ことばの遊園地〜詩、MIDI、言葉遊び
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10月23日(土) ついていかない2

仮にiPadなどの電子書籍が主流となったら、紙の書籍は次第に目につかなくなっていくだろう  半々になり6対4になり8対2になっていく  そうなる日はまだ遠い先のことだとは思うが、いつかは来るかも知れない  新聞なんかは真っ先に電子版が主流になるに違いない  そんな時代の子どもたちは、一体どうやって「親父の本棚」を探検すればいいのだ


若い頃から読んだり積んだりしてきた本が雑多に並んでる「親父の本棚」  書斎などという大層なものはなくていい  本棚に並ぶ難しそうだったり意味不明だったりする背表紙のタイトル  そこにある本を手に取るとか取らぬとか、読むか読まぬかは問題ではなく、そういう本があることを擦り込まれる経験が大事なのだ  昔から言うように、子は親の本の背中を見て育つ


iPad親父にそれができるだろうか  ホレ、見ろとでも言ってiPadを渡さない限り、子は親のiPadに触れることはできまい  なにしろ高価な代物なのだ  壊されたら大変だから、滅多なことでは子どもに背表紙を見せることなどしないだろう  しかも中には、見られたら都合の悪いモノも混ざっているかも知れぬ(笑)  親は親でiPad  子は子でiPad  本棚文化の断絶だ

10月16日(土) ついていかない

iPhone は電話機だったな、タッチパネル方式の…  iPod はプレーヤーなんだよな、イヤホン型の…  iPad は電子書籍を読むためのもの、これもタッチパネルが評判を呼んだな…  う〜む、iPad には触ってみたい気はするけど、使う気は全然起こらないのが自分でも不思議だ  それだけ年を取ったということか  そもそも電子書籍自体にあまり興味が沸かない


電子書籍とホームページ、どう違うのかよくわからないのが現状だ  別の言い方をすれば、電子書籍というモノについていけないということだ  地デジ…これもとくに希望したわけではないのに、完全地デジ化までとうとうあと1年を切ってしまった  地デジはいいことずくめのように宣伝されているが、実況中継の場合、アナログよりも少し遅れて実況される欠点があるという


地デジもわからないが、その前の段階、BSだのCSだのも未だに呑み込めない  BSハイビジョンなんて言われても「…」だ  受信してなかったから理解が達しないのだろうが…  ついていけないものだらけだ  最近、我ながら衰えを感じる最たる場面がある  ラジオ・TVやオーディオ機器、それにPCなどの背面コードの接続し直しである  明日やろう…が続いている

10月9日(土) 小さな人形

残念!  いつもより早く起きて、しかるべき支度に取り掛かろうとした矢先、雨が降り出した  昨夜の予報では午前中は持ちそうなことを言っていたから、いよいよ年来の願いを果たすことにしようと、今日この日を迎えたのだが、また1年お預けだ  手のひらに乗るような小さな人形1体、供養をしてくれる寺へ持っていくつもりだった  今日がその供養の日なのだ


今のところ小雨だから、戸外での供養式典は行われるとは思うが、行く気を削がれた  …というよりも、何となく行くのがイヤだという気もあったのは事実  その人形というのは、昔まだ若かった頃に小さな子どもがくれたもの  ものを教えることの難しさ、思うようにいかない現実に悩んでいた最中、無邪気に明るく「ハイ、これ」と、ポンと手渡された、忘れがたい人形なのだ


以来ずっと、初心の証しみたいな感じで、本棚の隅などに置いておいた  しかしもうすっかりボロボロで、初心だの何だのと言ってる場合でもなくなってきた  人形というのは持ち主の身代わりみたいな要素も併せ持つと言われるから、この人形には災厄がずいぶん転嫁されていることだろう  思いのこもってる人形だから、無邪気に明るくポンと捨てる気にもならないのだ

