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2011年
8月30日(火) そうだ、映画館に行こう
夏の終わり、仕事が一段落してポッと空いた平日の丸一日をどう使うか 考えた末、映画館に行くことにした 映画館で映画を観るのは私にはかなり非日常だ 何しろ過去20年で4本 ’92年頃「エイリアン3」を観て、もう映画なんか観ないぞと決めた それ以来3本も観た さすがに全然観ないわけにはいかないものだ そして今日、選びに選んだのはスペイン映画
切符売り場で、全席指定だと言われたので「じゃぁ、ここ」と頼んだら、「かしこまりました、シニア料金1000円でございます」と言われた シニアか いいのかなホントは一般料金1800円なのに… 娘のような係員からシニア指定され、まぁいいかと券を受け取って中に入った 映画館に来たこと自体あまりにも久し振りで、見るもの聞くもの珍しくてきょろきょろしてしまった
「ペーパーバード」というそのタイトルは、私の好きな「ペーパームーン」を擬しているのかも知れない 内容は全く違うがどちらもませた子供が活躍する 今日の「ペーパーバード」は大変おもしろかった 場面の切り替えが速く所々つながりのわからない箇所はあったが、笑いあり涙あり良い映画を観た 隣席の真正シニアのご婦人などは途中から顔を覆って泣いていた
8月27日(土) 国会の復興
俳優の中村敦夫が参議院議員に初当選して初登院する時のコメントは今でもよく覚えている 「がれきの山に入っていく気分だ 晴れがましさなどない」 今調べたらそれは1998年のことであった その頃政界で何があったのか全く覚えていないが、私はこのコメントが大変気に入っていた 今日「民主党」(←もはやカッコつきだ)代表選が始まったので、ふと思い出した
あれから13年経つが、国会は果たして復興したか いつもいつも、国会自体が自分自身の問題を抱えていた気がする 前にも書いたが、ねじれ国会は憲法上十分想定できる事態であり、ねじれ状態が物事を停滞させているわけではない ねじれがない頃の国会がまともだったかというと、「がれきの山」だったのだ 停滞の原因は数の万能感に囚われている点にある
ただ、今回の「民主党」代表選でひとつだけいいところを挙げると、候補者が作り笑顔をあまりしない点だ 「民主党」に限らず自民党もそうだが、党首選になるとやたらにニコニコし始めるのが常で、だから私はTVを消すことが多かった 今回の5人の候補者は、「さすがに今ニコニコしてたらマズい感」はあるのだろう 不必要なモノをそぎ落とす 国会復興の一歩だ
8月7日(日) 蔵書のゆくえ
5月初旬に蔵書処分のことを書いたが、実はその後しばらく室内に積んだままだった 売れなかったのだ 引き取りに来てくれるという古本屋をネットで見つけて早速手配したが、やってきて古本の山を見るなり「旦那さん、これは全然引き取れないねぇ」ときたもんだコンチク書店め どこの家へ行っても開口一番そう言ってることが、その口調から鮮明に読み取れたほどだ
私がわずかに期待をかけていた新潮日本古典集成は、そこにある古本の山の中でいちばんダメで、店に置いても売れる代物ではないという話だった 岩波から古典新全集が出て以来、それがスタンダードとなり他は全く売れないらしい 「坂の上の雲」などの文庫本を2、3持っていったのみ 3000円 震災以降古本を出す人が激増している話など、参考にはなった
ふと「灯台下暗し」などということわざが浮かんだりして、案外地元がいいかもと、近所の古本屋へ足を運んだ 親切に対応してくれたがやはり古本界の近況など聞かされ、どうしようもない現実を直視するしかなかった とにかくもう読まない(と思われる)古本には、目の前から消えてほしい 最後はやはりネットだった 査定結果は要らない条件で送り、雀涙1400円
8月6日(土) 西の暑い1日
広島平和記念式典中継を何年ぶりかでちゃんと見た 近年は何故か6日が忙しく、なかなか見られなかったのだが、今日はゆっくり見た 気になったのは椅子に座っている子供たちの様子だ 手を伸ばしたり髪を掻いたりと、何かせわしないのだ まぁ無理もないか 朝から暑い中、たぶん自ら来たわけでもなかろうから… 大人の長口舌なんか聞いちゃいられまい
続いて高校野球開会式を、これも何年ぶりかでゆっくりと見ることができた 大震災被災地へのメッセージを書いた横断幕が目に入ったが、画面の中ではあまり効果を上げているとは言い難かった それから、入場行進の際の校名アナウンスで、女子の声が非常に聞きづらかったのが残念だ 聞くのに疲れてしまう発声だった ホントに選抜された生徒なのだろうか
今治西が敗れた 私に何の関係もない高校だが、以前から勝たせてあげたい高校のひとつになっている 元々愛媛は強豪だから、応援する必要もないのだが、今治西はいかにも強そうな名前ではない^^; そういう所を勝たせたいと思うのもまた高校野球だ ずっと出場がないようだが、昔池田と戦った山口の防府商業なども、つい応援したくなる名前であった
8月5日(金) リンク
前回の続き 他サイトへのリンクを貼らないと書いたが、それは「本文中に貼らない」ということ 検索で見つけたサイトへ飛んだら、その本文中に、関連するサイトへのリンクが貼ってあったとしよう 喜び勇んでクリックしたら「File Not Found」「404」「指定されたページは削除された云々」 誰にも経験はあると思いますが、「なァんだ、チェッ」みたいな気分に陥る
