ことばの遊園地〜詩、MIDI、言葉遊び
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12月23日(木) チャングム

チバテレビというローカル局で「チャングムの誓い」が放送されている  以前NHK地上波で放送していた時は、チャングムが済州島から戻った頃から、即ち話としては後半の話から見ただけだった  それでも十分におもしろかったが、なぜ済州島に流されていたのか、アヒル事件とは何なのか、よくわからないことも多かった  だから今回の放送はたいへんありがたい


「チャングム」は、面白さのほかにもうひとつ特筆できる点がある  オープニングの明るさだ  古文書のような背景に次々に人物が現れては消える  古文書自体もめらめらと燃えるように消えていく  そして全体がとても明るくて、チャングムを苦しめる悪役紹介場面でも、いやな気持ちにならないのだ  このオープニングは、何度見ても飽きない  珍しいオープニングだ


NHKの大河ドラマは、この辺を見習ってほしいものである  ある時期からのNHK大河は、オープニングの映像と音楽に凝り過ぎてあれこれ一杯詰め込み、目も耳も疲れてしまうようになった  「ある時期」というのがいつ頃かはもう思い出せないが…  ついでに朝ドラにもひと言  オープニングに「歌」はやめてほしいと思います  エンディングならまぁいいけれど…

12月20日(月) NHKの体質

もうひと月前のことになり、話としては終わってしまっているだろうが、記念にというか記録するために書いておきたいTV椿事がある  NHK「龍馬伝」最終回におけるテロップ問題だ  龍馬が暗殺されるクライマックス・シーンで、愛媛県知事選の速報が流されたという、あのことだ  いつも土曜の再放送を気が向けば見る程度なので、問題の場面は見ていないのだが…


YouTubeで見ると、なるほど相当に無神経だ  「龍馬伝」は映像に凝っていたから、映像担当の人は激怒したことだろう  そういう話は伝わってはこないが…  ただ、NHK報道部の無神経な専横体質は今に始まったことではない  昔からこうなのだ  古い話で正確な年は覚えてないが、1980年前後のある1年間、昼のクラシック番組がぶつ切り状態になったことがある


それまでは午後2時から4時まで丸々2時間、通して放送していたのだが、その年はどういうわけか午後3時になるとニュースが入るようになった  たぶん「報道に力を入れる」とか何とかの方針が立てられたのだろう  別の言い方をすれば、1時間を越えるクラシック音楽はかからない方針になったのである  猛抗議があったとみえて、1年で元通りにはなったが…

12月12日(日) 本を買う2

送料無料のアマゾンで買えば、正味「本代」だけで済む  でも今回「孤宿の人」を買ったのはアマゾンではない  近くに書店がないので、わざわざ駅まで自転車15分、途中上り坂では降りて押し歩き、さらに電車に乗り喧騒の街路を抜けて書店に行ったのだ  エネルギーと時間と電車賃が、余分にかかった  それでもとにかく書店へ行きたい気持ちが強くあった


ここ何年も、書店へ行くと疲労感・徒労感に苛まれることが多くなった  あまりにも本が多過ぎて、気分が一点に収束しないのだ  それもあって、もう本は買うまいなどと心に誓うわけだが、今回ばかりは書店で買うことにした  それは、アマゾンで買うことにもそろそろ飽きてきたからだ  自分の関心外の本に出会う機会の多さでは、やはり書店に軍配が上がる


「自分の関心外の本に出会う」ということが、ネット書店では少し物足りないのではないかという気がする  例えばアマゾンでは、「この本を買った人はこんな本も云々」と表示されて、それを面白いと言う人もいるだろうが、私にはどうでもいいことなのだ  むしろ「あんたそんな本ばかり読んでるけど、たまにはこっちにしたら?」みたいな機能があれば、その方が面白い

11月29日(月) 本を買う

もう本を買うのはよそう、前に読んだ本をまた読む方がいい年齢になっているから…  おもしろかった本も、あまり理解できなかった本も、ある程度の年齢になって改めて読めば、若い頃とは違った風に読めるのではないか  そういう年齢に差し掛かって以来、これまでに何度も「買うのはこれが最後」と決心をした  そのたびにそれを破ってきた  つい先日も…


買った本をすべて取っておくのは無理で、2度と読まないだろうと予想できるものも多いから、時折は処分する  処分を何度か繰り返し、そして何も買わなくなって1年以上が経過した  少し気が緩んだか  散歩がてらに近くの図書館へ行き、文庫本になってる「孤宿の人」(宮部みゆき)を発見したのが運の尽きだった  以前「読みたいリスト」に入れていた作品である


2年ほど前、NHKラジオ「日曜名作座」で「孤宿の人」を聞いて、大変心惹かれた  終わりの方しか聞けなかったのでストーリー全体がどうなっているのかはわからなかったが、竹下景子演じる「ほう」という小さい女の子が印象に残った  ただ、文庫本になっていないのが幸いして今日まで読まずに済んだが…  図書館で見かけた翌日、文庫本を買いに走る私がいた