10月1日(金) 季節の移ろい

ときどき江戸川土手を自転車で走ることがあり、好天に恵まれると筑波山が遠望できる  見えるといっても山肌が見えるわけではなく、川の向こう、家々の後ろ、平野の彼方に、ただ青く霞んだ山容がたたずんでいるだけだが…  9月に入り陽気がよくなったら、今年も筑波山へ行こうと思っていた  数年前につくばエクスプレスという新鉄道ができて、より行きやすくなった


「鉄ちゃん」ではなくても、都市郊外直結型の新鉄道には1度乗ってみたいものだ  昨年の9月にそれが叶った  仕事の休みと穏やかな秋日和とが奇跡のように一致した日だった  全くの無風、全天快晴、筑波山山頂からの眺めは素晴らしかった  筑波山は、登るといってもロープウエイやケーブルカーが山頂まで延びており、何の苦労もない  登山ではないのだ


もっとも、ケーブルカーに沿って登山道があり、登山の装備をした人が登っていたりする  妙な山ではあるが、山頂まで気軽に登れるのはありがたい  ところが今年はそれが叶わなかった  9月も猛暑の名残が続き、下旬になると一転、寒さがやってきた  昨日もそして以前にも書いたことだが、季節の移ろいが急で、ゆったりとした淡い風情を伴わなくなってしまったのだ

9月30日(木) 冷え冷えと9月尽

恐ろしいことが立て続けに起きた9月  22日までは真夏のようだったのに、23日に突然晩秋がやってきたみたいな雨と薄寒さ  恐ろしいことの第1は、この粗雑な季節の変化だ  四季が少しずつ移り変わっていくのを楽しむ風情がなくなった  昨年の今頃、念願の「つくばエクスプレス」に乗って筑波山に行った  これ以上はない秋日和だったのが懐かしい  今は昔だ


恐ろしいことの第2は検察特捜部の冤罪作りだ  特捜部って、名前は凄いけれどたいしたことないなぁというのが正直な感想  70年代から80年代の「巨悪に挑む」頃のイメージが強かっただけに、フロッピー改ざんというショボい手口には唖然としてしまった  既に電子記録が証拠品となることも多くなっている  今後は、まずは検察による改ざんを調べなければなるまい


第3は中国による恫喝  コトの真相がわからないうちにとにかく非がないことをパーンと言ってのけるのが中国のやり方で、毒ギョーザ事件のときもそうだった  中国は決してうろたえないのだ  上を下への日本とは大違いであった  しかし実のところいちばん震え上がったのは、中国の上海万博担当者ではないだろうか  来場者数に影響が出ていることは間違いない

9月23日(木) 楽しみ方いろいろ

先日クラシックの演奏会に行ったときのこと  隣に座った知らないおばさんがどうもうるさい  大きな音を立てるわけでもなく、大声で喋るわけでもないのだが、やたらに動くのだ  バッグからオペラグラスを出したり入れたりを繰り返す  私も時々「あぁ、オペラグラスがあったらなあ」と思うことはあるから、隣のおばさんのオペラグラスが欲しかった  ではない^^;


このおばさんはまた、リズムに合わせて身体をカクンカクンさせるのだ  静かにやっているつもりなのだろうが、座席はつながっているので、震度2の揺れが伝わる  そのうち、ある法則に気づいた  曲が静かな時はおばさんも静かなのだ  リズムも取らずオペラグラスも取り出さない  曲が激しくなるとオペラグラスをかざしつつ身体を揺らす  やがて曲は佳境に入った


私にとって不運だったのは、その曲がチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」だったことだ  第3楽章は管弦楽の大咆哮が続き、おばさん揺れっぱなしだ  最後の1音が終わるとおばさんはガタッと手を下ろした  なんとそのまま眠り込んだのである  続く第4楽章のゆるやかな音楽はおばさんのオペラグラスの対象ではなく、私はようやく悲しみの音楽に浸ることができた