で、私がこだわるのはその気分ではなく、そのリンクを放置したままにしている制作姿勢なのだ 以前書いた文章をアトから検証する作業は、多くの人は普通あまりしないだろう 私もあまりしない ただ、検索というものがここまで進化すると、過去の深みに隠れている忘れたような文章が、検索にかかることはあるのだ 手入れの行き届かない我が家を見られる恥ずかしさ
もちろん、他のサイトの本文中に貼ってあるリンクに救われたことは数知れない 旬の話題にリンクを貼ってくれるのは大変ありがたいし、たとえ違法でも旬の音楽へのリンクもありがたい 何よりもPCや身体のトラブルで急を要するようなときには、とにかく辿りに辿る ネットはリンクが命だなぁと、しみじみ思う 私自身、本文中にリンクを貼りたいときも結構あるのだ
7月24日(日) ガイアの知性
私は本文中に他サイトへのリンクを滅多に貼らないのだが、それはそのサイトが常にそこに在るとは限らないからだ 平家物語や方丈記さながらに、流転無常の世界はこんにちもネット上で厳然と生きている リンクを辿ってそれが消滅しているのに出くわした時の「がっかり」感 親切にリンクを貼ってくれたのだから文句を言う筋合いではないが、小さな無責任を感じる
この文章は、あるサイトをコピー整形し、自分のサイト内にアップし直したものだ したがって消滅の恐れはない…はずです^^; もともと中学国語教科書に掲載されている短い文章だ 中学教科書は来年一新されるので、この文章が教科書から消えるかも知れず、せめてPC内に保存しておこうとネット上を探した 幾つもあった それだけ注目を集めた名文章なのだ
イルカやシャチがなぜ芸をするのか、なぜ人間の指示に従うのか、ずっと不思議だった ここにはその理由が、実例をもとにした仮説ではあるが、ある程度はっきりと書かれている イルカやシャチは自分が捕われの身であることを理解しつつも、眼前の指導員を友として認識するらしい 限られた運命の中、友を喜ばせることで、狭いプールで自らも楽しむ生を選ぶというのだ
7月19日(火) なでしこ優勝
これが発展途上のスタイルなら、発展途上の方が見ていておもしろい 女子サッカーなでしこジャパンが勝ち進むにつれて、TVでの映像が増えていき、女子サッカーの戦いぶりがわかるようになってきた 日本だけでなくほかの国も含めて、戦い方がストレートで清潔だと思った 日本男子の場合、ゴール前で何か特殊な事情があるのか、直截に前へ蹴り出そうとしない
せっかくゴール前まで運んだボールをバックに蹴り戻した挙句に敵に横取りされるシーンを、男子で何度も見てきた だが、なでしこは違った ゴール前でグズグズすることがない 動きが素人にもわかりやすい 女子の戦いの直截ぶりには新鮮な感じを受ける たとえて言えば、男子サッカーはシステムが難しくなり過ぎて起動が遅くなってしまったパソコンのようだ
更新に更新を重ねた結果、複雑になり過ぎてパソコン自体が迷いを生じるようなもの それにしても、女子決勝戦の相手は優勝候補No.1の横綱アメリカだったんだから、しかも1度も勝ったことがないというんだから、勝負は始めからついていたようなものだ 日本の勝利を確信する人は誰もいなかったと思う 体格も全然違うし… いったい何故なでしこは勝てたんだ?!
7月15日(金) 個の時代
戦後65年、日本国憲法と教育基本法のもとにあって常にそしてひそかに続けられてきた教育の水脈がある それは言うまでもなく「個を重んじる」教育ということだ あまり上手くいったとはいい難い面のあることは否定できないが、たとえ成功事例とは言えなくても、個を重んじない教育を受けるよりは、比較できないほどの自由な発想を子どもたちや私たちにもたらした
その最大の成果のひとつが、何にでも個をつけて表す怠惰な表現の蔓延である 「1個前の時代」…平成のひとつ前の時代の話になったとき、こう言う子どもがいた 「電車2個行っちゃったよ」…駅で待ち合わせをしていてずいぶん待ったのだろう、こんな言い方で遅れた相手を責める青年を見た これほどまでに個が重んじられた時代は本朝開闢以来初めてだろう
鉛筆は1本2本で、本は1冊2冊、ノミは1匹2匹で、象は1頭2頭 詳しいことは知らないが、英語ではこういう言い方はしない たんに one pencil 、two pencils のように言ったり、場合によっては one とか two で済ませるだろう 1個2個で済ませる簡略傾向は英語から来たのだろうか… 私には何となく「関西系お笑い芸人」が絡んでる気がしてならないのだが
7月10日(日) 思われる梅雨明け
「昨日関東の梅雨明けぬとの発表あり」…永井荷風ならこんな風に記すだろうが、平成の今はそうはいかない 「昨日関東の梅雨が明けたと思われるとの発表があった」…まわりくどくこう記されると思われる 梅雨が明けたのではなくて、明けたと思われるのだ この場合の思われるは、文法用語でいう自発か可能であると思われる 9割が自発で1割が可能と思われる
先日、エアコンがリモコン操作を受けつけなくなった 昨年も夏の終わりに同じ症状が現れたが、リモコンの乾電池を替えたら直った そこで今回も乾電池を替えてみた 電池が半年でなくなるというのはいくら何でも早過ぎる気はしたが… 案の定ダメだった 液晶表示はしっかりしていて、温度設定などの操作はちゃんと受けつけるのだ 「入切」だけが効かない
量販店で、同じメーカーの汎用リモコンを取り寄せて貰った その時に対応してくれた人が、なかなか優秀な年配女性販売員で、並みの男性販売員より電気や家電品に詳しく丁寧 ちょっとびっくりした その人から「エアコン本体自体、もってもあと2、3年」と言われた 購入して今年で17年になるのだ 節電も何処吹く風の古エアコン割れて砕けて裂けて散るかも^^;
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