなりのこだわりがあるようだ^^; あれから幾星霜、この妙な名前の切手商が東京のど真ん中に堂々健在だったとは驚きだ
ふと思い立ち、「不二スタンプ」というのを検索したら、あった 通信販売で最初に切手を買ったのがこの店だ 小学5年の私が、郵便局で定額小為替というものを買って送った わずか100円分だったが、昔の子供雑誌には社会勉強を促す要素が色濃くあった 「不二スタンプ」から届いた切手や、おまけでついてきた粗末なストックブック(切手入れ)は、今でもとってある
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