9月13日(月) 小銭入れ

小銭入れが破れかけてもう1年近くなる  この間(かん)、小銭入れを売っていそうな所があると立ち寄って、大きさや使い勝手の良さそうなモノを探してきた  しかしうるさいブランド品ばかり置いてある所が増えて、自分の好みに合った静かな小銭入れがなかなか見つからなかった  それに何だか、小銭入れを売っている所自体が、昔に比べて減っている気がする


私の使う小銭入れは安物だからか、破れる箇所が毎回同じだ  ファスナーのすぐ下がほつれてくる  始め5mmぐらいだったのが、やがて数cmの長さに破れてくる  要するにファスナーが縫い付けられている部分だけが破れてくるわけだ  そのほかの部分はきわめて健全で、皮革製品としてまだまだ使える  修理するのは可能だろうが、買う以上の費用がかかると思う


小銭入れを売る所が減ったのは、小銭を持ち歩くことが減ったことの表れだろう  小銭入れは申し訳程度しか並べていないのに、カード入れの品数が充実している売り場も少なくない  カード入れはカード入れで、工夫を凝らしたものが多く、おもしろいものだが…  結局今日になって、ようやく妥協できる範囲の小銭入れが見つかった  たかが小銭入れで^^;

9月4日(土) 平成22年狐狸合戦

党内選挙になると候補者が皆ごきげんな顔になる  スマイリー小沢  ギランギラー菅  急ぎ善人の顔つきを取り戻さんとかや  つい1、2週間前までの、暗く険しいアノ顔はどこへ捨てた  スマイリー小沢なんか報道陣に対してけんもほろろ、ろくすっぽ国民の前に姿も見せてなかったじゃないか  あぁ、昔懐かし自民党総裁選、竹下宮沢やはり異様にニコニコしてた


選挙になるとTV・新聞つまらなくなる  でもテレビ東京には期待しています  あの無理笑顔は何のために・誰に向けて造られるのか  もしも党員党友ではなく国民に向けての無理笑顔なら、それは完全に逆効果だった…そんな検証番組を放送してほしいものです  それができるのは、欲の塊人間を、ユーモアとペーソスで味付けするのに長けたテレビ東京ぐらいです


それにしても党内選挙になるといろいろな顔が出てくるものだ  中でもピンカポーン鳩山の出現にはちょっと驚いた  顧みすれば、ピンカポーン鳩山&スマイリー小沢のダブル辞任の時点で、既にこんにちのシナリオができていたような気もする  6月の代表選挙  あまり聞いたこともないツンガリエ樽床が出馬しての意外な善戦も、何か変だった  今、代表選が暑苦しい

9月2日(木) 猛暑御見舞い

9月1日朝方、暗い気分でひげを剃っていたら「イテッ」  ひげ剃り器の薄い外刃にホンのちょっと疵ができたみたい  このまま使ったら顔中血だらけになりそうだ  外刃は、だましだまし使うことができないという意味では常に欠陥品であり、別の意味では完全品といえる  「あぁ、なんてこった」…実は前の晩、即ち8月31日、エアコンが動かなくなったばかりなのだ


このエアコンは今年で16年目、人間でいえば97歳だ  そろそろ買い替え時だろうとは思っていた  それが突然リモコンの操作を受けつけなくなったのだ  そういう場合はリモコンの電池寿命を疑うものだが、液晶表示はしっかりしているので、電池ではなさそうだ  この暑さゆえ一刻の逡巡も許されず、修理は考えないで新しいのを買うことに即決した  痛い出費である


ところが家電店に行ってびっくりした  店員によると、在庫払底、そもそもメーカーに在庫がないそうであった  むなしくひげ剃り器の刃だけ買って帰った  念のためにリモコンの電池を替えてみたら、なんと…ピッとエアコンが動き出したではないか  普通はコレを最初にやるものだが、液晶表示があまりにもはっきりしていたので、確認を怠った  大騒ぎしてしまった^^;


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