11月22日(月) またお前かよ

Windows7、Vistaなどではどうなのかはわからない  少なくともXPではその現象は起きないから、ここ数年のWindwsは大丈夫なのだろう  私が音楽用に使っているWin98では、どうも腑に落ちない動きをする有名なソフトがあるのだ  プリインストールされていたQuickTimeである  全く使っていないし、かなり前に削除しているのだが、これが何故か時々顔を出す


しかも常駐ソフトアイコンが数個並ぶ場所に、気がつくとちゃっかり居座っているのだ  気がつくたびに腹が立つ  QuickTimeよ、いったいお前は何なんだ  「プログラムの追加と削除」からはとっくの昔に消しているから、ソフト自体はもう存在しないはずだ  腑に落ちないのは、「システム設定ユーティリティ」で常駐チェックを外しているのに、時折常駐していることだ


削除しても何かが残るソフトは結構あるし、手動で何とかできそうなものは手動で始末をつけてきた  中には「追加と削除」からどうしても削除できず、無理矢理一切をゴミ箱に入れたものもある  あ…何でもないや…てなことが何度もあった  しかしQuickTimeの腹立たしさは別格である  常駐チェックを外しても外しても、こいつは常駐チェックを自らつける  悪質である

11月10日(水) 尖閣ビデオ2

尖閣問題でよくわからないことがひとつある  中国人船長の釈放を決めたのは那覇地検であり、政府は関与していないと自ら言明している  その一方でビデオの公開非公開は政府が決めている  ここのところが私にはわからないのだ  刑事事件の証拠物件についてなぜ政府が口出しできるのだろうか  船長は刑事事件の容疑者として逮捕・釈放されたに過ぎない


領海侵犯として厳重に抗議することもなく、また国家の(つまり国民の)財産である巡視船に危害を加えたり侮辱したりの行為に厳罰を与えるでもなく、かえってビデオを流出させた日本人(たぶん)をやっきになって探し回るのは、上手くは言えないが変な感じがするのだ  尖閣問題をたんなる刑事事件として扱う限り、そもそも政府は口出しすることはできない


証拠物件であるビデオの公開非公開を政府が決めるのなら、この問題は始めから政府の管理下にあったわけであり、那覇地検の一存で船長釈放が決められたという話は大嘘ということになる  大嘘でもいいのだ  始めから政府が乗り出す外交問題として扱っていれば、「公務員の守秘義務違反」などという、この場合にはケチな問題に収斂されることもなかったろう

11月3日(水) 好きな者どうし

群馬の小学6年生の悲しい事件で気になったのが、「好きな者どうし」で班を作っていたということ  小学生が言う「好きな者どうし」なる言葉に、大人は騙されてはいけないし乗ってはいけないと思う  子どもなりに論の立つ者もいるから、そういう子がいろいろ言って雰囲気を引っ張ることはあるだろう  しかし他のことはともかく、座席や班で「好きな者どうし」は御法度だ


フィンガー5「学園天国」が流行ったのは私がもう成人した後だが、「まったくその通りだぜ、よくこんな歌作ったな」と感心したものである  子どもの頃を思い出しても、席替えや班編成はやはり「学園天国」そのままで、ある意味「命がけ」みたいなところがあった^^;  それだけに、子どもの勝手気まま欲しいがままにさせてはならない領分であり、担任の専権事項だと思う


教師が多忙なのはわかるし6年生だからある程度の自主を重んじるのは必要だとは思う  しかし「好きな者どうし」で班を作るのは、はっきり言って担任の怠慢だ  「好きな者どうし」に、子どもの多くは手を叩いて喜ぶだろうが、取り残されて泣く子も生じるはずだ  泣く子が1人でもいたら大失敗である  しかも取り返しのつかない大失敗なのだ  絶対にやってはならない

11月1日(月) 尖閣ビデオ

尖閣諸島沖の一件、中国漁船の動きを捉えたビデオが国会議員に公開され、それを見た議員の話をメディアが伝えている  だいたいこんな風だ  ≪漁船は途中でエンジンをさらに一段あげ、「ピューッと突っ込んできた」。漁船の船首がほぼ直角に、「よなくに」の左舷後方に衝突。…「ゴーン」という鈍い金属音が響く。「ぶつかってきたというよりは、押しつけてきた。…」


…「挑発的な動きをみせています。あっ、本船に当ててきました」。撮影していた海上保安官のナレーションが入る…≫(以上asahi.comより引用)  何というもどかしさだ  漁船の違法行為が明らかならば、ビデオは即座に公開されるべきであった  中国政府がどう見るかではなく、世界がどう見るかが重要なのだから  「百聞不如一見」は中国の言葉じゃなかったか


深夜の大使呼び出し、東アジアサミットでの首脳会談キャンセル&チョットだけよ会談など、一見高飛車無礼に見える中国の振る舞いだが、よほど余裕のない状況が国内に渦巻いていることを大宣伝してしまった  中国内陸部の人たちは尖閣諸島がどこにあるか知るはずもなく、また利害に直接関係しないはずだ  そこで反日デモが多く起こるのなら、それは何か不自然だ


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